伊藤計劃のレビュー一覧
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伊藤計劃が信者的に愛した小島秀夫の物語。「メタルギアソリッド」は、ぼくの中では戦争アクションゲームというジャンルとして抵抗があった。しかしそれは大きな思い違いだった。小島秀夫がPS3で一番新しい「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」で描こうとしたテーマは反戦であった。
また、このメタルギアのステルスアクションと称されるゲーム性は、いかに敵と遭遇せず、敵を殺さずにミッションを遂行するかというゲームであり、このゲーム性自体が先のテーマを象徴している。そういえば「4」が出た当時、興味本位で体験版をDLしプレイしてみたが敵を前にして速攻死んでしまった記憶があるが、つまるところ戦わない -
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学生時代に虐殺器官、ハーモニーのあとに読んだが難解すぎて150ページほどで断念。映画も屍者の帝国だけ原作読んでからと思って見れてなかった。時間が経ったのでふと読めるんじゃないかと再挑戦したが読み終わるのに1ヶ月かかってしまった。いろんな用語が飛び交ってなにがなんだかわからないままいつのまにかいろんな国にいってた。屍者となった肉体の魂はどこに行くのか、魂は戻すことができるのか。原作を読み終わりアニメ映画の方も視聴、別物であるも魂に焦点をあて、そのあり方について屍者に思考することはできるのか。
最後、ワトソンとフライデーは共存することは叶わなかったけど屍者のフライデーに自我がうまれたのは嬉しかった -
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ネタバレ取り扱っているテーマは面白かった。
でもミィハの行動が、うーーんという感じ(作者も意図してよく分からん行動キャラにしていたのかも?)。
意識が消失するほどの「合理性」とは?
そもそも、生府に属さない人々もいる、対策不能な自死を選ぶ人たちもいる、寿命も克服できていない科学レベル。社会はおろか、自然界も完全に予測できていないのに、何をもって合理性を規定できるのか。
もし複雑で有機的な選択機構を想定しての合理的選択であるなら、それは今までの脳と変わらないであろう。とすれば、作中での意識の消失や合理性とは、予め少数のリスト化された行動をするif-thenの状態のことを言うはずである。さらに前述 -
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ネタバレこの人の小説を初めて読んだんだけど、まず最初にロジックがあって、その人の考える思考があって、そこにストーリーと感情がエッセンスに継ぎ足されているって感じの文体だった。
SF小説だから当たり前に科学的小難しさの続く文章に意識が遠のきかけたりっていう要因はありつつも、私は感情とストーリーがあってのロジックで繋げていく派だから、やっぱり感情移入は難しかった。というか骨組みが”理論”なので感情は後付けなせいか、トァンに感情移入できず置いて行かれ気味にラストまで駆けて行ってしまった。これは頭の仕組みと好みの問題。。。
でも考え方は結構わかりやすくて、面白い。会議を開いたり葛藤するのが「意識」であるから、 -
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何とも形容し難い作品ではあった。
21世紀後半、大災禍と呼ばれる世界的な混乱を経て
人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。
医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、
見せかけの優しさや倫理が横溢するユートピア。
そんな社会に倦んだ三人の少女は餓死することを選択した。
それから13年後。死ねなかった少女・霧慧トァンは、
世界を襲う大混乱の陰にただひとり死んだはずの少女の影を見る。
まず、設定が秀逸だった。
いわゆる病気というものがなくなる、
それはつまり身体に害だと見做された物の排除。
タバコは勿論のこと、アルコールだって、カフェインだって。
おそらくファストフードなどもなくなっているんだ -
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個人Webサイトや同人誌に掲載された作品や、絶筆(未完)を含むSF短篇群。
『虐殺器官』のスピンオフ作品があると聞いて読んだ1冊。
伊藤計劃の作品は、常に戦争とは何か?正義とは何か?を考えさせられる。
『虐殺器官』のスピンオフ「The Indifference Engine」では少年兵による個人から見た戦争について描かれている。
殺されないために少年兵になり、相手は悪で強姦し殺すのが「正しいこと」と教育されたのに、戦争が終わるとこれまで正しかったことが「違う」と言われる少年兵の混乱や、内面では終わらない戦争の描写に胸が痛くなった。
著者の伝えたいことがわからない部分があるので、時間を -
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ネタバレ下3つが印象的。
The Indifference Engine
停戦後の少年兵が主人公。
自分の家族を酷い目に合わせた奴ら、つい最近まで殺し合っていた奴らと隣で暮らしていく。それが出来るように洗脳していこうとする世の中に疑問を抱き、争う。
自分が悪だと思っていたものが、急に真横で同じ目線で一緒に生きてるって、そら耐えられん。
戦争に翻弄される人々と、戦争が止まっても簡単には終わらない悲惨。
セカイ、蛮族、ぼく。
作者かわった?くらい急なテンションで始まったと思ったらえっぐい展開で笑ってもた。
From the Nothing, With Love.
自我を他者に移し変えることで永遠に生 -
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アメリカ暗殺部隊の大尉の視点で描かれる、ある種の終末世界。
9.11が起きた後の近未来が舞台。
「虐殺器官」の正体も、黒幕の目的も、フィクションだと分かっていてもあり得てしまいそうに思える。SFを読んでいて面白いと思うのは、フィクションの中であり得ないとは言い切れない世界が描かれるときの、背筋が凍るような思いを感じる瞬間だと改めて思った。
主人公は、あらゆるテクノロジーで心身のダメージを軽減しながら、戦争や紛争が起こる地帯へ潜り込んでいく。その無敵感はある種爽快でもある。一方で、敵地にいない間は、自分自身の罪について自問し続ける「地獄」の時間を過ごし、罰されることを望み続ける。
最後は想