C.S.ルイスのレビュー一覧

  • ナルニア国物語2 カスピアン王子と魔法の角笛(新潮文庫)

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    子どもの頃以来の再読。ああ、ルーシーが、エドマンドが、ピーターがスーザンが、あの頃のまま生きて動いている!
    大人になりあらためて読むと、ナルニアのさまざまな民や、美しくも不思議な情景の描写が、鮮やかで巧みでため息をつきたくなる。この前に「ライオンと魔女」も読んだけれど、こちらの方が上記の意味で好きだと思った。
    そして、ところどころに現れる作者の戦争への視線。ルーシーにしかアスランの姿が見えず進むべき道を間違えるところ、またルーシーの言葉が印象に残った。

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    2025年09月29日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    アスランが? そんなこと言うの?

    アスランが言うなら 間違いない

    私の前にいるのは? 本当のアスラン?

    あいつが言うなら 間違いない

    何を信じるのか 何を疑うのか
    まずは自分を信じてみよう
    目の前の人にすべての事を任せないほうが良さそうだ

    それにしてもアスランの世界はまだまだ奥がありそうでワクワクする

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    2025年08月28日
  • さいごの戦い ナルニア国ものがたり7

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    以前から気になっていた「ナルニア国ものがたり」(全7冊)を読む。渡辺京二さんの『夢ひらく彼方へ ファンタジーの周辺』を読んだことが直接のきっかけ。(あの渡辺氏が読むぐらいだから子供向けとはいえ決して馬鹿にしたものではないはず)
    ということで楽しく読むことができました。
    1「ライオンと魔女」は本来これ1巻でまとまった作品となるはずだったものなので、よくできた作品。2「カスピアン王子の角笛」は前作の人気があって続編を書いたためか1と同工異曲(でも面白い)。3「朝びらき丸、東の海へ」と4「銀のいす」は海山での冒険譚。5「馬と少年」は外伝的なもの。6「魔術師のおい」、7「さいごの戦い」は全体の形を整え

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    2025年08月19日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    シリーズ最終巻!

    大好きな『馬と少年』を含めナルニア国シリーズは岩波版を繰り返し読んでいたが、最終巻だけは全然好きになれずたぶん1回しか読んでいない。何度も出てくるロバとサルの名前(瀬田訳ではトマドイとヨコシマ)に気が滅入ってしまったのと、ハッピーエンドのように描かれている物語の結末に当時の私は納得できなかったためである。この新潮版小澤訳で久しぶりに物語に触れて幼少期とはまた違った気持ちを抱いた。

    想像していたより息苦しくない。上記でも触れたが、ロバとサルの名前の効果が個人的に大きいと思った。他翻訳版はどうなってるのだろうか。読み進めるしんどさが減ったので物語の内容に集中できてさらに楽しめ

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    2025年08月18日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    偽のアスラン出現によって惑わされる動物たち。なんだか現実世界にも似たような出来事があるような…。ナルニア国さいごの王ティリアンは強い祈りのすえ、ユースティスやジルをナルニアに呼び込む。滅びの危機に晒されたナルニア国はどうなるのか。アスランがナルニア国を戸締りするシーン、最後、今までのメンバーが総結集するシーンは懐かしみを感じる。
    が、予想通りというか、ちょっと悲しみもある。
    色々な作品に影響を与えたよきファンタジーでした。
    願わくは、ナルニア国物語をハリポタより先に、守り人シリーズより先に読んでいたかった。

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    2025年08月15日
  • ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海(新潮文庫)

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    2巻から現実では1年後、ナルニア国では3年後の物語。何年経ったかは比例していないのね(2巻では1年で100年以上経っている)。
    いとこの家に預けられた下の2人といとこは絵画に吸い込まれナルニア国へ。海に放り出された三人を救ったのは航海中のカスピアン王子だった。再会した一行は不思議な島々を巡りながら世界の果てに向かう。上の二人がいない寂しさなんて感じさせないくらい、登場人物たちが活躍していた。
    リーピチープ…。

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    2025年08月15日
  • ナルニア国物語6 魔術師のおい(新潮文庫)

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    ナルニアの始まりの時の物語
    6巻にして創成神話!
    連作で1~ずっと出てから0が出たシリーズと似てる?
    謎解きしてるみたい
    「それはね、こんな理由が有ったのさ」てな感じ
    わくわくしながら読んだの、楽しかった ♡♡

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    2025年07月11日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ナルニア国とは、の位置付けがその崩壊から明示されていくのが爽快だった
    リーピチープとタムナスさんは胸熱すぎる
    が、そうか列車事故か…
    現実と思う世界も、ほんとうの世界の影にすぎず
    現実での死によってほんとうの世界での幸せな日々が始まり以後永久に続いていくと

    アスランとしてはナルニアの崩壊は織り込み済みだったのかな
    シフトが暴走しはじめる前に現れることだってできただろうに
    ルーシーたちイギリス組の受皿としての役割もあった?
    そもそもがポールたちが入り込んでしまった時に作った世界だしな
    良き生き物が育まれる土壌を作り、ほんとうの世界へ誘い栄えさせるのが役割なんだろうか

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    2025年07月04日
  • カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり2

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    ネタバレ

    前回よりも聖書の教えやメタファーがわかりやすかったように思う。
    翻訳にはどうしても古めかしさは感じるが、最近でた新訳の文章よりも自分はこちらの方が好みです!

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    2025年06月20日
  • ナルニア国物語5 馬と少年(新潮文庫)

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    ナルニアの物語としては
    第1巻に続く時間の物語
    ナルニアの世界で生まれ暮らす
    シャスタとアラヴィス、ブリーとフイン
    が今回の主人公

    あの時にそんなことがあったの??とややびっくり
    彼らは、子供の時をたっぷり堪能したかな

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    2025年06月17日
  • ナルニア国物語5 馬と少年(新潮文庫)

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    ナルニア国シリーズ5巻目。
    今までの作品は現代世界から子供たちが呼ばれてナルニア国で冒険をする話でしたが、本作は周辺国で起きた出来事のお話。1巻のペベンシー4兄弟がナルニア国の王として出てくるのが嬉しい。

    幼少期にシリーズを何度も読み返していた時、私はこの馬と少年が1番好きだった。アラビアンナイトのような異国の刺激的な香りがする。
    スーザンがラバダシ王子のことを最初は結構好いていたという点が自分の記憶と違っていた(ずっと一方的に好かれているイメージだった)ので、他社の翻訳版や原文を確認したくなった。

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    2025年06月07日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    ネタバレ

    ナルニア国物語1
    30年ほど前に読んだのだけれど、
    すっかり忘れている。
    アスランという名前ぐらいか、憶えていたのは。
    言葉が素敵。
    女の子がごっこ遊びをする時のような、言い回しとか。

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    2025年06月04日
  • ナルニア国物語4 銀のいすと地底の国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ここまでで一番好きな話だった
    ドロナゲキ良いわぁ
    見渡す限りの罠には全てハマりながらも着実に進められる冒険
    いつもいるネガティヴ要因がドロナゲキだけど、ネガティヴなことしか言わない割に前向きでイラッとはこない

    最後のカスピアンとイギリスの交錯もワクワクしてとても良かった

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    2025年05月30日
  • ナルニア国物語4 銀のいすと地底の国(新潮文庫)

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    今回はユースティス(ルーシーのいとこ)と同級生のジルがナルニアへ

    第4巻の舞台は地底の国
    沢山の種族がまた一杯出演し
    恐い場面も多かったけれど冒険した気分
    残念な場面もあったけどそれが成長の元になった気もする

    さて次は??

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    2025年05月06日
  • 新訳 ナルニア国物語6 魔術師のおい

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    ネタバレ

    ナルニアの世界が生まれた時代の話。
    甥も魔女も自分のことしか考えず、利益や欲望しか見えてないから痛い目に合う、というのが現実でもあったらと思ってしまいました。
    アスランが毎回子供たちに過酷な試練を課すのはここからきていたのがわかりすっきりしました。

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    2025年04月15日
  • ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海(新潮文庫)

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    ナルニアの世界の 海 !
    大きな? 船
    荒くれ者?の 船乗りたち
    不思議な島、そして魔法

    エドマンドにルーシーの兄妹
    いとこのユースティスは
    ちょっぴり○○なやつ

    終盤ちょっと駆け足かな?と思うけど
    船に酔いやすい私は
    イスに座ってじっくり楽しみました

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    2025年04月12日
  • 新訳 ナルニア国物語6 魔術師のおい

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    ナルニアの始まりの物語!
    1巻で出てくる白の魔女も出てくるのが面白い
    そしてタイトルにある魔術師のおい、成程…この少年が今後こんな形で!って驚かされる
    自称魔術師?の叔父のせいで、異世界に飛ばされた友達の少女を助けに行く甥っ子のディゴリー
    到着した先は、地球ともナルニアとも違う空間
    なんだか穏やかな気分にさせる場所みたい
    試行錯誤の末にさらに別の場所へ飛ぶと、そこは暗く怖い世界
    そこで目覚めるは未来の白の魔女!
    その白の魔女が……正直面白すぎる
    実際に目の前にしたら怖い存在なんだろうけれど、言ってることややってる事が面白い笑
    そんなヘンテコな存在が地球に来たら……そりゃ浮くだろう!
    その浮いた

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    2025年04月10日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    思ったよりも面白かった
    想像するだけでワクワクした
    ちょっと古臭い訳なので読みづらさはあったけどムーミンほどではない

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    2025年04月08日
  • 新訳 ナルニア国物語5 馬とその少年

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    1巻2巻で活躍したあの子達の空白の時間も読めて楽しい
    あの兄弟姉妹のスーザン、エドマンド、ルーシー
    兄のピーターは遠征中で名前だけの登場ではあったが…
    彼らが初めてナルニアに来た時代、女王と戦ったあとどんな風に生活していたのかとは思っていたけれど、生活を覗けて良かったなー!

    そしてナルニア以外の国…結構あったんかいとちょっと驚いている笑
    そっか、国なら他の国もあるかぁって
    ただ兄弟姉妹がいた時代にも他の国はある程度文明が発展していて人間の営みがあったのだなと
    そして動物喋らないんだなーっていうのには驚く

    今作の主人公は少年と喋る馬
    カロールメン国にいた少年は、その国の者と肌の色が違う
    少年

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    2025年04月03日
  • 馬と少年 ナルニア国ものがたり5

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    これまでのシリーズ作品と違い、ナルニアの世界で生まれた者の視点で物語が進む。異国であるカロールメンからストーリーが始まり、今まで見ることのなかった世界の概況が見えて新鮮だった。とはいえ、懐かしいペベンシー兄妹も登場し、ある意味で『ライオンと魔女』と直結した物語とも言える。個人的には「異世界もの」があまり得意でないので、一番自然に読めたかも。

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    2025年03月19日