あらすじすら読まずに作家買いしてしまったので、『オールトの雲』のスピンオフだって読み始めるまで気付かなかったよ…おバカさん。
女にだらしない攻と性格のきつい年上受だと知り、なんかどっちも好きになれそうな気がしなくてしばらく暖めていました。
年下攻の大地はあの太陽の弟くん。それがどんな酷いチャラ男に育ってしまったのかとビクビクしてたら、思ってたのと随分違った。確かに女にだらしないww なんか良くも悪くもおおらかな子。子供で、本気で人を好きになったことがないから、あんなだったんだろうな…。でも意外とちゃんとしてて、愛されて育った健やかな匂いがする。兄の太陽と流星の関係に薄々気が付きながらもそっと知らぬふりをしてきたり、いつか打ち明けられたら、きちんと受け止めてあげようと決心していたり、物事の受け止め方が素直でいい子やな~と読み進めるうちにかなり好意的にチェンジww
昴に恋してからの大地には予想以上に感情移入してしまった。
それで諦めるから最後に抱かせてってするセックスのなんと哀しいことよ。
キスしたくてたまらないのに、我慢して自分の手の甲に口づけた時は不覚にもうるっときてしまった。
抱き合った後、お互い背を向けて、このまま真っ直ぐ進んで、また昴と真正面から出合うためには地球をまる一周しなければならない…だなんて、なんて遠い。近くにいるのにこんなにも遠い。悲しいのに、この作品の中ですごく好きな場面。
大地は思ってたよりかなり素敵な子だったんだけど、昴がな~…。性格がきついというより、無神経なのかなと思った。大地に自分を重ねて見ているわりには、かなり残酷だった気がする。ズルいのは決して悪くないけど、自分に正直になる余り相手への配慮が足らん。失って初めて気付く大地の存在の大きさに、もっとなりふり構わず追いすがるぐらいの本気が見たかったけど、大地が昴を好き過ぎてあっさり許し過ぎww
好き嫌いは分かれるみたいだけど、私は『オールトの雲』が大好きで、この作品もあの空気感を上手く踏襲している。心にメモしたくなるような、胸をつくフレーズがいくつもあった。