高橋知子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
与えられた情報から答えを導く
与えられた情報から読者が答えを導くという本になっています。
中々面白かったです。
ただ、真相を見なくてもある程度推察できてしまうと感じました。
大抵の場合、怪しいと思った方の主張に矛盾点が紛れていて、どんでん返し的なものはありません。
怪しいけど証拠不十分なので無罪、なんてパターンがあればもっと良かったかと思います。 -
Posted by ブクログ
厚くて長い本なので、最初だけ読みました。後はパラパラと。
いわゆる、トランスジェンダーと言う概念が広がる中で、本来は医学的には性不一致ではない子供たちが、メンタルの状況によって、トランスジェンダーを自認して、テストステロン投与や、手術に踏み切ってしまうと言うことに、警鐘を鳴らす内容。
そうですね、個人的な、感覚的には、何かファッションの一環というか、考え方1つで、LGBTQになるみたいなところはあるような感じは持っていました。全く否定するわけでは無いですが。
とは言え、LGBTQコミュニティーからは、割と内容的に糾弾された物議を醸した作品だったようです。
LGBTQと言うラベルをつけなくても、まぁ何でも自由に自分が思った通りに生きればいいんじゃない、別に男と女どっちが好きだっていいんじゃない?と言う感じもしますが、結構医学的にシビアな手術とかをして、後遺症が残るような事は、そっちに何か追い込まれていくのは、あまり幸せじゃないなぁとも思いました。親御さんとしては、自分の娘が何かそんな風になっていってしまうのは、止めたいなぁって思う気持ちもわかりますわね。 -
Posted by ブクログ
2020年に刊行された本書は、米英有力紙の書評で絶賛されベストセラーとなった。
米国では2010年代以降に10代の少女たちの間でトランスジェンダーとしてカミングアウトし、男性名への改名、性別・人称代名詞の変更、テストステロンの投与、乳房切除、甚だしくは陰茎形成手術などを行うケースが急増した。
本書は当事者本人、母親、教師、医者、活動家、反対派、成人した経験者などに幅広く取材し、その背景を多面的に分析したもの。
発行後、活動家界隈からは激しい非難を受けたというが、内容は極めてバランスの取れた常識的なもので、翻訳版を角川書店が発行しようとした際にも爆破予告だかの脅迫を受け断念したらしいが、産経新聞が出してくれたおかげで本邦でも日本語訳を入手できることとなった。
活動家界隈は自分の主張は声高に唱えるが、他者の言論・思想の自由の侵害には何ら気を留めないという習性が、この一点にもよく現れている。
著者の結論は、第二次性徴を迎えた思春期の少女に特有の精神的不安定さにSNSのインフルエンサーや活動家がつけ込みカルト的に洗脳されているケースが大部分で、両親は娘の反感を買うことになっても断固としてインターネットから遮断するなど、影響を及ぼす媒体、環境から本人を切り離すべきというもの。
カミングアウトし、薬品投与までした子どもを長期旅行に連れ出すなとして周囲の影響を断ち切ったところ、生来の女性としての性自覚を取り戻した実例も複数あげ、活動家がいう思春期の性自覚は正しく、一生変わらないという主張を退けている。
リベラルな親は子どもを理解したいと思うあまりカミングアウトした我が子の気に障らないようにしようとするが、薬品投与、手術をしても本人の自己肯定感が上がることはまれで、むしろ生活の質が下がる悪循環に陥る。
思春期の自己認識が不安定なのは経験した者には自明だが、それだけを根拠に専門家としての客観的な診断を怠り、改名や薬品投与、手術などの後戻りの効かない身体侵襲をむしろ後押しする医学会、大学を含む教育界などのなんと無責任なことか。
本書で紹介された少女たちは時を経て親子関係や精神や生活の落ち着きを取り戻しているようだが、こういう悪夢のようなスパイラルに陥る少女たちがいなくなることを願ってやまない。
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Posted by ブクログ
多様性を標榜する某界隈からの執拗な抗議に屈して発行すら断念したKADOKAWAのお陰で、発売前から出版が待ち望まれ、強力な宣伝効果があったその本。
この本が「差別」だと言う方々が、LGBTQ活動の中心であると言うことが、答えだと思った。
どこが差別なのか、さっぱり理解できない。
どこを差別と言ってるのか、全く分からない。
いわゆるLGBTQは、昔からその個人の問題を抱えて来た人たちと、今大騒ぎしている活動家界隈と、この本が対象にしている思春期の女性と、全く問題が異なる。
そもそも、生まれながらの性とジェンダーが違うんだと、何十年も前から言い出して来たことが、ここに至る罠ではなかったのかとすら思う。
ヒトの性は、男性と女性しかない。
つか、その男性と女性を、極めて狭い定義に押し込めてるのはその多様性を謳っている方々やろうに。
ヒトの性は、生まれながらに決まるが、社会によって育っていく。
思春期がやばいと言うのは太古の昔から言われてるわけで、疾風怒濤とかなんとか言うわな。
大半の人は悩みながら、答えを見つけてきた。
なのに今は、それを逃げることができる。逃げることを推奨する。
自我が芽生えて来た子供が、色々悩むのは当然だが、今は、簡単に、安易に、知識だけが目に入る。経験も、思慮もなく、最初に見たものに飛びつく。そこで賞賛される。ああ私は間違ってないと思う。
否定されれば、頑なになる。
それを、そうだよ、君は間違ってないよ、こっちにおいでという。出て行ってはいけないよと言う。
カルト宗教と変わらん構造やんか。
判断力が無いうちに、取り込んでしまう。
いわんや、肉体的な施術や投薬で、気がついても帰れない状況に追い込んでしまう。
それを問題視している。
本当の「性同一障害」で悩む人を一言半句も否定していないし、活動家の「活動」自体にも、一言も言及していない(と記憶しているが)。
問題提起として、極めて良書だと思います。
それが困るんだろうが。
なんで困るんだろう。 -
Posted by ブクログ
2020年にアメリカで出版され、賛否両論の騒動を巻き起こした本の全訳版。当初はKADOKAWAから出版される予定だったが、発売前からタイトルや帯、内容を巡って批判が殺到し、謝罪と刊行中止に追い込まれた。それを引き継いだ産経新聞出版や書店に対しても脅迫が行われた。
21世紀に入ってから「自分はトランスジェンダーだ」と主張する思春期の少女が急増した(この時点でなにか異常な事態が起きていることがわかる)。本書は彼らや家族を中心にインタビューし考察した、まっとうなノンフィクションである。
インターネットやスマホの普及でどんな情報にも簡単にアクセスできる時代の功罪か。自由すぎるアメリカ社会にも問題がありそうだ。 -
Posted by ブクログ
ある日突然、自身はトランスジェンダーだと主張する10代の女性が増えている。
そうした少女たちを取り巻く問題について、様々な証言を通して、取り上げている。
読んでいて、決して差別的な本でもないし、むしろ、公平な立場から、問題は問題であると主張している本だと感じた。
実際、10代の少女にとって、テストステロンやトップ手術などは身体に与える健康リスクも大きく、その決断が取り返しのつかないものとなりうることは確かだろう。
(原題の通りIRTEVERSIBLE DAMAGE となりうる)
権利を求める活動は別に悪いことばかりでもないだろうが、
それにより起きている医療的な問題を棚上げにして、それを問題として指摘する本書のような主張が迫害されるというのもおかしなことだと思う。 -
Posted by ブクログ
トランスジエンダーとは何なのか?。著者の膨大な時間と取材により様々な実例を下に考察を深めて多くが少女であると言うことは非常に興味深い。そもそも性同一性障害が進んだものかと思っていたが、これはある種の洗脳なのではないかとさえ思う。トランスジェンダーは・・という前に、アメリカという大国の病というものを非常に強く感じた。教育現場、医療機関など親の知り得ない場所で侵食するイデオロギーは恐怖すら感じた。彼らの主義主張はイデオロギーなのか、金儲けなのか・・。少女達の手のひらに収まるデバイスの先に広がるインターネットの世界の様々な情報の犠牲者。思春期の多感な少女たちを食い物にするために巧妙に仕掛けられた、様々な情報や罠にどう立ち向かっていくか非常に悩まされる内容だ。人の成長の速度とコンピュータの進化のギャップが生んだ悲劇。それを金儲けネタにした仕掛けた人々。
手術にまで至った少女たちを思うと心が痛い。 -
Posted by ブクログ
アメリカの作家ウィリアム・リンクとリチャード・レヴィンソンの共著の長篇ミステリ作品『レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落(原題:Shooting Script and Other Mysteries)』を読みました。
ウィリアム・リンクとリチャード・レヴィンソンの共著は、昨年3月に読んだ『刑事コロンボ サーカス殺人事件』以来なので約1年振りですね。
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『刑事コロンボ』をはじめとする数々の推理ドラマで世界中を魅了した名コンビは、戦後アメリカ黄金時代のミステリー雑誌を飾った短編作家でもありました。
その貴重な作品をお届けする〈レヴィンソン&リンク劇場〉完結編!
長年勤めた会社を退職する男の最後の計画とは? 妻を殺した夫が落ちた罠とは?
極寒の米軍施設で兵士が知った犯罪とは?
人生のさまざまなシーンで起こる多様な事件をあざやかに描きだし、予想外の結末に導く手練の技を、ぜひご堪能ください。
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アメリカのミステリ専門誌『アルフレッド・ヒッチコック・マガジン』等に1959年(昭和34年)から1966年(昭和41年)に発表された短篇を収録し、2022年(令和4年)に刊行された作品です。
■ミセス・ケンプが見ていた(Suddenly, There Was Mrs. Kemp )1959/川副智子 訳
■生き残り作戦(Operation Staying-Alive)1959/仁木めぐみ 訳
■鳥の巣の百ドル(The Hundred-Dollar Bird’s Nest )1959/上條ひろみ 訳
■最後のギャンブル(One for the Road )1959/中井京子 訳
■記憶力ゲーム(Memory Game)1959/小堀さとみ 訳
■氏名不詳、住所不詳、身元不詳(No Name, Address, Identify)1961/高橋知子 訳
■ちょっとした事故(Small Accident)1961/木村二郎 訳
■歴史の一区切り(The End of an Era )1962/後藤安彦 訳
■最高の水族館(Top-Flight Aquarium )1962/後藤安彦 訳
■ロビーにいた男(The Man in the Lobby )1966/川副智子 訳
■解説 二杯目もアメリカン~レヴィンソン&リンクの短篇世界 小山正
予想外の結末に導く手練の技が見事に発揮された作品ばかりで愉しめましたねー 面白かったし、1篇が20ページ程度なので、とても読みやすかったですね……そんな中で特に印象に残ったのは、、、
妻を自殺に見せかけて殺すことに成功した男に脅迫者から電話が掛かってくる……脅迫者と殺人者の攻防の果てに思わぬ切り札が示される『ミセス・ケンプが見ていた』、
贅沢な生活を夢想する貧乏医師……ついつい犯罪に手を染める決断をしてしまう人物の皮肉な結末を描いた『鳥の巣の百ドル』、
抜群の記憶力を持つ男……肝心な時に実力を発揮することができない男の悲哀を描いたコントのようなオチの『記憶力ゲーム』、
自動車にはねられて記憶喪失になった男……唯一残された手掛かりはポケットに残された医師の名刺と1,000ドル紙幣をもとに自分の過去を探ろうとする『氏名不詳、住所不詳、身元不詳』、
15年間勤めた会社を退職する男が、彼に残された誰にも言えない大仕事を仕上げようとする……伏線の張り方と意表な展開が愉しめる『歴史の一区切り』、
の5作品かな……好みの作品ばかりで気軽に読めて満足必至の逸品揃いでしたねー この作品の前に『レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕』という作品が刊行されているようなので、こちらも読んでみたいな。