山内義雄のレビュー一覧

  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    全7巻を読んだうえでの感想です。

    この巻ではモンテ・クリスト伯がパリの社交界にデビューすると同時に、かつて自身を陥れた人物たちとの再開を果たしていく過程を中心に物語が進行していきます。
    他にもヴィルフォールが過去に犯した別の過ち、執事ベルトゥッチオの屈託、そしてまさかのカドルッスと、物語後半に向けての重要な伏線がいくつも登場します。
    一方でダンテスによる直接の復讐は次巻以降となることもあってか、1巻から2巻にかけての怒涛の展開はいったん落ち着き、読み手によってはやや冗長に感じられるかもしれません。

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    2018年03月25日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    この巻ではいろいろなことが起きた。
    エデのエピソード。マクシミリアンとヴァランティーヌの恋。ヴィルフォール夫人と息子を救って一家に取り入る。ヴィルフォール夫人へ毒薬を教える。エデがフェルナンを目撃。ダングラール夫人に株をやらせる。カヴァルカンティ親子を作り出す。ヴィルフォール老人の遺言。ヴィルフォールとダングラール夫人を昔子供を産み捨てた別荘へ招待。

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    2018年10月18日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    登場人物たちの絡み合った因縁が表に現れ出始める巻。この絡み合い方は歌舞伎みたいだ。巻の終わり近く、男爵夫妻の罵り合いは人の醜さの見本のよう。恐ろしい。

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    2018年01月02日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    エドモン・ダンテスの復讐劇完結。
    新聞の連載小説だけあって読者の興味を失わせないための工夫がされていて大変な長編だが最後まで夢中で読み通すことができる。
    しかし、今ではさすがに翻訳が古すぎると感じる。
    残虐な場面や差別的表現などをどう翻訳するか難しい課題が多いが、新訳ができれば再度のブームになると思うのだが。

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    2017年10月28日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    牢獄を脱出し、モンテ・クリスト島にたどり着いて宝を手に入れ、困窮の極みにあるモレル氏を助ける。
    その後、ダンテスはは表舞台に姿を表さず、影のようにそこここに現れる。
    そして最後に、フランツとアルベールの前に登場する。

    フランツとアルベールが一体誰なのかよくわからないし、この二人のくだりが長すぎはしないか。
    でもともかくこれでダンテスがはっきりと登場したので、これから活躍するのだろう。

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    2018年11月04日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    パリでの活動開始。メルセデスとの再会。果たしてメルセデスは気付いたのか…?家令のベルツッチォにもヴィルフォールとの意外な因縁が。一通り、復讐すべき相手は出そろった。

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    2017年01月11日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    ダンテスの身に降りかかった不幸。ファリア司祭に出会えたことで希望の光が見えてくるものの…彼が失った時間と自由と愛のことを考えると胸がしめつけられる。
    ファリア司祭の言葉には名言を感じる。「人智のなかにかくれているふしぎな鉱脈を掘るためには、不幸というものが必要なのだ。」「世の中には、物識りと学者とのふた色があってな。物識りをつくるものは記憶であり、学者をつくるものは哲学なのだ。」

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    2017年01月08日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    ネタバレ

    rev 1 2016 12/08 rev2 12/09
    (急いで書いたりなので、後で書き直すかもしれません。上記、日付等も、併せてメモします。書き直した際は日付も追記します。。。

    主人公のダンテス、絵に描いたような好青年で、出だしが幸せ一杯だったが、人から恨まれたりするほどだったので、読んでいて非常にハラハラした。ダンテスよ、もっと謙虚に、と思ったりした。でも、ダンテスが悪いわけではない、嫉妬や恨みの感情のままに危害を加える人たちが悪いのだ。。!そう、幸せで真っ直ぐな人柄の人は、他人にあわせて萎縮しなくてもよい、、はず。本当は。
    それにしても、色々なことが重なり、無実なのに牢獄に入れられ

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    2016年12月09日
  • 狭き門

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    「これ神は我らの為に勝りたるものを備へ給ひし故に、彼らも我らと偕ならざれば、全うせらるる事なきなり。」
                             (ヘブル書11:40)
    この聖句は、比類ない「青春の書」、ジッドの『狭き門』において、アリサが従弟ジェロームに残して去った、最後の言葉である。この書を読まれた読者諸氏は多かろうが、ここでの恋愛経過は19世紀的どころか、現実に存在し得ない類のものである。悲劇的な結末を迎えるが、これは実に読者を陶酔させ、恍惚境へと誘い入れる。

    女主人公アリサがここでは聖女のごとく、あまりにも美しく描かれている。この小説の主人公であり物語の語り手でもあるジェロー

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    2016年04月27日
  • 狭き門

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     初読のジッドの本。
     物語は、「狭き門」を単身くぐり抜けようともがく女性の苦悶が描かれていて、読んで、息苦しい印象を持った。
     女性がこういう悲運に陥るというのは、めずらしいように思われた。また、物語を通して作者の影がうっすらとも見えないところに、その技術の高さがうかがわれた。
     全体の雰囲気が薄暗く、話が淡々と進むので、万人にはおすすめ出来ない作品でしょうが、読まずに済ますにはもったいないくらいの痛切なメッセージが、この中に込められているかと思います。ノーベル文学賞を受けた作家の作品なので、読んでおいて損はないでしょう。
     ぜひご一読を!

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    2016年04月04日
  • 狭き門

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    神への愛と人への愛、果たして人は二つの愛を持って天国の狭き門をくぐることはできるのか?
    敬虔過ぎる二つの信仰心が織りなす恋の物語、ガラスのような繊細さが素敵です。
    キリスト教信仰は馴染みの薄い文化でしたが、大人の入り口で戸惑う女の子の生真面目な純潔と恋への憧れに置き換えて読んでましたvv

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    2015年02月27日
  • 狭き門

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    2015.1.21
    崇高な宗教観から理解を超える箇所が何度もあったが、尊い愛の話。アリサの日記を読みつつ、互いの互いを思う気持ちとそのすれ違いに涙しそうになった。愛とは何か、幸福とは何か、現代のしかも日本に生きる特定の宗教を持たない僕が読んでも考えさせられた。

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    2015年01月27日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    まだ一巻目ですが、とにかく面白い!
    先が気になって仕方がありません。
    「もういい歳だし、読んでおかなくちゃなぁ」と思いつつ、その物語が長いことだけは知っていたのでなかなか手が出なかったのですが、今思えばもっと早く読んでいてもよかったです。
    50年以上経ってもみずみずしさを失っていない訳文で読む物語の面白さ。加えて、200年近く前の人々も同様にこの物語を楽しんでいた様子を想像すると二重に楽しめます。

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    2014年07月15日
  • 狭き門

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    ジッドが1909年に発表した作品。本書の題名"狭き門"は、新約聖書のマタイ福音書第7章第13節"狭き門より入れ、滅にいたる門は大きく~"というキリストの言葉に由来してます。キリスト教の背景がないので、完全には読み解けない部分がありますが、ジェロームとアリサの純粋な愛情を感じることは出来ます。それぞれの心情が手紙や日記などを引用する形で綴られ、無駄な描写が少ないと感じました。必要以上に相手のことを考えてしまい、どうにもならなくなった2人に救いの道はなかったのかな。本来、そのための信仰だと思わなくもない。

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    2013年12月19日
  • 狭き門

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    《それなのに今、あなたなしに見ているわたしは、何から何まであなたから盗んで見てでもいるかのよう。》

    愛ゆえに完璧であることをのぞみ、
    愛ゆえにそれを達し得ないとは。
    神への道はそれほどまでに狭いのか。

    アリサもジェロームも狂うほどに繊細で、厳格だった。
    アリサとジェロームの宗教観のズレが招いた悲劇かな。
    簡単に手に入ってしまう幸福や成長の無い安定した生活に対する嫌悪感
    はとても理解できるし、ジェロームが神に近づくことがジェロームにとっての徳行であり、それこそがアリサの幸福である、という考え方はとても美しいと思うけれど、、、
    やっぱりアリサの宗教観は不幸だと思う。

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    2014年01月24日
  • 狭き門

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    私は無宗教なのでヒロインのアリサの気持ちは理解できないのだけれど、宗教の違いだけで片付けられるような単純な物語(作者の意に倣い物語とする)ではなかった。想いあってるのに結ばれない。今の時代じゃ有り得ない手紙でのやり取りに胸が痛かった。タイトルの意味がわかると凄くハッとした。一度ではこの物語の深さを理解できないと思うので数年後にもう一度読みたい。次はアリサがジッドの妻の投影であることを踏まえて。2011/594

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    2013年10月31日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    2巻後半から3巻前半にかけて中ダルみというか、「それってそこまでページ数割いて詳細に描く必要ある場面すかね……?」的なシーンが多くてちょっと疲れてたけど、ヴィルフォールやダングラールというクズ中のクズたちと再会を経て、また俄然面白くなってきました! 伯爵の復讐はこれより始まるのだ! 僕も誰かに復讐したいです! コノヤロー!

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    2013年10月29日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    全七巻の六巻目。いよいよモンテクリスト伯による復讐の最後の仕上げは始まった。これまで築き上げてきた財産、地位などを脅かす、モンテクリスト伯の復讐に、ここまで読んできたかいがあったというもの。長かったモンテクリスト伯、エドモント=ダンテスの物語もいよいよ残すところ、あと一巻。

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    2013年10月04日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    いよいよ五巻目が終了。
    人間関係も4巻目あたりでだいぶ明らかになり、いよいよそれぞれの首が絞まってきた感じの5巻。どこまでがモンテクリスト伯の策略なのか、全てならばその背景まで知りたい。
    そしてどこで自らがダンテスだと明かすのか。さぁあと2巻、復讐のフィナーレを楽しみにしたい。

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    2013年09月09日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    全七巻の半分以上を読み終えた。
    なんだか4巻はあっという間だったように思える。3巻では何がどのように繋がるのか分からなかったものが繋がってきて面白くなってきた。少しずつモンテクリスト伯の包囲網(?)が狭まってきて、少しずつダメージが出てきて、いよいよ復讐への舞台が全部揃うかなという感じがしてきた。5巻目で舞台は整い、残り2巻で一気に壮絶な復讐を期待して。

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    2013年08月29日