中条省平のレビュー一覧
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書店で必ずあるのがNHKテキストのコーナー。そこに「筒井康隆」と大きく書かれた薄い本が山積みで置かれていた。なぜ筒井康隆の本がNHKテキストなのか?と混乱しながら本を手に取ってみたら、別冊NHK100分de名著のシリーズ関連図書とのこと。他にも、有名人の本がいくつも置かれていた。この本は、今年のお正月にNHKで放送された内容を基に纏められたもの。筒井康隆大好き人間4人とカズレーザーが出演していたとのこと。4人それぞれが自分のスタイルで筒井康隆作品を解説する。そう言えば、昨年もNHK-BSで筒井康隆の特集番組が組まれていた。一時期、「残像に口紅を」がSNSで話題になり、どの書店でも文庫本がこれも
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これを紹介する時正直悩んだ。冒頭が
「トンプソンが殺すべき男はおかまだった。」
だし、ヒロインが精神病院から出てきたばかりだし、タイトルがこれだし。だし、だし、だし。だいたい、おかまはその後の物語に全然絡まないんだから、殺す相手がおかまでなくてもいいじゃないか。ほら、ね、このように、この本を差別用語を使わずに紹介するのは難しい。仕事としてレビューを頼まれると言葉を選ぶのに苦労する。この本を知ったのはトヨザキユミさんが主宰する書評合評会で、もう一つの課題図書は西村賢太さんの『どうで死ぬ身の一踊り』これもまた…忌み言葉を使わず紹介するのは難易度高い。ちなみに合評会はアマチュアの作品を審査するものだ -
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ルパンルパーン
まっかな〜ば〜らは〜♪
あいつの〜くちびる〜♪
やさしく〜だきしめ〜て〜♪
くれと〜ね〜だる〜♪
ひとみの〜お〜くに〜♪
えものを〜うつして〜♪
さびしく〜といかけ〜る〜♪
あいの〜あ〜りか〜♪
お〜とこには〜〜〜♪
じぶんの〜〜せかいが〜〜〜
いやどこまで歌うねん!( ゚д゚ )クワッ!!
というわけで、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンです
うーむ、さすがや!
さすがすぎるよ『光文社古典新訳文庫』!
ついにモーリス・ルブランですよ
しかも『三十棺桶島』ってチョイスがまた良い
そして新訳読みやす!
ルパンかっこよ!
もうね、わい小学生の時に全部読んでますから、夢中 -
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すでにDuolingoをやったり文法書を他にも読んでからだったが、説明の量や語り口の雰囲気がちょうどよかった。
ルーブル美術館の表示が(文法構造的に)わかるようになる、をめざしており、たしかに一冊で基本はわりとカバーされていそう。「旅行中にこんなことは言わない」とかの記載もあり潔い感じもする。
発音は他の本であまりよくわかってなかったところが腑に落ちた感じがする。
新書なので表の視覚的なわかりやすさや、一冊通して単語の語彙量は少なめだが(後者はむしろ狙ってそうだが)本気で勉強する人はそもそもこの新書一冊で済まさないだろうし、初心者にはこれでちょうどいい。 -
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Posted by ブクログ
すごかった。
とにかくオモシロかったけど、なにがなんだけ全然わからない。
いや、分かるんだけど、納得はいかない。
でもとにかく、おもしれえ。
若い男女がいて、プラトニックに愛し合っていて、
両思いなんだけど、なぜだか女の方が現実的にいろいろな意味で愛を受け入れない。
「それだめなの。許されない」
みたいな。それがなんでだか、主人公の男も分からないけど、こっちも皆目分からない。
分からないんだけど、「それがなぜか」という方向ではなくて、
「で、ふたりはどうなっていくか」ということのみに爆走していく物語。
雑に楽しんで読んでいく分には、そのあたりが「狭き門」なのか、
実は愚者たる自分には明確に