大江健三郎のレビュー一覧

  • 沖縄ノート

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    2011/4/22『大江健三郎さん勝訴確定 「沖縄ノート」訴訟』というニュースを見て、本書を読みました。沖縄が戦後の米国統治体制の中で日本「本土」から切り離され、沖縄が本土に住む日本人の意識の淵に沈んでいく事を危惧した本・・・そして1972年の沖縄返還まで。自省や複文が入り混じってかなり難解でしたが、大江sanの真のメッセージを考えたいと思います。

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    2012年10月19日
  • 見るまえに跳べ

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     カラマゾフ下巻をよみすすめながらの見る前に跳べとはなにか。全体にながれる、カラマゾフほどに直接的ではないゆがんだ印象、混乱だとか迷走であるとか、どのお話もハッピーなものとはいえない。暗くどんよりした陰湿なムードが好きな人は好みなのかも。中上健次以前の日本近代文学のひとつの傾向なのだろうか。

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    2015年10月11日
  • あいまいな日本の私

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「私は渡辺一夫のユマニスムの弟子として、小説家である自分の仕事が、言葉によって表現する者と、その受容者とを、個人の、また時代の痛苦からともに恢復させ、それぞれの魂の傷を癒すものとなることをねがっています。」―一九九四年ノーベル文学賞受賞記念講演ほか、全九篇の講演に語られた、深く暖かい思索の原点と現在。

    [ 目次 ]
    あいまいな日本の私
    癒される者
    新しい光の音楽と深まりについて
    「家族のきずな」の両義性
    井伏さんの祈りとリアリズム
    日米の新しい文化関係のために
    北欧で日本文化を語る
    回路を閉じた日本人でなく
    世界文学は日本文学たりうるか?

    [ POP ]


    [ おすすめ度 

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    2011年04月26日
  • 美しいアナベル・リイ

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    大江氏の作品としては標準的。やや消化不良?やはり長編が読みたくなる。
    これを読む前に、「人生の親戚」を読んでおくことで、この変奏を楽しめるはず。
    にしても、単行本時の「臈たしアナベル•リイ 総毛立ちつ身まかりつ」という秀逸なタイトルが変更されてしまったのはなぜたろうか?

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    2011年04月19日
  • われらの狂気を生き延びる道を教えよ

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    3.11以降のこの時代に、この時期の大江を読むことには感慨を覚える。核の時代の孤独と閉塞感は今に通じる感覚があるのではないか。恐怖によってのみ連帯する人々の中で自由とは狂気と同義なのだろうか。
    しかし、詩篇を核とした大江流の私小説が見事に結実し、見事な完成度を誇る作品群である。

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    2011年04月18日
  • 美しいアナベル・リイ

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    ネタバレ

    まず、表紙裏の解説には「老人たちの奮闘記」てなことが書いてあったけど、私は全くそうは感じなかった。

    虐待にあった女性が傷へ向き合い、再生へ。
    それが「ミヒャエル・コールハース計画」を通して語られている。

    主人公は大江自身を思わせる作家であり(私は大江作品を初めて読んだのでいつもこうなのか定かではないが)どこまでが現実なのかどこからがフィクションなのかわからなくなる。その境界から、読み手はいつの間にかフィクションの世界に誘われていくのか。
    でも私は全くフィクションのほうが入り込みやすいな。
    こういう設定だと書き手は人物設定が簡単で済みそうな気がする。

    きっと、木守は映画の完成を待たずに亡く

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    2011年01月26日
  • キルプの軍団

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    久しぶりに大江さんの文体を読んで、懐かしい気分。

    ディケンズは読んだことがないから、読んでみたいと思った。
    一度読んだだけでは読みこなすことのできない、難しいけど、心地いい感じを久々に味わった。

    悪意に取り囲まれた時、あるいは自分が悪意の側に立った時、その窮境から抜け出すには、、、
    思いつめればきりがないし、神からの声もかからない、かといって死という選択もできない、
    自分にはそのとき支えになるものがあるのだろうか

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    2010年10月26日
  • 取り替え子

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    伊丹監督と義兄弟とは知りませんでした。すごい引きずったんですねぇ。

    コギト→チガシに話が流れていくところは結構良かったんですが、なんだろうなぁ、うーん。これ難しいな。
    「あの事件」について私は中途半端にしか理解できていたいところが問題なのかもしれません。

    10.10.01

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    2010年10月05日
  • 治療塔

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    結局何を言いたいのか…なかなか難しい小説でした。
    20年程前に発表された近未来SFということでしたがなんかいまいちピンとこない設定だなと思いました。

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    2010年09月25日
  • 静かな生活

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    この作品を読むたびに、光さんを中心にして、皆が結束して生活していることに嫉妬を覚える。親が自分以外の子供を特別扱いすることに、多分私は僻んで遠巻きに眺めるだけだろうから。

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    2011年07月17日
  • われらの狂気を生き延びる道を教えよ

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    今回も重かった…。もう自己欺瞞と障害を持った子供から逃げられません。
    考えて考えて、考え続けていることの副産物。

    10.06.20

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    2010年06月21日
  • あいまいな日本の私

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    かなり前から寝る前に読んでいた本。

    ノーベル文学賞受賞者の彼が講演で語った内容をまとめた本。
    正直、私には少し難しく感じる場面もあったが、じっくりと語られるその内容は大江健三郎氏そのものであるのだろうと思う。
    彼の息子「光」君を授かった事も含めて、氏のぐっと奥にある何かが垣間見えるものだった。

    読み進んで行くうちに私は例え様の無い何かを感じ始めていて、それは「何か大切な疑問を抱く」というような,あるいは「気付き」みたいな物を感じ始めていた。
    このままでは いけない ような気がする。と思った...が、何をどうしたらいいものなのか?

    穏やかな語り口と、言葉の深さに感動した。
    そして、この本を

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    2010年01月26日
  • 取り替え子

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    男性に対するマイナスコンプレックスの塊だったよーな…。逆方向の、女性っていう出産できる性に対する超えられない羨望もひしひしと。

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    2010年01月10日
  • 日常生活の冒険

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    冒険的に生きる 何を選び 何を捨てるか

    危険の感覚は失せてはならない。
    道はたしかに短い、また険しい。
    ここから見るとだらだら坂みたいだが。
    それじゃ、さよなら、ともかく全力疾走、そしてジャンプだ、錘のような恐怖心からのがれて!(本文引用)

    選書:川島

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    2009年10月07日
  • 「雨の木」を聴く女たち

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    文章がぜんぜん頭に入ってきませんでした・・・!

    この読みにくさはなんなんだろうか。
    読みにくい話とそうでない話が交互で、半分読んだ地点で疲れて放り出してしまいました。
    だめだ、ちょっと時間を空けてから再チャレンジしよう。
    馬鹿なのに自分のハードルを上げ過ぎたよ。そこも馬鹿だな。

    09.07.06

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    2009年10月04日
  • われらの時代

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    戦後、戦争以外に生きる目的を見いだせない主人公の男性が描かれている。戦後の男性の価値観の理解に役立つ一冊。

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    2009年10月07日
  • あいまいな日本の私

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    てるよしさんのページに挙げられていたので。ノーベル賞受賞講演でもあるタイトルが素晴らしい。"の"のあいまいな用法も含めて。なんかこの人のユマニズムへの言及は感覚が先走っている感じがしてあまり好きではないが、感覚を真摯に記述しようとするスタンスは好きだ。

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    2009年10月04日
  • あいまいな日本の私

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    ノーベル賞受賞者、大江健三郎によるノーベル賞受賞スピーチを含む講演録。これが!というのはあまり記憶に残っていないが、理系の身としては1つ1つの言葉やセンテンスを重視する姿勢に触れられることが新鮮であった。「文学者」を垣間見るには良い本だったような気がする。

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    2009年10月04日
  • われらの時代

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    平凡と狂気がすれすれで存在してたり、大仰な表現の羅列だったり、世の中に対しての均衡を失っているようだったり。登場人物がみんな結構凄い思想の持ち主たちでした。

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    2009年10月04日
  • 治療塔

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     わたし大江健三郎と同郷なのに初大江でした。
     近未来、人類が「新しい地球」に移住する「選ばれた者」と、資源が枯渇し汚染された地球に残る「残留者」に分かれた世界を描く。それも「残留者」側の女性からっていうところが面白い。考えるSF、議論するSFで、冒険譚などではないので、レツゴー宇宙移民!!みたいなのを期待して読み始めるとガッカリするに違いない。
     階層社会とか科学文明とか近現代の人類をとりまく様々な要素を取り入れながら、宇宙に出て超常現象的な恩恵を受けてまで人類が存続する価値があるのか、とか、そもそもそういう人間は「人間」と呼べるのか、じゃあ人間ってなんだよ、とポロポロ疑問を投げかけてこられ

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    2009年11月19日