叫び声

叫び声

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

新しい言葉の創造によって"時代"が鼓舞される作品、そういう作品を発表し続けて来た文学者・大江健三郎の20代後半の代表的長篇傑作『叫び声』。現代を生きる孤独な青春の"夢"と"挫折"を鋭く追求し、普遍の"青春の意味"と"青春の幻影"を描いた秀作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文芸文庫
  • タイトル
    :
    叫び声
  • タイトルID
    :
    231962
  • ページ数
    :
    260ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年11月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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叫び声 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    だれか一人が遥かな救いを求めて叫び声を上げる時、それを聞くものはみな、その叫びが自分自身の声でなかったか、考えたくなるものだ。

    小説の中に描かれた人間模様は、「青春」とか一言で表されるような生易しい様相ではなかった。しかし若者たちの抱える叫び声は、少しずつ自分の中に染み込む気がしたのも事実である。叫びの重なり、とふと思わされた。
    私は。激しさの中に潜む純粋な欲や願望に久しく触れてなかった気がした。マネはできないし、しようとも思わないけれど、生きている上で、この渇望を永久に忘れないことが必要なんじゃないかと思う。

    0
    2020年06月11日

    Posted by ブクログ

    フィクションをあまりに切実に受けとめすぎるというのは欠点である。しかし記憶に残るのは自分と合わせ鏡のような小説ばかりだ。おもしろい小説は苦痛を伴う。

    ところで岸政彦には彼ら3人にまたこう言って励ましてあげてほしい。
    「若いやつ頑張れよ。だいじょうぶやで、もうすぐ若くなくなるから。そうなったら楽になるからな。」

    0
    2018年02月19日

    Posted by ブクログ

    かなり読みやすい。
    皮膚をえがくのにもいちいちつきまとうじめじめとした失望感が、青春のどうしようもなく輝かしい・淡い希望にもおよんで、彼らを失意の底に陥らせる。
    この青年たちに固有の絶望感はしかし、やけに生々しく実に青春的で、どこか清々しい。

    0
    2017年10月26日

    Posted by ブクログ

    うわぁぁぁーーーーーっ!
    確かに、しっかりと、その「叫び声」を聞いた・・・。

    「人間みなが遅すぎる救助をまちこがれている恐怖の時代には、誰かひとり遥かな救いをもとめて叫び声をあげる時、それを聞く者はみな、その叫び声が自分自身の声でなかったかと、わが耳を疑う」(ジャン=ポール・サルトル)

    生臭さと、鋭利さと、ざらつきが一度に迫ってくるような、そんな小説。
    エロスとグロテスクとタナトスに彩られ、眉をひそめるような嫌な感覚がびしびし伝わってくるのだが、それがまた生々しくて、小説の状況とは裏腹に活き活きとしていて、とても面白かった。青春群像劇特有の疾走感も良かったのかもしれない。

    サルトルの言葉からイマジネーションを受けた大江は、社会から疎外された、僕、呉鷹男、虎の若者3人とダリウス・セルベゾフとの奇妙な同居生活、そして、彼ら共通の夢、レ・ザミ号での航海を目標とするところから端を発して、それぞれが声なき「叫び声」を発するにいたるまでの人間模様を鮮烈に描いている。
    希望を打ち砕かれ、閉塞感が漂いながら、しかし、孤立な生き方しかできない若者たち。社会は決して受け入れてくれず、また、社会に馴染もうとせず、最後の居場所として集った若者たち。若者時代に感じたこうした何かを少しでも思い出せれば、彼らの叫び声はまさに真に迫ってくるものとして感じられるだろう。
    大江の創作した若者たちはかなり極端である。そして、性的な色を放ち過ぎている。しかし、だからこそ僕らは矮小な自分として、こうした感覚が呼び醒まされてくるのだ。

    大江の放つ「言葉」はみずみずしくも研ぎ澄まされている。1960年代という時代に対して、大江自身の「叫び声」として真っ向から対峙し、勝負した作品であったのではないだろうか。

    0
    2015年05月26日

    Posted by ブクログ

    人種も年齢も違う4人の青春劇。

    最初は本当に明るい青春劇のような始まり方なのですが、(一人のアメリカ人青年の呼びかけで、ヨットでアフリカに行こうという計画の元に4人が集まる)少しづつ、それぞれの倒錯している部分が事件を引き起こしていって、それがすべて最初にアメリカ人青年が起こしたある事件に起因していて、ラストもそれに終わるという…。

    叫び声を上げたい気持ちがよく伝わってきますね。堕落した青春時代は楽しいよなぁなんて思ってたけど、中盤越えた辺りからどっと深みにはまっていきました

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    僕が思う良い小説ってのは実は読むのがどれだけ苦しかったかってことに起因しているかもしれない。
    この『叫び声』はまさに僕が思うそれ的な小説だということが出来る。(今回は電子辞書が手放せない位生きていく中で聞くことの無い響きの言葉が頻出していてそういう面でも苦しんだ;; 純文学度が高いってこと?)
    自分の核をどれだけ深く下げて生きていくかが、精一杯生きるってことなのかなとも思った。ずっとどうにか追いかけてきたんだけど呉鷹男の第四章怪物で完全においてかれてしまった。
    僕が一番好きな小説家、伊坂幸太郎さんが影響を受けた本ということで何度かあげていたので読みたいと思っていた。
    確かに影響を受けているなと感じた。特に、伊坂さんの中で一番僕が好きな『砂漠』はまさに伊坂版『叫び声』だなと気付いた。(全く違うけれど雰囲気や設定が?)
    誰もが一度は経験する《黄金の青春の時》を経て、絶望的に帰ることの出来ない現状を嘆く。奇抜な仲間に対して一歩引いた主人公の立ち位置から見た青春模様。はぁ。
    読んでいる期間は(読んでいる以外の時間でも)溜め息が止まらなかった。むなしい・・・ 何が言いたいのか分からない僕もまた、むなしい・・・
    (2008.08.09)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ものすごい作品だった。特に怪物の章は身震いした。よくこんな文章書けるものだ。大江さんしか書けないだろうな。
    複雑の想像つかない驚異的な言い回しで笑っちゃう時もあるんだけど、慣れてしまえばこの文章が病み付きになる。
    いろんな意見があるかもしれないが、自分は大江さんはノーベル文化賞に抜群にふさわしい方だと思う。

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    文章がエロい。性的な意味ではなく。
    個別の文章と全体、両方を見てキラキラした美しい要素を感じる。

    ジャギュア、いいね。

    0
    2011年07月30日

    Posted by ブクログ

    相変わらず盛り上がりまでがスローな大江健三郎氏のご本。
    物語の2/3を過ぎたあたりからガンガン負の方向に展開していってもう大好きです。

    物語の最後は最低でした。
    読むんじゃなかった、金返せ!の最低ではなく、鬱なシメ方というのでしょうか、こういう類の最低な話は素晴らしい。

    11.05.08

    0
    2011年05月09日

    Posted by ブクログ


    伊坂幸太郎を筆頭に、絶賛される事の多い本作だが自分はハマらなかった方。
    エネルギーを加えて描くべき人物が分散されていていたり、ギトギトした人物の描写が少なく薄口に感じた。

    0
    2022年09月27日

叫び声 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文芸文庫
  • タイトル
    :
    叫び声
  • タイトルID
    :
    231962
  • ページ数
    :
    260ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年11月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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