伊藤計劃のレビュー一覧

  • The Indifference Engine

    Posted by ブクログ

    著者の恥部を覗き見ているような感覚。

    虐殺器官や、ハーモニーの前身。学生時代に書いた漫画など。所々チープな場面はあれど、天才の片鱗は十二分に感じられる。
    ただ、メタルギアソリッドを知らないと物語に入り込めない短編もあり、読むのに骨が折れた。さすがにこの為だけにゲームはできない。

    0
    2022年07月30日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    内容がとても難しかった。
    何度か諦めようと思ったけど、なんだかんだ手にとって読んでを繰り返して、今日読み終えた!!!

    0
    2022年07月03日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    世界観とか設定とかアニメが気になって読んでみたけど、まぁ難しい……!
    アニメ見てなかったら全く理解できなかった。
    小説というよりはアニメのシナリオらしいので、補完として見ました。読みましたというより見ました、って感じ。
    世界観とかキャラクターは好き。

    0
    2022年02月07日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    『虐殺器官』の言葉による社会の崩壊,『ハーモニー』の意識の喪失という2つのテーマを合わせたような作品.歴史改変モノの一種で,所々に実在の歴史上の人物が登場する.十分に複雑な文字列はすべての可能性をはらむなど,円城塔らしいエッセンスも盛り込まれている.

    0
    2021年03月17日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    読むの時間かかる〜
    言葉が私には難しいかった…本の横にスマホを待機させ…Wikipediaで調べながら…
    いわゆるスチームパンク小説。
    パスティース小説でもあるので、あちこちの引用されてるんやけど、教養なくて…^^;
    屍者が、いっぱい出てくる世界(屍者蘇生技術が普及)で、主人公のお供も屍者(o_o)
    魂のない屍者とは?
    意識とは?魂とは?ってのを考えさせられる。まぁ、分かったのは、重さが21gって事か(ーー;)
    もう一回読まんと実体が分からん気がする…それもじっくりと。

    0
    2021年01月03日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    謙虚な人たちが考える屍者の世界は、
    躍動感と戦争と理論に溢れかえっていて困る。

    (以下抜粋)
    ○原理はあくまで単純だが、自然は入り組む。(P.112)
    ○進化論はあらゆる事柄に適用できる議論ではない。骨があくまで白いのは白さが種の存続に有利だったからではなく、骨の強度に白さがたまたま伴っていただけにすぎない。白さは強度に随伴しただけだ。(P.164)
    ○ニュートンの力学やウォレスの進化論は確かに偉大な業績だが、彼らが早死にしていたとして、他の誰かがいつか気づいたことだろう。誰にでも理解できる理屈は、誰にでも発送することが原理的には可能な以上、ザ・ワンは単に時間を早回ししているにすぎないことも

    0
    2020年12月27日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    死人を生き返らせるフランケンシュタインの技術が実用化された歴史改変もの。007や吸血鬼、カラマーゾフの兄弟などの様々なオマージュが仕込んであって教養が試される。全ては分からなかったものの、ネットで解説を漁ると新たな発見があってまた楽しかった。買ってよかった本。魂とは意識とは、ここに在る「わたし」は本当にわたしなのか。伊藤劇のテーマを見事に書き繋いだなあ。円城塔のあとがきもクールでかっこよかった。

    0
    2020年11月15日
  • 屍者の帝国

    Posted by ブクログ

    SFは、苦手だ。
    やっぱり、小難しい。
    けれど、引き込まれていった。
    理解し難いところはあったけれども、この世界観は好きだ。

    0
    2020年08月01日
  • 屍者の帝国

    購入済み

    伊藤計劃原案、円城塔著

    こちらの小説は伊藤計劃さんの書かれた物語ではないですが、小説としては前作の「虐殺器官」「ハーモニー」よりエンターテイメント性があります。伊藤計劃さんが書かれていたらどんな物語になっていたのか•••2つの作品が素晴らしいだけに悔やまれます。しかし、ご本人が1番悔しかったと思いますし、円城塔さんも大変な思いをして書かれたと思います。

    0
    2020年06月26日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    Posted by ブクログ

    伊藤計劃さんの作品だということで、読んでみた作品だが、とにかく長くて大変だった。また、名前を区別することができなかったため、読むのが大変だった。印象に残ったのは機械の冷酷で残酷な攻撃が描かれる戦争の場面だった。

    0
    2020年06月12日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    Posted by ブクログ

    人気ゲーム作品である『メタルギア・ソリッド4―ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』のノベライズ版です。

    「PMC」(民間軍事会社)が世界各地で戦争を繰り広げる世界で、伝説の男と呼ばれる「ソリッド・スネーク」は、その肉体の急激な老化に抗いつつ、彼とおなじく「ビッグ・ボス」の遺伝子コピーのよって生まれた「リキッド・スネーク」を暗殺するという任務に就きます。やがてナオミ・ハンターによって彼の肉体に注入された殺人ウィルスが、世界を破滅にみちびくであろうことが明らかになり、ソリッド・スネークはわずかにのこされた時間を、「オタコン」ことハルとともに戦います。

    ゲームの世界設定をていねいにおさらいしながら物

    0
    2020年05月07日
  • 伊藤計劃記録 II

    Posted by ブクログ

    自分の癌という病状が進む中、よくこれだけの文章を残すことができたなぁと、なんというか、執念を感じましたね。
    もちろん、ダウン気味の時は文章を残していないんだろうし、実際に症状が重いときは書けなかったんだろうけど、よくぞ、(文章上だけだとしても)同じようなテンションで続けることができたと思います。
    ファンでもファンじゃなくても必読ではないでしょうか。

    0
    2020年04月12日
  • The Indifference Engine

    Posted by ブクログ

    プロパティ所有物 デフォルト初期状態 コンフィグレーション設定値 小銃弾の硝煙 薪のような人間の腕も、裸に剥かれた死体もないことだ。 戦争は終わっていない。僕自身が戦争なのだ。 その屍体の数はアメリカ合衆国の責任のもと正当化されるのだ あまりに抹香臭くて 鼻梁の中央めがけ 人類の弔鐘となった最後のキノコ雲を見つめる 細雨さいう 深奥しんおう 古強者ふるつわもの 天国の周縁 民間の艦船 勝鬨をあげろ 僕の野蛮は発動させるべき閾値に既に達しつつあるというのに 矛盾の針先 眼窩の空洞 冷笑家シニシスト テムズの川面 じょうさい城砦 神の子の顕現 隔壁のコンクリート はいえつ拝謁を賜った あらわれる顕

    0
    2020年04月16日
  • 伊藤計劃記録 I

    Posted by ブクログ

    悪性腫瘍しゅよう 5年生存率 窓からの光の筋が見えるようなリドリー・スコット部屋 コロンビア号 チャレンジャー号爆発事故の調査報告 原因はOリングの弾性劣化ではないという話もあるけれど 科学技術の粋すい 消費を中心にした幸福な生活モデルの最後の時代だったと言えるかもしれない 怠惰さが切実さを圧倒した 愚かさというのはこういう精神的に便利な特典もついてくるので 基本的に猥雑で下劣な裾野なのである それともエログロ込みで引き受ける覚悟を固めているのだろうか そしてPSGは今も叫び続ける 原作のパッチワーク感 二次創作としての フォレストガンプのスマイルマークシャツ誕生の件 えんえき演繹 卑近さを 

    0
    2019年10月02日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    Posted by ブクログ

    【ノート】
    ・これを読むことで、少しゲーム内で分かりづらかったことが補完された。
    ・このゲームをやり続けてきて、なぜ、アメリカが舞台なんだろうと思っていた。今もまだぼんやりとしか、自分なりの解釈はできていない。このノベライズでは、日本に向けてのメッセージ性を読み取れる箇所もあったが、それは小島ワールドとのシンクロなのか、伊藤計劃独自なのか。
    ・脚本ありきでのノベライズだからか、若干、描き方で「おや?」と思う箇所に何度か出くわした。決定的なのは、オタコンの一人称で描かれていながら、時々、三人称的な描かれ方をされている箇所。もちろん、後から聞いた話ということなんだろうが、それを差し引いても、違和感

    0
    2018年10月28日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    Posted by ブクログ

    友人に薦められた本。ゲームから入る方が、具体的にイメージを持てて、より読む楽しみが増える気がするが、自分はメタルギアソリッドの世界観をよく知らずに読んだため、寧ろ、伊藤計劃の世界観として本作を味わう事になった。思えば伊藤計劃を知るきっかけも本作からだったのだが、ゲームからのノベライズというアプローチを取っていない虐殺器官やハーモニーの方が小説として正統派な気がして、薦められながらに敬遠していたのだ。

    伊藤計劃が亡くなったのが惜しい。本作に限らず、たまに思い出しては、悲しくなる。しかし、その世界観は小説の中に永遠に生きるのだろう、小説家とは素晴らしい職業だ。

    0
    2018年02月23日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

    Posted by ブクログ

    言ってることが難しすぎて、私のような阿呆には半分も理解できないよ!な本(笑)
    でも、映画への熱い思いはひしひしと伝わる。

    1も2もリアルタイムで劇場で観たものがけっこうあって、懐かしいと共に、自分が映画をまったくといいほど理解してないのがわかり、少し落ち込む。

    伊藤さんも『人狼』を高く評価していたことが分かり、思わず「いい映画だよね!」と声をかけたい気分になった。

    でもなー、もっと映画見て、語っているのを読みたかったな。

    0
    2017年09月21日
  • The Indifference Engine

    Posted by ブクログ

    伊藤計劃さんの『虐殺器官』を読んだ時の興奮を今も憶えている。
    続く、『ハーモニー』の緊迫感も忘れない。
    本書は、その伊藤計劃さんの短・中編集で、『虐殺器官』の世界観を現す作品も含まれる。もちろん既視感がつきまといはするが、この既視感が無いと本書は楽しめないと思う。

    最近、書店に行けば必ず伊藤計劃さんのコーナーが確保されており、嬉しく思うが、ご本人が亡くなっているので、伊藤計劃作品をめぐる評論合戦になってしまうのが少し寂しい。

    0
    2016年02月14日
  • The Indifference Engine

    Posted by ブクログ

    一見して「ありえない」世界を作り出し、それを「ありえる(かもしれない)」と思わせることができるもの。SFというジャンルを仮にこのように定義するならば、伊藤計劃は、SFがもつ威力を思い知るのにもっとも適した作家のひとりだと思う。

    「嘘ではない。だがな、お前が教えられてきたのは、戦争が始まってからSDAがまとめた歴史ではあるんだ。戦うには歴史が必要だ。俺たちが戦う拠り所となり、奴らと俺らとを隔てるのに必要な歴史がな」
    「戦争のために、嘘の歴史を作ったんだろ」

    たとえばこれは、表題作の中のやりとり。
    小説で描かれるものを何でもかんでも現実世界と結びつけようとするのは野暮な読み方かもしれないけれど

    0
    2015年05月31日
  • The Indifference Engine

    Posted by ブクログ

    表題作The Indifference Engine と From the Nothing,With Love は面白かった。しかし虐殺器官とハーモニーに比べると、全体的に文章表現が劣っていると感じた。ちょっとテーマや構成に凝りすぎているのと、ここまで難解だとだいぶ読者が絞られるだろうなあという印象。

    0
    2015年02月07日