井上章一のレビュー一覧

  • 京都ぎらい

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    中々!同じ関西に住んでいて、じわっと感じる京都人意識。選民意識がこれでもかと書かれた本。京都人の人は読む時、要注意。

    近代化は社会階層の平準化を推し進めた。下層とみなされた人々を悪し様に難じる振る舞いを社会は許さなくなってきている。だが、人間の中には自分が優位に立ち、劣位の誰かを見下そうとする情熱もある。
    これを全面的に封じ込めるのは難しい。

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    2019年01月22日
  • 日本史のミカタ

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    斜め読みなのだが、バカみたいなやり取りもあり、抱腹絶倒とまではいかないが面白かった。宮廷の女官の「竹内まりや説」なんて、井上センセーと言うか関西(あえて京都とは言わない)の学者らしい発想。

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    2019年01月03日
  • 愛の空間 男と女はどこで結ばれてきたのか

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    皇居前広場、蕎麦屋、円宿といった男女が性交渉で利用した空間を文学作品やその他の記録をもとに描く。青姦はともかく蕎麦屋のことは驚き。蕎麦屋の二階から人が降りてくることの意味が面白い。

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    2018年11月10日
  • 京都、パリ――この美しくもイケズな街

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    鹿島先生が知的で学術的な方向に話を進めてるのに、下世話な方へ引っ張り続ける人が、、、鹿島先生の話は★5なんだけど、、、対談相手の人が下品すぎて無理でした。

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    2018年10月29日
  • パンツが見える。 羞恥心の現代史

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    ●昔、女性はパンツを履いていなかった。それゆえパンツ(陰部)を覗かれることに対しての羞恥心もなかった。パンツをめぐる羞恥心や感性の変遷を考察した本。

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    2018年10月27日
  • 京都ぎらい

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    洛外に生まれ育った著者だから表現しうる京都の街によどむ底知れぬ沼気(゜ロ゜)
    確かに京都と言っても、嵯峨や伏見、宇治、山科って、洛中ではないんですよね。洛中人士は京都=洛中としか認めていない(^^;
    十数年前働いていたので、なんか分かるその感じ(笑)

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    2018年10月15日
  • 京都ぎらい 官能篇

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    京都の女性にまつわる観点から論じてみた内容。

    京都は都であり政治の中心であったのだから、女性にまつわる話が多かったのは必然ではないか?
    でも大阪に比べると京都の方が柔らかいイメージが先行しているのでいやらしさは感じていなかった。
    でも、実情は権力と相まってドロドロしていたんだろうな。

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    2018年06月10日
  • 京都ぎらい 官能篇

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    前作の痛快さはないよね。「京都ぎらい」というタイトルとはニュアンスがだいぶん異なる仕上がり。歴史に登場する女性に思いをはせるエッセイととると楽しい。桂離宮の件りはは好きだなぁ。事情も分かるけど、遊郭と同じ建築様式だったことには触れないで欲しいとする宮内庁ってなんだかなぁ。

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    2018年04月28日
  • 京都ぎらい 官能篇

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    <目次>
    まえがき
    第1章  古典と嵯峨
    第2章  白拍子のかくれ里
    第3章  京都はかわった
    第4章  武者をとろけさせる女たち
    第5章  共有された美女
    第6章  王朝の力

    <内容>
    「官能編」とは何か?ちょっと疑問に思いつつ手に取った。なるほど、京都に絡んで女性をテーマにした本であった。自らの体験(1970年代、アンノン族の生まれた頃の嵯峨野の話)から始まり、『とはずがたり』や『平家物語』などを題材に、縦横無尽の知識で語っていく。面白いが、京都とはあまり関係がないかもしれない。

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    2017年12月26日
  • 京女の嘘

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    帯に「ベストセラー『京都ぎらい』の著者待望の新刊!」「井上センセ、またも京都人を敵にまわす」とあるので、京都の女性に対する世評への揶揄とか知られざる事実の本だと思うだろう。実際、第1章の前半はそういう話でないこともない。しかし、本書は著者独特の美人論の本である。そのことは、まえがきにも書かれており、著者自ら「『京女の嘘』という表題には、やや無理もあるが」と認めている。客観的に見ると「やや無理もある」どころではない。京都に本部を置くPHPが「京都しあわせ倶楽部」というシリーズ本を設けた中の一冊ということで、無理を承知でタイトルをつけ、このシリーズに入れたのではないかと思うが、いささか誠実さを欠く

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    2017年01月17日
  • 妄想かもしれない日本の歴史

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    もうちょっとトンデモの話と思ってたら、ちゃんとした話だったのでちょっと拍子抜け。
    関西人としては、「関西」という呼称の話が面白かった。

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    2016年02月15日
  • 日本の女が好きである。

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    最近よく読んでる井上章一さんです。今回は「日本の女が好きである」、2008.2発行です。私も日本の女性が大好きです(^-^) 「美人」と「美女」の違いが縷々説明されてましたが・・・、なんだかよくわかりませんでした(^-^) 「美人」の方がイメージがいい感じがしますw。笑ったのは、日本の男性は、「うなじと足首」に、ブラジルの男性は「胸とお尻」に色気を感じると~(爆)(本当かっw)それと、秋田県角館市では「この街美人多し、注意されたしー角館警察署」という道路標識あるとか(驚)意味深な標識です(^-^)

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    2016年02月15日
  • ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行―

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    井上章一さんの「ハゲとビキニとサンバの国」、2010.10発行です。イパネマの娘、紐のようなビキニ、申し訳程度のビキニ・・・、京都生まれで学者の著者も、そんな娘さんに溢れるイパネマビーチを期待して・・・(^-^)実態は、中年のおばちゃんの間にぽつぽつお姉さんが という状況だったそうです(^-^) 小さなビキニはみんなそうだったそうです! ラストはボボ・ブラジルとジャイアント馬場の対戦を面白く表現されてます。九州での興行では男性は楽しんだだろうとw。「ボボ~」「ババ~」と叫んでストレス解消とw!

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    2016年02月13日
  • 狂気と王権

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    ネタバレ

    感想は本人のあとがきとほぼ同じ。個々の事実は周知であるが、アンソロジーの妙か。とはいえそこから何かが浮かび上がってくるか、といえば、少しくいたらない気がする。

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    2014年01月08日
  • パンツが見える。 羞恥心の現代史

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    ネタバレ

    井上氏は建築史の専門家だそうですが、後書きでこれからは風俗史の専門家と名乗ろうかとのこと。確かに日本の女性がパンツをはく歴史の研究はそれに値する内容でしょう。良くもここまで調べたと思う執念で過去の新聞・雑誌・小説から探査しています。1933年の白木屋の火災まではノンズロで全て丸見えだったが、白木屋火災をきっかけとして日本女性がズロースを穿くようになったという言い伝えは一部が事実だとしても、恥ずかしくて飛び降りることが出来ずに死亡したのは俗説であると否定します。当時の風習から丸見えになることは度々あり、死ぬ危険を前にして決して恥ずかしがっていたわけではないのだそうです。それを繊維会社が宣伝目的で

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    2013年08月24日
  • 伊勢神宮と日本美

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    伊勢神宮の建築を「日本古来」のものとする説と、建築様式がベトナムやタイ、中国雲南地区のそれと類似点が多い点を取り上げた南洋説など、建築史上の位置づけを論じた1冊。どこでもそうだが、学会の学閥問題があるようで、そのあたりの文句というか愚痴も満載である。宗教的、儀式的な観点から離れて、純粋に建築物、建築史として伊勢神宮を捉えてみるのも面白い。

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    2013年07月02日
  • 伊勢神宮と日本美

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    644頁もあって、読み応え十分だ。作り替えることで保ってきた神宮という建築の原始の姿は分からない。本書はこれを探る長い旅だ。
    著者は「式年造替が日本人の民族精神にねづいているとは、思えない」という。「平安期あたりまでは、たいていの神社が、式年造替をやっていた」。したがって、「式年造替は、日本人がすててきた伝統にほかならない」。最初からパンチが飛んできた。

    話は京都の北郊の雲ヶ畑から始まる。屋根の上に千木(ちぎ)をのせた家が『近世畸人伝』(伴嵩蹊)の並河天民を論じた一文にあり、神社の成り立ちへの考察が示される。
    詳しくは読んでもらうこととして、18世紀に千木や勝男木など神社建築で用いられるもの

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    2013年05月18日
  • ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行―

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    ネタバレ

    ・ハゲがまぁまぁ市民権を得ている。
    ・イパネマビーチはおばちゃんばっかり
    ・ボサノバはブラジル人にあまり人気ない。
    ・ブラジル女性の魅力は尻

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    2012年07月16日
  • ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行―

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    読んだそばから忘れていっています。著者がリオデジャネイロ州立大学に招聘される数ヶ月で見た考えたブラジルの話。ブラジルの殺虫剤がキョートという名前だとか、さらには害虫駆除会社に、トヤマ、トーキョー、オーサカ、ナガサキがあるとか…日本が頼りになるイメージであるのか、または忍耐と根性のイメージにあるのか、オモシロおかしい話しから「日本」とはの問いかけが始まりました。

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    2011年02月01日
  • ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行―

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    ブラジル滞在中の出来事から日本、日本人を考察。ブラジル専門家ではないだけに、著者の視点が一般人と同じで読みやすいし、語っている内容も面白い。著者にすごく会ってみたくなりました。

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    2010年10月30日