高橋知子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハードボイルドの翻訳で有名な小鷹信光が編集した、全編本邦初訳の短編集。「謀」「迷」「驚」「戯」「怪」という切り口から、さまざまな味わいの良作をセレクトしている点も面白い。
短編の名手リッチーが、文字通りあの手この手を駆使して繰り出してくる球は、鮮やかなどんでん返しが小気味よい「消える魔球」系から、じわりと温かい気持ちになれる人情譚、この作者には珍しいSFホラーめいた怪作まで、実にバラエティ豊か。
「謀」に三篇収録の名探偵・ターンバックル物は、とぼけた味わいとミステリーの常道を茶化すような描写、予想を裏切る展開が楽しくてしょうがない。
「怪」の巻に収録の「猿男」は、人生いいことばかりじゃないけど -
Posted by ブクログ
前作に引き続き登場人物は少なく、心理描写や情景の描写もシンプルでサスペンスの楽しみに特化したような作品で面白かったです。
基本的には自分の過去を隠しながら生活する主人公ミリーがハウスメイドとして仕事をする傍ら出入りしている家庭の事情に深入りしていく、という話なのですが、今回は序盤から出入りする家だけでなく自身の回りにも多数の不穏な空気の漂い方をしていて、物語がどのように転ぶのかと先がどんどん気になりすいすいと読めました。
物語のツイスト具合も前作より上手く決まってる印象です。ただ名前のあるキャラクターが少ないのに、序盤からいるあるキャラクターがそこまで主の筋に絡んでいなかったのは不満に思い -
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作に続き、とにかく読みやすい一冊。
テンポもよくて、次々とページをめくりたくなる面白さは今作も同じだった。
最初の展開は大体読めたので、前作のような驚きはなかったけど、終盤にかけてはやられた。最後まで面白い構成はさすが。
ただ、前作のミリーは、もう少し芯が通っていてかっこいい強い女性という印象だっただけに、今回のミリーには「こんな人だったっけ?」と戸惑った。
恋人への態度がぐだぐだ優柔不断だったり、お人好しすぎて危うかったりと、魅力を感じず全く好きになれなかった。
エンタメ性は楽しめたけど、ミリーの行動には爽快感よりも呆れの方が勝ってしまったのが残念だった。
(ミリーついて物申した -