あらすじ
男やもめの古書店店主・七尾涼介(ななおりょうすけ)の悩み。それは罪なき高校生・波頭碧郎(はとうへきろう)を万引き犯に間違えたこと!! けれど、濡れ衣を着せられた波頭は、怒るどころか「詫びに飯を食わせろ」と要求。戸惑う涼介に有無を言わせず、なぜか足繁く通ってくる。子持ち男といて一体何が楽しいのか…? 七尾家の団欒に毎日のように居座る波頭に疑問を抱くけれど、いつしか彼がいる食卓が当たり前になっていて!? ※口絵・イラスト収録あり
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
頼りなさそうだけどやっぱり大人な七尾と、大人に見えるけどまだまだ子供な波頭。どちらが大人か分からないそんな2人のやり取りが楽しい。波頭にとって七尾の店や家は、素の自分を出せる場所なのかも。と思った。全く子供っぽくない息子涼真が、今後どう変わっていくのかも想像すると楽しくなった。
Posted by ブクログ
「おまえはすでにオヤジだ」と言うセリフが納得できるほどこまっしゃくれた小学一年生が挟まった段階でどうなのかなぁって思ったんだけれど、これがいいスパイスでした。
当人同士の不器用すぎる恋愛はもどかしかったけど悪くはなかったかな。
Posted by ブクログ
男やもめの古書店店主・涼介が、万引き犯だと間違えた高校生と交流していく話。
万引き犯だと思って捕まえた高校生・波頭は、実は違っていて、「何かお詫びを」という涼介にどういうわけだか、だったら「飯を食わせろ」と言う。
そのまま、頻繁に食事をしにくるようになった波頭であるが、高校生がそんなに頻繁に人様の家で食事をしていていいのだろうか? また、こんなところにきて楽しいのだろうか? と疑問に思いつつも、すっかり馴染んでしまった波頭。
というような感じの話でした。
えーっとですね、物語自体は淡々と続きます。
それがこの人の持ち味で、それがとっても面白いところだと思うんですが、今回ばかりはそれがちょっとずれているような気がする。
涼介が、波頭の気持ちに対して、「誰かをこんなに強く思うことがこれまでの人生にあっただろうか」というようなことを思う場面があるんですが。
えーっとそんなに思ってるの……? と拍子抜けしてしまう感じでした。
すごく思ってるという割には物語自体のテンションが低いので、あまり思っているように見えない……という。
他の小説に比べたら、吹けば飛ぶようなレベルでしかないように感じてしまう……。
いや、それでも涼介にとっての精一杯なんですけど。
もうちょっと、涼介が波頭のことを思ってるっていう描写があればいいなーと思いました。
いやまぁ、波頭の人生を思っておじいさんに抗議しに行ったりしてるけど、でもそれって、「男のプライド」でも説明が付いちゃうことなので、直接、波頭への気持ちを表した描写にはならないんじゃないかなー……って個人的には思いました。
淡々としたお話が好きな人には向いていると思います。
Posted by ブクログ
高校生×男やもめ・古書店主
木下先生のイラスト効果もあり、ふんわりしたお話で可愛かった。
店主の高校生への気持ちの変化(気持ちに気づくのが)がやや急かなとも思ったがまぁそこはBLだから、ということで。笑