伊藤計劃のレビュー一覧

  • 屍者の帝国

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    伊藤計劃のsfは何故こんなに魅せられてしまうのか。
    結局伊藤計劃はメタルギアを除けば三作品しか残していないが、残りはハーモニーのみとなってしまった。

    虐殺器官でも同様だったが、言葉と身体性、人間性を伊藤計劃は意識しているように感じられる。
    言葉に対する伊藤計劃の思い入れはひとしおだったのではないかと思った。

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    2024年04月22日
  • ハーモニー

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    今も至る所で発生している紛争、暴力、自殺。これらをこの世から消し去ることができれば、きっと人類は幸福になれるだろう。理不尽な不幸に見舞われないように、人類は進化を続けてきた。医学を進歩させ、法律を作り、国際秩序を保とうとしてきた。最終的にどんな進化をすれば、紛争は、殺人は、自殺はなくなるのだろう。本書はそれに対する回答を示すと同時に、人間が人間らしくあるとはどういうことなのかを問うている。

    ユートピア感のあるディストピアの話は個人的にとても大好き。終わり方も最高に好き。
    「病気にならないこと」と「病気になることが許されないこと」は似て非なるものではあるけれど、じゃあどうすれば人類は幸福になれ

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    2025年12月24日
  • 屍者の帝国

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    アニメ映画が公開されたとき、友人に誘われて観に行ったのが『屍者の帝国』との出会いだった。出演声優のファンであった友人も、もちろん私も、作者も作品も詳しく知らないまま鑑賞。にもかかわらず、舞台設定とそのストーリー運びに一気に夢中になった。
    これは原作にあたらねばならぬーーと原作を入手。2時間でまとめられた映画とはやはり違う部分があるが、この世界観はやはりゾクゾクする。改めて読んでもその印象は変わらない。
    屍者技術の発展と19世紀末の歴史的な出来事がさも当然のように織りこまれ、「屍者がすぐそこにいる」リアリティに現実と虚構の境目が曖昧にさせられる。視点者としてのワトソンというキャラクターも滋味深い

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    2022年11月06日
  • 虐殺器官

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    現実とリンクする恐ろしいSF

    導入部は、一見すると泥臭い戦闘モノ。けれど読み進めるにつれて、現代社会への疑問が散りばめられてくる。なんでも情報化し監視する社会、遠い国で日常的に起こる戦争、それに知らんぷりを決め込む先進国。たくさんの死体の上に成り立つ偽物のユートピア。この作品はただのSFではなく、現代社会の闇を書いたモノだ。間違いなく、何度も読みたい作品の一つ。

    #アツい

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    2022年05月16日
  • ハーモニー

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    面白かった。
    伊藤計劃さんの描く世界観はとても好きだ。
    虐殺器官との関連性もあって読んでで彼の世界を体感できた。

    #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2022年09月28日
  • 屍者の帝国

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    おい。読み終わるのに2ヶ月以上かかったぞ。
    最初に読み始めたのから考えれば二年以上かかったことになるぞ。
    めっちゃめちゃに難しかったわ!何回も同じ箇所読み直したりしながらゆっっっくり読み進めてようやく結末を見届ける事ができました。映画を先に見てたから、「フライデーーーーー!!!!」ってなるシーンをずっっと楽しみにしてたけど最後まで無くて「フライデーーーー!?!?!?」ってなりました。
    霊素マジック

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    2021年09月05日
  • 屍者の帝国

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    どうせ円城塔風味になってるんだろうと思って読んでみると、意外にも伊藤計劃に作風を寄せていると感じた。少なくともSelf-Reference ENGINEよりはわかりやすい。とはいえやはり円城塔の作品ではある。そもそも円城塔の長編というのが初めてだったので、こんな小説も書けるのかと驚いた。内容は文句なしの面白さ。伊藤計劃版が読んでみたかったが、こちらも傑作といえると思う。

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    2021年04月11日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    伊藤計劃は中二病だ。優しい中二病だ。それをこじらせたまま逝ってしまった。優しさに溢れた中二病的文章をできればもっと読みたかった。
    オリジナルの作品よりは残酷、グロテスク描写は少なかった。文章のそこかしこにメタルギア・サーガへの溢れんばかりの愛情を感じた。
    人は死なない。生物学的に死んでも、その人の遺した物語が誰かに伝わる限りはその人は生き続ける。それがこの作品のテーマでありおそらく原作ゲームのテーマでもある。そしてこの作品自体が、作者である伊藤計劃の死後発表されたこと、彼の存在感を世に強く刻み付けたことにより、メタ的にこのテーマを踏襲しているようにも思える。
    メタルギアシリーズめっちゃやりたく

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    2019年07月17日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    購入済み

    単なるノベライズではない

    作家・伊藤計劃、そしてMGSのファンとしてこの作品は、その両方の真髄が見える作品でした。
    私は伊藤計劃作品の一つとして、この作品を読みだしたため、その作風や描写、構成に至るまで、伊藤計劃らしさが、どこかぼやけて、違和感を感じました。ただ、「本体」であるMGS4ともどのか違う、何か別のものという感じが、第一印象でしょうか。
    ただ、読み進めていくうちに、その両方の世界が緩やかに融合していくような、そして昇華していくような、心地よい読書体験へ変わっていきました。
    ゲームでは「読めない」MGSがあり、伊藤計劃作品では「読めない」文体がここにあります。
    ゲームノベライズとなると、あまりいい印象を持たなか

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    2019年05月11日
  • Cinematrix―伊藤計劃映画時評集2

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    "映画は読み手のレベルによって、語れる内容が大きく異なる。この人の映画を語るレベルは私よりはるかに上にいる。おしい人を日本は失ってしまった。
    ほとんど見たことのある映画なので、世界の広がりを期待して購入したので少し残念。
    この本での収穫は、
    「ハンテッド」を是非見たくなったこと。"

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    2018年10月28日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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     メタルギア・ソリッドというゲームのノベライゼーション。
     幸か不幸か僕はこのゲーム未体験。
     ゲームを知っていればもっと面白かったかもしれない。
     ゲームを知っていればしらけてしまったかもしれない。
     
     ノベライゼーションなのでどこまでが伊藤氏の創作が含まれているのか判らないが(もしかしたら全くないのかもしれない)文句なしに面白く読めた。
     読者を先に先にと導く物語への吸引力に満ち溢れており、魅力的なキャラクターが多く登場するし、伏線もきちんと張られており、おもわず「ハッ!」とするような伏線の回収の仕方も見事だったと思う。
     ここはどうかなぁ? と思わせる箇所がないわけではな

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    2018年01月04日
  • The Indifference Engine

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    引き寄せられるような疾走感と、たっぷりの皮肉と、途方もない退廃と、途轍もない喪失感。
    そういったものたちが、残されていった。
    その先がないことが、とても、寂しい。

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    2017年11月29日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    シャドー・モセスの前までのリキッドの動向がほんのちょっとではあるけれどわかるので、たいへん俺得です。
    いつか、このほんのちょっとの密度を高めてスピンオフをぜひ。ぜひ。

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    2017年08月13日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    この本はステルスアクションゲーム「METAL GEAR SOLID 4」をノベライズ化したものです。
    ゲームの方は、敵に見つからないように潜入するスリルと、映画のようなシナリオがとても人気のある作品です。
    小説ではゲームをやっていたときにはわからなかった設定や、キャラクターの心情が補完されているので、500ページ以上ありましたが、終始楽しみながら読めました。本当にこの主人公はカッコいいですし、その相棒との友情も素晴らしく、メタルギアソリッドという作品の良さをさらに高めてくれる良い本です。
    その反面ゲームをプレイしていない人は・・・どうなんでしょうね。

    実はこの小説の作者、伊藤計劃さんは200

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    2017年01月19日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    こんなに沢山の引用を登録した本は、他にありません。とても鋭く刺激的な文章です。
    ざっと、十四、五年前の(前世紀の!)文章ですが、今でも響いてくる。
    伊藤さんの小説作品のアイデアの元というか核になる発想や好みが随所に顔を出しているのも面白い。蒸気機関に対する熱い思いから『屍者の帝国』までは、まさに「あと一歩」。

    ちなみに、取り上げられている44本は、名前を聞いたことがあるメジャな作品ばかりですが、実際みたことがあるのは、「踊る大捜査線」くらい。しかも、それもテレビで何となくみただけ。映画館に行ってみた作品は皆無。
    ひどい青春時代をおくったもんです。

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    2015年09月22日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    伊藤計劃まだ二冊目だけど、すごく強く伊藤計劃らしさを感じた。
    とても好きだ。
    伊藤計劃を読みたいと買ってきたけど、これまでのメタルギアソリッドのネタバレ的な要素が多分に含まれている気がして、若いシリーズのノベライズを先に読むべきだったのではないかと後悔している。
    150214

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    2015年02月15日
  • 虐殺器官

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    善悪の大転換

    善悪の大転換が起こる作品です。
    主人公に共感出来た人は、読了後心地よい納得感を得られるのではないかと思います。
    テロ、虐殺、暗殺、事故死、尊厳死、等々「まだ生きられる命を絶つこと」について、さまざまな視点から主人公が思索していきます。
    ですのでものすごく暗い内容ですが、上に挙げた様な命に関わる問題について普段からもやもやしたものを感じている人には、この著者が提案する答えを知るという意味で読む価値があると思います。

    あと、私がこの本を買った理由になった本の紹介がありまして、それは
    『「人間には虐殺をつかさどる器官がある。呼吸をつかさどる肺や、消化をつかさどる胃という器官があるように。」 とい

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    2014年09月05日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ゲームのノベライズって、どうなの?
    って思うでしょ?
    これはちがう!
    さすが伊藤計劃!すごい本になってます。
    ゲームは一度挫折したけど、もう一回やってみようかな…

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    2014年02月11日
  • The Indifference Engine

    ネタバレ 購入済み

    これが本当にラストか

    これが伊藤計劃のラスト短編集ということで、心して読みました。
    まあ、先に『屍者の帝国』を読んでいたんですが。

    全体に絶筆らしいというか、未完成、あるいは習作的なもの寄せ集めという印象ではありますが、遺されたテクストに触れるのは感慨深いものがあります。
    なかでも短編としてダントツの完成度を感じさせてくれる表題作には驚かされました。対立する部族に生まれて、殺し合いを強いられる子供達の救いのなさと、欺瞞に満ちたかりそめの平和維持。伊藤さんってこんなに暴力的でワイルドな作品を書くんだ、と思ったりして。

    あ、『メタルギアソリッド』は読んでいないのでそっちがどういう作品なのかは知りません。

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    2014年01月31日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    ネタバレ

    伊藤劃好き、でもって映画好き、にはたまらない一冊。
    もうこの作家の文章は読めないんだ、とあらためて感じる。
    紹介43作中27作品映画館で鑑賞済み。
    ヒット率6割か・・・
    読んでて観たくなった作品も幾つか、「ガタカ」は必見かな。

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    2014年01月26日