燃えあがる緑の木―第一部 「救い主」が殴られるまで―

燃えあがる緑の木―第一部 「救い主」が殴られるまで―

715円 (税込)

3pt

3.7

百年近く生きたお祖母ちゃん(オーバー)の死とともに、その魂を受け継ぎ、「救い主」とみなされた新しいギー兄さんは、森に残る伝承の世界を次々と蘇らせた。だが彼の癒しの業は村人達から偽物と糾弾される。女性へと「転換」した両性具有の私は彼を支え、その一部始終を書き綴っていく……。常に現代文学の最前線を拓く作者が、故郷四国の村を舞台に魂救済の根本問題を描き尽くした長編三部作。

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燃えあがる緑の木 のシリーズ作品

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1~3件目 / 3件
  • 燃えあがる緑の木―第一部 「救い主」が殴られるまで―
    715円 (税込)
    百年近く生きたお祖母ちゃん(オーバー)の死とともに、その魂を受け継ぎ、「救い主」とみなされた新しいギー兄さんは、森に残る伝承の世界を次々と蘇らせた。だが彼の癒しの業は村人達から偽物と糾弾される。女性へと「転換」した両性具有の私は彼を支え、その一部始終を書き綴っていく……。常に現代文学の最前線を拓く作者が、故郷四国の村を舞台に魂救済の根本問題を描き尽くした長編三部作。
  • 燃えあがる緑の木―第二部 揺れ動く―
    715円 (税込)
    村人やジャーナリズムの攻撃がつづく一方、教会では、活気あふれる伊能三兄弟や、改悛したかつての糾弾者など、賛同者が次第に増えていった。一同が展望を語り合う喜びに満ちたひととき、イェーツの詩句が響き渡る。そして再び起きた奇蹟――。しかしギー兄さんの父「総領事」が突然の死を遂げ、新築なった礼拝堂で葬儀が行われた。魂の壮大な葛藤劇、いよいよ佳境に!
  • 燃えあがる緑の木―第三部 大いなる日に―
    715円 (税込)
    教会を離れた私が性の遍歴から帰還すると、襲撃を受け障害者となったギー兄さんは、遥かに大きな存在となっていた。しかし、戦闘力を増す農場派と巡礼団の対立が深まり、巨大化と外的緊張の中で分裂の危機を迎える教会のメンバーに、ギー兄さんは最後の告白を行った。そしてその夜「緑の木」が燃えあがる!「神」に極限まで近づき、なお新たな道を求めるライフワーク、完結編。

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燃えあがる緑の木―第一部 「救い主」が殴られるまで― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『懐かしい年への手紙』の続編です。
    まだ三部作の第一部ですが、この一冊ですでに十二分の満足感がありました。

    『懐かしい年への手紙』で試みられた「魂の救済」について、この物語の長さを利用して、更に深く追求しようとしています。

    印象に残った2つのシーン。

    ギー兄さんが信用を失い、町民からのリンチに

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    大江健三郎の作品の中に出てくる登場人物たちが真剣に読書している姿を読むのが好き。その読み方はきっと作者自身の読み方と本との向き合い方なのだろう。この作品の中では、イェーツという詩人が読まれていたが、他の作品ではブレイクだったり様々で、なんというかそういう描写に勇気づけられる。
    イェーツを一日中読むこ

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    大江健三郎 「 燃えあがる緑の木 」 1部 救い主が殴られるまで

    100分de名著により 人物イメージと主要テーマを学習済みなのでスイスイ読める。

    1部の内容は 土着宗教の誕生プロセス と 魂の動きに関する思考実験と捉えた。これから宗教と魂、人間と命、記録としての文学を考察するための伏線だと思う

    0
    2020年12月01日

    Posted by ブクログ

    「一瞬よりいくらか長いあいだ」としての「永遠」!このくだりを見たとき私は大変驚愕して、というのも大江健三郎がここまではっきりこの言葉を口にするとは思ってもいなかったので…『嘔吐』では似た言葉が、存在の罪が一瞬だけぬぐわれるとき、などという表現されていたアレ…『嘔吐』以後サルトルが触れなくなってしまっ

    0
    2013年04月06日

    Posted by ブクログ

    第2部に移ります。

    12.06.05(再読)


    いきなり転換とかギー兄さんの話を持ってくるなんて、これ、今までの大江作品を読んでいないと何のこっちゃ分からないのでは??
    全3巻だから、後に分かるようになってるのかしら。

    とりあえずスロースターターな今までの大江作品に違わず、1巻はまったり気味で

    0
    2012年06月06日

    Posted by ブクログ

    16歳の私を「文学とはいかに難解で深遠なものか」と嘆かせた作品。
    今思うと、もしかして簡単かもしれない「癒し」をここまで突き詰める、そういう作家がいること自体に価値を見出すべきなのかもしれない。

    0
    2009年10月04日

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