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「アヴァロン」「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」「ボーン・アイデンティティー」「マトリックス リローデッド」「イノセンス」――デビュー以前に運営していたホームページ「スプークテール」で書き続けられていた映画時評を完全集成する第2巻。どんな「困った」作品にも、おもわず涙をこぼしてしまいそうになる作品にも、変わらず注がれる伊藤計劃の映画への愛情が、さらなる深化を見せる全24本を収録。
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Posted by ブクログ
"映画は読み手のレベルによって、語れる内容が大きく異なる。この人の映画を語るレベルは私よりはるかに上にいる。おしい人を日本は失ってしまった。 ほとんど見たことのある映画なので、世界の広がりを期待して購入したので少し残念。 この本での収穫は、 「ハンテッド」を是非見たくなったこと。"...続きを読む;
「Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1」の続編。 2000年から2004年にかけての、全30作品の映画レビューが掲載されている。 そのうち僕が観たものは12本。 前作とそれほどページ数が変わらないのに、掲載されているレビューが少ないのは、それだけ1本に対する掲載量が...続きを読む増えているから。 また、「イントロ」「キャスト」「要約」「レビュー」と章分けされてもいる。 感想は前作を読んだときと殆ど変らず。 ただ今回は前出のように1作品に対する情報量が増えているので、読んでいて観たくなった作品の本数は増えたように思う。 他の映画評論家と違うポイントで映画を観ているのが面白く、僕が観た作品も「なるほど、こんな見方もあったのか」と感心してしまう。 なによりも著者自身が本当に映画が好きであり、愛情を抱いている様がひしひしと伝わってきて読んでいて気持ちが良い。 最初は、著者の小説の背景が垣間見られるかな、といった好奇心で読んできたシリーズだが、最終的には「映画ってやはり面白いんだな」というところに落ち着いた。 その意味では、本書(前作も含む)に込められた著者の気持ちは充分に伝わってきたと思う。
どんな駄作であろうと酷評してもその文章にはどこか愛がある。今存命であればどんなことを語るのかなと思った。次は小説を読んでみよう!
2000年〜2004年の公開作品についてブログの映画評。 この中で見ていたのはWXⅢだけ! どの映画も周辺の話がとても詳しいので見てなくても苦にならない。 特にロード・オブ・ザ・リング二つの塔の、サウロンの記述!そうだったのか…。私はシルマリルで挫折したのでありがたい。 音楽についても、よく言及され...続きを読むている。
やはり、基本的に褒める方針の時評は楽しいですね。(^^ フォーマットの変更か、前巻よりもプロットの言及が多め。 人によっては、映画を観る前には読まない方がいいって人もいるかもしれません。 しかし、ガンカタもののオリジナル、リベリオンってそんなに最近の作品だったんだ。びっくりした。
24本の作品が取り上げられているが、何と私は劇場で一本も見ていない。「腹腹時計」の章が特に面白かった。
伊藤計劃商法もひとまずここまでかな。 黒沢清と押井守を語る口調の高揚ぶり。 特に「イノセンス」を、映像と言葉による饒舌が別々にある、言葉がオブジェのようにごろんとある、と評言しているのには舌を巻いた。 そうかそうか。見方が変わる。 ウェブの文章を縦書きにすることの違和感。
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