あらすじ
あなたは知っていましたか? 源氏物語の〇〇がやばいことを……! 「物語の舞台は当時、幽霊屋敷とされていた事故物件」「日本初の生き霊物語だった!?」「尻切れトンボと言われるラストの謎」など…… 紫式部が革命を起こした異端の書『源氏物語』、その知られざる魅力をユーモラスに紹介!
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Posted by ブクログ
ほんとに『源氏物語』はやばい、ですね。
今なら、小説の書き方なんて研究しつくされて?いるけれど。
そんなものが何も無いあの時代にこれだけのものが描けたなんて。
やっぱり、やばい。
Posted by ブクログ
「やばい」という言葉が使われている本は、何となく信用がおけないと思ってしまいますが、ご安心ください、内容はしっかりしています。読者の敷居を低くするための、戦略です。
第一章 設定がやばい
第二章 ブスがやばい
第三章 モデルがやばい
…
と、次々と「やばい」であおってきますが、「源氏物語」の異端性と革命性は伝わってきます。
源氏物語が書かれた時代を正確に知ることはできませんが、現代人が思う源氏物語より、当時の人が思う源氏物語の方がずっと価値があったのだろう、ということに改めて気づかされました。
大河ドラマ「光る君へ」と重ねて読んでみることをお勧めします。
Posted by ブクログ
『源氏物語』の魅力を紹介した本で、硬派なものではなく全体的に軽い雰囲気で著者が物語の舞台を解説する。『源氏物語』は今から1000年以上前の物語だが、人間の心情、経済事情、結婚や少子化など、現代人が読んでも共感できる、考えさせられる本である。また紫式部の背景も解説しており、彼女が当時の社会においてどれほど異端な存在であったのかがわかる。
Posted by ブクログ
面白かった!
源氏物語を読んで、なんとももやもやした、はっきり言うととても不快で嫌な気持ちになった数々の内容に対してとても腑に落ちる解説がなされていて、それも、ストレートに伝わる現代的な表現で説明してくれていて、読んでいてとても面白くて胸のつっかえが取れるような気持ちになりました。
また、源氏物語がいかに異端であったかもよくわかり、著者が本当に源氏物語が好きなんだなとしみじみ伝わりました。
Posted by ブクログ
「やばい」という言葉で表現されているのだけれど、『源氏物語』がいかに特異なものなのかがよく分かる。内容が面白いというだけでなく、特異な作品だという点も、長く読みつがれてきた理由の一つかもしれない。「()」の中に書かれているのが、原文か訳文か統一されていないのが少し読みにくかった。
Posted by ブクログ
源氏物語を読んでる人も読んでない人も気楽に読めて奥深い。内容を整理するのにも役立ち、そんな見方もあったのかと新たな気づきもある。
光源氏が若紫を見染める場面と中将と呼ばれる男が尼になった浮舟を盗み見する場面の若紫と浮舟の相似などは面白い指摘だと感じた。
Posted by ブクログ
今まで何気なく読んでた源氏物語
実はかなり異端の作品だった
言われてみれば当然だよなあ
当時の貴族社会のことが赤裸々に書いてある
こんなことまで書いていいのか?
と読んでみて改めて思った
ヤバいのはむしろ光源氏の孫子の代になってから
源氏物語はマンガでも小説でもいろいろと取っ付きやすい作品が山ほどあるので
読んでみると大河ドラマがより楽しめるかもしれませんね
個人的には源氏物語の舞台が
今で言う心霊スポットと言える場所ばかり
という事実に驚きました
Posted by ブクログ
紫式部ってすごーい人だったんだなって改めて思った。外国人にも認められているからなぁ。
そこで思ったんだけど、紫式部と清少納言はセットでよく出てくるけど、よく考えたら、紫式部の方が客観的にすごいって言えるんじゃないのかな。
Posted by ブクログ
著者の大塚ひかりさんは、 研究者というより
古典文学を紹介評論する文筆家という感じです
古典の敷居を下げ、源氏物語への導入としては面白く読めました。
大塚ひかりさんの本文読解力や知識の深さは確かで、現代語訳も手がけてきた経験を感じます。
ただ、「やばい」の連発や登場人物を現代のモラルで断じる語り口は、古典の豊かさを単純化しすぎていて物足りなさも感じます。
プロの文筆家として連発はお下品かと思いました
特に、源氏物語のラスト——薫や匂宮の章に対する評価には疑問があります。
人生の繰り返しや空回りを「結局何だったのか」と切り捨てるのではなく、私はあの終幕を『易経』における「終わりなき変化」と同様、時代と人生の巡りの物語と読みたいと思っています。
じゃあ読まなきゃ良いじゃん!
って思っってるけど、借りれる状態だと読んじゃおうかなってなっちゃうのよ