木下けい子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじすら読まずに作家買いしてしまったので、『オールトの雲』のスピンオフだって読み始めるまで気付かなかったよ…おバカさん。
女にだらしない攻と性格のきつい年上受だと知り、なんかどっちも好きになれそうな気がしなくてしばらく暖めていました。
年下攻の大地はあの太陽の弟くん。それがどんな酷いチャラ男に育ってしまったのかとビクビクしてたら、思ってたのと随分違った。確かに女にだらしないww なんか良くも悪くもおおらかな子。子供で、本気で人を好きになったことがないから、あんなだったんだろうな…。でも意外とちゃんとしてて、愛されて育った健やかな匂いがする。兄の太陽と流星の関係に薄々気が付きながらもそっと知らぬふりをしてきたり、いつか打ち明けられたら、きちんと受け止めてあげようと決心していたり、物事の受け止め方が素直でいい子やな~と読み進めるうちにかなり好意的にチェンジww
昴に恋してからの大地には予想以上に感情移入してしまった。
それで諦めるから最後に抱かせてってするセックスのなんと哀しいことよ。
キスしたくてたまらないのに、我慢して自分の手の甲に口づけた時は不覚にもうるっときてしまった。
抱き合った後、お互い背を向けて、このまま真っ直ぐ進んで、また昴と真正面から出合うためには地球をまる一周しなければならない…だなんて、なんて遠い。近くにいるのにこんなにも遠い。悲しいのに、この作品の中ですごく好きな場面。
大地は思ってたよりかなり素敵な子だったんだけど、昴がな~…。性格がきついというより、無神経なのかなと思った。大地に自分を重ねて見ているわりには、かなり残酷だった気がする。ズルいのは決して悪くないけど、自分に正直になる余り相手への配慮が足らん。失って初めて気付く大地の存在の大きさに、もっとなりふり構わず追いすがるぐらいの本気が見たかったけど、大地が昴を好き過ぎてあっさり許し過ぎww
好き嫌いは分かれるみたいだけど、私は『オールトの雲』が大好きで、この作品もあの空気感を上手く踏襲している。心にメモしたくなるような、胸をつくフレーズがいくつもあった。 -
Posted by ブクログ
女にだらしないフリーター×プラネタリウムの学芸員。
「オールトの雲」のスピンオフ作品ですが、知らなくても読めます。前作の主人公太陽の弟・大地と、前作でも出ていた先輩のお話。
大地は科学館のブラネタリウムで愁嘆場を演じてしまい、学芸員の昴にきつい言葉を浴びせかけられるも、ひょんなことから再会。
兄達と知り合いであることから、科学館にバイトに入ることになり、昴と行動を共にするうちに心境に変化が・・・。
大地ったら本当に女ったらしというか、確かにこういう人がいたらモテそうなキャラクター。対して昴は仕事人間で、ガチガチの理系。
正反対の二人ですが、だからこそ合うのかなあというカップルです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夜と星空をイメージされたそうです。相変わらず繊細で流麗な文体は素晴らしい。すごく余韻のある話。
Happyなジレジレは大好きなのだけど、今回はなんか鬱々とジリジリと鬱々と…長くて…我慢できずに途中でうがァーーーって投げ出しそうになった。
攻にも受にも、どちらの気持ちにも私は共感できなかった。
ふたりがお互いに執拗に執着する理由が自分の中でストンと落ちなかったからかな。
攻の圭吾の人格がいまいち腑に落ちなかったのと、受の蒼が見た目ほど可愛いいい子じゃなかったし。
かわいそうなお姫様を助けに来たナイト的な役割の富田も中途半端だったな。
そもそも蒼がかわいそうなお姫様なんかじゃなかったし、富田はもっとクラッシャーでもよかった気がする。
読み始め、富田が蒼を略奪して、このただれた関係から救い出す展開を期待してました。全然違った・・・。
圭吾をモデルにした夜空の絵。私はゴッホの『星月夜』をイメージして読んでた。
ただの美しい夜空ではなく、暗くて、でも圧倒的な存在感で見る側を内側に飲みこんでしまうような星空。
どなたかのレビューで『橘紅緒』の『朱い熱』に似てるって読んで、あ~わかるなと思った。
過去に事件があって、時間軸を交差させながら、会話や文脈のあちらこちらに落ちているヒントを読む側が地道に拾い集めていくっていう作業が似ている。
でも、『朱い熱』の方が救いのある終わり方だったと私は思う。
この作品、お互いからは決して離れられない。ずっと一緒にいようというエンディングなのに幸せ感が微塵もない。
一緒に死んでしまおうみたいな話では全くないのだけれど、
漂うのはそこはかとない死の香りというか、このふたりから生の喜びみたいのを一切感じない。
いつ消えてしまっても構わない―みたいな現実世界への執着の無さみたいのが、読む側を暗澹とした気持ちにさせる。
正直あまり好きな話じゃなかった。杉原さん大好きだけど。
『37℃』も読後ちょっとこんな気持ちになったな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ…お前と友達でいたいんだよ。 親友としての一線を一度は超えたものの、友情を大事にしたいと自分から野田に告げた友坂だが、野田への思いを押し殺す事に苦しくなる。
今まで通りになんてできるわけがない、傷つく友坂に、野田の思いは次第に変化していき…友情と愛情、その狭間にあるものは…?
キスブルーの2巻です。
野田と友達でいたいがために色々無理する友坂ですが、それが災いしてすれ違いを生む…と読んでてかなりもだもだする感じ笑)
ですが、すれ違いの中からちょこっとずつ近づいているような2人も見え、最終的には友坂がちゃんと告白して2人の関係にケリが付きます。
感想として…キスブルー2巻は、自身としてはスッキリしない気持ちで読み終えました。
1巻で友情が崩れ出しどうなる!?という所からすれ違いが頻発しますが、野田、友坂共に相手を好きなんだ、と読み手に伝える場面で、もうちょっと明確なラヴい展開が欲しかった。
…己的には最後の告白、ちゅ-がイキオイというかなし崩し的に見えたので笑)
巻末にキスブルーの小話も収録されていますが、そちらでその後の2人を垣間見れます。
大人ってこういうもん。
さらに番外編として友坂のバイト先セクハラホモ店長←ヒドい笑)のお話も収録されています。
こちらも…うぅ~ん…読んだ後のこのモヤッと感。…私だけ?笑)
同性同士、相手の事が本当に好きだけど自分には大事な家族がいて、可愛い子供がいて…とリアルなカンジ。
…でもやっぱり嫁よりも本当に好きな相手を優先して欲しかった。
己がBLに思ったより明確なラヴい展開を欲しているんだと気づけました。笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ…友坂が親友の野田に恋していると気づいたのは、ほんのちょっとしたことがきっかけだった。いつから好きになっていたのかわからない。好きな人がいて、だけど、気持ちを告げることはできない。……親友だから。友情と恋愛。境界線ぎりぎりのストーリー。
ノンケの親友同士だったハズの2人ですが、野田は自分と違い、「好きな人がいるのにつらい」という恋を知っている…と未だかつて本気の恋に出会った事がない主人公、友坂はいつの間にか野田を意識している自分が居る事に気付く。
また、ちょっとした事件で自分が刺されそうになった所を野田が庇い(結局無傷)、彼女よりも自分(友情)が大事と話す野田に胸が苦しくなり、やっと自分が野田に恋をしている事を自覚。
そこからは夢で親友と熱く絡む自分を思い出して自己嫌悪したり、職場のホモの上司に「好みだなぁ」なんて言われちゃったり…と2人の親友関係が少しずつ崩れ出します。
危うい友情関係の描写がとてもじれったく、ドキドキしながら読めます。
気持ちを告げてからも友達でいたいんだ、と一生懸命今まで通りに振る舞おうとする友坂や、自分を好きな女が喜ぶだろう、という事をしてもなんの反応もない友坂を掴みかねる?野田等、2人のすれ違い具合が面白く、続きが読みたくなります。
儚いカンジの絵柄もグッド。
あらすじを見て気になった方はぜひ。