大塚ひかりのレビュー一覧

  • やばい源氏物語

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    ほんとに『源氏物語』はやばい、ですね。
    今なら、小説の書き方なんて研究しつくされて?いるけれど。
    そんなものが何も無いあの時代にこれだけのものが描けたなんて。
    やっぱり、やばい。

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    2025年02月08日
  • 嫉妬と階級の『源氏物語』(新潮選書)

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    ネタバレ

    古典エッセイストである著者の本は素人の私にも分かり易く読みやすく、視点も庶民的で好きな作家さんです。
    と、言いながら著者の本は長いことご無沙汰でした、が、今年は大河ドラマが源氏物語の時代を扱うということで、平積み棚に並んでいましたよ!新刊が。

    学者さんの書いた研究本も面白いけどちょっと難しいときもある、そんな私に肩ひじ張らないこんな本はちょうど良かったです。
    本書も読み終えたらフセンでいっぱいになりました。
    以下備忘録と感想です。。長いよ。

    ☆よく、桐壺帝は醍醐天皇がモデル、と言われているけれど、根拠は研究本にとっては基礎過ぎて?説明がありませんでした。
    なので私もそうなんだー、としか思い

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    2024年06月21日
  • やばい源氏物語

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     「やばい」という言葉が使われている本は、何となく信用がおけないと思ってしまいますが、ご安心ください、内容はしっかりしています。読者の敷居を低くするための、戦略です。
     第一章 設定がやばい
     第二章 ブスがやばい
     第三章 モデルがやばい
      …
    と、次々と「やばい」であおってきますが、「源氏物語」の異端性と革命性は伝わってきます。

     源氏物語が書かれた時代を正確に知ることはできませんが、現代人が思う源氏物語より、当時の人が思う源氏物語の方がずっと価値があったのだろう、ということに改めて気づかされました。

     大河ドラマ「光る君へ」と重ねて読んでみることをお勧めします。

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    2024年05月26日
  • 傷だらけの光源氏

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    源氏物語といえば…、光源氏さんのハーレム物語でしょ、って感じだけど!本当は、もっと深いんだーっ!紫式部は、人の欠点とかを人の魅力として捉えてたのかんだろうな。それに、光源氏を紫式部自身が自分を重ねながら描いてるってところが素敵だった。紫の上が目立たなかったら、紫式部って呼ばれてなかったかもしれない。例えば、浮舟式部とかさ(名前のセンスなくてすまん。)、他の名前になってたかもしれないのが、驚きだよね。

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    2024年04月15日
  • 源氏物語の教え ──もし紫式部があなたの家庭教師だったら

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    紫式部が源氏物語を通して伝えたかったことをわかりやすく解説している本。

    今年の大河ドラマ「光る君へ」の影響で気になって読み始めたが、当時の文化(通い婚など)を踏まえて源氏物語の描写がどういう意味を持つのか、が描かれており、大河を観ているとより楽しめる。
    紫式部は彰子の教育係という立場ではあったものの、それは決して立場が強いということではなく、人数(ひとかず)にも数えられないようなものと知り、私が思っていた以上に当時のヒエラルキーがあったことに驚いた。
    またパワハラだけでなくセクハラもかなりあったことにも驚き。何となく平安時代は雅で煌びやかなイメージしかなかったが、源氏物語には女性を”まわす”

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    2024年04月06日
  • 源氏物語の教え ──もし紫式部があなたの家庭教師だったら

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    紫式部は最高の家庭教師でしたね。
    だからこそ、彰子はあんなに成長した。
    昔から知っている『源氏物語』ですが、深い。
    研究していくと、どんどん深みにはまっていきますね。

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    2023年09月17日
  • ヤバいBL日本史

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    古事記から江戸時代までの、日本史、日本文学にあらわれるやばいBLの歴史、事例集である、テーマはBLなれど内容は日本史。
    日本史の人物に詳しい人にはあのひともこの人もと面白いだろう。高校まで歴史に触った程度でもなかなか楽しめる。源氏物語や仏僧の話はよくあるものだが非常に詳しく、そして、東海道中膝栗毛のヤジキタさんも!?
    ととにかく面白く読み進んだ。
    夫婦別姓もLBGTQ差別禁止も法律にできない国、日本のなにかが変わるとか失われるとかくだらないことを言い鵜呑みにし、、という噴飯物の2023年5月に刊行された本書。著者の先生はふんわりやんわりと、そしてちくりと書かれたのではないかなと思う。実に日本史

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    2023年06月09日
  • 源氏物語の教え ──もし紫式部があなたの家庭教師だったら

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    ネタバレ

    大塚ひかりさんの独特の視点で書かれた
    源氏物語を実用書として読むとどうなるか。
    とても面白い!

    まず、源氏物語の時代には
    有力な実家の後ろ盾のない貧しい女性には厳しい社会で
    ブスは言うまでもなく、美人でも貧しければ
    人間扱いされない、と指摘する。
    だが、そんな環境でも、自分らしさを保てば
    ブスで貧しくても、生きられることもあるという。
    末摘花などがその例。

    一方、経済的に豊かで、美人なら、
    きちんとした扱いは受けるものの
    受け身で愛されるだけの女性(=なめられる女)は
    死ぬ運命にある、という。
    例えば、桐壺の更衣のように。

    そして、宇治十帖はダメ女たちの物語で、
    特に浮舟は、貧しくて、特

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    2023年05月03日
  • 毒親の日本史(新潮新書)

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    毒親の日本史。大塚ひかり先生の著書。毒親はいつの時代にもいる。毒親は現代社会にしか存在しないというのは大きな勘違い。毒親の歴史は長い。日本の歴史においては子捨て、子殺し、孫殺し、虐待、殺し合いをする毒親がたくさんいた。自らの野心や欲望や保身のために子供をコントロールして子供を洗脳して子供を道具にように悪用乱用した毒親たち。形は違えどいつの時代も毒親は存在していて毒親に苦しめられる子供も存在している。

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    2022年10月08日
  • うん古典―うんこで読み解く日本の歴史―

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    おもしろい。
    めっちゃ研究して書かれているのがすごい。
    うんちが神と繋がっているなんて全然知らんし考えもしなかった。
    曹洞宗の道元がトイレマナーを細かく書いていて「壁に字を書いてはならない」とかも書いてたとかも笑えるー!

    ちなみに私はどうにも「うんこ」という呼称が汚らわしく感じて苦手で、「うんち」と言いたいこだわりがある。

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    2021年06月16日
  • くそじじいとくそばばあの日本史

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    タイトルの通り、内容もfunkyな1冊。
    良くも悪くも、お年寄りの昔も今も変わらないと教えてくれる1冊です

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    2021年03月13日
  • 源氏物語の教え ──もし紫式部があなたの家庭教師だったら

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    かけがえのない人など居ないは
    こと恋愛に関していえば年齢を重ねたからこそ分かる言葉なのでしょか。私の若い頃は同僚の女の子は「彼しか居ない」
    と断言してて今は全く会ってないしどんなか分かりません。
    仕事の事は思い出したのは過労死した広告代理店の女の子の事で彼女は聡明だからドロップアウトした自分の将来が見えてしまったんじゃないかと思います。
    NHKのドラマ「半分、青い。」は最終的に主人公と幼馴染みが結ばれるみたいですよね。じゃあ運命の人だったんだと・・。
    私は源氏物語は金子光晴と同じで面白いと言えば面白い。
    つまらないと言えばつまらないって感じです。
    話が纏まらずすみません。

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    2018年07月12日
  • 源氏物語の教え ──もし紫式部があなたの家庭教師だったら

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    何度も読んだ源氏物語だけれど、新しい視点から色々と知れて、再び読みたくなりました。人との関わり方やかわし方を現代の自分たちの生活にも結びつけて考えていくと、なるほど納得のいくことも多く勉強にもなりました。源氏物語は面白い。

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    2018年05月01日
  • 本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―

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    古典文学を、残虐性という面から抜き出して、昔の日本人の価値観や習慣が現代と比べていかにひどかったのかを記述した一冊。 ”昔は良かった”という論調に対して、”そんなことはない、昔の方が今よりずっとひどかった”という主張となっている。

    残虐性という性質上、なかなか学校では詳しく扱えないという事情からか、知らないことがたくさんあり、内容が新鮮で面白かった。本書内で著者も述べている通り、現代人のやった程度の事、思いつく限りの残虐な行為というものは、とっくの昔に誰かがやっているものである。

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    2017年05月18日
  • 綺麗になる古典美人道

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    職場の大先輩からお借りした本。

    美容雑誌「美的」連載のエッセイ。
    古典文学における平安貴族たちの「美」がテーマ。

    時は外戚政治全盛期、男も女も「モテること」が明日のメシに直結していた時代です。
    美しくあるための努力や工夫、はたまた心構えの数々は、我々現代人にとっても十分示唆に富むものばかり。
    肌を美しく保つには?歯は?髪は?ニキビの治し方は???
    紹介されている美容法(かなりスゴイのもありますが)を実際に試さずとも、読んだ後になんとなくキレイになったような気になりました。

    巻末の「本書に登場した主な古典美人本ガイド」も圧巻。
    『源氏』のみならず、もっともっと古典文学に触れたくなります。

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    2016年09月25日
  • 快楽でよみとく古典文学(小学館101新書)

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    古典文学の内容は好きなのだけど、読み解いたりするのは苦手。
    そんな私にも読みやすくて物凄く面白かった。
    源氏物語が例で多め。色んなものが詰まってるもんね。
    この方が色んな古典を解釈してくださったら、もっと好きになるなあ。
    性は政であり生であった。現代の私達にもぐっと親しみやすくなった気がする。
    日本人が変態なのはもう祖先からだから仕方ないよね・・・。

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    2014年08月21日
  • 源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語

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    ネタバレ

    「あさきゆめみし」では素敵キャラも見方を変えればどいつもこいつもサイテー男のオンパレードで笑う。
    なかでも一番サイテーなのは宇治十帖の薫とみた。

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    2014年03月12日
  • カラダで感じる源氏物語

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    『源氏物語』の身体性、五感に関する著書。
    『愛とまぐはひ古事記』が面白ろかったので、こちらも購入。

    受験生時代、面白いなーと興味はあったものの、通り過ぎてしまった『源氏物語』を読んでみる気にさせてくれた一冊。

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    2011年12月07日
  • 源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語

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    モテモテ源氏が絶世の美女たちと夜を重ねる…というお耽美なドラマ、映画、またはアニメを観て、何か釈然としない、感動できない…はっ、私って不感症?
    …と思いつつも、「源氏なんてあんまり魅力ないよね?」「ってか、ウジウジ人間ばっかりの宇治十帖、二度と読む気しないわ」「髭黒の大将みたいな旦那って、たまにいるよね~」
    …などというたわごとを他人に言えば奇人変人されるばかりで誰もわかってくれない。
    …という思いを長いことしてきたわけですが…
    この本は、まったくもって的確すぎる言葉で、びりびりとしびれさせてくれました。
    でも、これはあくまで女視点であるし、他の本や、いろいろな現代語訳を読むことをお勧めします

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    2023年11月20日
  • やばい源氏物語

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    『源氏物語』の魅力を紹介した本で、硬派なものではなく全体的に軽い雰囲気で著者が物語の舞台を解説する。『源氏物語』は今から1000年以上前の物語だが、人間の心情、経済事情、結婚や少子化など、現代人が読んでも共感できる、考えさせられる本である。また紫式部の背景も解説しており、彼女が当時の社会においてどれほど異端な存在であったのかがわかる。

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    2025年09月21日