高橋知子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第二弾。
大富豪ダグラス・ギャリックの家でハウスメイドとして働き始めたミリー。
しかし、彼からは「何があってもゲストルームには入るな」というルールを告げられます。
そこでは病気の妻ウェンディが静養しているとのことでしたが、ミリーは部屋から女性のすすり泣く声を耳にします。
そしてある日、ミリーは異様な量の血にまみれたガウンを発見してしまい・・。
本作も期待を裏切らない安定のリーダビリティの高さで、ページを繰る手が止まりません。
第一部、第二部と進むにつれて、自分が信じていた「前提」がガラガラと崩れ落ちていく快感にはゾクゾクさせられます。
今回はミリーの正義感や、仕○人スキル(そう、結局“人助け業”をしていた模様・・)を逆手に取った、なんとも巧妙な罠にはめられてしまい、いったいどうなっていくのか、ハラハラしましたね。
ですが、第三部、第四部で形勢がガラリと変わり、怒涛の逆転劇へと突き進む展開には最後の最後まで楽しませていただきました。
ただ、物語は面白いのですが、個人的にちょっと鼻についてしまったのがミリーの男性関係ですね(;´∀`)
ブロックのことを本気で好きでもないのにズルズル付き合っていたり、元彼(本命)のエンツォにも謎に強気の態度だし、終盤ではラミレス刑事にも“口説いているわけじゃないですよね?”的な勘違いする等々・・、“ミリーってば、確かにモテモテかもしれんけど若干調子に乗っているんちゃう?”と、つい苦言を呈したくなった私です(ん?僻みってヤツか・・?)
とはいえ、前作以上のスリルと人間の裏の顔に戦慄させられる、超一級のサイコサスペンスであることは間違いありません。
ということで、前作同様、緊迫感あふれるストーリーを堪能させて頂きました。
シリーズ3作目を読むのは、もう少し先になりそうですが、今から楽しみです~。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目とのことで読んでみました。
1作目は「この手があったか!」という驚きの展開を見せましたが、2作目は「まだこの手があったか!」と、期待を外さない驚きの展開が待っていました。
すごい……。
読み終えたあと、いい感じで余韻が残るんですよね。
このシリーズの魅力は、なんといってもミリーのキャラクターだと思います。
普段は常識人の仮面をかぶっているのに、怒りのスイッチが入ると、とんでもない殺人鬼に変わる。
しかも、ミリーの怒りの元となるのは「弱者救済」という点も見逃せません。
単なる私利私欲のために殺人を犯すわけではないのです。
現実では理不尽な目に遭っても、泣き寝入りするしかないことも多い。
そんな鬱憤を、小説の世界で晴らすのにもってこいの作品だと思いました。
そして2作目で注目したいのが、自分の手を汚すのではなく、他人を上手く利用しているところ。
ミリーの殺人手段の引き出しが増えているではないですか!!
1作目よりもさらにパワーアップしている感じがします。
その背景には、2作目からエンツォという協力者がいることも大きいのではないでしょうか。
精神的にも安定し、知恵も知識も増えた。
一人で戦っていた頃とは違うミリーの強さを感じました。
そして、そのエンツォ。
人物描写から容姿を想像してみるのですが、どうにもピッタリの人物が見つからない。
ちょうど1作目が映画化されるとのことで、公式HPを覗いてみました。
すると……。
めちゃくちゃイメージ通りのビジュアルの方が演じているではないですか!
よくこんなにピッタリの人を見つけてきたなぁ。
ついでに予告まで見てしまいました。
予告を見る限り、ホラー要素多めですね。
普段、映画はあまり観ないのですが、コレは観に行きたいかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ完結3作目
ミリーとエンツォ、夫婦に。そして父と母に。
おめでとう!感慨深し。
今作は人様の家の中では無く
自分の家と近所がメイン
物語の大半を
ご近所さんが詮索好きなのと明らか自分の夫狙いの奥さんたちに挟まれて、気持ちが揺さぶられるミリーの目線で描かれる。
やはり文章が巧妙なので、
コチラも一緒に揺さぶられていきます〜
こんな中にどんでん返し、どう来るの?
もうページも少ないよ?と
ハラハラもちゃんと用意されている
安心の1冊
本の分厚さに毎度引く
あっという間に読んでしまうのも毎度
犯人じゃない人が犯人としてゴールする
そこ少し気になったが、嫌な奴だしまぁいいか♡
そういうお話
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
前科持ちのミリー。
最初にハウスメイドとして雇われたお屋敷で、夫から虐待を受けていた妻を助けた。
それ以降、ハウスメイドとして働きながら、家庭内で辛い状況に置かれている女性たちを助ける活動を続けている。
なかなか新しい仕事が見つからないミリーのもとへ、資産家のギャリック家から「ハウスメイドとして来てほしい」と連絡が入る。
「あなたは〝優秀〟だと知人から紹介された」
そう話すのは、IT関係の会社でCEOを務めるギャリック。
紳士的だけれど、少し神経質そうな男だ。
妻のウェンディは身体が弱く、体調がすぐれない。
そのため「彼女の部屋には入らないように」と指示される。
──今日は来る?
神経質な雇い主は、食材の指定から出勤日までこと細かく管理する。
そして、妻ウェンディが部屋から出てくることはない。
この家は、何かがおかしい。
いやいや。
前作も「あー、そういうこと!」とワクワクさせていただきましたが、今回も同じく、大変ワクワクさせていただきました。
お見事ですなぁ。
愚かな……。
何が?誰が?
それは言えない。
何を言ってもネタバレになりそうなので控えますが、翻訳小説でそれなりの厚みもあるというのに、ページはどんどん進みます。
事件だけでなく、ミリーと恋人との関係も、無駄なく無理なくスマートに着地。
スッキリと終わった。
3作目?
はい、もちろん行きますよ!
今年の23冊目 -
Posted by ブクログ
表紙に惹かれた1冊。
“ソシオパス”という言葉さえ、この本で初めて知った。“サイコパス”であれば知っていると思い読み進めた。
著者は無感情という到底想像のできない世界の中生きている。どれだけ共感や同情をしようと思ってもできない不思議な本だった。
でも何も知らなかったところから知識得ることや理解は少しはできたと思う。
著者がいくら恵まれた環境にあったからと言って、その恵まれた環境に身を置くことができたのは自分自身を理解してどうにかしたいという努力の賜だ。その姿に大いに感心した。
普通に生きている自分でさえ、自分のことが分からない時なんていっぱいあるのに...
何も考えたくないってなった時、考えてしまう自分にも腹が立って、色々考えて自己嫌悪に陥って...それが一切無いって事なのかな。やっぱり分からない。
ただこの本が誰か少しでも共感できる人への救いになったら素敵だな、と思った。 -
購入済み
ヒューマンホラー
洋書はあまり得意ではないですが、SNSで評判が良かったため購入。
口コミなどからある程度の予想はついてましたが、さらにその一枚上を行かれた感。
やられた。面白かったです!
刑務所に入っていたとか母乳とか青いバケツとか、日本ではなかなか触れないようなことを何のためらいもなく表現する感じがアメリカだなぁと思いました。日本の価値観からするとちょっとギョッとするというか新鮮というか。
先述のポイントもふまえて、面白いけど映像化は難しいだろうと思ってたら訳者解説で映画化の話されててびっくり。これを映像化しちゃうところもアメリカ!って感じですね。
アマンダ・セイフリッドのヒステリックな演技気になる……。
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Posted by ブクログ
これでもか、というほどの事例が提示され、それぞれの当事者や関係者の行く末が丁寧に描かれていました。この分量のデータを集め、形にされた筆者の熱意を感じました。
以下、印象的だった内容です。
・物理的には比較的不自由なく生きてきた中で、何らかの原因で周りに馴染めない自分に理由を見つけたくて、「自分は女の子じゃないのかもしれない」という思いに至るというケースが多いということでした。
・未成年からの一方的な主張だけで、身体改造に進んでしまうと、後戻りできなくなる、ということも書かれていました。
・そこまで熱狂的にTGになりたいと思う裏側には、「仲間が欲しい」「何者かになりたい、思われたい」という欲があるという分析もなされていました。
もしも当事者が読んだら、どんな気持ちになるのか様々な想像が膨らみました。個々人で状況も心境も違うという前提はありますが、図星だと感じた人は怒り、それこそ冷静を保てないのではと心配にもなりました。
ある程度恵まれている環境にいるからこそ、いろいろなことを考えてしまうというのは、ギリシャで哲学が生まれた理由(暇だから不要不急無事を考えてしまう)ともつながるのかと感じました。この本のテーマはトランスジェンダーでしたが、多かれ少なかれ、人がものや地位など何かを欲しがる理由としては、周りの目が関わるものだと感じています。
もし無人島で生きていても、そのブランド品のカバンを欲しがったか、出世のための試験を受けたか、性別違和を感じたか、、、などと考えるきっかけとなりました。
特別な自分でいたい、なんて思わされる世の中はしんどいです。