鈴木恵のレビュー一覧

  • 盗作小説

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    SL 2023.5.15-2023.5.18
    書けなくなった作家が他人のプロットを盗んで作品を書き大ヒット。それを暴くようなメールが届いて、という、よくあるプロット。
    どういった着地になるのか気になって読み進める。

    こんな終わり方とは。なかなかに意外性が。
    ジェイコブが調査する過程が丁寧に描かれていて、途中もそれなりに楽しめる。でも、この決着の付け方が新鮮でいいかも。

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    2023年05月18日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    25年前にミステリー短篇集『ホワイトの殺人事件集』を発表したっきりの作家グラントと、復刊のために彼の地所を訪れた編集者のジュリアは、かつてのグラントが打ち立てた〈探偵小説の順列〉に従って書かれた収録作をひとつずつ検討していく。ジュリアが見つけた、グラントの小説にちりばめられた違和感の正体とは。作中作が7篇も読めるビブリオ・ミステリー。


    うーん、面白かったけど期待は超えてこなかった。作中作に気になる矛盾点がちりばめられてひとつの大きな謎をかたちづくるという凝った構成は贅沢だったし、ミステリーの”解答”なんてディテールを少しいじるだけで如何様にも変えられるという視点も好み。それだけに、もっと面

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    2023年03月03日
  • 第八の探偵

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    久しぶりの海外小説。
    「登場人物」を見たときの衝撃と期待感。
    なかなか面白いんだけど、邦訳の表現と相性が今一つだったかな。
    デビュー作とのことなので、ちょっと気にかけておこうと思います。

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    2022年11月27日
  • 第八の探偵

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    殺人ミステリーの構造を数学的に分類しその主要な分類の実例として書かれた7つの短編集、この短編集を書籍化するために作者のもとを訪れた編集者はそれぞれの短編に矛盾点があることに気付き始める。

    『カササギ殺人事件』のような作中作が登場するタイプの多重構造のミステリー。

    ミステリーを数学的に分類するというメタ的な視点や作中の仕掛けには興味深い部分はあったけれど、この分類というテーマとその仕掛けのせいで、『カササギ殺人事件』とは違って短編自体があまり面白くないという欠点があった。

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    2022年11月23日
  • 拳銃使いの娘

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    11歳のポリーの前に、刑務所帰りの実の父親ネイトが突然現われた。獄中で凶悪なギャング組織を敵に回したネイトには、妻子ともども処刑命令が出ており、家族を救うため釈放されるや駆けつけたのだった。だが時すでに遅くポリーの母親は殺されてしまった。自らと娘の命を救うため、ネイトはポリーを連れて逃亡の旅に出る。処刑命令を出した組織に損害を与えるため、道々で強盗をくりかえす父子。暴力と犯罪に満ち危険と隣りあわせの旅の中で、ポリーは徐々に生き延びる術を身に着けていく。迫る追っ手と警察をかわして、父子は生き残れるか?

    アクションに次ぐアクションで、読ませます。

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    2022年09月18日
  • 神と罌粟【けし】

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    情報量、登場人物共に多すぎて、しんどかった。メキシコの麻薬カルテルと警察とアメリカの警察とごちゃごちゃした話。ぜーーーったいに麻薬カルテルはなくならない。そのおかげでおいしい思いしている偉いさんたちが多すぎるから。むしろメキシコの警察たちはほんとやってらんないんだろうな。多分ものすごい頑張って捜査したところで、その働きや旨味もアメリカが吸い取るんだろうし。腐敗を前提としたシステムを綺麗にしようなんざ、はなから違うんだよな。やっぱ一回アメリカ解体しないとだめなんかも。(他の国も)

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    2022年06月20日
  • トランプ

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    この本はアメリカで9月に発売されて
    日本では10月に出版されていました。
    凄く早い翻訳ですね。
    だから 翻訳者さんがこのように多いのですね~~

    日本では トランプさんの過激な発言だけが取り上げられているので
    この人はなんで こんなに有名になって
    人気があって 大統領になったのだろうと疑問になったので
    読んでみました。

    破天荒な生き方ですね。
    クイーンズ育ちの放漫で口の悪い少年だったトランプさんは
    そのまま 大きくなっちゃったみたいですね。

    借金や 失敗なども 経験したけど 
    そんな事は 顔に出さず 
    常に強気で 自分をアピールしている。
    ある意味 とても 凄い人だと思う。
    メディアの使い

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    2022年06月16日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    スペインの知人宅に招かれた男女が発見した刺殺死体の犯人はだれ?
    海辺の街で、崖から女を突き落としたとして逮捕された男は本当に犯人なのか。
    テラスハウスのバスタブで溺死したアリスを殺した犯人は。
    百貨店の大火災のすぐ脇のレストランで起きた撲殺事件。
    家から見える島に不審を抱いた夫婦が発見した遺体たち。島で何が起きたのか。
    引退した医師の元に訪れた女性が知りたがった、田舎屋敷の女主人が窒息死した謎。
    一人暮らしの刑事の元に届く不審な品と写真。

    20年前に出版された「ホワイトの殺人事件集」の復刻のため、隠棲生活を送る作家のグラントと編集者のジュリアは、7つの短編を読み返して議論していくが。

    それ

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    2022年05月15日
  • 真夜中の太陽

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    一人娘の命を救う為に罪を犯し、追われる身となった男。だが、男は周りに救われ妻を娶り幸せな道を歩むことに。人生、悪いことは続かない。その時が最悪だと考えれば努力次第で幸運が巡ってくると信じる事が大事だ。
    どん底を知れば、もう上しか道は無いのだ。人生の勝負事も同じ、「勝よりも負けることの方が多い。誰もが連敗を続けてやっと勝てるようになるんだ。大事なのは、自分がたくさん挑戦することのほうが上手くなるって事」

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    2022年02月15日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    作中作1つ1つが面白いのはもちろん、話がどこに向かっていくのか読んでいてもわからず・・・。てっきり作中作にヒントがあると思っていたのですが・・・さすがにこれは全く予想できませんでした。
    最後まで読むともう1度読み返したくなること必須です。

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    2022年02月14日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    7つの作中作と、編集者と著者。
    異形のミステリではあるけれど、結末は想像していたより普通だった…というか何となくわかってしまったのだ。

    こういう展開になるのか〜と後半面白くなってきていたのに、エピローグにもう少し捻りが欲しかったなぁというのが正直な感想。

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    2022年02月05日
  • すべてのドアを鎖せ

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     読書を楽しむその瞬間瞬間、電車内での朝夕の読書。翻訳物の読みづらさなど全く感じず、眠気を催すこともなく引っ張る吸引力はさすが。ただ、気がついてみたら、先行作品を思い出す展開。うわー残念。おどろおどろしい話で突っ走って欲しかった、なんて。

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    2022年02月03日
  • 第八の探偵

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    数学者にして、殺人ミステリを数学的に定義したグラント・マカリスターは、自らの定義に則り、私家版のミステリ短編集をものした後、隠棲した。その彼のもとへ、短編集の復刊を持ちかけに若い女性編集者のジュリアが訪れる。短編集に収められた7つの作品をマカリスターと共に吟味しつつ、ジュリアはそれらの作品の矛盾点を指摘していく。

    物語は作中作の短編パートと、マカリスターとジュリアの対話のパートが交互に入れ替わる。登場人物は基本的に、マカリスターとジュリアのふたりしかいない。最初の対話において、マカリスターは、殺人ミステリでは容疑者が最低ふたりいることが要素の一つだと述べる。読み進めるうちに、読者は、マカリス

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    2022年01月10日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    何とか読み終えた。。。それぞれの短編が、最初の一編以外、意図的に書き換えられていた。とはいえ随所に散りばめられている矛盾点がそのままだし、本来の結末であってもなくても、良くも悪くもなっていないので何だかスッキリしない。最初の一編の本来の結末は、なるほどと思えたけど。
    動機が弱いのも気になる。結局、私家版で100部刷っただけなのに、初めて会う人にそこまで殺意が芽生えるか。作者であった本物のグラントの性格が掴めないまま、あ、そうでしたか。という感想しかなかった。

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    2021年12月22日
  • 第八の探偵

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    読みやすく面白いが作中の矛盾点を指摘しながら、解決しないままの個所が幾つか残る。僕が見落としたのか、わざとなのかよく分からない。
    最後のオチは、予想が着いた。面白いが高揚感や満足感は得られなかった。残念。

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    2021年11月15日
  • アルファベット・ハウス

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    ネタバレ

    特捜部Qの作者のデビュー作。第二次世界大戦中にイギリス空軍のパイロット2人が不時着したドイツで精神病院に偽患者として隠れて過ごし、一人だけが脱出に成功。そして二十数年が経った後の物語。
    スリリングなアイデアと予想もつかない方向に展開するストーリーは素晴らしい。相変わらず名前を覚えるのが苦手なのが悪いのだが、登場人物たちが本名以外に偽名を持ってたりするので本当にややこしい。途中で人物を特定するのを放棄したので、やや面白さを味わうことができなかったかも。
    七四式銃にまつわる話は、まさか東の果ての国で、文化教養溢るる自国の小説が読まれるとは思ってもいないからああいう描写になるんだろうな。少し悲しい。

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    2021年09月29日
  • アルファベット・ハウス

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    設定にちょっと無理を感じるけど
    読むに堪えないほどの理不尽さ
    もちろん戦争中とはいえ
    これでもかと言う虐待
    タイトルにも違和感
    やっぱりQが・・・

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    2021年09月22日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    「七つの作中作が織り込まれた破格にして異形のミステリ」という帯文に釣られて、書店で出会ったその日にお家に連れて帰りましたが、一話二話と読み進めるに連れ、どうも私が(勝手に)期待した作中作ではないらしいと気づいて、(勝手に)ちょっぴりがっかり。

    てっきり、

    「作中作の中の更に作中作」って言う話が、少なくとも7回繰り返されるのかな〜〜〜(わくわく)って思っちゃったんですよね〜〜〜〜泣。

    感覚的に言ったら、コレ↓↓

    ((((((()))))))

    だと思ってたら、実はコッチだった↓↓

    ( )( )( )( )( )( )( )

    って言う(???)。
    マトリョーシカみたいな入れ子設定と思っ

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    2021年09月22日
  • 宝島

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    一枚の地図を頼りに、宝が埋められている島をめざして船出したジム少年。シルヴァー率いる海賊との激戦など息もつかせぬ冒険物語。

    初版1883年の冒険小説。日本での出版は昭和27年。読んだのは平成9年70刷改。海賊が絞首刑を怖がったりしている様子も面白い。結末もあっさりしていて、これはこれで良い。もし他の出版社から新しい翻訳のものが出ているのなら、そちらをお勧めしたい。こちらは翻訳が古いのではないかと思います

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    2021年09月19日
  • ロビンソン・クルーソー(新潮文庫)

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    出版されたのは1719年、約300年前、何と著者ダニエル・デフォーが87歳の時の出版物だ。「冒険」と言うチャレンジ(生き抜くための挑戦と困難に立ち向かう)と知恵は現代でも学ぶものがある。生き抜くこととは 1、冷静になること 2、理に叶う判断をすること 3、勇気と行動は頼るべき信仰があったこと
    離島での暮らしは28年余り、英国に帰ったのが35年ぶりとある。さらに恐るべきロビンソンは冒険家であるが故にその後も10年間旅に出た事である。父親の言葉「世の中をよく見る事」は教訓、父親は息子ロビンソンには海外で旗揚げするなと説教しておきながら、英国で起業した、とある。親子の遺伝子はやはり同じなのか。

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    2021年09月10日