あらすじ
新世界――ナルニアが生まれる
深緑野分氏、推薦!
【全世界1億2千万部! カーネギー賞受賞シリーズ第6弾】
児童文学の金字塔!新訳
装画:pako
●あらすじ
ディゴリーはお隣の少女ポリーと、おじの書斎で不思議な指輪を見つける。実はおじは魔術師で、異世界に行ける魔法の指輪を作ったのだ。指輪にふれた二人は異世界に送りこまれ、悪の女王ジェイディスを復活させ、ロンドンの街に連れ帰ってしまう。あわてて元の世界に連れもどそうとするが、入りこんだのはまた別の世界。そこでは、今まさにアスランが新しい世界を創造するところだった。ナルニアのはじまりが描かれる第6巻!
●新訳のここがポイント
翻訳にあたって、原作の英語の格調高さをくずさぬよう、配慮されて訳されています。「英米の子どもたちが原文を読んで味わうとおりの「楽しさ」――知らない世界に出会うときのわくわく感や(略)好奇心もふくめて――を大切にしました」「とくに原文の解釈には最新の注意をはらいました」(角川つばさ文庫版あとがきより)
・1巻第十三章で、魔女が「深遠なる魔法のことを忘れたのか?」と問われ、先行訳ではアスランが「忘れてしまったようだな」や「どうかな、忘れてしまったかもしれない」と答えていたが、アスランがそんな大事なことを忘れるはずがないので、原文の「Let us say(と仮定しよう)」を活かし、「忘れていたということにしよう」に。
・1巻第十六章のアスランの台詞は「しっかりやれよ、みんな。♪二階も一階も♪奥方様の部屋も♪だ!」とした。これはGoosey Goosey Ganderというナーサリー・ライムの一節なのでアスランが上機嫌になって歌っている、とわかるように。(先行訳ではただ命令しているだけになっている)
等々
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ナルニアの世界が生まれた時代の話。
甥も魔女も自分のことしか考えず、利益や欲望しか見えてないから痛い目に合う、というのが現実でもあったらと思ってしまいました。
アスランが毎回子供たちに過酷な試練を課すのはここからきていたのがわかりすっきりしました。
Posted by ブクログ
ナルニアの始まりの物語!
1巻で出てくる白の魔女も出てくるのが面白い
そしてタイトルにある魔術師のおい、成程…この少年が今後こんな形で!って驚かされる
自称魔術師?の叔父のせいで、異世界に飛ばされた友達の少女を助けに行く甥っ子のディゴリー
到着した先は、地球ともナルニアとも違う空間
なんだか穏やかな気分にさせる場所みたい
試行錯誤の末にさらに別の場所へ飛ぶと、そこは暗く怖い世界
そこで目覚めるは未来の白の魔女!
その白の魔女が……正直面白すぎる
実際に目の前にしたら怖い存在なんだろうけれど、言ってることややってる事が面白い笑
そんなヘンテコな存在が地球に来たら……そりゃ浮くだろう!
その浮いた姿を見たらついくすくすしてしまう笑
そして最終的に、ナルニア国ができる前の世界へ飛んでいく
ナルニア国目覚めの瞬間が描かれており、ナルニアへの道はこうやって開かれたんだなぁと思うんだ
木々が生まれ、動物たちが生まれ、言葉を解する
そして初代の王と女王が生まれる
今までの物語の原点ということで楽しめるか心配であったが、そんなのは気にならない物語だった
確かに6巻目で良かったかも?しれない