井上章一のレビュー一覧

  • 京都、パリ――この美しくもイケズな街

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    面白いとも言える。
    歴史そして雑学が読み手の中にあればもっと愉快に読めたのかも…
    注釈を読みながら時に吹き出したりして読み終えた。

    まっ 知識人同士の雑談 って感じがしないわけでもない…^ ^;

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    2019年04月30日
  • 大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた

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    ・大阪弁は大阪に残っている。上海語は北京語に駆逐されている。それは経済力の違い。昔大阪が東京に匹敵する経済力を持っていた時、本社を大阪において東京の人を置いていた。いまや本社もいなくなったので、東京人が来なく(住まなく)なった。以前は阪神間山手では今以上に標準語が幅を利かせていた。

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    2019年04月04日
  • 大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた

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    今は誰も見向きもしないほど歴史の中でかき消されていったことがたくさんある。読みながら関西の話で言えば和田の港や福原京など平家の姿、そして豊臣秀吉の遺したものがあることを思い起こさせた。確かに織豊時代とはいうものの安土大阪時代とは言わない。大阪のブルジョワ文化、浪速のいとはんへの憧憬がよく伝わる。連載であるため仕方がないのだろうが、展開に繰り返しが多い。

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    2019年03月24日
  • 京都ぎらい

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    えーっと、
    京都の人は洛中に生まれ育って住んでいるものが京都人で、
    育ったのが洛外の嵯峨では、洛中人から「田舎者」とさげすまれるそうだ。

    立派な町屋に住む名家の九代目当主が、嵯峨におい育った著者に
    「昔、あのあたりにいるお百姓さんが、うちへよう肥をくみにきてくれたんや」
    といけずを言われたという。

    ええー、他地方から見れば嵯峨も京都のうちでしょうに
    こういう狭い心の、いやらしいのが京都の「都人」だとこの本は言う。
    洛中人は「とにかくみんな中華意識が強い。」

    ま、そう書きながらこの書き手の方は京都賛美をしているようでもあり、アマノジャクでもあり
    このエッセイストの口癖(この本に何度も出てくる)「かきっぷり」という言葉にあるように
    個性を出して書いていらっしゃるのだろう。

    ところで「かきっぷり」って本人がいうかなあ、
    他人の書いたものに批評をするときに使う言葉じゃないかと思うが。

    しかし、こういうことってよくあるのかも
    「沽券にかかわる」ってのはわたしがよく思う気持ち。似たようなものか(笑

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    2019年03月15日
  • 大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  大阪人はおもしろい?
    第2章  阪神ファンがふえた訳
    第3章  エロい街だとはやされて
    第4章  美しい人は阪急神戸線の沿線に
    第5章  音楽の都
    第6章  「食いだおれ」と言われても
    第7章  アメリカの影
    第8章  歴史のなかの大阪像
    第9章  大阪と大阪弁の物語

    <内容>
    産経新聞大阪版夕刊の連載を加筆してまとめたもの。第1~3章は、若干大阪人のひがみかな、とも読める。第5~8章は知らない話が多かった。まあ、8章の「弥生土器」や「古墳時代」の名称の是非はあまり気にならないが、「大阪」大坂」の違いについては、最近知ったことだがあまり区別する必要はなさそうだ。第9章の大阪弁については、現在の大阪弁は厳密に言えば「河内弁」(特に今東光の仕業らしい)に近いという話は面白かった。

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    2019年02月03日
  • 京都ぎらい

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    中々!同じ関西に住んでいて、じわっと感じる京都人意識。選民意識がこれでもかと書かれた本。京都人の人は読む時、要注意。

    近代化は社会階層の平準化を推し進めた。下層とみなされた人々を悪し様に難じる振る舞いを社会は許さなくなってきている。だが、人間の中には自分が優位に立ち、劣位の誰かを見下そうとする情熱もある。
    これを全面的に封じ込めるのは難しい。

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    2019年01月22日
  • 日本史のミカタ

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    斜め読みなのだが、バカみたいなやり取りもあり、抱腹絶倒とまではいかないが面白かった。宮廷の女官の「竹内まりや説」なんて、井上センセーと言うか関西(あえて京都とは言わない)の学者らしい発想。

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    2019年01月03日
  • 愛の空間 男と女はどこで結ばれてきたのか

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    皇居前広場、蕎麦屋、円宿といった男女が性交渉で利用した空間を文学作品やその他の記録をもとに描く。青姦はともかく蕎麦屋のことは驚き。蕎麦屋の二階から人が降りてくることの意味が面白い。

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    2018年11月10日
  • 京都、パリ――この美しくもイケズな街

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    鹿島先生が知的で学術的な方向に話を進めてるのに、下世話な方へ引っ張り続ける人が、、、鹿島先生の話は★5なんだけど、、、対談相手の人が下品すぎて無理でした。

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    2018年10月29日
  • パンツが見える。 羞恥心の現代史

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    ●昔、女性はパンツを履いていなかった。それゆえパンツ(陰部)を覗かれることに対しての羞恥心もなかった。パンツをめぐる羞恥心や感性の変遷を考察した本。

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    2018年10月27日
  • 京都ぎらい 官能篇

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    京都の女性にまつわる観点から論じてみた内容。

    京都は都であり政治の中心であったのだから、女性にまつわる話が多かったのは必然ではないか?
    でも大阪に比べると京都の方が柔らかいイメージが先行しているのでいやらしさは感じていなかった。
    でも、実情は権力と相まってドロドロしていたんだろうな。

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    2018年06月10日
  • 京都ぎらい 官能篇

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    前作の痛快さはないよね。「京都ぎらい」というタイトルとはニュアンスがだいぶん異なる仕上がり。歴史に登場する女性に思いをはせるエッセイととると楽しい。桂離宮の件りはは好きだなぁ。事情も分かるけど、遊郭と同じ建築様式だったことには触れないで欲しいとする宮内庁ってなんだかなぁ。

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    2018年04月28日
  • 京都ぎらい 官能篇

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    <目次>
    まえがき
    第1章  古典と嵯峨
    第2章  白拍子のかくれ里
    第3章  京都はかわった
    第4章  武者をとろけさせる女たち
    第5章  共有された美女
    第6章  王朝の力

    <内容>
    「官能編」とは何か?ちょっと疑問に思いつつ手に取った。なるほど、京都に絡んで女性をテーマにした本であった。自らの体験(1970年代、アンノン族の生まれた頃の嵯峨野の話)から始まり、『とはずがたり』や『平家物語』などを題材に、縦横無尽の知識で語っていく。面白いが、京都とはあまり関係がないかもしれない。

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    2017年12月26日
  • 京女の嘘

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    帯に「ベストセラー『京都ぎらい』の著者待望の新刊!」「井上センセ、またも京都人を敵にまわす」とあるので、京都の女性に対する世評への揶揄とか知られざる事実の本だと思うだろう。実際、第1章の前半はそういう話でないこともない。しかし、本書は著者独特の美人論の本である。そのことは、まえがきにも書かれており、著者自ら「『京女の嘘』という表題には、やや無理もあるが」と認めている。客観的に見ると「やや無理もある」どころではない。京都に本部を置くPHPが「京都しあわせ倶楽部」というシリーズ本を設けた中の一冊ということで、無理を承知でタイトルをつけ、このシリーズに入れたのではないかと思うが、いささか誠実さを欠くのではないだろうか。
    それはさておき、内容自体は、若干軽すぎる感もあるものの、まずまず面白かった。著者の国内外における様々な経験や経験が生かされた愉快なエッセイという心積もりで読めば十分楽しめる。中でも、元ミス日本との対話や、イタリアと日本の美人コンテストの違いなどは、普段お目にかかる機会がないこともあり、愉快ですらあった。
    というわけで、タイトルに惑わされずに読むべきという珍しい一冊だった。

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    2017年01月17日
  • 妄想かもしれない日本の歴史

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    もうちょっとトンデモの話と思ってたら、ちゃんとした話だったのでちょっと拍子抜け。
    関西人としては、「関西」という呼称の話が面白かった。

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    2016年02月15日
  • 日本の女が好きである。

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    最近よく読んでる井上章一さんです。今回は「日本の女が好きである」、2008.2発行です。私も日本の女性が大好きです(^-^) 「美人」と「美女」の違いが縷々説明されてましたが・・・、なんだかよくわかりませんでした(^-^) 「美人」の方がイメージがいい感じがしますw。笑ったのは、日本の男性は、「うなじと足首」に、ブラジルの男性は「胸とお尻」に色気を感じると~(爆)(本当かっw)それと、秋田県角館市では「この街美人多し、注意されたしー角館警察署」という道路標識あるとか(驚)意味深な標識です(^-^)

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    2016年02月15日
  • ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行―

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    井上章一さんの「ハゲとビキニとサンバの国」、2010.10発行です。イパネマの娘、紐のようなビキニ、申し訳程度のビキニ・・・、京都生まれで学者の著者も、そんな娘さんに溢れるイパネマビーチを期待して・・・(^-^)実態は、中年のおばちゃんの間にぽつぽつお姉さんが という状況だったそうです(^-^) 小さなビキニはみんなそうだったそうです! ラストはボボ・ブラジルとジャイアント馬場の対戦を面白く表現されてます。九州での興行では男性は楽しんだだろうとw。「ボボ~」「ババ~」と叫んでストレス解消とw!

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    2016年02月13日
  • 狂気と王権

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    ネタバレ

    感想は本人のあとがきとほぼ同じ。個々の事実は周知であるが、アンソロジーの妙か。とはいえそこから何かが浮かび上がってくるか、といえば、少しくいたらない気がする。

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    2014年01月08日
  • パンツが見える。 羞恥心の現代史

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    ネタバレ

    井上氏は建築史の専門家だそうですが、後書きでこれからは風俗史の専門家と名乗ろうかとのこと。確かに日本の女性がパンツをはく歴史の研究はそれに値する内容でしょう。良くもここまで調べたと思う執念で過去の新聞・雑誌・小説から探査しています。1933年の白木屋の火災まではノンズロで全て丸見えだったが、白木屋火災をきっかけとして日本女性がズロースを穿くようになったという言い伝えは一部が事実だとしても、恥ずかしくて飛び降りることが出来ずに死亡したのは俗説であると否定します。当時の風習から丸見えになることは度々あり、死ぬ危険を前にして決して恥ずかしがっていたわけではないのだそうです。それを繊維会社が宣伝目的で使ったことは事実であり、広まっていったとのことです。白木屋火災で死亡した8人の女性の死因を探求から本は始まります。白木屋以降もパンツがなかなか普及しなかった理由。そしてパンツが局部を隠すようになって安心感で、パンツが見えることを恥ずかっていたわけではないこと、それを恥ずかしいと思い出したのは1950年代になってからだということ。そして男性もパンツが見えることに喜びを見出したのは1950年代までであり、それまではむしろ「丸見えでなくなったことへの淋しさ」を訴える文章が多く見えること。そしてズロースからスキャンティ、そしてパンティの歴史なども詳細に調べています。よくもここまで、と一寸呆れてしまうような迫力です。そしてそのことへの言い訳ともいうべき後書きも面白いです。井上氏は「つくられた桂離宮神話」の研究においても恥ずかしい部分への探究の喜びを追求しているということなのです。

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    2013年08月24日
  • 伊勢神宮と日本美

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    伊勢神宮の建築を「日本古来」のものとする説と、建築様式がベトナムやタイ、中国雲南地区のそれと類似点が多い点を取り上げた南洋説など、建築史上の位置づけを論じた1冊。どこでもそうだが、学会の学閥問題があるようで、そのあたりの文句というか愚痴も満載である。宗教的、儀式的な観点から離れて、純粋に建築物、建築史として伊勢神宮を捉えてみるのも面白い。

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    2013年07月02日