大塚ひかりのレビュー一覧
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紫式部が源氏物語を通して伝えたかったことをわかりやすく解説している本。
今年の大河ドラマ「光る君へ」の影響で気になって読み始めたが、当時の文化(通い婚など)を踏まえて源氏物語の描写がどういう意味を持つのか、が描かれており、大河を観ているとより楽しめる。
紫式部は彰子の教育係という立場ではあったもの...続きを読むPosted by ブクログ -
紫式部は最高の家庭教師でしたね。
だからこそ、彰子はあんなに成長した。
昔から知っている『源氏物語』ですが、深い。
研究していくと、どんどん深みにはまっていきますね。Posted by ブクログ -
大塚ひかりさんの独特の視点で書かれた
源氏物語を実用書として読むとどうなるか。
とても面白い!
まず、源氏物語の時代には
有力な実家の後ろ盾のない貧しい女性には厳しい社会で
ブスは言うまでもなく、美人でも貧しければ
人間扱いされない、と指摘する。
だが、そんな環境でも、自分らしさを保てば
ブスで貧...続きを読むPosted by ブクログ -
毒親の日本史。大塚ひかり先生の著書。毒親はいつの時代にもいる。毒親は現代社会にしか存在しないというのは大きな勘違い。毒親の歴史は長い。日本の歴史においては子捨て、子殺し、孫殺し、虐待、殺し合いをする毒親がたくさんいた。自らの野心や欲望や保身のために子供をコントロールして子供を洗脳して子供を道具によう...続きを読むPosted by ブクログ
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おもしろい。
めっちゃ研究して書かれているのがすごい。
うんちが神と繋がっているなんて全然知らんし考えもしなかった。
曹洞宗の道元がトイレマナーを細かく書いていて「壁に字を書いてはならない」とかも書いてたとかも笑えるー!
ちなみに私はどうにも「うんこ」という呼称が汚らわしく感じて苦手で、「うんち」...続きを読むPosted by ブクログ -
かけがえのない人など居ないは
こと恋愛に関していえば年齢を重ねたからこそ分かる言葉なのでしょか。私の若い頃は同僚の女の子は「彼しか居ない」
と断言してて今は全く会ってないしどんなか分かりません。
仕事の事は思い出したのは過労死した広告代理店の女の子の事で彼女は聡明だからドロップアウトした自分の将来が...続きを読むPosted by ブクログ -
何度も読んだ源氏物語だけれど、新しい視点から色々と知れて、再び読みたくなりました。人との関わり方やかわし方を現代の自分たちの生活にも結びつけて考えていくと、なるほど納得のいくことも多く勉強にもなりました。源氏物語は面白い。Posted by ブクログ
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古典文学を、残虐性という面から抜き出して、昔の日本人の価値観や習慣が現代と比べていかにひどかったのかを記述した一冊。 ”昔は良かった”という論調に対して、”そんなことはない、昔の方が今よりずっとひどかった”という主張となっている。
残虐性という性質上、なかなか学校では詳しく扱えないという事情からか...続きを読むPosted by ブクログ -
職場の大先輩からお借りした本。
美容雑誌「美的」連載のエッセイ。
古典文学における平安貴族たちの「美」がテーマ。
時は外戚政治全盛期、男も女も「モテること」が明日のメシに直結していた時代です。
美しくあるための努力や工夫、はたまた心構えの数々は、我々現代人にとっても十分示唆に富むものばかり。
肌...続きを読むPosted by ブクログ -
古典文学の内容は好きなのだけど、読み解いたりするのは苦手。
そんな私にも読みやすくて物凄く面白かった。
源氏物語が例で多め。色んなものが詰まってるもんね。
この方が色んな古典を解釈してくださったら、もっと好きになるなあ。
性は政であり生であった。現代の私達にもぐっと親しみやすくなった気がする。
日本...続きを読むPosted by ブクログ -
「あさきゆめみし」では素敵キャラも見方を変えればどいつもこいつもサイテー男のオンパレードで笑う。
なかでも一番サイテーなのは宇治十帖の薫とみた。Posted by ブクログ -
『源氏物語』の身体性、五感に関する著書。
『愛とまぐはひ古事記』が面白ろかったので、こちらも購入。
受験生時代、面白いなーと興味はあったものの、通り過ぎてしまった『源氏物語』を読んでみる気にさせてくれた一冊。Posted by ブクログ -
モテモテ源氏が絶世の美女たちと夜を重ねる…というお耽美なドラマ、映画、またはアニメを観て、何か釈然としない、感動できない…はっ、私って不感症?
…と思いつつも、「源氏なんてあんまり魅力ないよね?」「ってか、ウジウジ人間ばっかりの宇治十帖、二度と読む気しないわ」「髭黒の大将みたいな旦那って、たまにいる...続きを読むPosted by ブクログ -
なんと言うかこう、源氏物語がどれだけすごい小説かが分かったというか。
現代からガチに読み込んでも十分に応える。
歴史とか社会だけでなく、女性の立場、内面、リアル感残しながらもあくまでフィクションで。色んな章で色んな人物を描きながら、実は全体通して出口があった。
すっげえ。
なんかこう、女性自身...続きを読むPosted by ブクログ