鈴木恵のレビュー一覧

  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    7つの作中作と、編集者と著者。
    異形のミステリではあるけれど、結末は想像していたより普通だった…というか何となくわかってしまったのだ。

    こういう展開になるのか〜と後半面白くなってきていたのに、エピローグにもう少し捻りが欲しかったなぁというのが正直な感想。

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    2022年02月05日
  • すべてのドアを鎖せ

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     読書を楽しむその瞬間瞬間、電車内での朝夕の読書。翻訳物の読みづらさなど全く感じず、眠気を催すこともなく引っ張る吸引力はさすが。ただ、気がついてみたら、先行作品を思い出す展開。うわー残念。おどろおどろしい話で突っ走って欲しかった、なんて。

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    2022年02月03日
  • 第八の探偵

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    数学者にして、殺人ミステリを数学的に定義したグラント・マカリスターは、自らの定義に則り、私家版のミステリ短編集をものした後、隠棲した。その彼のもとへ、短編集の復刊を持ちかけに若い女性編集者のジュリアが訪れる。短編集に収められた7つの作品をマカリスターと共に吟味しつつ、ジュリアはそれらの作品の矛盾点を指摘していく。

    物語は作中作の短編パートと、マカリスターとジュリアの対話のパートが交互に入れ替わる。登場人物は基本的に、マカリスターとジュリアのふたりしかいない。最初の対話において、マカリスターは、殺人ミステリでは容疑者が最低ふたりいることが要素の一つだと述べる。読み進めるうちに、読者は、マカリス

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    2022年01月10日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    何とか読み終えた。。。それぞれの短編が、最初の一編以外、意図的に書き換えられていた。とはいえ随所に散りばめられている矛盾点がそのままだし、本来の結末であってもなくても、良くも悪くもなっていないので何だかスッキリしない。最初の一編の本来の結末は、なるほどと思えたけど。
    動機が弱いのも気になる。結局、私家版で100部刷っただけなのに、初めて会う人にそこまで殺意が芽生えるか。作者であった本物のグラントの性格が掴めないまま、あ、そうでしたか。という感想しかなかった。

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    2021年12月22日
  • 第八の探偵

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    読みやすく面白いが作中の矛盾点を指摘しながら、解決しないままの個所が幾つか残る。僕が見落としたのか、わざとなのかよく分からない。
    最後のオチは、予想が着いた。面白いが高揚感や満足感は得られなかった。残念。

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    2021年11月15日
  • アルファベット・ハウス

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    ネタバレ

    特捜部Qの作者のデビュー作。第二次世界大戦中にイギリス空軍のパイロット2人が不時着したドイツで精神病院に偽患者として隠れて過ごし、一人だけが脱出に成功。そして二十数年が経った後の物語。
    スリリングなアイデアと予想もつかない方向に展開するストーリーは素晴らしい。相変わらず名前を覚えるのが苦手なのが悪いのだが、登場人物たちが本名以外に偽名を持ってたりするので本当にややこしい。途中で人物を特定するのを放棄したので、やや面白さを味わうことができなかったかも。
    七四式銃にまつわる話は、まさか東の果ての国で、文化教養溢るる自国の小説が読まれるとは思ってもいないからああいう描写になるんだろうな。少し悲しい。

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    2021年09月29日
  • アルファベット・ハウス

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    設定にちょっと無理を感じるけど
    読むに堪えないほどの理不尽さ
    もちろん戦争中とはいえ
    これでもかと言う虐待
    タイトルにも違和感
    やっぱりQが・・・

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    2021年09月22日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    「七つの作中作が織り込まれた破格にして異形のミステリ」という帯文に釣られて、書店で出会ったその日にお家に連れて帰りましたが、一話二話と読み進めるに連れ、どうも私が(勝手に)期待した作中作ではないらしいと気づいて、(勝手に)ちょっぴりがっかり。

    てっきり、

    「作中作の中の更に作中作」って言う話が、少なくとも7回繰り返されるのかな〜〜〜(わくわく)って思っちゃったんですよね〜〜〜〜泣。

    感覚的に言ったら、コレ↓↓

    ((((((()))))))

    だと思ってたら、実はコッチだった↓↓

    ( )( )( )( )( )( )( )

    って言う(???)。
    マトリョーシカみたいな入れ子設定と思っ

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    2021年09月22日
  • 宝島

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    一枚の地図を頼りに、宝が埋められている島をめざして船出したジム少年。シルヴァー率いる海賊との激戦など息もつかせぬ冒険物語。

    初版1883年の冒険小説。日本での出版は昭和27年。読んだのは平成9年70刷改。海賊が絞首刑を怖がったりしている様子も面白い。結末もあっさりしていて、これはこれで良い。もし他の出版社から新しい翻訳のものが出ているのなら、そちらをお勧めしたい。こちらは翻訳が古いのではないかと思います

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    2021年09月19日
  • ロビンソン・クルーソー(新潮文庫)

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    出版されたのは1719年、約300年前、何と著者ダニエル・デフォーが87歳の時の出版物だ。「冒険」と言うチャレンジ(生き抜くための挑戦と困難に立ち向かう)と知恵は現代でも学ぶものがある。生き抜くこととは 1、冷静になること 2、理に叶う判断をすること 3、勇気と行動は頼るべき信仰があったこと
    離島での暮らしは28年余り、英国に帰ったのが35年ぶりとある。さらに恐るべきロビンソンは冒険家であるが故にその後も10年間旅に出た事である。父親の言葉「世の中をよく見る事」は教訓、父親は息子ロビンソンには海外で旗揚げするなと説教しておきながら、英国で起業した、とある。親子の遺伝子はやはり同じなのか。

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    2021年09月10日
  • すべてのドアを鎖せ

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    現代ニューヨークが舞台だけど、ガーゴイルつきの建物の謎なので、ゴシックロマンの趣も。
    高級マンションの「部屋番」に雇われた不幸極まる若い女性の10日間。セレブと知り合ったり、ハンサムな医師と恋におちたりキラキラ体験もしながら、だんだん恐怖が高まり謎が深まるさまが、なかなかジェットコースター。
    ラストな。なるほどなるほど、今後の世界の犯罪は、これをめぐって起きるんだろうなー。

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    2021年08月29日
  • ザ・チェーン 連鎖誘拐 下

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    ネタバレ

    もしかしたら誘拐された娘が解放されて終わる第一部だけで物語を閉じてしまってもよかったかもしれません。強烈に後味の悪い話になるでしょうが。

    とはいえ第二部では、事件後の被害者であり加害者である主人公たちの精神的に疲弊していく様子、これからずっと不安や終わりのない閉塞感を抱えて生きていくこと、そこから脱却しようと行動する、それと交互に黒幕たちのエピソードがあり、短い場面展開でどんどん読ませていく手法にのせられて物語の先へ先へ。

    最後はハリウッドアクション映画みたいな展開でしたが、まあ満足。
    メキシコカルテルの人質制度とチェーンレターから着想を得たとのことに感心しました。

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    2021年08月28日
  • 第八の探偵

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    作中作はそれぞれ素直に納得できない作品ばかり。主人公の作家の過去作を振り返っていると思いきや、という流れだった。どんでん返しというよりは御苦労様でした、という感想。

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    2021年08月27日
  • 第八の探偵

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    数学者が独自の理論に基づいて書いたミステリ短編集。それを復刊するために作者の元にやってきた編集者が、その短編集の一作、一作を読み返し検討していくという話。ネットで書評を読んで、絶対好きな奴と思い喜び勇んで買ったもの。
    内容は巻末の解説にもあるように日本の新本格に近い。仕掛け先行の作品ではあるが、パズラーとしてはフェアではないし、結末はかなりとってつけた感じ。あと、数学だ理論だという割に、それがあまり巧くいっているようにも思えない。
    短編集をまるごと作中作としていれこむアイデアは面白いけど、手放しで喜べる内容かというと微妙なところ。

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    2021年05月31日
  • 第八の探偵

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    7つの短編と探偵小説の順列。数学的な理論をもとに探偵小説を定義して、それをもとに書かれた短編集。定義を聞くと確かになぁ、と。数学的理論とミステリについては、最近読んだ「文学少女対数学少女」もそうだったが。探偵小説の定義は、犯人、容疑者、被害者、探偵の4つ。それらのベン図が探偵小説の定義である(大意)。7つの短編はそれぞれその定義に極端に従う例を示している。 それとは別に現実でも謎があり…と。 本書もまた極端な探偵小説の定義であるなぁ、などと思いつつ、捻られていて面白かった。

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    2022年01月16日
  • 第八の探偵

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    ――

     ミステリという形式の上にミステリならざるものを描いたミステリ、という意味ではなるほど千街氏の解説にもあるように、新本格と比べて読んでもいいのかもしれないけれど…もっと裾野の広いエンタメ重視な仕掛けモノだなぁというのが正直な感想。
     一本の映画みたいに読めました。ふむ。


     にしてもまったくグラント・マカリスターひでぇやつだな…

     ☆3.4

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    2021年05月07日
  • ザ・チェーン 連鎖誘拐 上

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    IRA全盛時代のかなり荒れた時代のアイルランドを舞台にした警察小説でかなり評価された作家なのだけど思ったような儲けが出ないということでUberのドライバーに転身していたというから驚き。大家のドン・ウィンズロウが才能を惜しんで自分のエージェントを紹介して書かせた作品、ということのようで興味津々で手にとってみた。本作の舞台は現代のアメリカでタイトルから想像できるとおり誘拐がテーマ。シングルマザーで癌闘病中の主人公の一人娘が拐われる。解放の条件は身代金を払うことと別の子供を攫って同じように身代金を払わせ別の子供を拐わせること。いわば被害者が加害者を兼ねる形になり苦悩も深まるのだが全体を監視しコントロ

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    2020年11月16日
  • 神と罌粟【けし】

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    ネタバレ

    八百人超えの女性強姦連続殺人っていったい…

    中南米の中ではまともだと思っていたメキシコは、かなりの闇だった。

    帯にスリラーとあるが、解説によるとリアルな現代メキシコとのことで、その事実こそスリラーということなのか。

    国も警察も腐りきった国では教会にすがるのだろうというぼんやりとした認識を持っていたが、この教会の姿を知ると、生きていくことが辛すぎる。

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    2020年09月23日
  • 深夜プラス1〔新訳版〕

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    ゴールデン街の故内藤陳さんの店、深夜プラス1はこの冒険小説(冒険小説!って最近聞かんよな)から取った店名。
    主人公のルイス・ケイン(キャントン)とその相棒?役のアル中のガンマン、ハーヴィ・ラヴェルのキャラクターが秀逸。これぞハードボイルド小説、という感じでとてもかっこいい。

    作者のギャビン・ライアルは他にも良い小説を書いているようだが、キンドル化はもちろん、ハヤカワ・ミステリになっていた邦訳もほぼすべて品切れ絶版状態のようで、手に入れるなら神保町のその手のミステリが積んである店で探すしかないようだ。とりあえず早川さんには過去の名作のキンドルでの復刊を望む。

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    2020年06月26日
  • ザ・チェーン 連鎖誘拐 下

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    後半、怒涛のテンポで進んでいく。上巻のハラハラドキドキとは少しテイストが変わり、レイチェルのチェーンを断ち切る為に立ち上がる様子が丁寧に書かれていた。ラスト80ページ、悲鳴をあげた。

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    2020年06月01日