あらすじ
精神障害「ソシオパシー」とは何か。臨床心理学博士であり、自らもソシオパスである著者が明かす。
「私には他の子供たちのように感じることができず、罪悪感や共感といった感情が決定的に欠けている」――幼少期からトラブルが絶えなかった著者が、病と向き合う中で見出した希望とは。自身の実体験をもとに、知られざるソシオパスの実像と人間の本質を描き出す
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作者は環境にとても恵まれているからこそ、自伝を出すことで、苦しむ人達の助けになろうとしていて、それは素晴らしい試みだなと思った。
苦しい障害だが、見方を変えれば、皆が簡単に支配されてしまうあらゆる感情を、客観視できるのは良いなと思った。
Posted by ブクログ
この本を推奨棚に並べる書店のセンスに脱帽だ。
表紙の少女の目が儚げに何かを訴えてくる。
気になり、他を散策した挙句結局手にしてしまう。
絶妙な出会いであった。
読み出して、即引き込まれてゾクゾクする世界に時間を忘れた。思い当たることもあり、人間心理の闇を抉る痛切な世界を垣間見る。
AIが一般化しAGIやヒューマノイドが話題になり、
いよいよ大元である人間の脳や精神の作用・仕組みそのものの解明が課題になってきている。
世界や宇宙への広がりと脳内への深耕、ともに無限のフロンティアを感じる。
筆者が少女時代から他者との関係の異常性に悩み、
その精神疾患を克服しようともがき闘った記録である。ソシオパスはサイコパスと似ているが異なる精神疾患だ。