大江健三郎のレビュー一覧

  • 「雨の木」を聴く女たち

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    こないだ読んだ短編に比べて全然パッとしない上に、イライラさせるし、なんだかなーって思ってたけど、約半年の後に思い出に残ってるのはこっちのほうです。
    よほどムカっとしたというか、本当イラついた。
    私はわからずやは嫌いだし、そんなわからずやを、「しょうがないな〜」なんて言いつつかまってあげるような人も好きじゃない。
    なにより難しすぎて何が言いたいのかわからない、それでいてめちゃくちゃ。
    まるで現実じゃないみたい。
    もちろんこれはお話なんだから現実じゃないみたいなんて表現はもともと合ってないんだけど、なんというか堅く知的な文章であるにも関わらず浮足立ってる、どこか宙に浮いてて捕まえとかないとどっか

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    2009年10月04日
  • 治療塔

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    大江健三郎の20年近く前のSF小説。とはいっても、SF的な設定・話は最初と最後(特に最後)に出てくるだけで、多くはそれとはあまり関係ないところで話が進んでいく。チャレンジャー号爆発事故とイエーツの詩から主要なイメージを得ている。宇宙開発競争や階級分化に代表される科学主義と資本主義という現代の進化の方向と、それとは反対の「人間主義」(とでも呼びそうなもの)や自然主義との相克が描かれる。そして、その中に人類に対する「悲しみ」が漂う。ただ、宇宙開発、科学主義、階級、工業化といった色々な問題の一つ一つは簡単に触れられる程度で、何らかの主題が深められることはない。(著者自身による感想でも強調されている)

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    2009年10月07日
  • 小説のたくらみ、知の楽しみ

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    1983〜1984年に雑誌に連載されていたエッセーを集めたもの。創作法、読書法、作家論、日常生活、昔の話などについて率直に(しかし下品にならずに)語られていて、楽しく読める。ブレイクやエリアーデ以外にヴォネガットやケルアックについて語られているのは珍しい。

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    2009年10月07日
  • ヒロシマ・ノート

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    原爆の悲惨さを伝える本。
    著者曰く,原爆の威力の悲惨さは広く知られているが,
    落とされた側のその後の悲惨さは十分に知られていない。
    物理的なことだけに留まらず,
    思想的な部分にも触れられている。

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    2009年10月04日
  • 空の怪物アグイー

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    長編で使われたモチーフが色濃く出ている、短編集と言うよりは、まさに長編の副産物と言っても良いと思う。しかし大江健三郎が書くと、副産物であれ非常に密度の濃い内容に仕上がってしまう。個人的には表題の作品以外にも「アトミックエイジの守護神」が良かった。

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    2009年10月07日
  • 見るまえに跳べ

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    高校生の頃読んだものを思い立ち再読。収録されている10編の短編のうち5編を読む。「奇妙な仕事」大江健三郎の処女作。実験用の犬の処分を大学から引き受けた男に雇われた犬殺しとアルバイトの3人の学生。何かに熱中するには若すぎるか年を取りすぎてしまった「僕」と笑い方を忘れそうな女子学生と負けず嫌いな私大生。3日間で150匹の犬を殺し皮を剥ぎその処理をする。淡々と仕事をこなしながらも犬殺しは犬に愛情を持っていると感じる。その卑怯な殺し方にも殺されようとしている犬たちにも死んだ犬の血やその匂いにもすぐに慣れてしまう「僕」反対に嫌悪感を募らせていく私大生。処分を引き受けた男の不正が露見し男が不明になってしま

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    2011年07月16日
  • 空の怪物アグイー

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    大江健三郎っぽくない短編がいくつかあって新鮮な気持ちで読みました。敬老週間とか、ちょっと星新一っぽくないですか?

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    2009年10月07日
  • 持続する志 現代日本のエッセイ

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    第一エッセイ集である『厳粛な綱渡り』(講談社文芸文庫あとがき)で、小説家がエッセイを書く行為を危険な行為であると述べている。

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    2009年10月04日
  • 河馬に噛まれる

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    ウガンダで河馬に噛まれたことから、「河馬の勇士」と呼ばれる元革命党派の若者。彼と作家である「僕」との交流をたどることで、暴力にみちた時代を描く。

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    2009年10月04日
  • 叫び声

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    十七歳の虎、十八歳の呉鷹男、二十歳の「僕」の三人の《黄金の青春の時》とその結末を描いた長編小説。「現に青春にある者が、それも自分が内面において衰弱し、病んでいることを自覚している者が、恢復をめざして青春を書いた小説」

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    2009年10月04日
  • われらの狂気を生き延びる道を教えよ

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    <目次>
    第一部 なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときもの
    第二部 ぼ自身の詩のごときものを核とする三つの短編
     走れ、走り続けよ
     核時代の森の隠遁者
     生け贄男は必要か
    第三部 オーデンとブレイクの詩を核とする二つの中編
     狩猟で暮らしたわれらの先祖
     父よ、あなたはどこへ行くのか?
     a 裏
     b 表

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    2009年10月04日
  • みずから我が涙をぬぐいたまう日

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    「みずから我が涙をぬぐいたまう日」と「月の男(ムーン・マン)」という、狂気をユーモラスにかつ哀切をこめて描いた二つの中篇からなる本。

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    2009年10月04日
  • われらの時代

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    1959年に書き下ろしとして刊行された長編。外国人相手の中年娼婦である頼子、そのヒモとして同棲している主人公の靖男、その弟の滋がピアノを弾いている十代のジャズトリオ<アンラッキー・ヤングメン>。「若さ」という残酷さと如何に向き合うか。

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    2009年10月04日
  • 空の怪物アグイー

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    1962年から64年の間に書かれた短編集。<収録作品>
    不満足
    スパルタ教育
    敬老週間
    アトミック・エイジの守護神
    空の怪物アグイー
    ブラジル風のポルトガル語
    犬の世界

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    2009年10月04日
  • 見るまえに跳べ

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    <収録作品>
    奇妙な仕事(昭和32年5月「東京大学新聞」)
    動物倉庫(昭和32年12月「文学界」)
    運搬(昭和33年2月「別冊文芸春秋」)
    鳩(昭和33年3月「文学界」)
    見るまえに跳べ(昭和33年6月「文学界」)
    鳥(昭和33年8月「別冊文芸春秋」)
    ここより他の場所(昭和34年7月「中央公論」)
    上機嫌(昭和34年11月「新潮」)
    後退青年研究所(昭和35年3月「群像」)
    下降生活者(昭和35年11月「群像」)

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    2009年10月04日
  • 日常生活の冒険

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    斎木のモデルは故伊丹十三であったとか。高校の時に伊丹十三と知り合う。1960年、伊丹万作の長女ゆかり(伊丹十三の妹)と結婚。1994年ノーベル文学賞受賞。

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    2009年10月04日
  • 新しい文学のために

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    文学を読み書くための本。
    全体として自分にとっては難解であった。
    ただ、日常で使っている言葉を、
    いかに小説や詩において特別な意味を持たせるか、
    そこまではいかなくとも特定の効果を働かせるか、
    という異化の章はなるほど!と思った。

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    2009年10月04日
  • 燃えあがる緑の木―第一部 「救い主」が殴られるまで―

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    16歳の私を「文学とはいかに難解で深遠なものか」と嘆かせた作品。
    今思うと、もしかして簡単かもしれない「癒し」をここまで突き詰める、そういう作家がいること自体に価値を見出すべきなのかもしれない。

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    2009年10月04日
  • われらの狂気を生き延びる道を教えよ

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    走れよ、走り続けよ!が好きです。後は何というかまあ、いつもどおり。というか。まあすべていつもどおりですが。しかし短編と長編でこれだけイメージが揺るがないというのも珍しいんじゃないかという気がしますよ。どうだか知りませんが。「食べ物をいかにもまずそうに描写する」のが上手ですよねー。コーラと排骨麺って絶対遠慮したい組み合わせだと思う。何か、こういうの上手ね。(意図してやってないとゆー可能性もあるが)作中で異常な程不味そうに描かれていたオックステイルスープは、大江健三郎本人の得意料理らしい。実際おいしいらしい。(大江健三郎にインタビューしたSwitch編集者の弁)

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    2009年10月07日
  • 空の怪物アグイー

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    『個人的体験』と同時期に読むことをオススメします。
    『個人的体験』と同時期にかかれ、全く逆の「答え」を与えているからです。(表題作)

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    2009年10月04日