三橋貴明のレビュー一覧
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デフレ下で政府を始め、経団連をはじめとする利益団体がいかに逆効果のことをやってきた(経済自虐主義)、もしくはやろうとしているかをまとめた一冊(特に戦争犯罪と重ねてる点に完全にその主張に乗れるわけではないけど)
当然ながら企業と国家は違う訳で財政再建の方針の下、コストカットにばかり躍起になっていては景気浮揚の源になる国民の需要拡大はなされないし、共通する部分としては国(企業)が国民を殺すことになる。
97年の5%への増税や今回のような震災直後の見てて思うのは、デフレ下の増税のように逆効果のことをするのは「自らの利益拡大」と共に「(先人や自分達の間違いを認めたくない)意地」みたいなつまらないもののせいで、時期は「失敗しても自然災害等自分達以外に責任転嫁できる」という姑息な手段な気がする。
メモ
民営化や規制緩和
プレーヤーの増加による競争の激化や設備投資の活性化による国民経済の供給能力を高める政策
→現在の日本は需要不足、供給過多
竹中平蔵
「日本経済の稼ぐ力を強化することが大事」
ある企業が「稼ぐ力」を高める=生産性を高める=同数、もしくはより少ない労働者でそれまで以上の製品を生産し、市場におけるシェアを拡大→他者のシェアを奪う⇒全体の経済のパイが収縮している状況で1社のシェアが上がる=他者のビジネスの一部が奪われる⇒リストラ断行、失業者が増える⇒国内消費減少
企業「自らの利益の最大化」時に他者のシェアを奪ってでも
政府「経世済民」人々が豊かに、安全に暮らすことを可能にする「みんなの利益を図る」
☆TPPの話
日本の貿易依存度は28.6%、輸出依存度は14%(日本で生産される財のうち、その分だけが外国で消費)
前者
韓国96.7%、中国49.9%
後者
韓国49.7%、中国26%
⇒日本は輸出依存国でも貿易立国でもない
デフレ下で政府が公共投資を減らし、増税により消費も減らすことによる内需縮小→国内市場を見限り、グローバル市場に打って出て戦うのは自分達より人件費が極端に低い企業→正社員を派遣社員に切り替え•人員削減→生活の不安定化による消費縮小と購買力減→国内市場の成長抑制→海外進出拡大→人件費の減少圧力に拍車…といった悪循環、失業者増による需要縮小
デフレ=通貨価値の上昇⇒円高
デフレの終わり
国内の工場の多くが外国に流出し、自国の供給能力が、もはや小さくなった国民の需要すら満たせなくなったとき
⇒悪性インフレと貿易赤字の際限なき拡大
中国への依存?
日本の対中輸出入
対GDP比で2.76%、3.13%
対中直接投資残高
834億ドル(対米2755億ドル) -
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久方ぶりに読み返してみることにしました。
発行年の前後で仕事で韓国に滞在し、韓国でも高い教育を受けてかつ外資系に努めている人から、「私も負け組かも?」といった内容の発言を聞いて、「マジですか?」と思って購入したのがきっかけです。
当時はなかなか面白い指摘だと思いました。また実際、リーマンショックの時にはウォンも急激にウォン安にもなりました。あの時は、米国救済の為に全世界で急激に金融緩和(資金供給)をして何とか危機を回避した訳で、言っちゃ悪いが「韓国どこれではない」状態で、ウォンの全面安とは成らなかった。
なので、本書の内容が全て実現しなかったから「ウソ」と決めつける事無かれ。非常に読み易い一冊です。確か専門書も買ったのですが、そちらは未読です(難しい割に内容が古い)。 -
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最近のネットを中心とした著者の大活躍には瞠目するが、よくまあ次々と本を出せるものだとも感嘆した。
本書は「メディアの大罪」と名うっているが、その内容は著者が繰り返し主張している「反TPP」についての政治キャンペーンとも思えるものである。
「メディア」についての言及はごく一部であることに別に違和感は感じないが、「TPP戦争」について次々と説得力のある言説をこうも多くの著書やネットで繰り返し展開されると、「まさにそうだ」とうなずいてしまう。
しかし、これは本書の論理が「正しい」からなのか、それとも著者のキャンペーンに「洗脳」されてしまったのかと思うのは、著者が扇動的ともいえるような内容を戦闘的に繰り返す手法に危うさをも同時に感じるからだ。
本書の「反TPP」の主張には賛同できるし、現在の政治経済を鋭く告発する良書とは思うが、その手法には全面的に賛同できないとも思えた。 -
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TPPや消費税増税について新聞やテレビが抽象論ばかりを述べて一斉に賛成していることに対し、著者は具体的にデータに基づき反論を述べています。
どちらが正しい主張をしているかは、明らかです。
にもかかわらず、この正しい主張は大手マスメディアには掲載されません。TPPに関しては、関税が撤廃されれば農家は厳しくなるが内向きになってはならない、消費税増税に関しては、景気に悪影響を与えるかもしれないが将来世代に負担を先送りしてはならない、といった自分たちに都合の良い反論しか登場しません。
できれば以上のような記事しか知らない人に読んでほしい本ではありますが、おそらく、そのような人はこの本に出会わないと思われます。
誰か薦めてあげてください。
ちなみに、私は消費増税という表現は何か意図を感じるため、その表現は使用しません。原発を再稼働ではなく再起動と表現するのも同じで使用しません。大手メディアで表現が急に変更されると、いかにも裏があるというのが分かりやすいと思います。 -
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日本や世界の経済問題について、三橋氏がデータを駆使して簡潔に説明してくれています。
一項目の説明に2~4ページと読みやすく、自分の気になる部分だけピックアップして読んで行っても良いかと。
本の体裁はちょっと教科書風なので、教科書と聞いて拒否反応を起こすような方には、とっつき難いかもしれません。
2009年末の出版なので、時事性が重要な要素の現代経済の入門書としては少々古いですが、今読んでも十分に参考になると思います。
ただ、著者である三橋氏は最近やたらと本を出されている(一時の勝間さんみたいかな)ので、この本でなくてはいけない、というような事は無く、最近出版された他の著作が入手できるのならば、そちらでOKでしょう。 -
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最近良く読んでいる、ネットエコノミストの三橋貴明氏が日下氏と対談。というか主は日下氏で従が三橋氏。
数字を使わず説明する日下氏と数字を駆使して説明する三橋氏のコントラストが印象的。また、所々(特に後半)議論が噛み合わないまま進行する感じは面白かったです。
本書の中で、三橋氏が世間(政府)が無策だから今の若者は苦労しているんだ、というような論を展開していました。それに対し、日下氏はそもそも政府なんかに策を期待するのが間違いで、まずは若者自身が自ら努力し、切り拓いていかなければダメなんだ。他人に頼ろうということ自体に問題があるのだと語っていました。
この点は日下氏に全く賛成。
何かをしようという時、何かをなしたい時はまず自分でなんとかする努力なくしては、物事は前に進みませんもんね。 -
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約1年前に出版されたものですが、昨年来ずっと燻り続けている欧州問題について、原因や問題点が説かれていて、非常に分かりやすかったです。
また、巨額の財政赤字を抱えている日本についても触れられています。日本の場合とギリシャやアイルランドなどのものとは何が違うのかが説かれており、この点も勉強になりました。(ちなみに著者は日本の財政破たんについては一笑に付しています。)
本書の難点は同じことが何回も何回も書かれていたので、『作品』としての出来は今一つなのかもしれません。(ただ、自分としては同じような内容の記事を何回も読むことによってより理解が深まったという、思わぬ効果があったんですけどね。) -
Posted by ブクログ
以前より中国経済は北京オリンピックまでもつとか、上海万博まで大丈夫と言われてきましたが、あと1年余りとなりました。多くの人口を抱えて大きな市場を持った国ではありますが、ソ連が10年程に失敗した共産党がいまだに国をリードしていていつまで年率10%と言われる成長をと続けられるのでしょうか。
動物も市場もいずれは成長が止まるときが来るのですが、それを無理に引き伸ばしたり隠していたりすると、そのツケは何倍にもなって返ってくることは日本が経験済みです。
この本は三橋氏による中国経済の現状が解説されていますが、現在では経済的にも結びつきが強くなってきているので、クラッシュが起きるにしても覚悟をしておく必要があると思いました。なんだか症状が崩壊したソ連のときと似ているような気がしました。
以下は気になったポイントです。
・中国の最悪の輸出品は、中国当局から発表される統計数字(p20)
・2006年5月時点での中国の不良債権額(100兆円)は、当時の名目GDP(2.64兆ドル)の34%以上、日本の場合は50兆程度であったが、当時のGDPの10%程度(p23)
・中国には輸出した製品の付加価値税を還付する制度があるが、これを悪用して輸出額を嵩上げして、貿易黒字が水増しされる、一説には70%分が虚偽かも(p26)
・世界同時成長が成立する(サブプライムローンが破綻しない)前提とは、1)バブル諸国の住宅ローンが返済されて証券化商品の品質が維持される、2)住宅価格の値上がりが続き、ローンの借り手に不足しない、3)ドル安にならない、である(p60)
・アメリカは経常収支が赤字であるが、サービス収支と所得収支は黒字、つまり赤字は貿易赤字(p72)
・アメリカは外需依存を高めることで、アメリカの経常収支の赤字(貿易収支の赤字)は減少していく、アメリカへの輸出に依存し経済を発展してきた国は大きなダメージを受ける(p76)
・2006年末の対外純資産残高は215兆円で、対GDP比較では38%、スイスは46.6兆円で対GDP比較と同様(p84)
・2006年のスペイン新築住宅数は、前年比18%の86万軒、この数字はイギリス、ドイツ、フランスの合計よりも上回った(p89)
・かつての日本売りのときは、株安と円安が同時進行していた、今回は円高であり状況は異なる(p94)
・日本は、企業に例えると、まず本業で稼ぎ(貿易収支の黒字)
余剰資金で外部投資(資本収支の赤字)、投資の収益を得ている(所得収支の黒字)であり健全である、このような収支構造の国は、ドイツ・北欧諸国・サウジアラビア・シンガポール・台湾である(p102)
・2008年初頭に1ドル=90円になったのは、ドル安であり円高ではない、実行為替レートで見ると、日本円はいまだに過小評価であり円高になっていない(p107)
・日本の輸出対GDP比率は16.3%であり、主要先進7カ国の平均(22%)以下であり、内需依存国である、外需依存国は35%を超えている、ドイツ・韓国・シンガポール、中国等である(p109)
・中国の個人消費の経済成長への貢献が下がっている(図3-4)のは、中国当局のドルペッグ制により、中国国民の購買力が抑制されているから(p119)
・人民元安が維持されるため、貿易収支が黒字になり、投資マネーが流入するため資本収支まで黒字となる、その合計が外貨準備高の増加になる(p121)
・人民元は中国以外では通用しない、預金金利は高くないのでインフレ率に負ける、そのため中国人は、株式や不動産で運用せざるを得ない(p124)
・10%経済成長をしている中国で輸入の伸びが鈍化したのは、1)人民元安のため購買力が向上しない、2)国内の供給過剰と工業製品価格の低下(デフレ)である(P130、151)
・中国は日本に対しては貿易赤字(香港経由の対中貿易を含むと)、これは韓国と同様、中国の輸出産業も日本から生産財・資本財を輸入して、消費財を輸出しているから(p134)
・2007年10月にペトロチャイナは上海株式市場で出回った2%分の価格(48.6元)に対して、時価総額は出回っていない98%も計算にいれて1兆ドルと計算された(p174)
・中国の対外資産は全て外貨建てであり、人民元が適正レートに近づくと、外貨の価値が対人民元でほぼ半減する(p185)
・日本の対中依存と中国の対米依存は、GDPに対する影響で考えると、0.16%に対して5.4%(中国の貿易黒字対GDP比率は6.7%、対米貿易黒字シェアが81%)であり、影響は33倍(p205)
・2007年では日本の輸出製品の何と74%以上が一般消費財ではなく、資本財である、耐久消費財の対GDP比率は3%程度(p207、208) -
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私は仕事で韓国を担当しているので個人的には韓国にはこれから益々栄えて欲しいと思っており、三橋氏の書かれているこの本の内容が少しでも外れて欲しいと願っています。
但し、実際に手に入るデータから解析を行っている点、同じ解析の方法で他の国(特に日本)とのデータを比較、解析している点を読み込むと気分が滅入ってきます。
外見は日本人と韓国人は似ているのですが、考え方はかなり異なっていると思いますし、日本に対する対抗意識も強いものがあると思います。この本に書かれている内容が正しいか否かは5年もすれば明らかになると思いますが、各国の指導者達は自分達の幸せだけを考えるのではなく、国民の8割程度が幸せを実感できる仕組みづくりをして欲しいと思います。
以下は気になったポイントです。
・韓国の個人投資家が懸命に株価を支えた理由として、1)銀行金利が物価上昇率を下回っている、2)個人向け株式の信用取引が解禁されたことにある(p15)
・日本の「対前期比」の成長率を、中国の「対前年同期比」を比べて無意味であるが、日本のマスメディアはよくやる(p24)
・GDP=個人消費+政府最終消費支出+民間住宅投資+民間設備投資+公共投資+在庫変動+純輸出(:製品サービス輸出-製品サービス輸入)(p25)
・日本の2008年4QのGDPは、外需(純輸出)が大きなマイナスとなる中、住宅投資や政府支出の増加がカバーされたとなる(p26)
・韓国は資本財輸入費用として海外に流れ出す金額の割合が年々増加している、1995年には1000ウォン輸出で海外へ302ウォンだったが、2000年には376、2005年には388ウォンとなった(p31)
・日本の商品別輸出(2007年)をみると、資本財:52、工業用材料:22(化学工業品、鉄鋼等)、耐久消費財:19%に対して、輸入は、工業用材料:52、資本財:25%である(p43)
・海外の輸出製造業はある程度の資本財ストックを保有しているので、世界的な需要収縮に対して、最初に輸入をストップすることになり日本の輸出減少が大きくなった(p46)
・韓国はリーマンショック後の2008年11月以降、4ヶ月連続で輸出額が減少しているが、輸入の減少率が輸出を超えたため、貿易黒字が増え続けている(p51)
・韓国版サブプライムローンは2006年に最も多く利用され、そのオプション期間が2009年に期限切れとなる、その規模は33.5兆ウォン(p56)
・韓国企業は2007年まで海外直接投資を活発に行っていたが、2008年9月に対外純債務国に転落した(P73)
・韓国の海外取引の概況は、2004をピークに貿易黒字が減少し始め、2008年に赤字化、海外留学を中心としたサービス収支の赤字が止まらず、純債務国へ転落、海外向けの送金が景気低迷と通貨安のため激減した(p75)
・世界市場ではドル枯渇は収まることはなく、ドル需要が強い状況が継続、2008年9月にFRBはハードカーレンシーである、オーストラリア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの中央銀行へスワップを拡大、ついで10月29日にブラジル、メキシコ、韓国、シンガポールと締結(p141、146)
・韓国の対外短期債務は外貨準備高とほぼ同額、外資の引き上げが通貨危機に直結する(p160)
・英経済週刊誌のエコノミストは、新興市場国17国のうち、南アフリカ共和国、ハンガリーに続き、ポーランドと韓国を3番目に「危機に脆弱な国」と指摘した(p182)
・現在の韓国は、国内でインフレが進む中で利下げをしている、ウォン安により物価が上昇する中で失業率は上昇、所得は減少、資産価値が失われて生活が苦しくなるスタグフレーションである(p202)
・韓国では非正規労働者の割合が50%以上、日本の30%よりも多い、青年失業率(15-29歳)は20%(p246)
・日本の国富(純資産)は、2800兆円、日本の資産8427兆円のうち、5883兆円は金融資産、株式は559兆円、残り5324兆円は安定債権、問題は高齢者の保有割合が多いこと(p247)、一方、韓国の国富は417兆円であるが固定資産の割合が91%と多く、金融資産は16兆円(2007年末のデータ)である、これが最も異なる点(p248) -
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テレビや新聞には毎日多くのニュースが流れています、ニュースだけ見たり読んだりしても理解できなかったことが多かったので、ニュースをネタにしたトーク番組等を見た時期もありましたが、お笑い番組と差が見られないことも多く、逆にストレスが溜まる事が多くなり始めたので見るのを止めてしまいました。
その時間を利用して代わりに行ったのが、それらをテーマにした本を読むことでした、昨年後半から読み始めた三橋氏の本のその一つです。一人の著者の意見を鵜呑みするのは危険だと思うので、なるべくそれと異なった考え方、結論を導いている本と併せて読書することで、面白みが湧いてきました。
この本に紹介されている、マスコミが普段伝えていていないとされる情報やデータは、普段のニュースを読み解く上で役に立つと思いました。
以下は気になったポイントです。
・その国が成長しているかを確認するには、ドル建てではなく、自国通貨建てで、国民1人当りのGDP推移をみるべき(p14)
・2007年時点の日本の国富は、資産(金融:5883、非金融:2544、純資産:8427兆円)に対して、負債(金融:5633兆円)で、2794兆円となる。(p22)
・企業のフロー面を表す損益計算書であるのに対して、国家経済のフローはGDP(国民総生産)である(p23)
・高度経済成長を達成するために必要な要素は、1)需要が存在する市場、2)供給を適切に実行できる技術、3)購買力を高めるお金、の3つである、全て保有する国は現在無し(p27)
・国民の借金で個人消費を拡大させたのが、アメリカ、外国から借りたお金で証券化商品を購入したのが欧州金融立国(英、ル、アイルランド、アイスランド、ベルギー等)である(p24)
・日本は長期間にわたり経常収支の黒字が続いている、これは日本の資本収支の純流出、外貨準備高の増加(対外資産の増加)を意味する(p31)
・外貨準備高とは、対外資産の中での政府保有分に過ぎない、民間の対外資産を「ある理由」で買取ったときに初めて外貨準備高が増加する(p32)
・日本の外貨準備高が対外資産総額に占める割合は18%に対して、中国は67%に達する(p34)
・経済主体を5つにわけると、政府・金融機関・非金融法人企業・家計・民間非営利団体の5つになる、2009年3月末で5408兆の資産(家計資産1410、負債:380、非金融企業資産:774、負債:1070、政府資産:471、負債:960)、純資産:251兆円である(p45)
・バランスシート不況とは、民間企業が「借金をする」というリスクを政府に押し付けて、自らは借金返済に夢中になり、投資を拡大しなかったためにGDP成長率が低迷したことにある(p55)
・政府の借金は節約で減らすのではなく、経済成長率を高めて好景気にして、民間からの税収を増やして政府支出を少なくすることでやるべき(p61)
・1995年の円高(80円)では、実質実効為替レートは160ポイント(1973年よりも1.6倍円が強い)となったが、2009年1月の円高では130ポイント程度で、過去と比較しても必ずしも厳しいとは言えない(p66)
・実感なき経済成長の理由は、1)給与所得者一人あたりの給料が減少した、2)海外需要に向けた設備投資を民間企業が行った、輸出は製品出荷でビジネス終了(p85)
・公共投資のGDP比較を他国と比較するのは意味がない、インフラ整備の必要性は国ごとの特性、時代によっても変化するものだから(p108)
・ノルウェー政府の純資産はGDPの1.4倍あるが、家計純資産は0.18倍、北欧諸国の高福祉は、国民の貧乏によって支えられている(p115)
・所得税の控除や公的年金支払いなどにより所得移転が行われた「再分配所得のジニ係数」は、1993年:0.3074、2005年:0.3225であり、当初所得ジニ係数(0.3703→0.4354)と比較して変化が少ない(p182)
・公的年金加入者は合計6940万人のうち、1号:2001、2号:3895(厚生年金:3444、残りは共済年金)、3号:1044万人、1号未納者:315万人、免除:318、猶予者:202万人であり、加入者の95%が保険料をきちんと納付している(p192)
・2002年のアメリカ不動産バブルの影響は、日本のバブル崩壊と異なって世界に広がった、この理由は自国のマネーでなかったから(p202)
・日本国債は94%が国内販売、海外分も日本円建てであり日本が破綻する可能性はない、97年のロシア、01年アルゼンチンは外貨建て債務を国家が返済できずに破綻、97年韓国、08年アイスランドは外貨建て債務を民間が返済できずに破綻(p220) -
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先日新型iPhoneの発売が予告されましたが、果敢にも(?)サムスン電子がアップルに対して、知的所有権侵害の訴えを起していたというニュースを見て驚きました。
逆襲されると大変な知的所有権裁判に打って出たのですから、ついに韓国企業の技術レベルもかなり上がってきたことの証左なのでしょうか。
今も円高(結果としてウォン安)が続いていますが、震災前には韓国にいくと多くの日本人(母娘、女性グループ)が買い物や食事をしていて、韓国経済も潤っているのかなと個人的には思っています。
韓国が経済危機を迎える前(20世紀後半)までは、韓国企業はとても日本に似たようなところがありましたが、その後、すっかり欧米企業のようになってしまったようです。
韓国と日本とでは、宗教観や気候、「モノづくりに対する考え方」も異なっているようですが、欧米型の経営方針を取らざるを得なかった企業と日本企業のどちらが成長していくのか、今後10年が楽しみです。
以下は気になったポイントです。
・台湾の震災に対する支援は、日本のマスコミはほとんど伝えないが、人口2000万人の国から200億円近い義援金(世界最高額)を出してくれた(p15)
・韓国の場合、海外には高級品を安売りして、国内には粗悪品を高く売りつけている、海外相手に損した分を、自国の国民にしわ寄せして帳尻合わせをする(p21)
・韓国の最低時給は実質250円程度、慢性的な就職難、アルバイト賃金は日本の3分の1、2010年統計では給与生活者の79%が月収:23万円以下、45%は15万円以下(p27)
・80年代中盤は100円=300ウォン、2011年4月には1400ウォン、日本を上回る成長を輸出主導で続けながら、ウォンは円の4分の1以下に下落、ドルに対しても同様(p28)
・韓国の所得収支は、4月になると必ず数千億円という赤字になる、配当金を外国人に払うので、韓国は外国人の株主と財閥オーナーが儲かる社会(p30)
・韓国銀行は、世界でただ一つ、外国への利払いで赤字に陥っている中央銀行である(p37)
・2006年にはアイスランドの一人当たりのGDPが世界三位になった、彼らのしたことは、日本のような低金利国からお金を借り、そのお金でアメリカ証券化商品を購入し、金利差で稼ぐ手法で日本のマスコミは見習うように言っていた(p41)
・UAEにおける韓国原発受注決定の裏には、100億ドルを28年間にわたり融資する、部品をウェスチングハウスが供給、150人ほどの軍人が王室警備等がある(p48)
・韓国の自動車市場の8割を占める、現代・起亜自動車は独占的事業者であり、彼らに供給する部品メーカは売上があがるものの、利益を減らしている(p58)
・2010年アメリカで現代自動車が良く売れたが、1台買ってくれれば1台おまけをつけるという、信じられない販売方法であった、排ガス規制強化前の在庫一掃セール(p59)
・中国から輸出されるパソコンの7割の部品が日本か台湾製であるが、それは中国の輸出品としてカウントされる、韓国のサムスン電子は外国資本は49%で、オーナー一族が持ち株を支配している(p63)
・親日法とは、親日派の祖先から子孫が相続した財産を没収するというもの、遡及立法禁止という憲法違反をしている(p79)
・最新の年代分析技術では、世界最古の土器は、北海道から出土した、約1万五千年前のものであるが、他国の教科書ではそう書いていても、日本では1万三千前としている(p81)
・漢委奴国王という金印は、西の方の国に授けているだけ、200年後には、魏の皇帝は卑弥呼には金印を、韓族(邑長)には、銅印を与えている、これらの差はものすごく大きい(p96)
・韓国には迎恩門があり、中国からの使者を迎える場所であったが、日清戦争後に壊して「独立門」を建てた、これがいつのまにか「日本からの独立を記念して建てた門」となった(p96)
・日韓併合とは、日本人が韓国人に日本人と同じ権利を与えたこと、参政権も与えて待遇は台湾人よりも優遇されていた(p98)
・韓国の江南地区(ソウル高級住宅街)では東京より高いマンションがあるが、10年も経過すればボロボロになる(p133)
・韓国は庶民が苦しむ格差社会で、大手財閥系企業のビジネスマン以外は、45歳くらいで早々と会社を首になる(p138)
・韓国ではオンラインゲームが盛ん、家庭用ゲームをつくってもすぐにコピーが出てしまい利益がでないから(p150)
・サムスンやLGが知的所有権侵害で訴えられることになる、アメリカの企業に対する制裁金ベスト10のうち、4社が韓国企業(LG,大韓航空、サムスン、ハイニックス)である(p170)
・仕分けで、スーパー堤防を削った蓮舫は、東日本震災が起きた時点で、不明を恥じて政治家を辞めるべきだったが、節電の呼びかけ人に変わった(p186)
2011年10月10日作成 -
日本の未来、ほんとは明るい!
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
参議院議員選挙に立候補して惜しくも落選してしまいまった三橋氏が選挙活動を始める前頃に書かれた本で、その趣旨は、国家破綻を迎えそうだと悲観論が出回っている中で日本の魅力について書き続けている彼の著作には注目しています。彼が本の中で説明しているように、世界最大の債権国が国家破綻するなら、他の国々はどうなるのでしょうか。
特に日本国家のバランスシート(金融資産のみ)で、確かに政府負債はあるものの、合計では263兆円の純資産がある(2009年末)のは衝撃的(p66)でした。悲観論を語る人の意見は、この点をどのように考えているのかを注目していきたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・日本の犯罪発生率は戦後60年以上もの間、殆変化していない、2007年は1494(人口10万人の年で起きる件数)であり、 アメリカの半分以下、イギリスの5分の1以下(p34)
・マスコミの構造はいまだに護送船団方式、新聞特殊指定に代表される特権、電波利権、記者クラブ等の特権を少数のメディアが独占している(p45)
・カロリーベース自給率というデータを使用しているのは、日本と韓国のみ、カロリーベースにしたほうが日本の自給率は下がる、例として卵は95%以上が日本国内の養鶏場で生産されるが、飼料が外国産だから国産扱いでない(p55)
・生産高ベースで自給率を計算すると60~70%い程度になり、イギリス以上になる、日本基準(カロリーベース)だと40%(p56)
・自給率よりもはるかに重要なのは、アメリカ・オーストラリア・東南アジアのライン(シーレーン)を抑えること(p59)
・マスコミ報道を真似て、家計にたとえた説明をすると、「家・車等合わせて全部で2787万円の純資産をもっている家庭の旦那さんが、ローンで(それも奥さんの預金を融通)993万円ほど借金がある」(p69)
・国富は、国の金融純資産と非金融純資産を合計したもの、2007年時点におけるデータでは、金融資産:5883、非金融資産:2536、総資産:8419兆円、金融負債:5633兆円、を差し引くと、国富:2787兆円となる(p69)
・ジンバブエは極端なハイパーインフレになっても、壊滅的な経済状態になっても、デフォルトしなかった、これは負債の殆どが国内向け国債だったから(p87)
・公的年金加入者:6940万人(2008年度末)において、2号:3895(厚生年金:3444,共済組合:451)、3号:1044、1号:2001万人のうち、免除:318,猶予者:202万人であるので、未納者:315万人のみ、未納者のみが困る(p96)
・政府の支出もGDPにカウントされるので、政府支出を削ることは、GDPを削ること(p114)
・公共投資削減の影響で、メンテナンスできず通行止めになっている橋梁が国内で121基、あと5年もすれば、約3万の橋と、約5万のトンネルが寿命を迎える(p119)
・日本が今抱えている問題は、政府の借金が増えているにも拘らず、経済成長していないこと(p139)
・日本はもともと、大型自動車と貨物自動車が、全交通量に占める割合が世界で最も高い(p163)
・日本の新聞が売れなくなったのは、広告が大々的にインターネットにシフトしたため(p178)
2010/11/28作成