三橋貴明のレビュー一覧
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三橋氏の著作は主にマクロ経済を扱ったものが多いですが、本書ではテーマを道路一本に絞っているやや異色の本と言えます。
マスコミや民主党の主張する道路不要論のどこが間違っているのか、経済成長や安全保障のためになぜ道路が必要なのかが詳しく解説されていて、この本1冊で道路をめぐる問題をすべて…とは言わないものの、網羅的に理解できるようになっています。
「可住地面積辺りの道路延長距離」を道路不要論の根拠とする欺瞞については他の本でも触れられていましたが、B/C分析の問題点や震災等で道路が分断された時にも対応できる構造など始めて知った情報も多く、大変勉強になりました。 -
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サブプライム問題発端の金融危機・・・いんちきマネーの終わり, 2008/9/28
今起きているサブプライム問題を発端とした金融危機。栄華を誇ったリーマン・ブラザーズが倒産し、メリルリンチは救済合併、格付けAAAを売り物に大々的に日本でCMを打つAIG(アリコなどの保険が有名)のアメリカ政府の救済措置。
なんで、たかだか、アメリカの住宅ローンの焦げ付き問題でここまで、大騒動になるのか。
いろいろ、記事や雑誌を見てもわかりにくかったけど、この本はとてもわかりやすく解説してくれる。
タイトルは「ドル崩壊」であり,話はそこに行き着くのだが、現状のサブプライ -
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ビックリしながら勉強になった。メモ/ ● 韓国の国際収支は全ての数字が悪化している。● 現状の韓国は直接投資収支、証券投資収支の赤字化が進んでいるにも関わらず海外からの短期借入金が巨額であるため資本収支全体では今のところ黒字。 ● 外貨建て融資ブームなどが重なりその他投資収支の巨額黒字、短期外債の72%増(2006)。 ● 円キャリー巻き戻し→ウォン安→外債頼みの韓国はその為替が下落した分増加→輸出企業不振の原因はウォン高ではないのでウォン安が輸出産業に好影響を与えない。 ● 財閥を中心とする韓国輸出企業のためウォン高介入を続ける韓国銀行はドル買いをするための原資として海外から借り入れ。(外平
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【書名と著者】
日本経済失敗の本質
三橋貴明
【目的】
貨幣観というキーワードで日本の経済政策を読み解く点に興味をもった。
経済が伸びないのはプライマリバランス黒字化嗜好と(お小遣い帳の発想)政と消費税を財源にした輸出企業への還付金、個人消費の冷え込み、なのかなと思っていたが、
そもそもの主義主張によるものであるなら、それはなんなんだろうと疑問を持った。
【読後感】
【印象に残ったポイント】
・大殺戮のなかった災害史観の日本と、紛争史観のユーラシア大陸の対比
戦争に適さない抽象的で曖昧な日本語と、戦争に適した意味が明瞭なユーラシアの言語。
災害で人が死んできた日本と、紛争により人が死んで