年相応の等身大の男の子たちで、文体も日記のような軽いトーンだなぁと。
ん、と若干戸惑いつつも真白の純真無垢さとそれゆえの視野の狭さ、焦りや苦しさ、先生に向けたはた迷惑なほどまっすぐな感情が厳しく胸に刺さるよう。
こんな思われたら高岡先生そりゃ辛いよね……えらい。笑
帯で語られるように、十七歳の真白の
...続きを読む思いの丈のすべては切実で青い。
その後は真白を導くかつての高校生たちのエピソード。獣人という特殊な境遇は生きづらさや偏見、他者との折り合いをつけて生きていく苦しさのディフォルメとして効果的。どの子たちも高校生らしいまっすぐさで、青春ものの漫画を読んでいるような良い意味での軽いタッチ。諏訪先生と円くんがかわいい。
再会後の高岡先生も真白を大事にする大人たちもみんな甘くてほのぼの。優しさで約束された世界だなぁ。