伊藤計劃のレビュー一覧

  • ハーモニー

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    ネタバレ

    『ハーモニー』、めちゃくちゃ面白かった!
    世界観の設定がぶっ飛んでるのに整合性がとれててすごすぎる。意識とか、「わたし」であることの意味を改めて考えさせられて、かなり楽しかった。意識のないユートピアが最後には実現されていたけど、だからこそ私は意識の非合理性の美しさを再確認した。ハーモニーっていうタイトルの意味がわかったとき震えた。極論で理想論的なものではあるけど、そんな世界が実現したら本当にこんな感じなんだろうなぁとリアルに感じられて凄かった。ジャンルはSFではあるんだろうけど、それ以上の重いテーマを感じられてかなり良かった。
    あとは、文章の表現やテンポ感が面白くて好きだった。コードで表現され

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    2025年06月04日
  • ハーモニー

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    何度も読んでいる。
    生きているなかで息苦しさを感じた時に、
    真っ先に手に取る本。
    今回の再読も、やはり心の居場所になった。
    お守りのような本。

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    2025年05月21日
  • ハーモニー

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    体内デバイス「WatchMe」で体内を監視し、コンサルやアドバイザーによって日常生活が完璧に設計され、他者を気遣う精神が根付く世界。

    自分は「何のために生きるか?」「極限まで調和した社会が幸か不幸か?」と投げかけられる一冊。SFとしてもディストピアとしても設定が細かく世界観が作り込まれていてとても面白かった。
    プログラミングのような独特な本の進行もちゃんと意味が有り◎

    ↓(以下若干のネタバレ含む感想)

    個人的には完璧に社会が調和し、幸福も絶望も戦争も経済も無くなった場合、社会は半永久的に続いていくように思える。しかし調和した社会は病気や自殺が無くても外部からの脅威(自然災害や致命的な疫病

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    2025年05月06日
  • ハーモニー

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    ■キャッチコピーを書くとしたら
    「徹底された健康で文化的な最低限度の生活は、最高の幸福なのか?」

    ■共感したところ
    痛みや悩みを取り除くことは、息苦しさも生む。
    取り除くのではなく、何とか折り合いをつけながら生きていくのが人間らしい生き方なんだと思う。
    でも人間は欲張りだから可能ならやってしまうんだろうな。

    ■他の人に勧める理由
    人としてどうあるべきか。それを考えさせてくれるから。本作の社会的価値観に同意する人もいるだろうしそうでない人もいると思う。共通テキストとして最適。

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    2025年04月29日
  • 虐殺器官

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    このご時世に読んで欲しい本。虐殺器官・言葉。残虐性というのは誰しも持っていて、それが表に出てきたもの。ことばというのはプラスにもマイナスにもなるというのを思い知らされた

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    2025年04月28日
  • ハーモニー

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    この作品を読めば、なるほど、今の日本SFをポスト伊藤計劃と呼ぶのに相応しい事がわかる。
    これはディストピア?それともユートピア?あなたがきめるべきだ。

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    2025年04月27日
  • 虐殺器官

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    (備忘)個人的初の伊藤計劃作品。妻が好きな作者ということで読みましたがとにかく脱帽。どんな生き方したら"虐殺器官"なんてタイトルが思いつくんだ。。SFとしても勿論面白いんだけど、虐殺ではないとしても何かしらの悪意が秘められた文法が現代でも流布されているかも。。と考えるだけで身震いする。とある方のブログにも書いてあったが、非正規雇用を派遣社員、売春をパパ活とオブラートに包むのも人の判断鈍らせる言葉として開発されたのだろう。言葉のニュアンスだけでなく、本質をしっかり掴むことが重要と改めて認識した一冊でした。何にせよもっと彼の作品を読みたかった。。

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    2025年04月15日
  • The Indifference Engine

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    やっぱ伊藤計劃ですわ!とニコニコせずにはいられない素敵な短編集だった。現実世界に対する皮肉が込められた視点、それでいて悲観的ではないユーモアに富んだ描写、世界観に説得力を持たせるSF的なディテールといった具合に、伊藤計劃らしさを余さず感じられる作品だと感じた。

    「The Indifference Engine」
    上記の3要素が最も色濃く感じられたのがこの短編。虐殺器官とハーモニーを読んでからしばらく時間が空いていたが、一気に伊藤計劃ワールドに引き戻される感覚だった。俺は今伊藤計劃を読んでいるんだ〜!みたいな。極々身近なものとして暴力を振るい振るわれる主人公は、エリスンの少年と犬を彷彿とさせる

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    2025年04月15日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ネタバレ

    メタルギアシリーズの総復習にもなる1冊
    メタルギアサーガの最終章ということもあり、これまでのメタルギアシリーズのストーリーもまとめられていて、ゲームをプレイしていた時から忘れてしまった内容も思い出すことができた。登場人物も今までのシリーズのキャラが集結しており、まさに総決算といったところ。著者の伊藤計劃氏は大のメタルギアファンだったとされているが、言われてみれば、確かに虐殺器官などメタルギアから影響を受けている世界観だったなぁと今更気づいた。そして今回の作品では、ゲームのストーリーをただ語るだけではなく、作者が感じた思いもうまく織り混ぜられており、伊藤計劃氏の書いたメタルギアを読むことができて

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    2025年03月15日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    けど、自分の読書力ではこの本を100%楽しめてない気がする。
    いつかもう一回読みたい
    ラストシーンは感動した

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    2025年01月11日
  • 虐殺器官

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    SF作品の頂点にして最高傑作。
    この本に出会えて本当によかった。
    壮大なストーリーに壮絶なアクション、衝撃なラストで全てが完璧。
    伊藤計劃さんの作品にまた浸かることができたなら。

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    2024年11月16日
  • ハーモニー

    購入済み

    電子書籍でこそ読んでほしい

    データとして記述されたトァンの人生を参照しているという設定が面白い。
    感情の動きなどもわかり親切設計だなと思ったが、エピローグを見てそれが必要な理由に納得した。


    ストーリーも面白い。
    『虐殺器官』から半世紀。
    監視の目がついに身体の中にまで行き届いた生命主義社会。

    そんな世界に抗う組織が出てくる。
    でも実は世界よりも別のものが間違っているという答えに辿り着くのは、さすが伊藤計劃と言わざるを得ない。


    これは小説を先に読むことをおすすめする。
    小説の細かい描写を読むことでアニメ作品とは印象が変わってくる。

    特に変化したのがキアン。
    昔話で語られるキアンの思いを聞いたトァンの心情を垣間見

    #共感する #タメになる #深い

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    2024年09月08日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

     私はこの本を読んだ、が、物語を受け入れられなかった。どうしてだろうか。この物語の中で世界は見せかけの優しさと倫理に支配されている。絶対的な健康を強制され、全てが管理される社会。そんな社会の中で主人公が感じている閉塞感が私にとって他人事には思えないからだろう。誰も傷つけないように、自分も傷つかないようにと他人との深い関わりを拒み、全てを薄いオブラートで包み始めている。私達の社会が迎える結末も案外この本と同じなのかもしれない。それが良いことなのか悪いことなのか、まだ私には判断がつかないけれど。

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    2024年08月31日
  • 虐殺器官

    購入済み

    SFで社会派小説

    作品内の何も知らないで平穏な生活を送るアメリカ人は、まさに今の日本人そのもの。
    皮肉が効いていて読み進めるたびに複雑な感情を抱く。

    ジョン・ポール(犯人)の大量虐殺を行う動機が予想外だった。
    そうきたか!って鳥肌もので私的には今までにないタイプの犯人像が魅力的。

    私はアニメ映画→小説という順番で観た。
    近未来的な世界観なので先に映像を見ておくとわかりやすいかもしれない。
    小説はクラヴィス(主人公)の過去の掘り下げや心理描写があるところがいい。
    終わり方は映画の方が好み。

    #深い #タメになる #ダーク

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    2025年08月15日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

    nas

    ゲームノベライズのベストかも

    こんなに凄いゲームノベライズはちょっと他に思いつかないな。単体でも楽しめるけどメタルギアソリッドのゲームで1,2,3,4を知ってるともっと楽しい。ノベライズってことでゲームの4と同じ物語なんだけど違うというか、圧縮されて濃くなってるのに話やテーマが分かりやすくなってる気がする。「物語」のキーワードを使った描写は上手すぎる

    #深い #アツい #感動する

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    2024年06月25日
  • ハーモニー

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    めちゃくちゃおもしろい!
    言語化が難しいが、身体が熱くなって動悸が速まる、そんな物語。
    社会のリソースとして「生命主義」を敷く生府という構造は、フーコーの「生権力」論による。フーコーの著作を読んで唸らされた諸事象が、フィクション作品として再度衝撃を与えてくれた。その他にも、自由意志・意識・死といったテーマが扱われているが、これらのようないわば陳腐なテーマも、読者にとって新たな側面で描き出されていて、改めて考えさせられるよいきっかけとなった。

    もし自分が「メイルストローム」を止められるなら、ボタンを押すだろうか。『三体』の葉先生と同じ状況だ。人間なんてどうしようもないのだろうか。綺麗事で片付く

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    2024年05月21日
  • 屍者の帝国

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    伊藤計劃のsfは何故こんなに魅せられてしまうのか。
    結局伊藤計劃はメタルギアを除けば三作品しか残していないが、残りはハーモニーのみとなってしまった。

    虐殺器官でも同様だったが、言葉と身体性、人間性を伊藤計劃は意識しているように感じられる。
    言葉に対する伊藤計劃の思い入れはひとしおだったのではないかと思った。

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    2024年04月22日
  • ハーモニー

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    今も至る所で発生している紛争、暴力、自殺。これらをこの世から消し去ることができれば、きっと人類は幸福になれるだろう。理不尽な不幸に見舞われないように、人類は進化を続けてきた。医学を進歩させ、法律を作り、国際秩序を保とうとしてきた。最終的にどんな進化をすれば、紛争は、殺人は、自殺はなくなるのだろう。本書はそれに対する回答を示すと同時に、人間が人間らしくあるとはどういうことなのかを問うている。

    ユートピア感のあるディストピアの話は個人的にとても大好き。終わり方も最高に好き。
    「病気にならないこと」と「病気になることが許されないこと」は似て非なるものではあるけれど、じゃあどうすれば人類は幸福になれ

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    2025年12月24日
  • ハーモニー

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    人が病気にならない世界。
    身体は社会皆の共有物で大切にしなければいけない、ボランティアにも倫理活動にも出ないと可視化された評価が上がらず信用を得られない世界。1984みたい、と思った。

    高度過ぎるシステムが人の意思を自在に制御でき、好きに自殺させられるようになり、社会的大混乱を起こす。これを解決するには、合理的判断を最大化し結果無用の長物となった意識を排除するしかない。

    意識を残したい主人公が勝利?するかと思ったが、結果意識は無くなった。敵?のやり方はともかく、目的には納得する形。まぁ、、、そっか、なるほどって感じ。

    リアリティーもあって、展開も早くとても面白い!
    満足です。

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    2023年06月17日
  • 屍者の帝国

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    アニメ映画が公開されたとき、友人に誘われて観に行ったのが『屍者の帝国』との出会いだった。出演声優のファンであった友人も、もちろん私も、作者も作品も詳しく知らないまま鑑賞。にもかかわらず、舞台設定とそのストーリー運びに一気に夢中になった。
    これは原作にあたらねばならぬーーと原作を入手。2時間でまとめられた映画とはやはり違う部分があるが、この世界観はやはりゾクゾクする。改めて読んでもその印象は変わらない。
    屍者技術の発展と19世紀末の歴史的な出来事がさも当然のように織りこまれ、「屍者がすぐそこにいる」リアリティに現実と虚構の境目が曖昧にさせられる。視点者としてのワトソンというキャラクターも滋味深い

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    2022年11月06日