伊藤計劃のレビュー一覧

  • 屍者の帝国

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    面白かった。終わり方は好き。ただ、読みにくいし、わかりにくい。「虐殺器官」と「ハーモニー」に比べて、余計なものが多くかんじる。もしかしたら必要な部分なのかもしれないけど、読み取りにくく、話もだるくかんじた。書き手が変わり、文が自分に合わなかったのかも。途中途中で、虐殺器官やハーモニーに繋がるような部分があったのが良かった。

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    2025年02月20日
  • 屍者の帝国

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    映画化の影響で読み始めたのだけれど、読み終わるまでに結構かかった。もともと読むのは早く無いしたくさん読む方でも無いですが、それにしても初めて聞く単語や設定が多く、特に後半、それらを飲み込むのに時間を要しました。
    ただ全体としては感情をほとんど持ち込まなない淡々とした文章や(その中で感情を感じる文章には惹き込まれました)、練られた内容、用意された答え、クライマックスの疾走感と楽しんで読むことが出来たと思います。おもしろかった。

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    2023年12月24日
  • 伊藤計劃記録 II

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    無茶苦茶残酷な本だな、というのが率直な感想です。
    だって、「あ〜映画観てえ」って言い続けてて、十分すぎるくらい才能があって、次回作の展望もあって、まだまだのところで、1月にその年の展望を述べた記事で、ぶつって切れて、おしまい。って、あんまりにもひどすぎるんじゃないですか。
    この人が、震災後の日本をどう論評するのか、聞いてみたかった(やっぱり、おれが入院しているあいだに、大惨事が、とか何とか言いながら、鋭いことを言ってくれるんだろう。)です。

    もちろん、どんな人の最期だってこんなもんで、大河ドラマみたいに、「俺はやり切ったぞ。」とか言って終わる人なんていないのは承知のうえだし、自分だって、数時

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    2015年12月29日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    シリーズものとは知らず本書からはじめてしまった。もともと伊藤計劃が好きだったので手に取ったが、まだ初期だからか、ノベライズだからか彼らしい作品ではなかった。しかし、彼があとがきで述べているようにこれはノベライズにもかかわらずなんども読むに耐える文章で、読みごたえも充分だった。

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    2015年04月12日
  • The Indifference Engine

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    短編の色んなところに長編の要素。

    from the nothing, with loveで出てくる博士がアクロイド博士、会話で出てくるアガサクリスティーににやり。

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    2015年03月07日
  • The Indifference Engine

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    『女王陛下の所有物』で007の解釈にヤラレタ!!という感じになります。
    難解なものもありますが、どれもこの世代の感覚が研ぎ澄まされた結晶とも言うべき短編集です。
    つくづく早世されたのが惜しい方だと思います。

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    2015年03月07日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    早逝した作家・伊東計劃の手によるメタルギアソリッドのノベライズ作品。
    伊東先生が好きなので購入しましたが、ぶっちゃけメタルギア某なるゲームについては名前しか知らず、プレイしたこともないので本作がどの程度ゲームに忠実なのか、そうでないのかはわかりませんでした。が、作品としての面白さ奥深さは超本物。全く予備知識のない自分にはところどころ人間関係や世界観でわかりづらい部分もありましたが、丁寧な解説が差し込んである場合が多いため、読むのに苦労はしませんでした。ただ、その分多少説明的ではあったかな…。それゆえ「虐殺器官」等よりは点数低めにはしてあります。
    さて、本作の主役は言わずと知れた暗号名ソリッド・

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    2015年04月05日
  • The Indifference Engine

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    ネタバレ

    「女王陛下の所有物」★★★
    「The Indifference Engine」★★★★
    「Heavenscape」
    「フォックスの葬送」
    「セカイ、蛮族、ぼく。」★★★★★
    「Automatic Death ■episode 0」★★★
    「From the Nothing with Love」★★★★★
    「屍者の帝国」

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    2019年04月29日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    2014/11/8 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2023/12/19〜12/23

    3年半ぶりの伊藤作品は早逝した伊藤計劃氏の第3長編で、亡くなったため中断してしまった作品を円城塔氏が完成させたもの。
    屍者を生み出し、活用した社会を通じて、現代の人間社会を風刺的に描くSF。ホームズの相棒ワトソン博士や、チャールズ・ダーウィンなど有名なキャラクターや人物も登場。

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    2023年12月23日
  • The Indifference Engine

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    「The Indifferent Engine」「From Nothing, with Love」「屍者の帝国」が良かった

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    2014年07月17日
  • The Indifference Engine

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    伊藤計劃の原石というか原点というかそういう感じの短編がおさまった作品集。あれはこれを研ぎなおした作品なのか。と、ニヤニヤしながら読んだ話はさておき。

    個人的なお気に入りは007をモチーフにしたFrom The Nothing...。007はそういうコンテンツとしてあってもいいんじゃないかと錯覚してしまった。もうこれはぜひともダニボンで映像化してほしい。のも、さておき。


    そこはかとなく漂う「死」のにおい。死ぬために生きている、生かされている人たちの物語。な、印象。

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    2014年06月20日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    メタルギアソリッド4のノベライズ本にして、ノベライズ本にあらず。ゲームの焼き増しではなく、これはまさに伊藤計劃の作品だ。もちろん素晴しいゲームシナリオがあるからこその作品ではあるが、それをすばらしい小説に仕上げたものがこの作品。自ら生きること、その意味を深く考えさせられる作品。ベースにはもちろんメタルギアソリッドの物語があるのでだ、そこにはどうしても伊藤氏の「生」や「死」への想いが重なる。それは氏の他の作品にも見られることだ。自らの死を意識した上なのか、作品の重みや言葉の重みが違う。

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    2014年06月08日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    突然シリーズものを最終回から読み始めたので、まったく入り込めなかった部分もあるが、にしても問題意識はいつもの伊東さんだな、と確認。

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    2014年03月16日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    シリーズの筋書きについて細かく補完はしているものの、やっぱりゲーム未経験者には辛い部分が少々。
    とはいえやっぱり読ませます。だってゲームしてみたくなりましたもの。
    ナノマシンとか、意識とか、影響を受けたのであろう部分が出てくるとちょっぴり泣ける…

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    2013年11月25日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    SF小説界に彗星のように現れ消えた異色作家、伊藤計劃。その生涯最後の作品は名作アクションゲームのラストエピソードをノベライズ。戦争が政治の手段でなくなりワールド・ビジネス化した世界で究極の兵士として造リ出された男の運命と「史上最大のテロ」との戦いの記録を、友人の視点で淡々と語られる回顧録としてストーリーは展開する。計劃の手腕により、主人公のあまりにも男臭い生き様はゲームストーリーの小説化を「まんが小説」に貶める事なく、さらに第一級のサスペンスSF小説として昇華させる。筆者最後のメッセージは「生きる事」と。

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    2013年10月26日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    映画評にいきつくまでの、キャスト紹介・ストーリー・関係者話もろもろのウンチクやら派生話がごちゃごちゃしていて、それがとても鬱陶しくておもしろい(笑)
    自分にとってそれは、伊藤計劃氏との出会いでもあり、また急逝した友人ヲタクとの再会にも感じたからだった。

    エンターテイメントでなければ映画ではない!と主張し、お金を払って見た者しか評せないような奔放なことばで映画を語っていた友人が亡くなって、約2年。
    彼が亡くなってぽっかり空いていたこころの空洞を、静かに満たしてくれる。そんな大切な一冊にもなった。

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    2013年08月21日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    伊藤計劃さんの映画評本。

    『エヴァより〜』とか『エロゲーのシナリオより〜』の様に
    作品を褒めるのに他の作品を引き合いに出す言い回しが気になる

    『君の言いたい事は良くわかる!
     でもそういう言い方は良く無いよ!』と…

    共感できる部分も含めてなんか我を見ているようで
    読んでて気恥ずかしい一冊;


    しかし、『ガメラ3』や『ファイトクラブ』
    『プライベートライアン』等の絶賛評を読んでると、
    伊藤計劃さんが『キック・アス』を、『電人ザボーガー』を
    『ウルトラマンサーガ』を、『バトルシップ』を
    『サマーウォーズ』を『おおかみこどもの雨と雪』を観ていたら
    何と書いたのだろう?
    きっと彼も気に入ったん

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    2013年06月11日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    伊藤計劃 の作品が大好きなので、映画評というのも読んでみたくなったので。

    評論文もとてもおもしろかった。
    収録されている映画は見たことのないものがほとんどだったけど、実際に映画を見たくなった。
    作者の目的が完全に果たされている…。
    映画好きだというのも、ばしばし伝わってきた。
    どんなジャンルの文章でも読ませる人だったんだな、と改めて感じた。

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    2013年04月03日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    ゲーム作品のファンとして読み進めたが、その世界感に織り込まれた著書の死生観が痛切に感じられ、小島監督のあとがき 無念さがそれを倍増させた。

    “わずかでも自分の面影を見出すことの出来る、年老いた肉親の死。 それを看取るということは、いずれ自分が迎える死の予行演習でもあるのだ。”

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    2013年03月03日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    メタルギアソリッドシリーズは1、2、3、4とプレイした経験があったので、わりと読みやすかった。でも、内容は重い感じで読み終えるのに時間がかかった。
    ゲームでのあのシーンはそういうことだったのかと思うところもあって、ゲームプレイ済みでも楽しめた。

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    2013年02月19日