大塚ひかりのレビュー一覧
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日本史や日本の古典文学で見られる男性同士の濃密な関係や性愛をBLというくくりでカジュアルにまとめた本。
女装したヤマトタケル、とりかへばや物語、頭中将と光源氏の怪しさ、敦盛、義経、世阿弥、エレキテル平賀源内。
日本史のお勉強中に「これは……ちょっと怪しいのでは⁈』となったアレやこれやの有名どころはほぼ網羅されている。その手の「怪しい関係」に目がない人にとってはありがたいまとめ本だろう。
ただ、すっかり西欧化されてしまった現代日本人の感覚からすると、対等な個人と個人の恋愛こそが「正しい愛」だが、この本に描かれている男たちの関係性は、そんな狭い価値観では割り切れない、当時の文化的な背景があっ -
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「女系図でみる驚きの日本史」と同様に、同じものを素材にしても、扱い方ひとつで見え方が変わる面白さを味わった。
平安貴族の「セクハラ満載の社会で女が生き延びる」ために、何が必要かを説く物語として読むことができるなんて。確かに、抄訳や「あさきゆめみし」でしか読んでなくても、全然光源氏ステキ、とは思えなかったんだけど、そうか、これは源氏をダシにさまざまな女の姿を描くことが主眼だった、かもしれないから、仕方ないんだ。
もちろん、どんな物語からだって教訓は引き出せるわけだから、これが正しい読み方なのかは分からないけど。でも、こういう読み方もできるってことを知るのは、面白い。 -
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日本の歴史における高齢者たちの人生を楽しくおもしろく読みやすく書かれている一冊。
80歳を超えてからの政界デビュー。
平安時代の美魔女。
77歳で50歳年下の女性との愛に溺れた一休さん。
身分差を利用して亡き夫の姉の旦那に押しかけ再婚した熟女。
介護者にキレる老人たち。
さまざまな老人たちのエピソードが登場しますが、こうやって見ると現代と大して変わらないような。
昔の平均寿命が短いのは乳幼児死亡率が高かったからで、江戸時代でも100歳を超える人がいたのは驚き。
しかもその年齢で政治に携わっている人まで。
欲深いからこそ長生きする力があるのかもしれませんね。
政治にお金に愛欲に、年をとって -
Posted by ブクログ
久々に心躍るリアル書店と出会い、夢中で本棚を眺めていて目が合った一冊。大塚ひかりさんの日本史本、面白くないはずがないです。
本書のテーマは「毒親」と「毒親に育てられた子ども」としての歴史的人物像について(時折創作の登場人物も混ざる)。古代から近現代に至るまで歴史上偉大な業績を残し、誰もが立派な人と称える人物に親子関係というフィルタを通してみると見えてくる新たな姿がとてもスリリングでした。
「毒親」という呼び方を嫌う方もいるかとは思いますが、読んだら「まぁ毒としか言いようがないわなあ(´・ω・`) 」とひとりごちること請け合いです。
「蜻蛉日記」や「十六夜日記」など学生時代にただただ丸暗記 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
戦略的にやってるんだろうけど、この人の露悪的な言い方がどうも鼻について…と思っていた。
が、やはり面白い。
古代の天皇制についてはほとんど知識がないので、藤原光明子があと少しで天皇になるところだという話にびっくり。
しかもそうすれば、天皇家が姓を持つ事態になっていたかもしれないと聞けば、刺激的だ。
(今年出た本なので、女性天皇ことも考えさせられる。)
頼朝の母、常盤御前は、「雑仕女」とされ、地位の低い人と思われているが、当時義朝の唯一の正妻として、社会的に重んじられていた、とあるのも初耳。
武運を上げるために醜女を娶ったり、秀でた学者は特異な容貌をしているという文化的伝統も、興味深い。