鈴木恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙が印象的な一冊。海外ミステリーは苦手でしたが本書は一気読みでした。
ザ・ハードボイルド。短い文章でさらっとした言い回しがたくさんあり、まるで詩のようです。
例えば
〈いい話というやつは、ありえないほどいい話だと、悪い話になることもある。〉
キザな感じが好き嫌い分かれるかもしれませんが…。個人的には好きなほうです。
人は誰しも自分の〈物語〉を生きている。起こった事実は同じでもそこにどんな意味を持たせるかで物語は全く変わってくる。
そんなことを思い出させてくれる良書でした。
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物語とは直接関係ありませんが、主人公の『レ・ミゼラブル』への考察は何かはっとさせられるものがあります。
曰 -
Posted by ブクログ
ネタバレハリー・ホーレ刑事シリーズと同じ作者だったので。
主人公は殺し屋だが、おとぎ話のような、夢の中の物語のような。
殺し屋というか、自己申告の通り「始末屋」といった方が適格だ。
綿密な計画も知ら調べもなく、とりあえず殺す。
冒頭の始末屋以外ができない理由を説明する箇所が印象的だった。
目立たないように車を運転できないので逃走車の運転ができない、
銃口を向けた相手が精神に問題を抱えてしまうので強盗はできない、
意志薄弱だからヤク売人になれない、
女に惚れっぽいのでポン引きにもなれない。
ボーイフレンドの借金のかたになりかけた女性にも惚れた。
ボスに自分の妻を殺せと命じられたが、
見張っている -
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Posted by ブクログ
方向音痴なんです
そして方向音痴の天敵と言えば野外フェスかどでかいショッピングセンターと相場は決まっています
特に大きな建物の中はまずいですよね
もう完全自分の居場所を見失って右も左もわからなくなります(いや左右はわかるでしょ!)
そしてそういうでっかいショッピングセンターに付きものの広大な屋内駐車場ね!
あれもう100%自分がどこに駐めたかわからなくなりますもんね
どのエスカレーター使ってどの通路を使ってとか完璧に覚えたつもりでいて今日こそは迷いなく自分の車の場所に!と思うんですが
やっぱり『見当違いの場所へ』なんちて
さて『拳銃使いの娘』です
「拳銃使い」違うやん!というね
まあ -
Posted by ブクログ
自分が初めて買ったハヤカワ・ポケットミステリはデイヴィッド・ゴードン著『用心棒 』でした。しかも去年の話です。生まれてはじめてハヤカワ・ポケットミステリのこのタイプの本を手にとったのが去年なのです。ものを知らないというのは怖いもので「なんだこの凝った作りの本は!」と感動しました。そして続くはデニス・ルヘイン著『ザ・ドロップ』。あれ? 評判の良い翻訳ハードボイルドを買うとこの手の装丁が多いな・・・と思っていたところに来ました3冊め『拳銃使いの娘』。
なるほど、要するに信頼と実績のハヤカワ・ポケットミステリということか!これも面白かったです!
米国TVドラマの脚本家のキャリア -
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