鈴木恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻から主人公達は大人になり、面白さがどんどん増していって、終わりまであっという間でした。
物語の形が変わり、ドラマなら4シーズン分はあるよ!中心にいる登場人物たちがほぼ固定で、徐々に進んでいってる中に重要な話が挟まれてたりするし、急に話が走り始める所なんかはだいたいパッチが導火線に火をつけようとしてるからうわぁ〜停まってー!って何度も心の中で叫んでた。
ジミーをあれしたパッチにお前のことは信じてたよって読んでて思いました。その代償は大きいけども、その行動によってグレイスに近づく道が図らずも見えてくるってのもなんだかなぁ、まだ何かを失わないと得ることが出来ないのかって辛くなります。
最後の終わりの終わり、こんな感動する終わりになるとは、こんな優しい終わりになって本当に良かった。
素晴らしい言葉がたくさんありすぎてメモ帳のページがいっぱいになっちゃう。またセイントみたいなキャラに出会いたいなぁ。
「人というのは自分を温存しすぎてしまうこともある。
決して訪れない特別な日のために」
「人間には、どんな結果になるか重々分かっていても悪い決断を下さなければならないときがあることを知っていた」
「知っていることはたくさんあった。
だが、どれひとつとして、次に起こることは変えられなかった」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今作も暴言を吐きながら行動する女性キャラが見れて嬉しい。
セイントパートが良すぎますね。
2人の行く末がどうなるか全く予想出来ない、甘い所に着地させず、セイントをボケナスとくっつかされそうになるのを見てるとめちゃくちゃ腹たった。
パッチが戻って来てからの方が長く、かなりヤキモキさせる時間が続くので苦しい。
セイントをこんなに苦しませないで!って何度も思ったが一瞬でもそんな場面は訪れない。
下巻になってようやくって感じ。
区切りが多くて読みやすい作りだし、区切る前の会話がいちいち洒落てて最高ですね。
キャラの実在感も半端ない、ほんとにいるでしょこの人たち。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアメリカが舞台だけどイギリスの作家、クリス・ウィタカーの新作。一昨年出版社された「終わりなき夜に少女は」が、実は「われら闇より天を見る」より前の作品なので、今作が一番新しい作品(間に児童書があるらしいけど…)。
生まれつき片目のない少年パッチは、ある日誘拐されそうになっている少女を助ける。代わりに連れ去られたパッチは、暗闇の中、グレイスという少女と出会う。
今年のミステリランキング総なめの予感がするほどの大作。モートン「秘密」や、オコンネル「愛おしい骨」、オーエンズ「ザリガニの鳴くところ」、ティンティ「父を撃った12の銃弾」など、何年経っても心に残る作品がある。今作は間違いなくそれらの作品に仲間入りした。
パッチとグレイス、セイントとパッチ。恋愛ではない運命の相手として、相手に何かあったら、全てを度外視して助けに行く。それが眩しい反面、危なっかしい気持ちにもさせてくれる。
特にパッチ、いい加減にしろよと何度思ったか笑。途中、セイントがあまりにも不憫で。でも、パッチが特にタカを外すのは、実は全てセイントのためだと気づいて、込み上げるものがあった。
1975年から2001年まで、四半世紀にわたる物語なので、当然出会いと別れがある。パッチとセイントの周りの大人たちが、あまりにも優しくて。時代の移り変わりの中、当然その人たちの別れも少なからずあり、その都度胸が抉られた。特に中盤の「わたしはいまでもあなたにどうしようもないほど首ったけだよ、わかってるよね?」は号泣。ここまで泣いたのは久しぶりかも。
ミステリ読みも、普段海外作品を読まない人も、この作品は読んで損はない。スーパーおすすめ。
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Posted by ブクログ
評価の高いクリスウィタカーの最新作。
主人公は二人。片目しか無い眼帯を付けたバッジと祖母と二人暮らしのセイント。
孤独な二人は親密になっていく。
ある日同級生の美少女が男に襲われているのを助けたバッジは男にさらわれ監禁される。
その中でもう一人監禁されていたグレイスと名乗る少女と真っ暗な部屋の中で交流する。
セイントはバッジを見つけ出す事をあきらめず
ついに見つけ出す。
それから始まる45年にわたっての物語。
海外小説を読むのは、日本では無いこういう話が読めるから。
とてもオススメ。
魅力的な人が一杯いますが、中てもシャーロットは面白い。 -
Posted by ブクログ
人は、過去にこだわらずに、忘れて前へ進めと言いがちだけれど、パッチが失踪して誰もがあきらめたときも、セイントは決してあきらめず、徹底してこだわりつづける。その執念、強さが、一貫してこの物語をひっぱっていく。
いっぽうのパッチのほうも、頑迷なまでにこだわりつづける。過去ばかり見ていたらけっして前には進めないとわかっていても。
物語はそんなふたりを中心に、町の人々の群像を少しはなれた視点で描いていくので、陰惨な事件があり、とてつもない執念があっても、どこかたゆたうような、淡々とした味わいがあってするすると読まされる。
……と思っているうちに、「えーっ? そっちにいっちゃうの??」となったところで下巻へ。 -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたミステリー小説だったのでお盆休みに上下を読破。
時間が溶けるようになくなり、読後には、切なく、愛しく、強さをもらえる感情に浸らせてもらいました。
上の最初は登場人物を覚えるの苦労したり、物語の展開がスローな感じもあったので少し辛抱してました。
ただ、上の中盤から下の終盤まで一気にミステリーの世界に引っ張り込まれて、タイトル通り読者としても闇の中にいた感じです(笑)…
読んでる最中は「お前犯人だろ!」「え、お前死ぬの!」「え、お前実はそうだったの!」「ダッチェス激しすぎやろ!笑。でもそうなっちゃうよね」とか頭の中ワンワンします。
個人的に1番好きな部分は、場面がいろいろ変わるのも情景がイメージしやすく、新鮮に読み進められる中で、特にモンタナの大自然でダッチェスとハルの掛け合いや心が少しずつ再生していく展開が1番グッときました。
翻訳小説の中では個人的には1番と言っていいほどの作品でした!!