マンシェットの作品一覧
「マンシェット」の「愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「マンシェット」の「愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
これを紹介する時正直悩んだ。冒頭が
「トンプソンが殺すべき男はおかまだった。」
だし、ヒロインが精神病院から出てきたばかりだし、タイトルがこれだし。だし、だし、だし。だいたい、おかまはその後の物語に全然絡まないんだから、殺す相手がおかまでなくてもいいじゃないか。ほら、ね、このように、この本を差別用語を使わずに紹介するのは難しい。仕事としてレビューを頼まれると言葉を選ぶのに苦労する。この本を知ったのはトヨザキユミさんが主宰する書評合評会で、もう一つの課題図書は西村賢太さんの『どうで死ぬ身の一踊り』これもまた…忌み言葉を使わず紹介するのは難易度高い。ちなみに合評会はアマチュアの作品を審査するものだ
Posted by ブクログ
【本の内容】
精神を病み入院していたジュリーは、企業家アルトグに雇われ、彼の甥であるペテールの世話係となる。
しかし凶悪な4人組のギャングにペテールともども誘拐されてしまう。
ふたりはギャングのアジトから命からがら脱出。
殺人と破壊の限りを尽くす、逃亡と追跡劇が始まる。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
Posted by ブクログ
素晴らしくスタイリッシュな作品。
他のハードボイルド小説が野暮で芋っぽく見えるほどだ。
ただ、あまりに淡泊で読みごたえが無いと思う人もいるかもしれないが
そういう人は放っておいて問題無い。
無駄の無い文体は読み手にも洗練を要求するのだ。
シンプルだからと言って人物が記号化していたりはしない。
登場人物の衝動的で意味の無い行動が人物に深みを与えている。
元精神病患者の主人公、敵役の殺し屋、
内面と行動が伴わずただ暴力だけが積み重なっていく。
一度味わうとまた戻って来ざるを得ない独特の世界がある。
映画などとは違う「文章」の楽しみに溢れた小説。
ストーリー自体はわりとありふれたものだけれど