中条省平のレビュー一覧

  • マダム・エドワルダ/目玉の話

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    わたしたちの安定的でリジットな生が、こんなにグロテスクに崩壊できるものだろうか。
    迷いなく破滅へと突き進む3人、「この人たちと私は違う!」と叫びたい自分。生の消尽を拒絶したい気持ち。

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    2014年12月10日
  • マダム・エドワルダ/目玉の話

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    ネタバレ

    変態? 天才? バタイユの力を知れ!

    「マダム・エドワルダ」はそんなに背徳な感じがしませんでしたが、「目玉の話」はちょっとびびった。これを出版してよいのだろうか、いや、よいけど。今でこそ、変態程度で収まるけれど、最初にこれを思いついたんだったら、バタイユは天才だよな、としみじみしたり。卵はエロいね。あと、ミルクと自転車な。

    「目玉の話」の方が衝撃的なのは、語りの文体だからかもしれない。まあ、この話を音声で聴く機会はめったにないだろうけど(笑)

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    2014年08月23日
  • ジョジョの奇妙な名言集 Part1~3

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    まぁ、ネット上によく転がってる「ジョジョ語集」と内容はそう変わりませんが、書き下ろしイラストとか、僕の好きな「ねーちゃん!あしたっていまさッ!」 が入ってたからとりあえず満足です。

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    2014年06月29日
  • 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える

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    即物的で無味乾燥な味の、いい具合な一品。ハードボイルド的に心理描写をやめているのに、何故かメランコリックなのが微笑ましい。

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    2014年06月07日
  • 肉体の悪魔

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    ★3.5。
    こんな若者が人間の内面、つまり行きつくところの自己中心主義をメロドラマに乗せて抉り出すとは。
    あくまで主人公の内面にのみ焦点を当てることで、読者にマルトはじめとした他の登場人物の内面を考えさせる構図もこの作品では成功しているのでは。
    マルトは当然ながら父親が凄く気になる、彼は息子を通して何を見ていたのだろう?
    共犯者なのか、無関心なのか、愉快犯なのか、考えれば考えるほど色んな妄想が膨らみますな。

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    2014年04月24日
  • マダム・エドワルダ/目玉の話

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    ネタバレ

    これは強烈な本だな、と感じました。
    とてもじゃないですが、普通の人だと
    思いっきりこの本はきつく感じると思います。

    何でもござれ!なひとには
    割と性に合うことでしょう。
    でも、扱われている性描写も
    かなりハードでフェティシズムあふれるものです。
    これも耐性がなければ大変なことに。

    でも、それだからってえげつない、
    という感じではないのです。
    何というか、非日常、
    人が壊れゆく、一種の美しさを
    見た感じがするのです。

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    2014年02月11日
  • ジョジョの奇妙な名言集 Part1~3

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    JOJO貴様このレビューを見ているな?
    残念ながらこの名言は収録されていませんが沢山名言のっています。

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    2014年01月31日
  • ジョジョの奇妙な名言集 Part1~3

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    原作知らないと意味不明と思われる名言の数々。
    ディオの科白のパンのくだりはリアルタイムで読んでて悪党のどす黒さを強烈に植え付けてくれました。

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    2013年12月14日
  • 消しゴム

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    ギリシャ時代の戯曲『オイディプス王』が悲劇を書いたものならば、その遠い反響である本作はさしずめ「書かれてしまった悲劇」とでも呼べば良いのだろうか。「この小説が語るのは、銃弾が三、四メートルの距離を通過するのに必要とした時間―すなわち〈余分の〉二四時間なのだ」という著者の言葉は、本作の主体とは〈物〉であり〈物化された主体〉であることを的確に示している。つまり、機械仕掛けの物語。それは人間の主体を主題とする実存主義の反動として書かれたのだと指摘する解説は60年代フランス作品が持つ小難しさを解きほぐしてくれる。

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    2013年12月09日
  • 肉体の悪魔

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    P189「御者は三度のキスを見たと思っただろうが、最初のキスが続いていたのだ。」

    残酷な愛。
    この未熟な精神と行動を、冷酷に分析し直して書いている姿を思い浮かべると不気味な感じがする、、、それともあえて客観的なのかしら。


    さすが光文社文庫は翻訳がうまいと思う。

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    2013年11月28日
  • 消しゴム

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    ロブ=グリエといえば、昔『去年マリエンバードで』は観た、
    が、その脚本を書いた人だという以外、知識なし、でも、
    某誌を捲っていて、この本の広告が目に留まったので購入。
    脚本も手掛けた人――という先入観のせいかどうか、
    小説なんだけど、何だか台本を読まされている気分だった(笑)
    いろんな人物が出てきて、時間が前後に行ったり来たり。
    構造主義だのヌーヴォー・ロマンだのと言われても難しいことはわからないけど、
    これは倒叙ミステリの一種かもしれない……ぐらいに考えて読んでいったら
    そこそこ面白かった。
    被害者と犯人が序盤で明らかにされており、
    探偵役がいかにして「正解」に辿り着くか、あるいは辿り着けな

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    2013年09月26日
  • 消しゴム

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    カフカを分かりやすくしようとするとこうなるのかなー。
    消しゴムのくだりは好き。
    これはこれでいいけど、解説が納得いかないな。
    安部公房や保坂和志がこの作品の影響を受けている?!うーん。

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    2013年08月27日
  • 肉体の悪魔

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    二十歳で夭折した20世紀フランスの小説家レイモン・ラディゲ(1903-1923)による、自伝的要素を含んだ処女小説、1923年。

    本作品の舞台が戦時下であると語るところから、物語は始まる。

    「僕はさまざまな非難を受けることになるだろう。でも、どうすればいい? 戦争の始まる何か月か前に十二歳だったことが、僕の落ち度だとでもいうのだろうか?」

    第一次大戦という、深甚な虚無に否応もなく曝された少年。時代が少年にも強いる精神の屈折。無邪気で在ることを許さない、屈折。

    それでもこの少年は、子どもじみた万能感から、自分が子どもであることを否定して成熟した大人であろうと、心理に於いても行動に

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    2013年08月28日
  • 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える

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    精神病院に入院していたジュリーがある日アルトグという富豪の甥のベビーシッターになるが、殺し屋のトンプソンに誘拐される。ジュリーは子供を連れて必死の思いで脱出する。果たして2人は無事に逃げおおせることができるのか?というのが粗筋。特異なのはジュリーにしろアルトグにしろ殺し屋にしろ、どこか行動が狂っていて、もはや善悪の区別が付けられなくなっている点。一切の心情描写を省いた文体がそれを強調する。物語の展開や殺し合いの描写は極めて巧みでハードボイルドとしては傑作だと思う。個人的には主要な人物があまりにもあっけなく死んでしまい、その狂気から何かを読み取る前に物語が終わってしまった感があって少し物足りなか

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    2013年03月31日
  • 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える

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    久しぶりに、バイオレンスな小説を読んだ気がします。なんというか、黒社会を描いた80年代後半から90年代前半にかけての香港映画みたいな、もしくは今ほど有名になる前の三池崇史監督作品のVシネマというか。ある程度、物騒な話だろうとは思っていたものの、作品と著者に対しての予備知識を全く持たずに読んだので終盤は驚くばかりでした。かつてTV東京木曜夜9時に放映されていた映画のような、万人受けはしないけれど好きな人には病みつきになる魅力を持った作品だと思います。

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    2012年12月16日
  • マダム・エドワルダ/目玉の話

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     まだ、一歩踏み込んで感想を述べるにいたっていませんが、


     バタイユさんをもっといろんな角度から読んでみたくなりました。

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    2012年10月30日
  • マダム・エドワルダ/目玉の話

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    玉砕。話がよりわかりやすいのは目玉の方かと思いましたが、理解は出来かねます…
    てかよくそんなことおもいついたよね!の連続。

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    2012年08月29日
  • ジョジョの奇妙な名言集 Part1~3

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    ありそでなかったジョジョ名言集。

    こういうのは、どんなに選りすぐってもファンからは文句が出るところですが、そこをあえてデザイン重視の本づくりにしたのはナイス。

    ネットで有名なあれやそれは重点的に収録されていたりするので、意外に「ワカっている」作り。

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    2012年04月24日
  • ジョジョの奇妙な名言集 Part1~3

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    内容が想像していたよりもかなり薄くてがっかり。
    名言のチョイスは悪くないが、それをただ並べているだけ。
    カラーに関しても、名言を抜き出しているページは効果的でいいと思うが、原画のページの中途半端な色付けはいらない。

    が、表紙をはじめ、数点書き下ろしと思われる絵があるからそれだけで価値はある。
    それから各部の初めに単行本表紙を並べたものがあり、これは他になかったのでこうやって並べて見られるのはいい。

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    2012年04月22日
  • マダム・エドワルダ/目玉の話

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    「マダム・エドワルダ」の方はそうでもなかったですが、「目玉の話」の方はなんだか文体がしっくりきませんでした。解説のところにタイトルを「目玉の話」とした理由が説明されていますが、「確かにそうかもしれないけど…」という感じがしてあまり納得できませんでした。好みかもしれませんが。

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    2012年03月29日