【感想・ネタバレ】源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語のレビュー

あらすじ

なぜ『源氏』の男たちはかくまでサイテーか? 『源氏』の男たちは「親子関係」のなかでとらえて初めて、その男女関係も理解できるのだ。『源氏』は愛の物語、親子関係と恋愛関係、愛という同じ穴のむじなに生きる人たちの物語である。それは読み手の恋や親子関係に重なって、私たちの心をほぐし開いていく。幸せって何? という問いかけをはらみながら。

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ネタバレ

「あさきゆめみし」では素敵キャラも見方を変えればどいつもこいつもサイテー男のオンパレードで笑う。
なかでも一番サイテーなのは宇治十帖の薫とみた。

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2014年03月12日

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モテモテ源氏が絶世の美女たちと夜を重ねる…というお耽美なドラマ、映画、またはアニメを観て、何か釈然としない、感動できない…はっ、私って不感症?
…と思いつつも、「源氏なんてあんまり魅力ないよね?」「ってか、ウジウジ人間ばっかりの宇治十帖、二度と読む気しないわ」「髭黒の大将みたいな旦那って、たまにいるよね~」
…などというたわごとを他人に言えば奇人変人されるばかりで誰もわかってくれない。
…という思いを長いことしてきたわけですが…
この本は、まったくもって的確すぎる言葉で、びりびりとしびれさせてくれました。
でも、これはあくまで女視点であるし、他の本や、いろいろな現代語訳を読むことをお勧めします。
橋本治の窯変源氏物語なんかは、飽くまで男視点なんだけど、男視点で女心をくどくどと書いているところがなかなかおもしろく、こちらもお勧めです!

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔っから思っていたことがタイトルで思わず買ってしまった。
なるほど〜!親子小説か。

紙が貴重で、さくっとコピペもできない時代なのに、
紫式部の物語力は偉大だとあらためて思いました。
思い描くモデルがいるからこそ、人物にぶれがないのでしょうね。

本書に関しては、作者の持ち味の表現の真っ当さに赤面・・・
やっぱり『源氏物語』って苦手。

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2012年09月27日

Posted by ブクログ

ワタシには見えなかった新たな目線で、バッサバッサと源氏物語を切り裁く本書。特に宇治十帖は、何かもよーんとしたまま物語が進むと感じた理由を改めて知るコトが出来たんでとっても嬉しい♪ 一番笑ったのは、『朱雀院の××疑惑』。(笑) 気になる方は、是非ご一読を!! 源氏物語挫折経験アリの方にも、楽しいと思いますよ~。(^^)

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2011年08月13日

Posted by ブクログ

どいつもこいつも何かしら問題アリで「サイテー」な源氏の男君。ちょっと「そこは飛躍しすぎでは」という部分もあるけど、古典の授業がつまんなかった人は読んでみましょう。源氏がワイドショーに見えてきます。それ以外にも、なんで式部はこんなサイテーな男どもを用意したの?ただの風潮?と勘ぐってる人にもオヌヌメ。
個人的は八の宮のサイテーさがしっかり批判されてたのが二重丸

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2010年11月19日

Posted by ブクログ

源氏が嫌いなのは自分だけ?という誰にも言えなかったもやもや感がすっきりした。ただけなすだけでなく分析もしてるし。源氏だけでなく夕霧も薫も嫌いです。

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2011年10月24日

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