朝丘戻のレビュー一覧
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ネタバレ10年拗らせた片想い相手の先輩に再会するが、人間としての本質的な弱さ、狡さを突きつけられて冷たくあしらわれ……ああ、朝丘さんのいつもの他人に厳しく孤独を纏う歳上に一途に恋する年下が後に溺愛されてパターンだね、と思わされるところから物語はスタート。
ホモ、とカジュアルに呼ばれ、それを怒らない唯愛には正直カチンときましたが、『自分はバイセクシャル』と、同性の先輩に焦がれることを自分なりに受け止めて咀嚼した唯愛にはいままでの作品に色濃くあったホモフォビアが感じられなくて読んでいて安心しました。
来るもの拒まず、で宇来を想い続けながら他の女性と繰り返し付き合うあたりはダメな子だねえと思うのですが、恋愛 -
購入済み
段々とゆっくりじんわり距離を縮んて深めていくお二人が今、どこかに実際しているんじゃないかなと思えるくらい現実感あふれてました。
*個人的にアプリでよむのちょっと不便であんまりアプリだけの本は買わないようにしています。アプリとブラウザ二択できたらいいなとおもいます。 -
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真っ直ぐで純粋な志生と、ゲイであることで心に傷を負っている眞山先輩のお話。
期間限定の恋人から始まったけれど、交換日記を書いたり一緒に過ごしたりするうちに、お互いをいつしか求め合う関係になっていく。
視点が入れ替わるからこそ二人の気持ちが理解できて、もの凄い早さでお互いを好きになっていくのがわかって良かった。
眞山先輩の気持ちが苦しくなる程わかりすぎて、途中、志生の兄の恵生に言われた「一生世間にまじわれない人種」っていう一言が辛かった。
朝丘戻先生は、一体誰に聞いて、当事者の気持ちを理解していくんだろう。同性愛者である自分に一番偏見を持っているのは自分自身なんだよ。だから、眞山先輩は恵生 -
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高校生の小嶋十希、画家である工藤旭。
十希は、亡くなった父の手紙を届ける為に、旭の家へと向かう。
父が恋した旭。
父を遠ざけた旭。
その旭のことを十希も好きになってしまう。
願うのと諦めるのは同じだった。
同性を好きになった経験のある人なら共感しかしない一文で、この物語の中で十希が感じてる嬉しさや苦しさや切なさも全部共感しかなかった。
子孫が残せないから。
そんな倫理観だけじゃ、気持ちは止められない。
「ときのたつ」
十希の達つ。
帰って来る場所がここなら良いなって、意味を聞いて、なんて良いタイトルなんだと思いました。
アキと美里が仲良さそうで良かった。 -
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主人公である高校生の坂見優太郎と、同じバイト先で働いている大学生の本田裕仁の恋物語。
優太郎の切ない想いと真っ直ぐな気持ちと、相手の幸せを一番に考えて身を引く潔さが読んでて苦しかったです。
そうじゃないんだよ!優太郎!本田さんの気持ちに気付いて!って何度も心の中で叫んでたな。
本田さんの嫉妬も、凄く理解出来て…なんだか自分が恋に溺れていた時のことを思い出して辛かった。
好きな相手を大事にしたいのに、不機嫌でしかいられなかった自分を俯瞰して見てるみたいだった。
朝丘先生の作品は、やっぱり読んでて苦しくなる。
でも、それなのに止められない。
ハルちゃんとか浅木さんの恋も見てみたいな。
何か -
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ネタバレ窓辺のヒナタを先に読んでしまっていたけど、こちらを先に読むべきだった。
そうしたら窓辺のヒナタでシイバとソラが出てきたシーンをもっと楽しめたと思う。
個人的には今作のほうが好みでした。
林田にモヤモヤしたりもしたけど、段々一吹が林田のことを
「輪に馴染めずにいる自分にも気にせず接してくれる」と表現した意味が
理解できるような気がして、コウジのいう通り本当にばかなだけなんだなと思うと許せる気になりました。笑。
最後で一吹が林田を「ツトム」と呼び、気心知れた仲になっている様子を見て凄く良かったなと思いました。
お母さんとも一応は和解できてよかった。
今回も若干登場人物多すぎて回収できてない感、中途 -
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ネタバレ朝丘さんは好きなんだけど軽めの文体のかわいいラブラブ路線は合わないのでうーんうーん、と思いつつ、やっぱり合わないなーと思いながらも全面的に嫌いなわけではないんだよなと複雑な気持ちに。
いや、そこまで抵抗なく性的な戯れが出来る=生理的嫌悪感に繋がらないならそれは恋でいいんじゃん!? って偽の恋人ごっこにもだもだしました。
終盤の告白でああ、そういうこと…と。時間を経てすれ違いを乗り越えてもう一度結ばれあう、は朝丘さんの定番ですね。
男同士の恋愛やセックスこそ至高! って自分たちに酔っちゃってる感じは正直どうなんだろう。
男女間でも挿入を伴うセックスが正しいわけでも必須なわけでもないよ…あと、会社 -
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ネタバレこっぴどく振られたトラウマから割り切りのセフレを探すことにした乙女思考の結生と、そんな結生の誘いに乗ったゲーム会社の若き社長緑の恋のお話。
最初からお互いどストライクに好みだったうえに緑はユキの才能に惚れ込んでいて…。
就職先と理想の恋人が同時に見つかってユキはラッキーだなあという感じ。笑
乙女思考で恋に舞い上がる結生の視点で進むのでぶっちゃけノリは相当軽い。シリーズ三作でもいちばんノリはライトかな。
緑が最初から結生にぞっこんで夢のように可愛がってくれるさまは見てて気恥ずかしいほど。そしてこのふたり、セフレとしてお付き合いしてるのでまぁ〜〜らぶらぶでえっちな関係なので好きな人にはたまらない。 -
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[아사오카 모도루] 창가의 히나타 | 켄지와 이부키가 주인공이었던 [언덕길 하늘]의 스핀오프! 창가의 히나타. SNS기반 만남계(?) 게임인 애니멀 파크가 배경이라, 애니멀파크 시리즈 2탄! ㅋㅋㅋㅋ 3탄도 나올 것 같다.
주인공들은 이번에도 성정체성의 고민을 끝내고 이미 오래 전에 게이임을 자각한 고3 청소년 히나타와 33살 논케 회사원 돌싱 아라타. 아사오카님은 요 구도 참 좋아하는 거 같음;; 애기랑 산전수전 다 겪은 어른. ㅎㅎ 나이차를 매우 좋아하는 시럽은 방방 뜁니다 ㅋㅋㅋㅋ 커플이 되었을 때 어른의 여유와 포용력이 좋 -
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[아사오카 모도루/오구라 무쿠] 너무 아름답고 잔잔하고 눈같이 포근하면서 쓸쓸한 이야기. 특별히 뭐가 없어도 둘의 공감대와 교감, 감정의 변화가 너무 잘 그려져 있다.
그림을 보는 센세의 시선도 재미있었음. 이 사람은 그림을 이런 시선으로 보고 해석하는 구나. 그림 묘사와 심리선 묘사가 묘하게 얽혀있는 것도 좋았고. 아버지의 투병 후 죽음을 받아들이는 모습과 그걸 겪은 자신을 주변이 어떻게 반응해주고 그것에 어떤식으로 대응하는지. 완전 이입했음. 그랬던 적이 있었지. 지금도 그렇고. 이렇게 마음으로 써낸, 비록 허구의 이야기라 할지 -
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年相応の等身大の男の子たちで、文体も日記のような軽いトーンだなぁと。
ん、と若干戸惑いつつも真白の純真無垢さとそれゆえの視野の狭さ、焦りや苦しさ、先生に向けたはた迷惑なほどまっすぐな感情が厳しく胸に刺さるよう。
こんな思われたら高岡先生そりゃ辛いよね……えらい。笑
帯で語られるように、十七歳の真白の思いの丈のすべては切実で青い。
その後は真白を導くかつての高校生たちのエピソード。獣人という特殊な境遇は生きづらさや偏見、他者との折り合いをつけて生きていく苦しさのディフォルメとして効果的。どの子たちも高校生らしいまっすぐさで、青春ものの漫画を読んでいるような良い意味での軽いタッチ。諏訪先生と円く