山内義雄のレビュー一覧
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復讐の第六巻!
カドルッス、フェルナンに復讐の槌が振り下ろされる。
メルセデスとアルベールの選択は?
ヴィルフォール家の毒殺の手がヴァランティーヌに。
苦悩するマクシミリアンのとった行動は?
そして、ダングラール家にも・・・。
破滅の道を転げ落ちたカドルッスの憐れさ。
その死すら復讐の手駒の一つになってしまうとは。
フェルナンは・・・ずっとエドモンの影に脅かされて
いたのじゃないかな?それが現実に現れたことの恐怖、
妻と息子に去られた絶望。これまた憐れです。
また、この巻では、メルセデスの言動と行動、
マクシミリアンの告白、エデの愛に心乱される
モンテ・クリスト伯の姿が印象的でした。
終盤は、 -
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主要人物総登場の第四巻!
アンドレアとカドルッスの謎めいた関係。
ヴァランティーヌとマクシミリアンの恋愛関係。
ヴィルフォールとノワルティエの父子関係。
これらもモンテ・クリスト伯の今後の行動に
影響を与えそうで、先行きが楽しみです。
そして、復讐の糸・・・ヴィルフォール夫人に数年前から
絡めていたとは!感化された夫人はどうなるのか?
信号機の話も時代を反映していて面白い。
第三巻の重苦しい雰囲気からオートィユでの晩餐までの
おどろおどろしい展開の合間に、
エデやモレル一家の話を挿入するところは、
新聞小説の連載の読者を飽きさせない工夫でしょう。
また、モレル家にコクレスやペヌロンがいること、 -
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モンテ・クリスト伯出現!の第三巻。
誘拐されたアルベールを助けたことで、
パリ進出の足掛かりを得たモンテ・クリスト伯。
物語はローマからパリへと移る。
復讐対象の三人は、いまや地位も財産も絶頂に。
だが、モンテ・クリスト伯=ダンテスは、
彼らに復讐の糸を絡めていく。
熱病に浮かされるようなローマの謝肉祭とカタコンブの
情景から、場面はパリの上流社会へ。
モルセール伯=フェルナン、ダングラール男爵、
ヴィルフォール検事総長の登場!
嫌な奴はやっぱり嫌な人格のまま出世していますね~。
その描写の執拗なことw
彼らの家での家族関係、アルベールの友人たち、
再登場のマクシミリアン等、脇役のようで実は
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波乱万丈の第二巻!
ファリア司祭の死。
ハラハラドキドキの脱獄とお宝発見!
カドルッスとの再会とモレル家への救済。
カドルッスから聞き出した主要人物の経歴と現在の姿は、
ダンテスの今後の指標となったことであろう。
そして9年後・・・フランツとの出会いと、アルベール登場。
第三巻への展開の予感もはらんでいる。
山賊の挿話とか、エピソード風のものでも読み流せません。
実は、あちこちにフラグが立っていますからね~。
マクシミリアン、フランツ、ルイジ・ヴァンパ、アリ、
ペピーノ等々、キーパーソンになる人物も登場してますし、
イギリス人、司祭、船乗りシンドバッド、
そしてモンテ・クリスト伯!ダンテスの変 -
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フランスを代表する大作家による大河小説。
始まりとなるこの巻の物語は、
幸福から絶望に突き落とされた主人公ダンテスが、
監獄の中でで師となる囚人ファリア司祭と出会い、
自分が落された罠、財宝の秘密等を知らされるまで。
個性際立つ登場人物たち。
ダンテスの投獄のきっかけを作った者たち、
ダンテスを愛し、信ずる者たち。
親子関係。二つの婚約披露と美しい許婚者たち。
彼らはナポレオン時代~第一復古王政~百日天下~
第二復古王政の歴史の変遷に翻弄され、行動する。
そして監獄の中のダンテスは・・・。
思えば、小学校高学年のときに名作全集で読んだのが
きっかけで、中学生になってこの岩波版に出会い、
以後、 -
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ネタバレダンテスによる復讐劇もいよいよクライマックスです。
長かったですが、ようやくここまで来ました。
残りのターゲットはダングラールとヴィルフォールです。
ヴィルフォールに関しては予想通りといえば予想通りの結末でした。
もっとも、娘のヴァランティーヌに関しては予想通りというわけにはいきませんでしたが。
まあ、注意深く読んでいれば気付きそうですけどね。
ただ後にダンテスが後悔しているように、ヴィルフォール一家に対してはやりすぎの感はありました。
特にエドゥワールは、悪童だけれども犯罪に手を染めたわけではなかったわけですし、気の毒といえば気の毒でした。
思い起こせばダンテスに対する一連の謀略を首謀し -
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ネタバレ全7巻を読んだうえでの感想です。
いよいよダンテスによる復讐が本格化します。
最初の犠牲者はカドルッスでした。といっても、ダンテスが直接手を下したわけではなく、味方だったはずのアンドレアに殺されるんですよね。何とも皮肉なもんです。
殺人や押し込みをやらかしてはいるものの、カドルッスって根っからの悪人ではないと思うんですよ。
でも、怠惰で小心なところが災いして、しょうもない悪事を働き、結局坂道を転げ落ちるように堕落していく様は、人間誰しもが持つ歪な部分をデフォルメしているようにもに思え、読んでいて哀れになりました。
個人的にこのカドルッス、全話を通して一番印象に残っています。
次の標的はフェ -
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ネタバレ全7巻を読んだうえでの感想です。
ファリア司祭との別れ、シャトー・ディフからの脱獄、モンテ・クリスト等に眠っていた財宝の発見、カドルッスとの再会、モレル商会の救済、物語後半のキーパーソンとなるアルベールとの出会い、そしてルイジ・ヴァンパによる誘拐と救出と、物語は怒涛の展開をみせます。
その中でも私が印象深かったのはカドルッスとの再会でした。
てっきり最初の復讐の対象になるのかと思っていたら、まさかダイヤモンドを渡しておさらばとは。
物語終盤に復讐の鬼と化すダンテスですが、この情にほだされる場面は後になって思い出すことになります。
そしてカドルッスも・・・。
モレル商会を救済するシーンもいい -
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全7巻を読んだうえでの感想です。
文庫本で3000ページ近くになる大作ですが、とにかく面白かったです。
一言でいうと復讐譚、ということになるのでしょうが、それにとどまらない数々の魅力を備えた作品です。
私が最も感心したのが、登場人物の造詣の深さと、全編に張り巡らされた伏線の巧みさでした。
第1巻だけでも、ダングラール、フェルナン、カドルッス、ヴィルフォールの4悪人はもちろん、主人公ダンテス、恋人メルセデスやファリア司祭など、それそれの個性がくっきりと描き分けられています。
ナポレオン失脚直後の時代背景が色濃く出ていますが、それに加えて愛憎、嫉妬、金や権力への執着や保身等の普遍的な人間像も描 -
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ネタバレついに来たか、いままでの伏線がこんなにもかと。
エデの描写は本当に力強くて美しい。
カドルッスに比べてフェルナンはあっけないものだった。でもあの後どう生きていくにも…ね。一番楽な選択かもしれない。
そしてメルセデスはアルベールに話したのね。復讐をしても正当である、権利がある、そう考えるのは割と時代とか国とか関係あるんだろうか?
まあ今の時代でもエドモンの人生を振り返ると第三者とかまったく関係ない人からしたらエドモンが復讐をしても正当な感じがしてしまうかもしれない。何より直接手を下してはいないし、過去の告発だからある意味自滅だしなあ…
カドルッスに関しても…うん。きっかけがあったとはいえ自滅か -
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