山内義雄のレビュー一覧

  • モンテ・クリスト伯 1

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    なんで今まで読んでこなかったんだろうか!とても面白い。 ダンテスの天と地のような幸福と不幸。絶望の淵で出会ったファリア司祭。ファリア司祭の賢さ・知恵の使い方・我慢、どれもビジネス本以上の金言。時を味方につけることの大切さを教わった。さてさて、これからどうなるか? もう少しファリア司祭から教えを賜りたいのだが……、無理かなぁ?

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    2022年07月14日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    ああ、なんと幸福な読書だったことよ。時間も心も魂も、全て持っていかれる。お昼を食べるの忘れてました。心はエドモンと共に。
    読み終えて思わず「はあ〜、デュマすげー」。

    ツッコミどころもままあるし、ヴァランティーヌさんの件はここまで引っ張るかーとなかなかもどかしかったけど、ここまで引っ張ってこそではある。
    素晴らしい。ラストの決め台詞ももちろん素晴らしく、あー生きてる間に読めてよかったー。ジンセイベスト10に入ると思われる。

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    2022年06月24日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    「これで一人!」冷徹に、着々と進めていく復讐劇。

    しかしアルベールくん、そりゃ確かに父が侮辱を受けたかもしれないが、それをやっていたことは事実なんだから、少々逆恨みでは。

    エデの弁舌がキレキレでカッコいい法廷劇。
    ユージェニー、なかなか豪快でいいぞー!
    実はカッコいい女性たちが何人か登場してますよね。

    そしてまた変装劇も続くのであった。

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    2022年06月23日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ヴァランティーヌは望まぬ結婚を回避して好きな人と一緒になれるのか?!
    ええーっ、ノワルティエおじいさん、そうだったの?!

    エデの話は悲しく、ちょっと重苦しい空気漂う5巻。相変わらず怒涛のてんこ盛りで目が離せない。

    伯爵とメルセデスは。。。やあ、まだまだ先がわからない。どうなるどうなる。

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    2022年06月21日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    じわじわと復讐が。

    えーっ、ヴィルフォールのあれは◯◯◯◯ー◯夫人だったのー?!えーっ、アンドレア・カヴァルカンティって、◯◯◯◯◯なの?!など、いろいろ繋がってくる。それにしても◯○○○ー○夫人、曲者だなあ。どんと露呈してくる曲者ぶり。どうなるどうなる。

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    2022年06月19日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    復讐の手始めは、こう来たか。山賊のくだりも、パリに行ってからも、ベルツッチオの話も、息も継がせぬ展開。ぬ?ここでつながり始めたか?とかね。どうなるどうなると、やめられません。

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    2022年06月17日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    ネタバレ

    2も面白くって、一気読み。
    ハラハラとかムカムカとか同情とか心配とか、いろんな感情を揺さぶってくるデュマ、うまい。現代の脚本家とか、きっとこの辺りも勉強しているに違いない。父子の情、女との関係、襲いかかってくるピンチの数々、絶体絶命からどうやって切り抜ける、導いてくれる師の存在、豪華絢爛シーン、ハイのシーン、場面転換、キャラの投入…元ネタの宝庫。

    イタリア編とも言うべきフランツとアルベールですが、この2人はこの後どういう意味を持ってくるんだろうか。

    そして、いよっ!なんてカッコいい登場なんだ。

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    2022年06月14日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    ネタバレ

    ダンテスさんが脱獄し、巨万の富を得て恩義のあるひとを助け、人脈を増やし、復讐へと向かっていくはじまり。アルベールがよく言えば無邪気、アホの子でフランツがお守り大変そうですね。やっと再会を果たしましたがどう展開していくのか楽しみです。

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    2022年04月23日
  • 狭き門

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    ネタバレ

    昔に書かれた作品で、読みにくいかなと思っていたがそんなことはなかった。
    それと、名著ということもあるのか、内容は共感できる文章が多かった。
    書くと長くなるので全てを載せないが、特に共感できたのはこれだ。
    「 おそらくそれは、その幸福がいかにも実際的なものであり、たやすく手にはいり、しかも《注文どおり》にできているために、それが魂をしめつけ、窒息させるように思われる」
     自分自身、こんなことで喜んでいいのかと生きていて感じることがあり、アリサと同じく、最高の歓喜を求めていたのだ。それを見つけるのは、正に、"狭き門"だけど。
     でも、そんなものばっかり求めていると、アリサ同様身

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    2022年03月13日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    今回のレビューであるが…
    前半は最終巻である7巻のレビュー
    後半は全編のまとめとする
    もし「モンテ・クリスト伯」を未読だが興味のある方は後半部分を参照いただけると良いかもしれない

    泣いても笑ってもとうとう最終巻

    毒を盛られながらも生き延びたヴァランティーヌ
    体調不良の中、幽霊に遭う(笑)
    正体はマクシミリヤンからの助けるに応えることにしたまさかのモンテ・クリスト伯
    もちろんモンテ・クリスト伯はやることなす事が完璧なため、ヴァランティーヌすなわちヴィルフォールの屋敷の隣の空家を借り、徹底的に見守るのだ
    モンテ・クリスト伯からヴァランティーヌはサン・メラン夫妻と自分を殺そうとする犯人を知り、シ

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    2022年02月21日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    ネタバレ

    『あなたに想像できるだろうか?結婚式の途中に、無実の罪で逮捕され、10年以上獄中で生活をすることを。いな、できるはずがない!』。19歳のダンテスは船長を拝命し、妻と幸せな家庭を作るはずだったが、年上の同僚と一方的に妻を愛する従兄から妬まれ、僅かな歯車の掛け違いで獄中生活を強いられる。この悲劇はナポレオンが活躍したブルボン朝、王政復古の時代背景が絡む。獄中で出会ったファリア司祭から高度な知識を授かり、また財宝の在処を聞く。遂にダンテスの復讐の暁闇、一気に攻め込み、これまでの鬱憤を晴らしてしまおうか。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    『もうあんな毒素はたくさんだ。あれを胸いっぱいに吸い込まされては、解毒剤でも飲まなければ。』ヴィルフォールと直接対決した時のモンテ・クリスト伯のフラストレーションは最大級になった。このストレスは彼の復讐劇をお膳立てして、一気にドミノ倒しを引き起こすだろう。3巻は過去の伏線を1つづつ回収するのではなく、更に慇懃に緻密に仕込んでゆく過程である。アルベール、メルセデス、ヴィルフォール、エロイーズ etcの今後の崩れ方が気になってきた。2巻での私の死刑執行仮説は大きな間違いだったが、ドミノ倒しの伏線か!

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    ネタバレ

    『1つの部屋が何故かわかりませんが、とても様子ありげに思われました。自然に悲しくなってくる』ここまでくるとモンテクリスト伯は復讐映画のプロデューサーであり、以降どのように人間崩壊を目の当たりにできるのか!以前殺人が行われたオートィユの旧サン・メラン邸で、モンテクリスト伯の復讐が始まった!ヴィルフォール夫妻、ダングラール夫妻、カルヴァカンティ父子、マクシミリヤン、シャトー・ルノー、ドブレーが一堂に会し、不倫、殺人、詐欺、借金。登場人物が抱える問題をモンテクリスト伯により無言・意図的に暴露していく。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ネタバレ

    『全てがモンテ・クリスト伯の計算通りに進み、彼の周りで不幸が連鎖しだす。彼の無言の復讐劇に恐怖のみならず、グロテスクさをも感じる』。今回多くの伏線が回収される。特にマクシミリヤンとヴァランティーヌの恋。彼らを見ていると在りし日のダンテスとメルセデスのような若い情熱を感じる。モンテ・クリスト伯とメルセデスが再開し過去の追憶にふけるが、モンテ・クリスト伯はメルセデスと別れざるを得なかったあの日を思い、再び悔悟をかみしめたに違いない。今、そのエネルギーが嵌めた奴らを一掃する。後戻りする必要は微塵もない。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    ネタバレ

    『エドモンさん、主人、私に復讐なさるのは結構です。息子に復讐なさることはおやめください!』かつて、妻として迎え入れるはずだったメルセデスに言われたモンテ・クリスト伯は計画を変更する。モンテ・クリスト伯の復讐という名の人生を諒解する航海は佳局を迎えた。彼の蛮勇な行いの後の達成感はどれほどのものだったろうか。満足感の他にはエデを思う強い愛情、もしかしたら寂寥感をも抱くに至ったのではないか。しかし、彼を嵌めた奴らの破滅っぷりは悲惨極まりなかった。メルセデスとの別れ、彼が愛する者への思いが最終幕を迎える。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    ネタバレ

    「この世には幸福もあり、不幸もあり、ただ在るものは、一つの状態と他の状態の比較に過ぎないことだ。」そうなんだよ、自分も含め人は幸・不幸は誰かと比べて評価するが、その比較こそが不幸や格差を生むんだ。モンテ・クリスト伯を取り巻く憎悪はまさしくこれだった。デュマさん、降参だ!あなたはとても素晴らしいことを私に教えてくれたよ。今自分が愛するものは何か?今したいことは何か?これは他人と比較して決めるということはしてはいけないんだ。何故ならば、唯一無二の自分の人生なのだから。全7巻、今日からの活力になったよ!

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    「それが怖いんですよ。」と、ダンテスが言った。「人間というものは、そんなにやすやすと幸福になれるものではないらしいんですから!幸福は、竜が戸口を固めているという魔法の島の宮殿のようなものなんです。幸福を得ようと思ったら戦わなくてはなりません。

    一巻で一番参考になったセリフと箇所。
    ある年齢にならないと人生の幸福や不幸を語ることはできない。またどんなに考えても経験の裏づけのないセリフや展開はチープなものに過ぎない。

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    2020年07月24日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    全七巻にわたる19世紀フランスの復讐劇。
    圧倒的なモンテクリスト伯の人物像と、散りばめられた復讐の種、伏線が少しずつ芽吹いていく様子は極上のエンターテイメント。

    他方、復讐もまた希望の一つであるとしても、それが果たして正しいことなのか、幸福をもたらすものなのか、問いは突き付けられる。

    “待て しかして希望せよ!”
    最後に送られた言葉がモンテクリスト伯、そしてデュマの答えでしょうか。

    読み終えてしまって悲しい。

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    2020年06月28日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    ネタバレ

    フランスの小説ぽくなかった。訳者が書いているようにシンプルで華美な装飾のない文章だからだろうか。

    主人公エドモン・ダンテスは物語はじめ、決して教養のある人物ではない。しかし彼は頭の良い人物だった。
    作中にも出て来たが、知識がある人と頭の良い人というのはイコールではないのだろう。我々は大体にして頭が良くないから、知識を身に付けることを目指せというファリア司祭の言葉には励まされるものがある。

    それにしても人を疑うことを知らないダンテス君には一種腹立たしささえ覚える。彼は善意によって自分の首を絞めた。いくら亡き船長の遺言だからと言って、当時追放されていたナポレオンから手紙を預かることがいかに危険

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    2018年06月27日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    絶望と希望の第七巻!
    ヴィルフォールへの復讐は、思わぬ命までも奪うこととなった。
    悩めるモンテ・クリスト伯が訪れたのは、
    あのシャトー・ディフ。
    ヴァランティーヌ、マクシミリアン、メルセデス、そしてエデ。
    彼らの運命は?そして最後の一人、ダングラールへの復讐は?
    フランス版大河小説は、これにて完結。
    ボヴィル氏(意外と登場回数多し)、ペピーノ、ルイジ・ヴァンパ、
    そしてジャコポと、1,2巻での登場人物が再登場します。
    最終巻は多少退屈に感じる場面や独白が多いのですが、
    超人的だったモンテ・クリスト伯の人間としての部分が
    ここで噴き出しているようにも思われます。
    復讐について懐疑的にもなった彼が

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    2018年06月07日