Posted by ブクログ
2011年09月04日
三橋氏の著作は主にマクロ経済を扱ったものが多いですが、本書ではテーマを道路一本に絞っているやや異色の本と言えます。
マスコミや民主党の主張する道路不要論のどこが間違っているのか、経済成長や安全保障のためになぜ道路が必要なのかが詳しく解説されていて、この本1冊で道路をめぐる問題をすべて…とは言わない...続きを読むものの、網羅的に理解できるようになっています。
「可住地面積辺りの道路延長距離」を道路不要論の根拠とする欺瞞については他の本でも触れられていましたが、B/C分析の問題点や震災等で道路が分断された時にも対応できる構造など始めて知った情報も多く、大変勉強になりました。