朝丘戻のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
好きすぎてぐるぐる
すてきな恋が始まっていくのを
いっしょに追いかけて、胸が詰まったり、嬉しくてどきどきしました
どうしたいのか、ほんとに欲しいものはなんなのか、ハッキリと口にするのはとても大事なカギですね
最後のところで、この幸せをずっと守っていく努力をしようと決意してる優くんがとてもすてきでした!
初々しく、ずっと仲よくいちゃいちゃケンカしてて欲しいなぁ
喫茶店の浅木さんのいいひとは
男性じゃないのかしら、そこんとこどうでしょうか、先生! -
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ネタバレいいお話だし、うるっとする瞬間もある。
あとがきで、全員が号泣することって書いてあったけど、もしそれに読者も含まれてるなら私は号泣はしなかったな。。。すみません。
これは輪廻転生でずっと縁が繋がっている人々のお話です。
たしかにBLだけど、登場人物すべての人生の物語、そして主人公のリンが結ぶ人と人との縁の物語だなって思いました。
朝丘さんの丁寧な描写は好きだけど、リンとアキタカのイチャイチャシーンは甘すぎるというかちょっとくどくて、うってなっちゃいました。
お話全体は面白かったし、ぐっとくるものもあります。私的には、天使のアキタカが涙を流してしまうシーンがピークでした。 -
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あまり触れられてない気がしますが、十希くんの友達の予備校に通ってる子ってあめちゃんですよね……?
朝丘さんお得意の愛情に飢えた不器用でささくれ立った大人とひたむきで真っ直ぐで思慮深い男の子のお話。
柔らかな絵画のような風景と心情を優しく切り取る世界。想いの移りゆく様、ただひたすら絵に対して真っ直ぐで不器用で頑固な旭の生き様と、そんな旭にどうしようもなく焦がれてしまう十希の純粋さ。
思うこと、向き合うこと、家族のあり方。
ふわふわとあたたかな朝丘さんならではの世界でつづられる繊細で澄んだ感性で彩られた言葉の優しさは唯一無二なのですが……後半の十希くんがちょっと好きになれなかったかもしれない。
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ネタバレ王道のBLだなぁ、とりあえずクッション殴りたいなぁ、というのが読みながらの感想。
若干世間ずれしてくるくらいに純粋で健気で一途でまっすぐ、人を好きになる事の身勝手さを自覚してぐるんぐるん悩み続ける優太郎と、そんな優太郎にどうしようもなく惹かれて翻弄される本田さんが面倒すぎて可愛すぎた。
しかしまぁここまで人の心に敏感で思慮深くてすれてない高校生が居るかなぁという気は無きにしもあらず。(だから本田さんの心を鷲掴みにしちゃったんだよね、というのは分かるんですが)
本田さんは女好きなわけじゃなくて、寂しがりで来る者拒まずなだけで、本当に欲しかったのはひたむきに自分を求めてくれて安らぎをくれる相手だっ -
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ネタバレ大好きな朝丘さんの作品。
心にゆとりがなくて読めないでいましたが、やっと読みました。
いつも同じのに乗っていてお互い認識はしているけど
話をするまでには至らない関係って、とても多いと思う。
それが、ふとしたきっかけで一吹くんとケンジさんのように話をする関係になっていくのは
本当に稀で奇跡みたいな関係。
話を読み進めていけばいくほど、
お互いが出会うべくして出会ったんだな、と。
こんな関係っていいな、と心から思えるお話でした。
最後のほうに収録された3年後のふたりのお話。
ツトムとも変わらずに付き合い続けている一吹くんに、すごくらしいなと、思いました。 -
購入済み
うううぁ~
じんわり泣かされる(笑)。朝丘さんの柔らかい世界観とゆーか豊かな感情表現や写真のコマ送りのゆーな状況描写がたまらない。全体を通し大きな起伏はなく淡々と進む中に矛盾してますが拓人の熱い恋心と激しい葛藤が静かに描かれててて強烈に引き込まれました。朝丘さん作品たまに主人公ウザかったりしますが(笑)この拓人は魅力的、自分に正直だけど相手を思いやれる、ただ優しいとかでなく自分たちを取り巻く愛する人たちを踏み台にして得る幸せなんてないと自然に考えられる部分がキます。一般論でゆーハピエンではないものの読後感は悪くなかったです。
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購入済み
こっちが先?
か本作が春色秋色のスピンかな?どちらにしろ朝丘さんらしいまどろっこしくも優しいお話。親子ほどの年の差CPですが旭は芸術家だけあって?オヤジくさくないから良かった(笑)亡くなった父の友人と亡くなった友人の息子とゆー侵し難い領域にある2人が葛藤し苦悶しつつ結ばれるまでがとても丁寧に綴られていて、ああ朝丘さんのお話だな〜とホッコリ。初めは拒絶から始まる一見困難にも思える物語ですが静かに感動させてくれるお話でした。
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購入済み
前半イラっ後半ジーン
何度も放棄しようかと思うくらい中盤までアキの掴めないツンキャラと美里のグズグズした空気にイライラしましたが辛抱して読み進めて良かった(笑)アキの気持ちが動いていく様が読み取れず気づけば「好きそう」な素振りをしてて若干の違和感はありましたが想いが通じてからの短い蜜月にはじんわり温かくされます。お父さんに簡単にばれちゃってカテキョだから?同性だから?で別れた件、子供だからって付き合うために説得しよーって姿勢もなく別れちゃったのはなんだかな〜て感じ、簡単に手放すの?みたいな。しかも美里は結局男と付き合ってんじゃん、矛盾〜(笑)小さいツッコミ所があり続編もあるので総評は出来ませんが今のところ3寄りです
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異色と言われてなんで?と思うのは、私があんまりBLと呼ばれるジャンルを読んでいないからかもしれない。
BLの基本はハッピーエンドだというのは、ついこの前知りました。
確かにハッピーエンドじゃないのかもしれないんだけど、ドロドロと膿むような感情を、独特の透明感ある文章に仕上げる作家さんの力はさすがだと思いますし、そもそも本を読む時にBLだからというジャンル分けは必要なのか?とも思います。
さて、そういうわけで、これは、エロシーンとかハッピーエンドとかそういうBL必須要素を期待して読んではいけないということになります。
むしろBLというジャンルわけをすっきり追い出してから読んだほうがいいかも -
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「春恋」の続編。前作ではまだ若くて自立できていなかった二人が、5年の歳月を経てそれぞれに成長している様子が描かれています。
意地を張ったり、強がってみせたりして本音が見えなかった二人がやっと両想いになったかと思ったら、今度は親にバレたことで結局別れることに。
生活力があれば、もっと大人だったら。
そんな、「非力さ」というどうにもならない理由が切なかったです。
解決するのは年月だけ、という状況で、まだ互いを求めて止まない真剣な気持ちがあってもあきらめなくちゃいけなかったのは不本意だな…と胸が痛くなりましたが、アキも美里もそのことを受け入れたんですよね…
そして、5年後の二人は別々の道を歩んでいる -
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「春恋」の続編。本としてはこれで完結。でもきっと物語は静かに続くんでしょう。
とにかく、全編通してアキの愛情の記録と言うか、、
本当に愛する人を見つけた人ってこんなふうに優しい人になれるんだなぁと。
BLってボーイズラブの略なんでしょうけど、ボーイズというにはちょっと無理のある年齢になった男の子(それでもまだ男の子。特に美里君はアキの前だとすごく子供っぽい)2人。
実際、「子供」の恋愛ってその時限りで将来の見えない話が多いのですけど、朝丘さんの作品はどの登場人物もその後の未来がちゃんとあることを想像させてくれます。
生きている人の生きている様を丁寧に切り取って精錬して私たちに見せてくれる -
Posted by ブクログ
ここのところ片っ端から読んでる朝丘さんの作品。もう何冊目か数えるのも辞めちゃったんですが、今回は間に読み挟んだ本に業界ものがあったので、書かれていない背景とかを勝手に想像して楽しく読めました。
最近の作品を読んでから作家さん買いを始めると古い作品で違和感を覚えたりということも多く、朝丘さんの作品にも確かにそういう作品もあったのですがこのお話はわりと安心して読めました。
ただ、淡々とした日常に潜む心の変化、葛藤を、読み手の共感を誘い出しながら紡ぎ上げていくというスタイルに達する一歩手前なのか、少し物足りなさも感じた1冊。
そのままだと評価も★3つくらいかと思ったのですが、主人公の強さがとても -
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新装版だったんですね。大学生の家庭教師と高校生の苦しくて切ない恋物語でした。
アキのことがすごく好きなのに、傷つくのが怖くて本心をさらけ出せない美里。すぐに拗ねたりかわいくないことを言ってしまったり、強がってばかりでハラハラさせられます。Hから入ってしまった関係も決定的な誤解を招いているのに、むしろ遊びかのように見せかけて自分の臆病な想いを隠そうとしてしまいます。
口では強がってばかりだけど、美里はガラスのように繊細な心の持ち主で放っておけない子です。
その不器用で一生懸命な恋心が、不憫で不憫で…
そんな美里の態度で、アキはひどく誤解しているんです。気まぐれな遊び半分か、受験勉強のストレス発散 -
Posted by ブクログ
春へ、に登場する秋山と美里のお話。
美里の視線でのお話が進みますが秋山が旭より性悪で笑いました。
旭は無骨で頑固で冷たくしきれないへたれだと思っていたけれど、
性格の悪さは秋山が上の様な(笑)
高校生の美里も若さからかへこたれない。
十希の前向きでひたむきな愛とはまた違う若さ特有の強引さ。
昔の作品のせいか美里の未熟さがとても目につきました。
後先考えない行動とか。
登場人物にまりこちゃんがいるのですが、女子の出現におののきましたらやはり一悶着有りました。
それがあって深まる絆もあるのですけれど。
朝丘先生の初期の作品らしく初頭のシーンにあら?と思ったり
瑞々しくて愛おしい作品です。
私は春へ