高橋知子のレビュー一覧
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ネタバレ本作では、ミリーの性格が逆手にとられており、前作の展開を知っている人こそより楽しめるものになっている。
このシリーズは二部構成のどんでん返しでおもしろく読めるのだが、主人公ミリーのキャラクターがいまいち掴めない。法を犯さず女性を救いたいという思いからソーシャルワーカーを目指すなど、犯罪(殺し)を避けようとしているにもかかわらず、そうせざるを得なくなると突然加虐性がでてくる。
また、前科持ちの過去に負い目を感じているのに対し、ハウスメイドとして起こした殺人には何の感情もなさそうだ。
今回は自分で手を下さず、他人を使って邪魔者を消すという行動にでており、ミリーの中の正義感とはなんなのか余計に分から -
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ネタバレ前科持ちのミリーが得た住み込みのハウスメイドの仕事。裕福なウィンチェスター家は理想的な家庭に思えたが、妻ニーナの不可解な言動と態度、反抗的な娘セシリアらにミリーは困惑する。寝室として与えられた外側からのみ施錠できる屋根裏部屋、英語が話せない庭師エンツォが告げた"Pericoro(危険)"という言葉。穏やかで魅力的な夫アンドリューの気遣いがいつかミリーの安らぎになっていくが―。
言行の一致しないニーナの行動は次第にミリーを陥れるいじめのようになっていくが、この仕事を失うわけにいかないミリーは黙って耐えるしかない。さらにはニーナの友人からは彼女の衝撃的な過去を聞かされる。精 -
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私は昨今のトランスジェンダー問題に懐疑的である。トランス女性が女性スペースに侵略したり、スポーツの世界で女性の表彰を妨害することに反対である。
だからこそ、著者の思想自体には近いと言えるが、読んでみると著者自身もミソジニーを内包していたり、性愛至上主義的なところがあることが分かる。そこに注意を傾けながら読まなければならない。
今が辛い時、別の何かにさえなれば問題は解決すると錯覚しがちであるが、その考えは危険だ。特に思春期には。
非常に難しい問題だと感じたが、訳者あとがきに書かれていたように精神疾患・精神病界隈では医学的事実が時代によって二転三転する。(発達障害についての知見とか)なので、トラ -
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Posted by ブクログ
軽度のスペクトラム障害を持ちながら、音楽エンジニア、自動車修理工場経営などで、成功してきた著者が、中年になって、脳の一定の箇所に電圧をかけるというTMS療法の実験台となり、他人の感情を理解する能力を得ることができ、その療法の効果は短期間で消えたものの、その後もひとの感情を気にかけるという能力が残ったことにより、その後の人生が豊かになったという実録。
もっとも、同時期に同じ療法を受けた彼の息子は、TMSの効果が消えたあと、特段のプラスはなかったようなので、うまくいったのは、特殊事例なのかもしれない。
なぜ、アメリカの本は、この程度の内容なのにこんなにページ数が多いのか、不思議だ。 -
Posted by ブクログ
時は2010年代。トランスジェンダー、性自認が肉体の性と異なる感覚を抱いていると主張する人が、特に欧米の、未成年の少女の間で急増していることがわかった。理解が広まった結果なのであれば喜ばしいことだが、調査を始めると、全く別の、社会全体に関わる重大な問題が顕になってきた――。
少女たちが自ら望む "Irreversible Damage――回復不能な損害" とは。
本書を短絡的にジェンダー/トランスジェンダーの問題に分類すれば、必ず問題の本質を読み誤る!
少女たちの "流行" の実態を明らかにし、ジェンダー思想と性自認の実情、思想と彼女たちを政治的 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回はしっかりと感想を書いてみたいと思います。
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この本は『アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)』である筆者が、
『TMS』という治療実験を受けた時の経験を軸に、
自閉症の人の思考や行動、脳科学、自身の家族など色んな内容が書かれている本です。
難しい部分もあるけど、とても興味深くサクサク読めたり、グッと考えさせられる部分もあります。
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では、そんなてんこ盛りの内容のこの本で、僕が一番面白かった内容に触れます。
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脳には【視覚野】という部分があります。
この部分は、簡単に言うと、
『視覚(目で見た)情報を使って、周りの状況(距離や方向)を把握する部分』
つまり、道に落ちている障害物を避