鈴木恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたミステリー小説だったのでお盆休みに上下を読破。
時間が溶けるようになくなり、読後には、切なく、愛しく、強さをもらえる感情に浸らせてもらいました。
上の最初は登場人物を覚えるの苦労したり、物語の展開がスローな感じもあったので少し辛抱してました。
ただ、上の中盤から下の終盤まで一気にミステリーの世界に引っ張り込まれて、タイトル通り読者としても闇の中にいた感じです(笑)…
読んでる最中は「お前犯人だろ!」「え、お前死ぬの!」「え、お前実はそうだったの!」「ダッチェス激しすぎやろ!笑。でもそうなっちゃうよね」とか頭の中ワンワンします。
個人的に1番好きな部分は、場面がいろいろ変わるのも情景がイメージしやすく、新鮮に読み進められる中で、特にモンタナの大自然でダッチェスとハルの掛け合いや心が少しずつ再生していく展開が1番グッときました。
翻訳小説の中では個人的には1番と言っていいほどの作品でした!!
-
Posted by ブクログ
冒険のボリューム、得られた多くの教訓とともにとても読み応えのある冒険話だった。
間違いなく過酷な運命に晒されているのに、くよくよ落ち込んでばかりいることなく、良いことだってたくさんあるという前向きな思考で前進する強さ、自分に必要なものだけで十分だからそれ以上は望まない事で得るのことのできる幸せの尊さ、仲間を大切にする思いやり、いつまでも生きる希望を失わない不屈の精神。見習うことばかりだったらそれが非常に心に刺さった。どれも今の僕に必要なことだから。
また、無人島で逞しく生きるサバイバル術も読んでて非常に楽しかった。
本を読み終え、窓の外の晴れ晴れした空を見て、なんだか自分まで大冒険してきた余韻に浸ってます。
この本は300年前に初版が発売されたのに未だこうして心を揺さぶってきます。冒険に打って出たい方、おすすめですよ! -
Posted by ブクログ
ネタバレジョーネスボ、噂に聞く北欧ミステリーの有名作家、今回読んだのは2作品目だが、いやいや噂にたがわぬ面白さ、四六版単行本上下2段組500P超えのボリュームは読み応えあって、中だるみも少なく、全編ずっと緊張感とノアールと諦念が漂い続ける作風で、思ってた以上にのめり込んでしまった。
主人公兄弟、兄ロイの寡黙さ冷徹さ、弟カールの冷酷な詐欺師っぷり。育った環境が悪かったとも言えるのだが、それよりを周りを囲む人物たち、とりわけ女性陣が絶妙に小ずるくてチクチクとした悪さを仕込んでは、兄弟を追い詰めていく様が怖い。
そしてその描写に余分な熱量がない、他のノアール作品例えばコスビーとかウィタカーとか、月村了衛とか馳星周とかの作品は根底に何かたぎるものの矛盾した冷たい熱さを感じるんだけど、この作品の熱は冷たい冷たさ、ラブシーンやアクションシーンですら冷えていて、これが北欧なのかと、これはこれでスゲーなと感じ入る。そういえば、前に読んだ「その雪と血を」も読感に冷たさを感じたとレビューしていたなぁ。
出世作ハリーホーレシリーズや本作の続編も是非追いかけてみたい。いやぁ、スゲーの読んだわ -
Posted by ブクログ
単行本の二段組にして500ページを超える長編だが、飽きる事ないドラマ(事件)があった。
ノルウェーの深い谷に阻まれた村、オスの農場で暮らすロイとカールの兄弟は、両親を事故で亡くすのだが崖から落ちた事故に不審を抱いた保安官を…。
その後逃げるように村を離れた弟が、15年後に妻と共に農場の土地にリゾートホテルを建てる計画を持って戻ってくる。
この計画を持ち込んでから新たに巻き起こる事件に不穏さと兄弟の思惑に翻弄される。
いくつかのこれまでの死は、兄弟だけが関わっているのだが、事件にすらならない気味の悪さ。
最後は兄弟の騙し合いで終わるのかと思われたが、意外な結末に。
すべては弟ありきのことなのか…。