木下けい子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
木下さんらしく、静かな雰囲気の中、少年の儚い恋心がえがかれてます。
厳しい父親に時に手を上げられながら暮らす宙。
隣に住む年上の幼馴染・哲弥は、そんな宙をせめて自分だけでも甘やかしてやりたいと思っているのだが、自分の心に、宙に対する欲情があることを知ってしまい・・・。
お話の中で宙は中学、高校と育っていくのですが、宙の心も哲弥にまっすぐに向かっています。
でも哲弥はどんどん遠くに行ってしまうし・・・。
哲弥と離れた生活を送る宙が心に傷を負い、哲弥に会いたがる姿がたまらないです~。
想いを伝えることが出来ない、伝えようとしない二人が、もどかしいほど寂しげで悲しげで切なくなってきます。
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Posted by ブクログ
■あらすじ■
”コンビニでかうおにぎりは赤飯に決めている。それが花島光也のマイ・ルールだ。”その日も何の迷いもなく赤飯を買うはずだったのだが、残り一つの赤飯に手を伸ばしたのは二人……それを譲ってくれたのは偶然にも再就職した出版社の営業・的場だったのだ。あのときの親切な印象はどこへやら、何かと光也に対して厳しい態度を取るが、厳しさから覗かせる温かさに次第と懐く光也。光也の見ていて気持ちよい仕事ぶりと、時たま見せる見た目のとのギャップに目が離せなくなる的場。二人が『普通』に疑問を持ってしまった時……「普通って、なんですか?!」
■感想■
何もかもとは言わずとも、ある程度自分は『普通』だと認識してい