鈴木恵のレビュー一覧

  • その雪と血を

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    ネタバレ

    これはね、超切ない作品よ。
    殺し屋だけれども、女に乱暴を働く男が
    許せない男なの。
    それは自分の最初の殺しと関係するけど…

    それがゆえに本来の任務を逸脱し、
    ボスの息子を殺害してしまいます。
    結局根回しをして彼は
    対立組織を頼りますが…

    彼は結局、それがゆえに
    命を落とすことになるのです。
    残念だけれども。

    彼の存在は危険なのもあるけど、
    要するに別の女を愛したのが
    ボスの元妻は許せなかったんじゃないかな。
    彼は不思議な魅力を持つ危険な男だったからね。

    それを雪のシーンで描くんだぜ。
    罪深いこった。

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    2018年12月07日
  • 真夜中の太陽

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    宗教的にストイックな村と村人、その村で暮らし離れることが出来ない美しい母と息子、そこに外からやってきた男…ということで、『刑事ジョン・ブック』を思い出す。
    ストーリーとしては単純でオーソドックスだけど、キレも雰囲気もいいよね。ノルウエー極北の厳しい自然や寒さ、白夜も、舞台として効果が高い。
    そしてウルフとレアの、言いたくても言えない(言ってはいけない)抑制の感じがなんとも言えず、切なくていいです。

    ネスボ、やっぱりヤルなあ〜。

    0
    2018年11月08日
  • 宝島

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    古典。多くの人を引きつけるものであることがよく分かりました。なかなか面白かったです。確かに人気のシルヴァーのキャラはたっていますね。

    0
    2018年06月01日
  • 宝島

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    ひぐ的GWの課題本は息子から借りた『宝島』
    子どもの頃読んだかもしれないが、48歳にしてワクワクさせられた。読後の感想は、冒険心と行動が身を助ける。

    0
    2018年05月03日
  • ニューヨーク1954

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    う〜む、極めて米国っぽい物語、しかも1954年というある意味中途半端な時代性がとても効いている。あ〜米国もそういう時代だったのだなぁと。
    全編に漂うNY 夜の街はとても心地よいし、あの時代のいろんな要素が絡み合ってとても刺激的快感。

    0
    2018年02月13日
  • 宝島

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    ネタバレ

    子供のときに出会いたかった冒険小説。今で言う"ワンピース"みたいな小説。主人公のジム・ホーキンスをはじめ、シルヴァー船長など登場人物が一人一人キャラ立っているのも面白い。細かく章ごとに区切られているのも読みやすくてよかった。最後は一気に読み進めてしまい、意外な結末を迎える。ジムの運の良さは逆に快感だった。

    「旅が好きで行きたいけどなかなか行けない」と言う人にすすめたい。

    0
    2017年08月28日
  • その雪と血を

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    ノルェー作家 もう、最初暗くて暗くて何度投げそうになったか でも177pと薄いので、意地でも読み終えてやると思ったら、あらら…最後の最後にあぁこうきたか ん〜上手いな 
    とてつもなく悲しく、美しいラスト 胸に沁み入りました この作家は日本人好みだと思う 

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    2017年05月01日
  • その雪と血を

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    この主人公をレオ様がやるのか…なんかイメージが違うなぁ。
    ほんと、健さんだったわ「自分不器用ですから」って感じが。

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    2017年04月23日
  • アルファベット・ハウス

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    人気シリーズ「特捜部Q」で知られる北欧ミステリの雄、ユッシ・エーズラ・オールスンの初期の作品。嗜虐的な人物による陰湿で執拗ないじめと長い時間をおいて反撃可能になった被害者の苛烈な復讐という人気シリーズに繰り返し現れる主題は、作家活動初期段階から顕著であった。

    二部構成。第一部は第二次世界大戦末期の1944年。第二部は1972年。場所はドイツ、フライブルク近辺。主人公は、イギリス空軍パイロット、ブライアン・ヤング。ブライアンとその親友のジェイムズ・ティ-ズデイルは、アメリカ軍から協力要請を受け、ドイツにあるV1飛行爆弾基地を撮影する任務を受けた。クリスマス休暇中でもあり、ブライアンは渋ったが、ジェイムズは否やを言わなかった。

    複座のP51Dムスタングに搭乗した二人は、予想通りドイツ軍の反撃に遭い、パラシュートで降下。追撃する兵と犬から逃げようと運良く来かかった列車に辛くも乗り込んだ。それは傷病兵を帰郷させる列車だった。二人は、高級将校に成り代わることに。だが、連れていかれた先は何と精神病院だった。ジェイムズはドイツ語が分かるが、ブライアンは分からない。連合軍の進撃が迫る中、終戦まで偽患者に成り果せることができるのか。

    Rhマイナスのジェイムズが、同じA型でもプラスの血液を輸血されてアレルギー・ショックを起こしかけたり、電撃治療や服薬で意識が朦朧となったりするのも危険だったが、それより怖ろしいのは、患者の中に敗色濃厚なのを知り、隠匿した美術品を山分けすることを目論む四人の偽患者が紛れ込んでいたことだ。彼らは、ジェイムズを疑い、食事に糞便を混ぜるなどをして、正気かどうかを試す。彼がためらいを見せると、密告を恐れて夜ごと暴行を加え、瀕死状態に追い込む。

    逃亡を企てるブライアンは、ジェイムズの様子を窺うが、とても同行できる状態ではなく、一人で逃げる。それを知って追いかけて殺すために偽患者たちも逃亡。厳寒の北ドイツ、闇の中、水中での格闘劇。口に突っ込まれた木切れが頬を突き破ったり、眼球に突き刺さったり、とハードなアクションを描かせるとこの作家は巧い。痛みの感覚を刺戟する筆致に、作家自身に嗜虐性があるのではないかと疑いたくなるほどだ。

    第二部。平和になったドイツではミュンヘン・オリンピックが開催中。アメリカ軍によって救出されたブライアンは、その後医師の資格を取り結婚。今ではいくつもの特許を持つ製薬会社の社長だ。帰国後手を尽くして探したもののジェイムズは消息不明のまま現在に至っている。戦後ドイツを訪れることを避けてきたブライアンだったが、思わぬことが相次いで起きたのをきっかけに、かっての地を訪れることになる。

    第一部では、戦争当時の精神病院における人体実験の様子や、ナチスが戦利品として収奪した美術品その他の物資の隠匿、といったエピソードで興味をそそりながら、様々な悪を体現する偽患者たちが消灯後の病室でひそひそ話す、殺人や拷問の自慢話が披露される。隣のベッドで耳を澄ませて聞き入るジェイムズがあまりの残酷さに反応を悟られてはならないと必死で息を殺す様が凄絶だ。

    戦後、偽患者たちは隠匿物資を元手に財を成し、過去の身分を隠して一般人として暮らしている。そこへ、ジェイムズの安否を尋ね、過去からブライアンが現れる。悪人たちは、ブライアンの目的を知らないが、危険を察知し始末しようと行動を起こす。魔の悪いことに、夫の行動に不信を感じたブライアンの妻ポーリーンがドイツに飛んでくる。第二部は、ジェイムズの消息を探るブライアンの探索行と悪人たちの知恵比べ、というミステリ仕立てになっている。

    少年時代、ジェイムズとブライアンは熱気球でドーヴァー海峡を飛ぶという冒険を試みる。空気が漏れだした気球から飛び降りたブライアンは崖の上に着地できたが、最後まで降りなかったジェイムズは、突風にあおられて崖に激突。気球は木の枝に引っかかって、崖の途中で宙吊りになりながら、ジェイムズは、ブライアンをなじり罵倒する。危機の最中に親友を見捨てて逃げるという本作の主題の、これが伏線になっている。

    小さい頃からの遊び友だちで、そのまま戦友となった二人だが、性格はちがう。すべてにおいて、決定権を握るのはジェイムズの方だ。ブライアンは、いつもジェイムズの「だいじょうぶだよ。うまくいくさ」という言葉を信じて一緒に行動してきた。熱気球が膨らみきっていないのに飛ぼうとした時も、偶然通りかかった列車に乗りむ時も、ジェイムズが仕切ったのだ。ブライアンが自分で離脱を決めた時、ジェイムズはそれをなじる。

    三十年近く、ブライアンはそれを恥じてきた。どうすればよかったのか。著者あとがきのなかで、作者は「これは戦争小説ではない。『アルファベット・ハウス』は人間関係の亀裂についての物語である」と述べている。絶え間ない暴力に見舞われる精神病院からの脱走、葬ったはずの過去からの反撃、とスリルとサスペンス溢れるストーリー展開に魅せられながらも、やはりこれは作者の言う通り、亀裂した人間関係の回復とその難しさを描いた物語なのだ、と思う。余韻の残るラスト・シーンに胸打たれた。

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    2017年04月10日
  • その雪と血を

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    ネタバレ

    いろんな方がレビューで文章の美しさを指摘しててどんなだろうとワクワクしていた。冒頭から、おぉって思わせる私好みの文体!この人の書く文章はどれもこんな感じなのか?!
    だとしたら読まねば!
    ★五個にしようか迷ったが、最後の方のくだりがどこまで現実なのか難解で…そこがまたいいのかもしれないですが。
    ノワールってイイなあと思わせる。
    哀しい…けどだからこそ美しさが際立つ。
    レオ様で映画化されるんですか?

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    2017年03月29日
  • その雪と血を

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    ネタバレ

    結晶で降る雪を見たことがある。知床ウトロにある小学校の校庭にテントを張っていた時、青いフライシートに降りる雪は結晶の形そのままだった。本書の冒頭の風景に降る雪も結晶だ。しかし、白く美しい雪に血の色が混じる。ドライな文体で、とてつもなくハードボイルドな文章だが、詩的で美しい描写だ。主人公の始末屋(殺し屋)の胸の内に流れる熱いものがそうさせるに違いない。
    一人称で語られる主人公オーラヴの経歴は謙遜気味だが、物語が進むにつれ、思慮、行動とも一流のそれだと理解できる。ノワール小説の形式はとっているが、描かれているのは主人公の恋心なので、文章全体が純粋かつ、美しい。小説の終えんに合わせて、読者である自分の心も穏やかに閉じていく、独特な読後感を持つ一冊だ。

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    2017年01月21日
  • その雪と血を

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    ネタバレ

    パルプ・ノワールにクリスマスと恋愛を盛り込むという、食べ合わせが悪いような組み合わせなのに、見事に融合していて、ちょっと切ない恋愛小説という趣になっていました。主人公のオーラヴにはできないことが四つあり、惚れっぽく、ついにはボスから殺すように命令された女性にまで一目惚れしてしまう。そして一度好きになったら命がけで守ろうとする、そんなところが殺し屋なのに親近感を抱いてしまう。ポケミスにしては分量が少なく展開も早くさらっと読めて面白かった。

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    2017年01月16日
  • トランプ

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    オバマ氏が大統領選に勝利したあとは、彼を絶賛する書籍が多く出版されたが、トランプ氏の場合は逆に警戒心溢れるものが多い。本書が象徴的だろう。
    しかしながら中身はとても興味深く読めた。
    さてどんな大統領になり、どんな手腕を発揮するのだろうか。
    怖くもあり楽しみでもあるな。

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    2016年12月10日
  • トランプ

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    ドナルド・トランプについて取材をした本。彼の半生について第三者目線で書かれている。
    トランプはナルシストで、自分がいかに凄い人物かを見せる能力に長けていることがよくわかった。ビジネスでの華々しい成功があるものの、それなりに大きな失敗もしているが、その失敗を見せないようにうまく振る舞ってきている人物である。
    このように、自分のために働いてきた人物が、アメリカの大統領となり、どのように振舞っていくか、そして何を残すか、見ものである。怖いけど。

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    2016年12月02日
  • 深夜プラス1〔新訳版〕

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    旧作でも名作であれば面白い。
    設定としては第二次世界大戦の二十年後。主人公は大戦時もレジスタンスとして活躍した運び屋。相棒はアル中のガンマン。運ぶのはフランス人の富豪と美人秘書。
    設定としてはベタだし黒幕も予想通り。それでも次々と刺客が襲ってくるスピーディな展開と色々なツテを活かして目的地へと向かうサスペンスのような展開が読ませる。

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    2016年11月04日
  • アルファベット・ハウス

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    書き出しから緊迫感に満ちた筆致で、テンポよく作中にどんどん惹き込まれていく。
    我々が知り得ない、戦争という異常な状況の中で、とにかく自らの命を守るという本能に突き従って決死の努力を続ける2人の主人公に同調、没頭する序盤。
    物語はそこからさらに展開を見せ、30年近い時を経た第二部で繰り広げられるドラマに至るまで、飽きずに読者を掴み続ける。
    とても2時間では描き切れないだろうが、アクション性にも富んだこの壮大な流れはいかにも映像化向きのようでもあり、つまり視覚的なヴィジョンも明確に頭に浮かんでくる類の小説だ。
    個人的には、終盤の活劇がほんの少しだけ好みでない部分があるかな、という感じもしたが、文句なく面白く、極めて完成度の高い作品であることは間違いない。

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    2016年05月03日
  • アルファベット・ハウス

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    ネタバレ

    割と関係にもえつつも、
    もし友人を置いてくることがあったら、至急且つ速やかに助けにいくべし、と思いました。
    深夜プラスワンを読みたくなる雰囲気。

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    2016年05月23日
  • アルファベット・ハウス

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    ヨーロッパの作家にとってナチスドイツものは一度は取り組まなければいけないテーマなのかも知れない。どれだけのナチス党員が戦後前身を隠して安穏と暮らしていたのだろうか。

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    2016年01月27日
  • アルファベット・ハウス

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    ネタバレ

    第1部は汚いし残酷だし、読むのが辛かった。裏表紙のあらすじがなかったら、読み切れなかったかも。
    第2部からも、ひどい暴力でどうなるのか先が気になるから、読み続けたけど苦痛だった。
    恐怖にさらされて生きていくことが、心に いかに悪く作用するのか分かった。
    ジェイムズとペトラが今後幸せになればいいけど。

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    2015年10月28日
  • 暗闇はすべての色 下

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    大人になってからの謎を解き明かしながら複雑な人間関係を描く下巻
    上巻で謎としていたことが書かれていたが、やはり結論を書き切らない書き方、つながらなく誰が話しているか分からない会話がたびたび登場し、またかと思いながらよく分からない状態で読み進めることが多々ありストレスだった
    物語の筋は壮大で深い人間関係が描かれていたので良いと思うが、自分には合わなかった

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    2026年10月24日