伊藤計劃のレビュー一覧

  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    伊藤計劃さんの本がよみたくて、中身を何も見ずにかりました。最初に読んでいると「前ふり」というか「前提知識」の多い内容だな~とおもっていたのですが、ゲームのタイトルの小説化だったのですね。
    読み進めていくうちに、全体が把握できましたが、最初の2章くらいはちょっと大変だったかな?という気もします。ロールプレイングゲーム的な感じではありましたが、伊藤計劃さんの世界観がある作品だと思いました。

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    2013年12月14日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    ゲームは1、2、3とプレイしてきましたが4は大まかなストーリーを知っているだけでしたので5の発売が決定したのを機に購入。でも正直ゲームのノベライズということであまり期待していなかったんです。MGSというゲームはストーリー性やメッセージ性が強いゲームですけどやはりゲームは実際にプレイしないと、って思っていたので。でも全くそんなことなかった。お爺ちゃんが頑張り過ぎてて途中読むのが辛くなりましたけどほぼ一日で一気に読み終えました。とにかく皆が報われてよかった。MGS好きな人には是非読んで欲しい一冊。

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    2013年05月06日
  • Running Pictures―伊藤計劃映画時評集1

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    彼の言葉は力を持っている。読む者の心を駆り立てる力がある。自分は彼の批評文を読んでいるだけなのに、なぜか、あらすじの説明部分では映画の予告編(とびきり完成度の高いやつ)を観ているようだし、解説部分では映画のメイキングを観ているような気分になるのだ。イメージを文章化する技術にかけて、私は彼以上の技巧に出会ったことがない。
    この本を読んでから、今までの彼の著作を読んでみると、ああこういうのが好きだったんだ、気づかなかったけどコレってアレだよな、とか発見が多いからファンには嬉しい一冊。2が出るのが待ち遠しいです。

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    2013年02月08日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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     同名のゲームの原作本・・と ひとくくりに言えない密度の濃さでゲームの世界観を緻密に表現しています。
     特に各キャラクターの心理描写はゲームでは語られないことなのでゲームをプレイされる方・興味のある方にはぜひ読んでいただきたいです。
     もちろん この本だけでも十分楽しめます(そしてぜひゲームのムービーで映像を確認してください)。
     主人公のスネーク視点ではなく相棒のオタコン視点で語られていることでより広く・深くエピソードを理解できます。
     洋画のように練られたストーリーと世界観 熱いメッセージはどの世代にも共感を与え日本国内よりも海外からの支持が多いシリーズなので他作もぜひ読んで(ゲームプレイ

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    2012年11月14日
  • メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

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    壮大な男の一代記。相棒のオタコンが語る過去と現在。こんがらがったが、なぜそういう作りなのかがわかった瞬間、泣けた。

    好きだから大切にしたいモノがある。大切にしたいけど好きだから…。こう「好き」が詰まった宝物のような物語。長かったけど、気持ちいい読後感だった。

    「毎日の食卓にも、誰かの物語が生きている。この世界は、そんなささやかな物語の集合体なんだ。」たとえ。まずい目玉焼きがでてこようと…。

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    2012年11月14日
  • 虐殺器官

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    ​読んでみて、本作が「ゼロ年代SFの傑作」と称される理由がよく分かった。

    近未来のテクノロジーがリアルに描写された戦闘シーンは、自然と頭の中に映像が浮かび上がってくる。
    そして何より、歴史からモンティ・パイソンのジョークまで、様々な知識を必要とするウィットに富んだ会話劇が実に魅力的だ。

    映画版も観てみたくなった。

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    2026年06月22日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    初めての伊藤計劃に本作品を選ぶというかなりイレギュラーなことをしたが、しっかり楽しめた。
    最初は屍者と主人公ワトソンの関わりがどこにいくのか読めなかったが、中盤、終盤と物語が進むにつれ実在的なものへの意識だけでなく、「人間の意識」の根源と倫理の話になってくる。
    ワトソンたちがザ・ワンに出会ってからは、かなりワクワクしながら読むことができた。
    ワトソンやフライデー、ザ・ワンなどフィクションの登場人物として有名な名前たちが後にその物語たちに回収されていく様も素敵だった。
    どこから円城塔が加筆したのかは全くわからなかったが、言葉のリズムからこのあたりはそうかも?と想像したりして楽しかった。

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    2026年06月17日
  • ハーモニー

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    全国8000万人のディストピアファンのみなさん、お待たせしました。
    ハーモニーです。和製ディストピアです。核戦争タイプです、ポストアポカリプスです。
    いちディストピアファンとして、涎が止まりません。
    いやー管理されたいですよね?みなさん?
    ドMのワタシは勿論、ハードに管理されたい派です。
    脳死バンザイ、僕等はリソース!
    もはやナンバーワンどころかオンリーワンも許されません。
    無個性バンザイ、僕等はリソース!
    しかし、異端はいるもので主人公も例に違わず管理社会に疑問を持ちます。困ったものです。
    人間とは、個人とは、
    ここまで管理された社会の意味とは、
    殺伐とした今の社会よりマシなんでしょうか、

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    2026年06月13日
  • 虐殺器官

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    描写が精緻で、話もなかなか展開しないので読むのに時間がかかった。
    挫折しそうになりながらも名作なんだから面白いはずと己を奮い立たせて読み進め、結果、
    読んで良かった。

    終盤展開してからは読む手が止まらず。
    暗澹たる内容、結末でありながら清々しい読後感。
    これは面白かった。面白かったです。
    ハーモニーも読みます。

    [SF小説苦手な人に、頑張って読んでみてくださいとおすすめしたい一冊]

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    2026年05月28日
  • 虐殺器官

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    現代が抱える問題を近未来の世界で見事に描ききっていて、考えさせられることが多かった。
    決してスッキリする終わり方でもなかったところがまたこの作品としてはとても良い終わり方なんじゃないかなと思った。

    ウィリアムズが終始ウィットに富んだ会話をしているのがずっと気になりながら読んでいた。

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    2026年05月02日
  • 虐殺器官

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    おもしろかった。
    SF小説でありながら、情景や心情がリアルで
    その圧迫感に終始圧倒させられる。

    作中では、子どもを殺しても罪悪感を抱かないようにする科学技術によって、虐殺が可能になる。しかしその「感じなくて済む」という状態を自覚した瞬間に、逆説的に罪悪感が立ち上がる。
    残された者には想像しかない。そして地獄は、いつだって内側に存在する。

    人は結局、選ばされる。自由であるはずの選択は、不自由という結果を引き受けることと引き換えであり、そこには逃れようのない責任が伴う。それでもなお、自分を損なわないためには、選ぶしかないのだと思う。選択肢が多いほど自由に見えて、実際には守れるものは限られている

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    2026年04月29日
  • 虐殺器官

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    もはや伝説と言っていい早世の作家伊藤計劃のデビュー作。虐殺の文法によって世界中で内戦が起こる近未来を舞台に、主人公であるアメリカの諜報軍人は自ら発見した虐殺の文法を駆使して内戦を引き起こす謎の男を追う。

    個人認証技術やバイオテクノロジー技術など細かな描写がリアルで近未来SFとしてめちゃくちゃ面白い。そして、ここで描かれる世界は今の現実を予言しているようにも見える。核爆弾の使用のタガが外れていたり、戦争がアウトソースされていたり、アメリカの介入が混乱を生んでいたり、認知戦が虐殺の文法のように思えたりと今と重なる点が多い。

    トランプにも習近平にもプーチンにも自らの物語があるのだろう。それが虐殺

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    2026年04月28日
  • ハーモニー

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    つまらなくはなかったが、手放しで面白い!と言えるかは微妙なところ。徹底された優しく健康的な世界という設定がどうにも想像しにくく、主人公のように捻くれた人間がもっと大量にいてもおかしくないのでは?という違和感を常に抱えながら読み進めた。あと、途中に挟まれる意識に関する哲学的な議論も難解で、個人的にはあまり共感しきれなかった。ただ最期のミァハとの会話から結末に至る流れは圧巻で、めちゃくちゃ良かった。このラストを読むためだけでも価値があったと思える

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    2026年04月19日
  • 虐殺器官

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    ずっと夢の中にいるような気分にさせつつ、アクションの描写も面白い!途中ダレて、あれ評価いいはずなんだけどなーと思いながら読むと最後が面白い!いい作品でした

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    2026年04月16日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

    文中にダグを入れるギミックは今まで見たどんなギミックよりも気に入った。後半加速度的に話のスケールが大きくなるのでやや冷めるが、ギミックの件もあって読書体験としてはかなり良い。伊藤計劃の書く文章が好きだということにこの2作目で確信を持った。個人的には殺伐としていた虐殺器官の方が好き

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    2026年04月15日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

    擬似プログラム言語のような独特の文体に慣れるまで、読み進めるのがなかなか大変でした。しかし、その「読みにくさ」こそが、人間がシステムの一部として管理・記述される不気味さを象徴しているようで、読み終えた今はそれも演出の一部だったと感じます。

    痛みや苦しみがなくなり、ただ穏やかに生存し続けるだけの世界。それをユートピアと呼ぶのか、それとも意識の死と呼ぶのか。私は、たとえ苦しむことがあっても、自分自身の意志を持ち続けたい。人間が人間であるための「意識」というバグが消えていくラストには、言葉にできない恐怖を感じました。

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    2026年04月11日
  • 虐殺器官

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    最初と最後が面白い、途中の怠さも良かったと思わせるくらいとにかくラスト30ページくらいから面白いのでつまらんと思ったらそこだけでも読んでみると良いのではないだろうか。

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    2026年03月27日
  • ハーモニー

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    物語としていまいち没頭できなかった。
    オチの世界は特筆すべきもので、もっと早く読んでおけばよかったという作品。このオチの世界観によって金字塔、名作となっている。

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    2026年03月13日
  • ハーモニー

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    ネタバレ

    日本SF界において、伊藤計劃前・伊藤計劃後と言われるほど伝説的な作家とは聞いていた。「屍者の帝国」は読んで個人的にイマイチでそれから離れていたのだけれど、この「ハーモニー」には「なるほどぉ…」と唸るほどの魅力がある。

    「健康」を盾にした息苦しいまでの管理社会という視点において、「一九八四年」や「素晴らしき新世界」に近い世界構造。作者へインタビューの内容を見るまでもなく「二分間憎悪」も出てくる。
    その中で、合理的な社会で人間が苦しむのは人間を人間たらしめる意識のせい、そして、意識は神の与えた神秘的な能力ではなく、動物としての生命維持器官であり、進化の過程で切り離してもよいものだとのストーリー。

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    2026年03月12日
  • ハーモニー

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    伊藤計劃の本は初めて。壮大な世界観と緻密な設定は圧巻でした。その上とても考えさせられる。面白く、深い、とても良い一冊。

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    2026年02月19日