伊藤計劃のレビュー一覧

  • ハーモニー

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    ネタバレ

    体の中に入れられた「WatchMe」のおかげで病気がなくなった世界。
    危険な事も先回りして勝手に回避され
    個人情報も常に公開されている社会の中で、人々はお互い慈しみ支え合い暮らす。そんな少し未来の話。
    3人の女子高生、トァンとミァハ、キアンの関係とか、ミァハの存在感に掴まれます。
    トァンの退廃的でちょっと投げやりな感じ、そしてミァハに傾倒している感じも…ビジュアル的にも「真紅のコート」だし!
    こんなふうにキャッキャと読んでも、雰囲気やストーリーに浸れて、うすら寒さも感じて、ホントに面白いのですが
    何やらわかる人にはわかるものすごい仕掛けがあるらしいですね!
    〈えー?〉
    どなたかの解説を読んで

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    2025年09月01日
  • ハーモニー

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    ちょこちょこ科学的なのに,自意識みたいな非科学的なところに重点を置いているストーリー性が良い。

    2025年17冊目

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    2025年08月24日
  • 虐殺器官

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    SF的アイデアも、物語も、文体も、完璧。
    瀬名秀明が小林左京のトリビュートとして書いたミシェルを思わせた。(時系列的には逆だが。)

    0
    2025年08月06日
  • 虐殺器官

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    ネタバレ

    虐殺器官

    久々の★5つを付けました。もっと前にちゃんと読んでおけばよかった・・・
    既読の「ハーモニー」に至る前の世界。
    暗殺を主務とする米国の特殊部隊の隊員が主人公。薬物とカウンセリングにより良心を封印し、紛争地域の紛争の首謀者を暗殺するミッションを淡々とこなしていく主人公。暗殺リストに常に存在するがいつも取り逃がしてしまうアメリカ人。そのアメリカ人が入る国では必ずジェノサイド(大量殺戮)が起こる。
    人は何故殺し合うのか?殺し合うことは進化の上でどういった意味があるのか?そんな哲学的な問いを内包しながら追跡の物語は進んでいきます。そして、どうやって一人の人間が殺戮を誘発することができるのか?

    0
    2025年08月04日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

    ふとした時に読み返したくなる、大好きな作品。
    私にとって、この小説の世界はユートピア風のディストピアである。そんな不穏な世界を読んでいるとなぜか心が落ち着く。
    極端に行き過ぎた世界を目の当たりにすることで、むしろ自分が本当に望んでいるものと、そうでないものとがはっきり浮かび上がってくるからかもしれない。

    「WatchMe」と「メディケア」によって基本的に事故と老衰以外で人が死ななくなった世界。国家や政府がなくなり、自分と他人の健康を最大限に尊重する〈生命至上主義〉が前提となった世界では、争いも起こらない。

    若くして病気で亡くなった著者の伊藤計劃さんにとって、誰よりも健康な身体は切実に欲しい

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    2025年08月03日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

    重いSF(想像の域を超えすぎているもの?スターウォーズみたいな、もうそれはその人にしか思いつくのも無理や!みたいなの)は割と苦手で、SFという先入観で読み入ったので自分に合う作品かかなり不安だったけどとても面白く読めたので嬉しかった。
    ただ、本の前半35%ぐらいは割と世界観の説明づくしで物語としては詰まらなかったかな。後半はその世界の解像度がグンと上がってテンポよく読めたのでおすすめ。

    内容は人類がほぼすべての病気を克服したらどうなっていくだろうという思考実験を物語にしました!みたいな感じ。

    伊藤計劃は初めて読んだので、とにかく理屈と予測が丁寧でそれでかつ読みやすいように没頭しやすいように

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    2025年08月13日
  • The Indifference Engine

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    生誕50周年記念限定カバー版。

    この強烈に作品を理解りたいという感覚をもたらしてくれる数ある作家の内の一人。これが愛するということ、カリスマということか。

    変な話、夭折の作家というのは、もう続きが見られない、新たな境地を辿れないからこそ、数少ない断片の希少性が上がるわけで、亡くなって良かったなんて全く思わないが、渇望の度合いは他の比じゃないんだよな。

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    2025年06月27日
  • 虐殺器官

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    数年前にトライしたときは難しくてリタイアしたんですけど、リベンジしてよかった…。
    ラストは大抵の現実はどうでも良くなるくらいの衝撃を受けました。膝から崩れ落ちたSF。

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    2025年06月22日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

    『ハーモニー』、めちゃくちゃ面白かった!
    世界観の設定がぶっ飛んでるのに整合性がとれててすごすぎる。意識とか、「わたし」であることの意味を改めて考えさせられて、かなり楽しかった。意識のないユートピアが最後には実現されていたけど、だからこそ私は意識の非合理性の美しさを再確認した。ハーモニーっていうタイトルの意味がわかったとき震えた。極論で理想論的なものではあるけど、そんな世界が実現したら本当にこんな感じなんだろうなぁとリアルに感じられて凄かった。ジャンルはSFではあるんだろうけど、それ以上の重いテーマを感じられてかなり良かった。
    あとは、文章の表現やテンポ感が面白くて好きだった。コードで表現され

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    2025年06月04日
  • ハーモニー

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    何度も読んでいる。
    生きているなかで息苦しさを感じた時に、
    真っ先に手に取る本。
    今回の再読も、やはり心の居場所になった。
    お守りのような本。

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    2025年05月21日
  • ハーモニー

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    体内デバイス「WatchMe」で体内を監視し、コンサルやアドバイザーによって日常生活が完璧に設計され、他者を気遣う精神が根付く世界。

    自分は「何のために生きるか?」「極限まで調和した社会が幸か不幸か?」と投げかけられる一冊。SFとしてもディストピアとしても設定が細かく世界観が作り込まれていてとても面白かった。
    プログラミングのような独特な本の進行もちゃんと意味が有り◎

    ↓(以下若干のネタバレ含む感想)

    個人的には完璧に社会が調和し、幸福も絶望も戦争も経済も無くなった場合、社会は半永久的に続いていくように思える。しかし調和した社会は病気や自殺が無くても外部からの脅威(自然災害や致命的な疫病

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    2025年05月06日
  • ハーモニー

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    ■キャッチコピーを書くとしたら
    「徹底された健康で文化的な最低限度の生活は、最高の幸福なのか?」

    ■共感したところ
    痛みや悩みを取り除くことは、息苦しさも生む。
    取り除くのではなく、何とか折り合いをつけながら生きていくのが人間らしい生き方なんだと思う。
    でも人間は欲張りだから可能ならやってしまうんだろうな。

    ■他の人に勧める理由
    人としてどうあるべきか。それを考えさせてくれるから。本作の社会的価値観に同意する人もいるだろうしそうでない人もいると思う。共通テキストとして最適。

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    2025年04月29日
  • The Indifference Engine

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    やっぱ伊藤計劃ですわ!とニコニコせずにはいられない素敵な短編集だった。現実世界に対する皮肉が込められた視点、それでいて悲観的ではないユーモアに富んだ描写、世界観に説得力を持たせるSF的なディテールといった具合に、伊藤計劃らしさを余さず感じられる作品だと感じた。

    「The Indifference Engine」
    上記の3要素が最も色濃く感じられたのがこの短編。虐殺器官とハーモニーを読んでからしばらく時間が空いていたが、一気に伊藤計劃ワールドに引き戻される感覚だった。俺は今伊藤計劃を読んでいるんだ〜!みたいな。極々身近なものとして暴力を振るい振るわれる主人公は、エリスンの少年と犬を彷彿とさせる

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    2025年04月15日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    メタルギアシリーズの総復習にもなる1冊
    メタルギアサーガの最終章ということもあり、これまでのメタルギアシリーズのストーリーもまとめられていて、ゲームをプレイしていた時から忘れてしまった内容も思い出すことができた。登場人物も今までのシリーズのキャラが集結しており、まさに総決算といったところ。著者の伊藤計劃氏は大のメタルギアファンだったとされているが、言われてみれば、確かに虐殺器官などメタルギアから影響を受けている世界観だったなぁと今更気づいた。そして今回の作品では、ゲームのストーリーをただ語るだけではなく、作者が感じた思いもうまく織り混ぜられており、伊藤計劃氏の書いたメタルギアを読むことができて

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    2025年03月15日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    けど、自分の読書力ではこの本を100%楽しめてない気がする。
    いつかもう一回読みたい
    ラストシーンは感動した

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    2025年01月11日
  • ハーモニー

    購入済み

    電子書籍でこそ読んでほしい

    データとして記述されたトァンの人生を参照しているという設定が面白い。
    感情の動きなどもわかり親切設計だなと思ったが、エピローグを見てそれが必要な理由に納得した。


    ストーリーも面白い。
    『虐殺器官』から半世紀。
    監視の目がついに身体の中にまで行き届いた生命主義社会。

    そんな世界に抗う組織が出てくる。
    でも実は世界よりも別のものが間違っているという答えに辿り着くのは、さすが伊藤計劃と言わざるを得ない。


    これは小説を先に読むことをおすすめする。
    小説の細かい描写を読むことでアニメ作品とは印象が変わってくる。

    特に変化したのがキアン。
    昔話で語られるキアンの思いを聞いたトァンの心情を垣間見

    #共感する #深い #タメになる

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    2024年09月08日
  • 虐殺器官

    購入済み

    SFで社会派小説

    作品内の何も知らないで平穏な生活を送るアメリカ人は、まさに今の日本人そのもの。
    皮肉が効いていて読み進めるたびに複雑な感情を抱く。

    ジョン・ポール(犯人)の大量虐殺を行う動機が予想外だった。
    そうきたか!って鳥肌もので私的には今までにないタイプの犯人像が魅力的。

    私はアニメ映画→小説という順番で観た。
    近未来的な世界観なので先に映像を見ておくとわかりやすいかもしれない。
    小説はクラヴィス(主人公)の過去の掘り下げや心理描写があるところがいい。
    終わり方は映画の方が好み。

    #深い #タメになる #ダーク

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    2025年08月15日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    nas

    ゲームノベライズのベストかも

    こんなに凄いゲームノベライズはちょっと他に思いつかないな。単体でも楽しめるけどメタルギアソリッドのゲームで1,2,3,4を知ってるともっと楽しい。ノベライズってことでゲームの4と同じ物語なんだけど違うというか、圧縮されて濃くなってるのに話やテーマが分かりやすくなってる気がする。「物語」のキーワードを使った描写は上手すぎる

    #感動する #アツい #深い

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    2024年06月25日
  • 屍者の帝国

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    伊藤計劃のsfは何故こんなに魅せられてしまうのか。
    結局伊藤計劃はメタルギアを除けば三作品しか残していないが、残りはハーモニーのみとなってしまった。

    虐殺器官でも同様だったが、言葉と身体性、人間性を伊藤計劃は意識しているように感じられる。
    言葉に対する伊藤計劃の思い入れはひとしおだったのではないかと思った。

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    2024年04月22日
  • ハーモニー

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    今も至る所で発生している紛争、暴力、自殺。これらをこの世から消し去ることができれば、きっと人類は幸福になれるだろう。理不尽な不幸に見舞われないように、人類は進化を続けてきた。医学を進歩させ、法律を作り、国際秩序を保とうとしてきた。最終的にどんな進化をすれば、紛争は、殺人は、自殺はなくなるのだろう。本書はそれに対する回答を示すと同時に、人間が人間らしくあるとはどういうことなのかを問うている。

    ユートピア感のあるディストピアの話は個人的にとても大好き。終わり方も最高に好き。
    「病気にならないこと」と「病気になることが許されないこと」は似て非なるものではあるけれど、じゃあどうすれば人類は幸福になれ

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    2025年12月24日