大塚ひかりのレビュー一覧

  • 本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―
    昔は良かったという嘆きを覆してくれる、昔はもっと酷かったという話。古典に書かれた実証であるが、ひどい話に暗さはなく、さばけた語り口が良い。古典に興味が湧いてくる入門書でもある。2018.4.22
  • 女系図でみる驚きの日本史(新潮新書)
    皇室から平安時代の藤原氏、そして各時代の将軍家。資料に記述される表の歴史では滅亡してしまっているはずの一族が、女系に視点を置いてみてみると違った面が見えます。血という観点から考えると、一族の血は絶えておらず、それどころか時代の中心に今も居続けていることがわかります。そしてそれが昔はむしろ重要であった...続きを読む
  • 女系図でみる驚きの日本史(新潮新書)
    著者が楽しみながら、好きなように書いていることがよく分かる本だった。歴史を学ぶのに、自分の手を動かして作業しないといけないと思っていたところ、著者が自前で女系図を作って古典を楽しんでいたというのは良い例だと思う。知らない人物、言葉が多過ぎて何か新しい知識が頭に残ったような気はしないけれど、発想の種み...続きを読む
  • 女系図でみる驚きの日本史(新潮新書)
    戦略的にやってるんだろうけど、この人の露悪的な言い方がどうも鼻について…と思っていた。
    が、やはり面白い。

    古代の天皇制についてはほとんど知識がないので、藤原光明子があと少しで天皇になるところだという話にびっくり。
    しかもそうすれば、天皇家が姓を持つ事態になっていたかもしれないと聞けば、刺激的だ。...続きを読む
  • 本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―
    ある程度、古典や歴史の狭間でうごめいているのは
    わかっていたけど、これだけの量で畳み込まれると、
    やっぱり昔って酷いこと沢山あったんだなぁと、
    現代に生きていることに感謝してしまう。

    生類憐みの令が実は、捨て子、捨て病人の禁止をも
    決めていたって知らなかったです。
    あぁ読みが足りなかったな。もっと...続きを読む
  • 女系図でみる驚きの日本史(新潮新書)
    <目次>
    第1章  平家は本当に滅亡したのか
    第2章  天皇にはなぜ姓がないのか
    第3章  なぜ京都が都になったのか
    第4章  紫式部の名前はなぜ分からないのか
    第5章  光源氏はなぜ天皇になれなかったのか
    第6章  平安貴族はなぜ「兄弟」「姉妹」だらけなのか
    第7章  「高貴な処女」伊勢斎宮の密通...続きを読む
  • 本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―
    生類憐みの令で、「捨て病人」が禁止されたと聞いてビックリ。じゃあそれまでって…
    ( ̄∀ ̄)
    古今東西、現代日本よりラリホーな地はない、ということで、明日も頑張ろう。
    軽い読み物の体裁を取っている割に、巻末の参考資料は古文・漢文に同種の文献・サイト、とすごく充実しています。
  • 本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―
    <目次>
    はじめに
    第1章  捨て子、育児放棄満載の社会~昔もあった大阪二児餓死事件
    第2章  昔もあった電車内ベビーカー的論争~「夜泣きがうるさい」と子を捨てるようなシングルマザーに迫る村人たち
    第3章  虐待天国江戸時代~伝統的「貧困ビジネス」の実態
    第4章  本当はもろかった昔の「家族」~虐待...続きを読む
  • 古事記 いのちと勇気の湧く神話
    これが初古事記だったが解説がおもしろく、文量もそんなにないので、軽い気持ちで読むことができた。導入には最適な本だと思う。
  • ひかりナビで読む竹取物語
    二部に分かれていて一部が「竹取物語」。
    大塚ひかりさんの訳が非常にわかりやすい。
    竹取物語がダジャレだらけなのも驚き。
    面白かった。竹取物語入門にはいいと思う。

    二部は「古典世界へのいざない」。
    昔話って元々はこんな話だったらしい。
    浦島太郎は、実は乙姫が亀に化けて太郎を誘った。
    舌切り雀は、怪我...続きを読む
  • カラダで感じる源氏物語
    「カラダで感じる」とあってしかも「源氏物語」となるとエロい想像をしてしまいそうですが・・・中身は全然違います。エロな話も多少はありますが、それよりもむしろ、病気ネタや経済事情について書かれているところの方が面白い。
  • 古事記 いのちと勇気の湧く神話
    入門書として読んだ。予想していたよりも、もっと間口を広げてくれた。うーん、やはり「シモ」の話はこの歳になっても、取っつきやすい。もうちょっと「古事記」を知ってみたいと思わせてくれる本でした。
  • 古事記 いのちと勇気の湧く神話
    イザナミ・イザナキの国産みの話などで、よく知られている『古事記』だが、断片的にしか知らない。ざっくりした入門書かと思って読んだ。
    古典を材に現代に引き寄せて解釈を展開する著者だが、ここでもその手法で語られていた。
    ウツになった体験もさらりと語られていたが、人生、山あり谷ありだなと思った。
  • 源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語
    昔っから思っていたことがタイトルで思わず買ってしまった。
    なるほど〜!親子小説か。

    紙が貴重で、さくっとコピペもできない時代なのに、
    紫式部の物語力は偉大だとあらためて思いました。
    思い描くモデルがいるからこそ、人物にぶれがないのでしょうね。

    本書に関しては、作者の持ち味の表現の真っ当さに赤面・...続きを読む
  • 源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語
    ワタシには見えなかった新たな目線で、バッサバッサと源氏物語を切り裁く本書。特に宇治十帖は、何かもよーんとしたまま物語が進むと感じた理由を改めて知るコトが出来たんでとっても嬉しい♪ 一番笑ったのは、『朱雀院の××疑惑』。(笑) 気になる方は、是非ご一読を!! 源氏物語挫折経験アリの方にも、楽しいと...続きを読む
  • 源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語
    どいつもこいつも何かしら問題アリで「サイテー」な源氏の男君。ちょっと「そこは飛躍しすぎでは」という部分もあるけど、古典の授業がつまんなかった人は読んでみましょう。源氏がワイドショーに見えてきます。それ以外にも、なんで式部はこんなサイテーな男どもを用意したの?ただの風潮?と勘ぐってる人にもオヌヌメ。
    ...続きを読む
  • カラダで感じる源氏物語
    高校時代に先生におススメされた本。読み返してみました。
    源氏物語はエロ本であるという衝撃的な本(まだ、あの頃は清かった)
    平安時代は怨霊と片付けられていた病気の話など、とても面白かった。
    ただこの本をよむには源氏物語を通読している必要がある。
    単語が難しいので原文は難しい方も多いだろうから、漫画など...続きを読む
  • カラダで感じる源氏物語
    与謝野晶子と円地文子の訳の物語を読んだことがある。
    少しでも概要を知ってる者には、
    このエッセイはとても面白く読めると思う。
    全く聞きかじってない者は、
    読んでみようという気になるんじゃないかな。
    私も、心新たに、
    瀬戸内寂聴の源氏物語を読みたくなった。
  • くそじじいとくそばばあの日本史
    意外と高齢な昔の人たちのお話。クソがついても悪口ではないという事。
    年金とかない時代だから貴族とかVIP以外の高齢者は大変だったんだろうなぁとは思う。
  • うん古典―うんこで読み解く日本の歴史―
    ほんとに表題の通り。うんこで読み解く日本の古典が中心なんだけど中国の史記とかと出てくる。
    よく調べたな。