中条志穂の作品一覧

「中条志穂」の「狭き門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 狭き門

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,078円 (税込)
    美しい従姉アリサに心惹かれるジェローム。二人が相思相愛であることは周りも認めていたが、当のアリサの態度は煮え切らない。そんなとき、アリサの妹ジュリエットから衝撃的な事実を聞かされる……。愛し合う二人の恋はなぜ悲劇的な結末を迎えねばならなかったのか? なぜかくも人間の存在は不可解なのか? 時代を超えて強烈に問いかけるフランス文学の名作、みずみずしい新訳で登場!

ユーザーレビュー

  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    自身が己という人間のために生きていることを少なくとも今は疑っていないしそこに対する罪悪感などは一切有していないのだと信じている。だからこそ自身の生命の意義や目的を思索する自由を有しているのであり、一方でその意義や目的の儚さを知り苦悩するのである。ではもし自身という生命が神なるもののために存在しているのだとしたらどうだろうか。意義や目的はすなわち神への示す姿を美しくあらせ続ける、すなわち決して成し遂げられることのない徳と呼ばれるものを生涯追求し続けることと同義となり、だからこそ人はその生命を疑念なく送ることができるのかもしれない。しかしそこには思索の自由の余地はなく、徳を阻害するもの、すなわち自

    0
    2026年07月26日
  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    ヒロインの言動の理由が最後明らかになったとき、とても胸をしめつけられました。清純な信仰を最期まで貫いた姿勢はとても印象に残りました。

    0
    2022年02月02日
  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    すごかった。
    とにかくオモシロかったけど、なにがなんだけ全然わからない。
    いや、分かるんだけど、納得はいかない。
    でもとにかく、おもしれえ。

    若い男女がいて、プラトニックに愛し合っていて、
    両思いなんだけど、なぜだか女の方が現実的にいろいろな意味で愛を受け入れない。
    「それだめなの。許されない」
    みたいな。それがなんでだか、主人公の男も分からないけど、こっちも皆目分からない。
    分からないんだけど、「それがなぜか」という方向ではなくて、
    「で、ふたりはどうなっていくか」ということのみに爆走していく物語。

    雑に楽しんで読んでいく分には、そのあたりが「狭き門」なのか、
    実は愚者たる自分には明確に

    1
    2021年02月28日
  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     悲恋の話。私が海外文学が苦手なので、あらすじを理解するのに時間がかかったが、あとがきで時系列順に丁寧に説明してくれているので、わかりやすかった。これを踏まえて再読すれば、さらに理解が深まりそう。
     亡くなったヒロインが可愛そうで、残された日記を読んだ主人公も悲痛な思いだろうと思った。
    描写はうつくしく、映像が立ち現れるようだった。

    0
    2026年03月20日
  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    十数年前に読んだときには、信仰心ゆえに恋へ踏み出さないアリサのお話しだと思っていたが、解説にある本当は信仰心など特になかったのではないか、という点を意識してみるとまた違った読み方ができた。

    また、以前読んだときはジェロームとの結婚を恐れていることをアリサの臆病さや自己肯定感の低さと捉えてしまっていたが、もっとストレートに読んでもいいのかなとも。"アセクシュアル"的な(知識が雑なのでここにそれが当てはまるかはわからない)そういう意味で。

    0
    2023年03月30日

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