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経済にはびこる自虐主義者こそ真の敵だった!
国民経済の目的は「世を經(おさ)め民を濟(すく)う」ことである。そのために政府はあらゆることをせねばならない。やっと安倍政権が成長路線に大きく舵を切ったが、なぜかくも長い間、政府は本気でデフレ対策をせずに国民を苦しめ続けたのか。また政府にデフレ対策をしないよう提言してきた官僚、学者、評論家、経営者の何と多いことか。著者はこの状況を「実は経済にはまだまだ自虐史観がはびこっているのです」という。彼らは中国、韓国を実態以上に賞賛し、「コンクリートから人へ」「公的年金は必ず破綻する」「安倍路線では必ずハイパーインフレになる」「少子化、人口減少で日本はもう経済成長しない」などと事実も論理も無視して日本を貶め日本人から元気を奪おうとする。そして、決して経世済民に有効な対策を提示しない(できない)。もし彼らが本気で自説を信じるなら、日本から出て行った方が良いだろうに、日本にしがみつく。著者は「最近ハッキリわかったことは、経済にはびこる自虐主義者が私の真の敵である、ということです」と言い切る。この本は、国民に害を成す「経済の自虐主義」を明解に説明し、彼らを実名で徹底論破する快書である。
Posted by ブクログ 2013年02月18日
国内成長の限界や、少子高齢化の酷さ等に基づく不安論を一蹴する。
国債の発行+日銀の直接引き受け(もしくは買いオペ)によって脱デフレは容易であり、それによって成長は可能、という論調。
全体的に同意できて、逆に反論できるところを探すのが難しいレベルだった。
僕の知識レベルが足りてないので、読む本によっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月29日
アベノミクスについて興味があったので読みました。日本の経済再生を目標として、インフレを目指す政策は希望がもてるのだろうか。
経済素人にとっては、今までのデフレ対策は間違っていたと述べているあたり、非常におもしろかったです。
積極的に政府が投資し、お金の循環を潤滑化すべきなのですね。公共事業の廃止...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月24日
同じ趣旨の内容が二度三度書かれていたり、中身があまり整理されていない印象。「500%程度のインフレなんて大したことない」と嘯いているところも気に入らない。明快に書いてこそいないものの、著者はおそらくバブル容認論者なんでしょう。それでも、浜矩子なんかよりは、書いてあることは全然まともなので、いろいろ思...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月11日
デフレ下で政府を始め、経団連をはじめとする利益団体がいかに逆効果のことをやってきた(経済自虐主義)、もしくはやろうとしているかをまとめた一冊(特に戦争犯罪と重ねてる点に完全にその主張に乗れるわけではないけど)
当然ながら企業と国家は違う訳で財政再建の方針の下、コストカットにばかり躍起になっていては...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月25日
三橋貴明氏が第二次安倍政権発足直後に著したアベノミクスを理解するために前提となる事柄を解説したもの。
本書で批判の的となっている白川前日銀総裁もすでにその職を辞しており、また、民主党政権から自民党政権に復帰後、これまでのところ円安(といっても、まだ十分に円高ではあるが)、株高をはじめとして経済指標は...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月27日
経済の語源は「經世濟民」世を經めて(おさめて)、民を濟う(すくう)。金儲けではない。
日本人には自虐が美徳という精神があるからなー。心の保険のために自らを低く持つことで、傷つかないようにしている。
でも合成の誤謬っていうのがあって、ミクロで一人一人が傷つかないようなやり方をしていると、マクロで...続きを読む
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