朝丘戻のレビュー一覧
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年相応の等身大の男の子たちで、文体も日記のような軽いトーンだなぁと。
ん、と若干戸惑いつつも真白の純真無垢さとそれゆえの視野の狭さ、焦りや苦しさ、先生に向けたはた迷惑なほどまっすぐな感情が厳しく胸に刺さるよう。
こんな思われたら高岡先生そりゃ辛いよね……えらい。笑
帯で語られるように、十七歳の真白の思いの丈のすべては切実で青い。
その後は真白を導くかつての高校生たちのエピソード。獣人という特殊な境遇は生きづらさや偏見、他者との折り合いをつけて生きていく苦しさのディフォルメとして効果的。どの子たちも高校生らしいまっすぐさで、青春ものの漫画を読んでいるような良い意味での軽いタッチ。諏訪先生と円くんがかわいい。
再会後の高岡先生も真白を大事にする大人たちもみんな甘くてほのぼの。優しさで約束された世界だなぁ。 -
ネタバレ 購入済み
好きすぎてぐるぐる
すてきな恋が始まっていくのを
いっしょに追いかけて、胸が詰まったり、嬉しくてどきどきしました
どうしたいのか、ほんとに欲しいものはなんなのか、ハッキリと口にするのはとても大事なカギですね
最後のところで、この幸せをずっと守っていく努力をしようと決意してる優くんがとてもすてきでした!
初々しく、ずっと仲よくいちゃいちゃケンカしてて欲しいなぁ
喫茶店の浅木さんのいいひとは
男性じゃないのかしら、そこんとこどうでしょうか、先生! -
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ネタバレいいお話だし、うるっとする瞬間もある。
あとがきで、全員が号泣することって書いてあったけど、もしそれに読者も含まれてるなら私は号泣はしなかったな。。。すみません。
これは輪廻転生でずっと縁が繋がっている人々のお話です。
たしかにBLだけど、登場人物すべての人生の物語、そして主人公のリンが結ぶ人と人との縁の物語だなって思いました。
朝丘さんの丁寧な描写は好きだけど、リンとアキタカのイチャイチャシーンは甘すぎるというかちょっとくどくて、うってなっちゃいました。
お話全体は面白かったし、ぐっとくるものもあります。私的には、天使のアキタカが涙を流してしまうシーンがピークでした。 -
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あまり触れられてない気がしますが、十希くんの友達の予備校に通ってる子ってあめちゃんですよね……?
朝丘さんお得意の愛情に飢えた不器用でささくれ立った大人とひたむきで真っ直ぐで思慮深い男の子のお話。
柔らかな絵画のような風景と心情を優しく切り取る世界。想いの移りゆく様、ただひたすら絵に対して真っ直ぐで不器用で頑固な旭の生き様と、そんな旭にどうしようもなく焦がれてしまう十希の純粋さ。
思うこと、向き合うこと、家族のあり方。
ふわふわとあたたかな朝丘さんならではの世界でつづられる繊細で澄んだ感性で彩られた言葉の優しさは唯一無二なのですが……後半の十希くんがちょっと好きになれなかったかもしれない。
地の文で「ぱんつ」、性的なことに極端に興味や関心が薄くてあまりにも子どもっぽい所になんだかむずむずして入り込めませんでした。残念……。
朝丘作品はもうちょっと硬質なトーンの方で描かれているものの方が好きだなぁと。
春恋/秋色 の秋山が橋渡し的な役割を果たしてくれたのはただ、良かったねと。
美里と秋山が幸せそうでなによりです。 -
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ネタバレ王道のBLだなぁ、とりあえずクッション殴りたいなぁ、というのが読みながらの感想。
若干世間ずれしてくるくらいに純粋で健気で一途でまっすぐ、人を好きになる事の身勝手さを自覚してぐるんぐるん悩み続ける優太郎と、そんな優太郎にどうしようもなく惹かれて翻弄される本田さんが面倒すぎて可愛すぎた。
しかしまぁここまで人の心に敏感で思慮深くてすれてない高校生が居るかなぁという気は無きにしもあらず。(だから本田さんの心を鷲掴みにしちゃったんだよね、というのは分かるんですが)
本田さんは女好きなわけじゃなくて、寂しがりで来る者拒まずなだけで、本当に欲しかったのはひたむきに自分を求めてくれて安らぎをくれる相手だったんでしょうね。本当に欲しいものをくれるのは優太郎しかいなくて、それに気づいたことで我儘で子供っぽくて独占欲が強く嫉妬深い、そんな自分の本能を剥き出しにしていったのかなと。
愛情を知らなくてぽっかり心に穴の開いた年上が純粋な思春期の男の子の真っ直ぐさな思いに絆されてのめり込んでいく構図は「あめ~」と同じパターンではありますね。
両片思いのもどかしさ、恋する苦しさ、両思いになってから尚続く、甘やかな息苦しさ。人の感情を穏やかに見つめて詩的な淡く繊細な言葉でそっと拾い上げていく文章が心に染みわたりました。
葛西さんのイラストが雰囲気ぴったりで穏やかで優しくてとても好きです。二人とも本当に可愛い。
本田さんのライバル【Kaze】のマスター浅木さんはカラス~からの続投(?)ですね。葛西さんの挿絵でなるほど、こんなダンディなおじ様だったのねと。
しかしいくら優太郎が可愛いからって距離を詰め過ぎじゃないだろうか、シヅキに言いつけるぞーって複雑な気分になりました。笑
味を出し過ぎな恋のアシスト係・ハルちゃんと愛しの薫の関係も色々気になります。(過去に朝丘さんのサイトにスピンオフがあったとか……?)
全体的に朝丘さんらしく恋する喜びと切なさが綺麗に切り取られてはいるのですが、優太郎がいくら可愛いからってみんなベタベタに構いすぎなんじゃないかとか、居酒屋で堂々みんなの前で告白しちゃうのはいいのかとか、人間関係がやたらと密接過ぎるのは気になります。
いい人しか居ないファンタジーとして楽しめばいいのかな? とは思いつつちょっとそこは気になるかもしれない……。 -
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ネタバレ大好きな朝丘さんの作品。
心にゆとりがなくて読めないでいましたが、やっと読みました。
いつも同じのに乗っていてお互い認識はしているけど
話をするまでには至らない関係って、とても多いと思う。
それが、ふとしたきっかけで一吹くんとケンジさんのように話をする関係になっていくのは
本当に稀で奇跡みたいな関係。
話を読み進めていけばいくほど、
お互いが出会うべくして出会ったんだな、と。
こんな関係っていいな、と心から思えるお話でした。
最後のほうに収録された3年後のふたりのお話。
ツトムとも変わらずに付き合い続けている一吹くんに、すごくらしいなと、思いました。 -
購入済み
うううぁ~
じんわり泣かされる(笑)。朝丘さんの柔らかい世界観とゆーか豊かな感情表現や写真のコマ送りのゆーな状況描写がたまらない。全体を通し大きな起伏はなく淡々と進む中に矛盾してますが拓人の熱い恋心と激しい葛藤が静かに描かれててて強烈に引き込まれました。朝丘さん作品たまに主人公ウザかったりしますが(笑)この拓人は魅力的、自分に正直だけど相手を思いやれる、ただ優しいとかでなく自分たちを取り巻く愛する人たちを踏み台にして得る幸せなんてないと自然に考えられる部分がキます。一般論でゆーハピエンではないものの読後感は悪くなかったです。
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購入済み
こっちが先?
か本作が春色秋色のスピンかな?どちらにしろ朝丘さんらしいまどろっこしくも優しいお話。親子ほどの年の差CPですが旭は芸術家だけあって?オヤジくさくないから良かった(笑)亡くなった父の友人と亡くなった友人の息子とゆー侵し難い領域にある2人が葛藤し苦悶しつつ結ばれるまでがとても丁寧に綴られていて、ああ朝丘さんのお話だな〜とホッコリ。初めは拒絶から始まる一見困難にも思える物語ですが静かに感動させてくれるお話でした。
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購入済み
前半イラっ後半ジーン
何度も放棄しようかと思うくらい中盤までアキの掴めないツンキャラと美里のグズグズした空気にイライラしましたが辛抱して読み進めて良かった(笑)アキの気持ちが動いていく様が読み取れず気づけば「好きそう」な素振りをしてて若干の違和感はありましたが想いが通じてからの短い蜜月にはじんわり温かくされます。お父さんに簡単にばれちゃってカテキョだから?同性だから?で別れた件、子供だからって付き合うために説得しよーって姿勢もなく別れちゃったのはなんだかな〜て感じ、簡単に手放すの?みたいな。しかも美里は結局男と付き合ってんじゃん、矛盾〜(笑)小さいツッコミ所があり続編もあるので総評は出来ませんが今のところ3寄りですがまあ★4です。
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Posted by ブクログ
異色と言われてなんで?と思うのは、私があんまりBLと呼ばれるジャンルを読んでいないからかもしれない。
BLの基本はハッピーエンドだというのは、ついこの前知りました。
確かにハッピーエンドじゃないのかもしれないんだけど、ドロドロと膿むような感情を、独特の透明感ある文章に仕上げる作家さんの力はさすがだと思いますし、そもそも本を読む時にBLだからというジャンル分けは必要なのか?とも思います。
さて、そういうわけで、これは、エロシーンとかハッピーエンドとかそういうBL必須要素を期待して読んではいけないということになります。
むしろBLというジャンルわけをすっきり追い出してから読んだほうがいいかもしれません。
でも問題は、BLじゃなかったらこの不協和音的なささくれた心持ちは生まれずに、作品の魅力もそのササクレ分だけ減っていたかもしれないという矛盾がここに在るということです。
そういう意味では充分問題のある作品でしょう。
ジャンル分けに関して問題を多く含む作品は実は私の好物の一種なので、朝丘さんと言う作家さんにますます持っていかれた気分です。
澱を沈めた透明感をぜひぜひ今後も味わいたい。 -
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「春恋」の続編。前作ではまだ若くて自立できていなかった二人が、5年の歳月を経てそれぞれに成長している様子が描かれています。
意地を張ったり、強がってみせたりして本音が見えなかった二人がやっと両想いになったかと思ったら、今度は親にバレたことで結局別れることに。
生活力があれば、もっと大人だったら。
そんな、「非力さ」というどうにもならない理由が切なかったです。
解決するのは年月だけ、という状況で、まだ互いを求めて止まない真剣な気持ちがあってもあきらめなくちゃいけなかったのは不本意だな…と胸が痛くなりましたが、アキも美里もそのことを受け入れたんですよね…
そして、5年後の二人は別々の道を歩んでいるけれど、その人生は確実に相手を愛した記憶が影響していて…
周囲の人達とのかかわり合い、特にシーナと美里の関係は痛かったです。シーナに依存しているかのような美里、あえて二番目に甘んじているシーナ。どう見ても上手くいきそうにないww当て馬人事が悲惨でした…
アキも女性と付きあったりしてみても、美里への気持ちは消えることなく深く静かに潜行していたようです。
彼らのぐるぐるに巻き込まれた人々は傷ついたかもしれないけど、それも恋愛のうちだと思えます。解決するのは年月。
シーナも救済してあげてほしいです…
やっと、正々堂々と自信を持って恋人同士として一緒に生きていく道を選べた二人に、心からよかったねと言いたいです。
ほっとしました、ほんとに。
寄り添う二人の日々の掌編が、どれも甘くて満足です。
アキが美里の両親に挨拶に行くシーンはけっこうツボでした。エロシーンじゃないけどツボ。
お父さんと和解できて、一緒に酒を酌み交わす場面もよかったです。
ペーパーは同棲9年後!!工藤が二人のイチャイチャにお邪魔虫で楽しかったです! -
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「春恋」の続編。本としてはこれで完結。でもきっと物語は静かに続くんでしょう。
とにかく、全編通してアキの愛情の記録と言うか、、
本当に愛する人を見つけた人ってこんなふうに優しい人になれるんだなぁと。
BLってボーイズラブの略なんでしょうけど、ボーイズというにはちょっと無理のある年齢になった男の子(それでもまだ男の子。特に美里君はアキの前だとすごく子供っぽい)2人。
実際、「子供」の恋愛ってその時限りで将来の見えない話が多いのですけど、朝丘さんの作品はどの登場人物もその後の未来がちゃんとあることを想像させてくれます。
生きている人の生きている様を丁寧に切り取って精錬して私たちに見せてくれる朝丘さんの作品は、特別なドラマチックな出来事がなくても、私たちが毎日いろんなことにつまづいて、悩んで、喜んで、生きていくその日々こそ、愛しい生というドラマなんだと思わせてくれる。
SFやファンタジーといった日常からかけ離れたフィクションを好む私が朝丘さんに嵌ってしまった理由は、この「切り取り方」の美しさが、いろんな意味で自分を安心させてくれるからなんだと思います。
ここ数年の朝丘さんの作品は、特にその傾向が強いように感じます。
秋色はBL特有のハラハラファンタジー設定はありませんし、Hシーンもほとんどありません。
これだけを読むと、淡々と綴られた日記のように思うかもしれません。
前編にあたる「春恋」と合わせて読んで、2人の未来にそっと祝福を贈ることで自分も少し幸せになれる。
そんなふうに読んで欲しいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ここのところ片っ端から読んでる朝丘さんの作品。もう何冊目か数えるのも辞めちゃったんですが、今回は間に読み挟んだ本に業界ものがあったので、書かれていない背景とかを勝手に想像して楽しく読めました。
最近の作品を読んでから作家さん買いを始めると古い作品で違和感を覚えたりということも多く、朝丘さんの作品にも確かにそういう作品もあったのですがこのお話はわりと安心して読めました。
ただ、淡々とした日常に潜む心の変化、葛藤を、読み手の共感を誘い出しながら紡ぎ上げていくというスタイルに達する一歩手前なのか、少し物足りなさも感じた1冊。
そのままだと評価も★3つくらいかと思ったのですが、主人公の強さがとても好きなので1ポイントアップです。
商業BLでバッドエンドは異色らしいのですが、バッドエンドなのかなぁ?
お互い想いあってるのであれば、ハッピーエンドなんじゃないかなと。
この辺りは、解釈の違いかもしれませんが、これ続編があるらしいので、また探しにいかなきゃです。
追記
ネットで検索して気がつきました。続編まだ出てないんですね。
この終わり方だと納得できない!ってファンも多いと思うので、待ち遠しいことです。 -
Posted by ブクログ
新装版だったんですね。大学生の家庭教師と高校生の苦しくて切ない恋物語でした。
アキのことがすごく好きなのに、傷つくのが怖くて本心をさらけ出せない美里。すぐに拗ねたりかわいくないことを言ってしまったり、強がってばかりでハラハラさせられます。Hから入ってしまった関係も決定的な誤解を招いているのに、むしろ遊びかのように見せかけて自分の臆病な想いを隠そうとしてしまいます。
口では強がってばかりだけど、美里はガラスのように繊細な心の持ち主で放っておけない子です。
その不器用で一生懸命な恋心が、不憫で不憫で…
そんな美里の態度で、アキはひどく誤解しているんです。気まぐれな遊び半分か、受験勉強のストレス発散にでもつき合わされているとずっと思い込んでいたからこその、いじわるでからかい混じりの扱いかたです。
アキも年上とはいえ、まだ大学生で人生経験も浅いから包容力もまったくなくて。
それでも、美里の気持ちに気付けたところでは、ものすごく精神的な成長を感じました。
ただし、気持ちが通じ合っても、現実は手厳しい。後々切ないことになっていくのが辛かったです。
楽しく幸せそうな場面があるので、余計に涙が止まらなくなってしまいました。
未熟さゆえの結果であり、未熟だからこそ気持ちはあっても未来が見えない恋愛です。
この二人がもう少し大人で出会っていれば、ちゃんと生きていく地盤が築けていたら、また違う結末になったんだろうなと思わせます。
ほんとに“たられば”なんだけど。
なんか、他人事とは思えない痛くて青い恋愛です。つまらない意地とか、プライドとか、愛するものに比べたら取るに足らないものだったと気付いて反省できるのは、いつだって後になってからなんですよね…
アキと美里の、そんな心の痛みがはっきりくっきりと描き出されていて、読んでいる間も読み終わった後も、心から離れることがありません。
続編が待ち遠しいです! -
Posted by ブクログ
春へ、に登場する秋山と美里のお話。
美里の視線でのお話が進みますが秋山が旭より性悪で笑いました。
旭は無骨で頑固で冷たくしきれないへたれだと思っていたけれど、
性格の悪さは秋山が上の様な(笑)
高校生の美里も若さからかへこたれない。
十希の前向きでひたむきな愛とはまた違う若さ特有の強引さ。
昔の作品のせいか美里の未熟さがとても目につきました。
後先考えない行動とか。
登場人物にまりこちゃんがいるのですが、女子の出現におののきましたらやはり一悶着有りました。
それがあって深まる絆もあるのですけれど。
朝丘先生の初期の作品らしく初頭のシーンにあら?と思ったり
瑞々しくて愛おしい作品です。
私は春へ、がお気に入りでどうしてもあの二人と比べてしまいがちですが丁寧に書かれた言葉の一つ一つをゆっくり時間をかけて読みました。
それにしても小椋先生の表紙、です。
美里の想いが溢れて秋山に伝わっているのが分かる。
次巻、秋色来月発売です。
それまでにもっと読み込んでおこうと思える作品。