伊藤計劃のレビュー一覧

  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    「少しでも気を緩めれば、ぼくはたちまち絶望のうちへ崩れてしまいそうだ。もちろん、どうすればいいかは判っていた。過去に二度も大切な人を失って、慣れることはできなくとも耐える術は学んでいたからだ。単純にも目蓋を閉じて呼吸を整えれば、気持ちはある程度落ち着けることができる。肉体に気持ちがついてくるのだ。それはある意味で残酷な、人間の肉体と精神に備わる身も蓋もなさだった。そんな自分の心身を、束の間ぼくは激しく憎んだ。」

    「世界はささやかな物語の集合体なんだ」と終わる世界。この置いていかれる悲しみはどうしたらいいのだろうか。僕らには国家、組織、規範、時代に囲われた『内』なる自由しかない。いや、それすら

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    2014年01月26日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    伊藤計劃さんの本がよみたくて、中身を何も見ずにかりました。最初に読んでいると「前ふり」というか「前提知識」の多い内容だな~とおもっていたのですが、ゲームのタイトルの小説化だったのですね。
    読み進めていくうちに、全体が把握できましたが、最初の2章くらいはちょっと大変だったかな?という気もします。ロールプレイングゲーム的な感じではありましたが、伊藤計劃さんの世界観がある作品だと思いました。

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    2013年12月14日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ゲームは1、2、3とプレイしてきましたが4は大まかなストーリーを知っているだけでしたので5の発売が決定したのを機に購入。でも正直ゲームのノベライズということであまり期待していなかったんです。MGSというゲームはストーリー性やメッセージ性が強いゲームですけどやはりゲームは実際にプレイしないと、って思っていたので。でも全くそんなことなかった。お爺ちゃんが頑張り過ぎてて途中読むのが辛くなりましたけどほぼ一日で一気に読み終えました。とにかく皆が報われてよかった。MGS好きな人には是非読んで欲しい一冊。

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    2013年05月06日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    彼の言葉は力を持っている。読む者の心を駆り立てる力がある。自分は彼の批評文を読んでいるだけなのに、なぜか、あらすじの説明部分では映画の予告編(とびきり完成度の高いやつ)を観ているようだし、解説部分では映画のメイキングを観ているような気分になるのだ。イメージを文章化する技術にかけて、私は彼以上の技巧に出会ったことがない。
    この本を読んでから、今までの彼の著作を読んでみると、ああこういうのが好きだったんだ、気づかなかったけどコレってアレだよな、とか発見が多いからファンには嬉しい一冊。2が出るのが待ち遠しいです。

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    2013年02月08日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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     同名のゲームの原作本・・と ひとくくりに言えない密度の濃さでゲームの世界観を緻密に表現しています。
     特に各キャラクターの心理描写はゲームでは語られないことなのでゲームをプレイされる方・興味のある方にはぜひ読んでいただきたいです。
     もちろん この本だけでも十分楽しめます(そしてぜひゲームのムービーで映像を確認してください)。
     主人公のスネーク視点ではなく相棒のオタコン視点で語られていることでより広く・深くエピソードを理解できます。
     洋画のように練られたストーリーと世界観 熱いメッセージはどの世代にも共感を与え日本国内よりも海外からの支持が多いシリーズなので他作もぜひ読んで(ゲームプレイ

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    2012年11月14日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    壮大な男の一代記。相棒のオタコンが語る過去と現在。こんがらがったが、なぜそういう作りなのかがわかった瞬間、泣けた。

    好きだから大切にしたいモノがある。大切にしたいけど好きだから…。こう「好き」が詰まった宝物のような物語。長かったけど、気持ちいい読後感だった。

    「毎日の食卓にも、誰かの物語が生きている。この世界は、そんなささやかな物語の集合体なんだ。」たとえ。まずい目玉焼きがでてこようと…。

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    2012年11月14日
  • 虐殺器官

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    これを読んでピザを頼み、バドワイザーを買った。書き出しは悲惨すぎて気分が悪くなったが内容は非常に面白く、好み。

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    2026年08月06日
  • The Indifference Engine

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    虐殺器官・ハーモニーのエッセンスを感じる短編集だった。
    ゲーム作品の二次創作や、世界史など、背景知識分からないものも多く、おそらく100パーセントで楽しめたわけでは無かったとは思うけど、それでも内容に思わず引き込まれる、さすが伊藤計劃としか言いようのない魅力ある短編ばかり。夢物語ではない問題提起的なSFというのが本当に好みです。
    伊藤計劃の話って、どれも戦争や死生観に対するメッセージ性が強いなと思うけど、著者が本当に言いたいこと、考えてることは明記されてなくて、非常に考えさせられるもの。

    特に、ハーモニーでもテーマになっていた人間の意識を扱う短編(From the Nothing, With

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    2026年08月02日
  • 虐殺器官

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    ネタバレ

    情報量と見慣れない単語が多いため初めは苦戦したが、読み進めるごとに面白いこと

    愛するものを守るための戦争なぁ
    戦場で上官の命令に従う様はとてもつらい
    自分とは直接関わり合いがない標的のため自分の命を危険に晒す行為は日々行われているんだろうな
    なんのために生きているのか、なんのために殺すのか?

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    2026年07月30日
  • 虐殺器官

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    ネタバレ

    かなり面白かった
    SF要素が強く、世界観を理解するまで初めは少し読みにくかった
    ストーリーの展開が派手なわけでは無く、主人公の罪の意識を通して生死について考えさせられる話

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    2026年07月21日
  • 虐殺器官

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    ネタバレ

    4.2
    思ってたよりも心理描写が多くて、いい意味で裏切られた。つづきとされるハーモニーも読んでみたい。
    もっと虐殺の文法について設定が作り込まれると面白そう

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    2026年07月22日
  • 虐殺器官

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    ちょっと読みにくくて
    読み終わるのに時間がかかるお話だったけど
    内容自体は面白く…と言っていいかは分からないけど
    読んだ

    主人公のクラヴィスが追っているジョン・ポールという人物

    どれだけか進んだ先の世界の話かと思いきや
    後退しているようにも感じたり
    でも使っているものは進んだ先のものだったりして

    物事は巡る

    ということを感じたり…

    読み進めていくと
    出てくる題名の
    虐殺器官
    が出てくる
    これが変に納得してしまいそうになる説明があって
    クラヴィスの心の不安定さが
    ゆらゆらと見えて
    物語の終わりに向かう

    どれだけ世界が進んでも壊れていても
    人と人の関係とか繋がり
    人の放つ言葉に翻弄され

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    2026年07月19日
  • 虐殺器官

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    世界観の作り込みがすごい。用語が厨二病全開だが、それがまた格好良くて。ストーリー展開もしっかりしていて、続きが気になる構成。著者が夭逝したことが残念でならない。

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    2026年07月14日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    主人公ソリッド・スネークの任務としてもメタルギアシリーズとしても最後となるMGS4。
    本編のアイテムや人物について詳しい説明もあるのでMGSを知らなくても楽しめると思います。
    ゲームにはBB部隊という集団がボスとして現れます。
    小説版には省かれてますが無い方が読みやすいのかも。

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    2026年07月08日
  • 虐殺器官

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    ​読んでみて、本作が「ゼロ年代SFの傑作」と称される理由がよく分かった。

    近未来のテクノロジーがリアルに描写された戦闘シーンは、自然と頭の中に映像が浮かび上がってくる。
    そして何より、歴史からモンティ・パイソンのジョークまで、様々な知識を必要とするウィットに富んだ会話劇が実に魅力的だ。

    映画版も観てみたくなった。

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    2026年06月22日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    初めての伊藤計劃に本作品を選ぶというかなりイレギュラーなことをしたが、しっかり楽しめた。
    最初は屍者と主人公ワトソンの関わりがどこにいくのか読めなかったが、中盤、終盤と物語が進むにつれ実在的なものへの意識だけでなく、「人間の意識」の根源と倫理の話になってくる。
    ワトソンたちがザ・ワンに出会ってからは、かなりワクワクしながら読むことができた。
    ワトソンやフライデー、ザ・ワンなどフィクションの登場人物として有名な名前たちが後にその物語たちに回収されていく様も素敵だった。
    どこから円城塔が加筆したのかは全くわからなかったが、言葉のリズムからこのあたりはそうかも?と想像したりして楽しかった。

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    2026年06月17日
  • ハーモニー

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    全国8000万人のディストピアファンのみなさん、お待たせしました。
    ハーモニーです。和製ディストピアです。核戦争タイプです、ポストアポカリプスです。
    いちディストピアファンとして、涎が止まりません。
    いやー管理されたいですよね?みなさん?
    ドMのワタシは勿論、ハードに管理されたい派です。
    脳死バンザイ、僕等はリソース!
    もはやナンバーワンどころかオンリーワンも許されません。
    無個性バンザイ、僕等はリソース!
    しかし、異端はいるもので主人公も例に違わず管理社会に疑問を持ちます。困ったものです。
    人間とは、個人とは、
    ここまで管理された社会の意味とは、
    殺伐とした今の社会よりマシなんでしょうか、

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    2026年06月13日
  • 虐殺器官

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    描写が精緻で、話もなかなか展開しないので読むのに時間がかかった。
    挫折しそうになりながらも名作なんだから面白いはずと己を奮い立たせて読み進め、結果、
    読んで良かった。

    終盤展開してからは読む手が止まらず。
    暗澹たる内容、結末でありながら清々しい読後感。
    これは面白かった。面白かったです。
    ハーモニーも読みます。

    [SF小説苦手な人に、頑張って読んでみてくださいとおすすめしたい一冊]

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    2026年05月28日
  • 虐殺器官

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    現代が抱える問題を近未来の世界で見事に描ききっていて、考えさせられることが多かった。
    決してスッキリする終わり方でもなかったところがまたこの作品としてはとても良い終わり方なんじゃないかなと思った。

    ウィリアムズが終始ウィットに富んだ会話をしているのがずっと気になりながら読んでいた。

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    2026年05月02日
  • 虐殺器官

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    おもしろかった。
    SF小説でありながら、情景や心情がリアルで
    その圧迫感に終始圧倒させられる。

    作中では、子どもを殺しても罪悪感を抱かないようにする科学技術によって、虐殺が可能になる。しかしその「感じなくて済む」という状態を自覚した瞬間に、逆説的に罪悪感が立ち上がる。
    残された者には想像しかない。そして地獄は、いつだって内側に存在する。

    人は結局、選ばされる。自由であるはずの選択は、不自由という結果を引き受けることと引き換えであり、そこには逃れようのない責任が伴う。それでもなお、自分を損なわないためには、選ぶしかないのだと思う。選択肢が多いほど自由に見えて、実際には守れるものは限られている

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    2026年04月29日