新刊で読んでたら評価が上がったかもしれないですが、これが既に新装版なんですね…その頃のおっさんものって先駆的だっただろうな。あ、でもその頃は、やまねセンセぽい非現実的なドラマチックBLが好きだったから、きっとこういう地味なおっさんが攻のリーマンものには、食指が動かなかっただろうな…なので、やはり評価は一緒かもです。
普通のリーマンが普通に仕事で苦労して、普通にコンビニで赤飯おにぎり買って…
ところが、恋をしたのは同性♂だったというストーリー。
じゃ、同性に恋をするのは普通ではないことなのか?そんな問いかけがストーリーの始まりから最後までずっと発信されています。
常識的に生きてきた宗憲と、マイルールを守ってきた光也は、互いを好きになったことで「普通」という大きな壁にぶち当たってしまうんです。
BLの原点みたいなテーマですが、だからといってそんな二人に周囲の風当たりが厳しいとか、偏見の障害があるとか、そこまで切羽詰った状況でもなく、ただひたすら悶々と悩み続けるおじさんの恋を傍観させられることになるストーリーでした。
周囲はわりと好意的で、二人の悩みを聞いてくれる若宮とそのいとこのコウちゃんという味方もいます。
本人たちのみがぐるぐるしまくってる…
ノンケ同士なので、それはそうだろうと思います。ものすごい仲良しぐらいのスタンスでもよさそうなのですが、この二人は相手に対して嫉妬と独占欲だけじゃなく、欲情を感じているので普通に「恋愛」なんです。
そこに気付いてからの宗憲と光也の迷走ぶりがじれったかったけど、センセの持ち前の上手さで、どうなることかと気にさせられ先へ先へとページが進んでしまいました。もうちょっとでダラダラする展開だったけど、寸前でセーフ。
盛り上がりには欠けました…でも、男同士ゆえのプライドや見栄の張り合いが面白かったし、大人のくせに子供みたいなところがあってかわいくてキュンとなる場面も。
社内恋愛、誤解からのヤキモチと男女の間ならありがちな出来事が、男同士だと特別なことになっていくんですね。
エロ的には、ちょっともの足りなかったかな。なにしろノンケ同士だし、不器用同士だし、ムードもへったくれもありませんw初心なHです。
その分、愛はしっかり感じましたww