C.S.ルイスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学校高学年の頃にどハマりしたナルニアシリーズの全7作中1作目。
「受験が終わったら、左右に3冊ずつナルニアを積んで、ミルクティーとお菓子をたくさん用意して7冊一気読みする」を心の支えに中学受験を乗り切り、何時間読んでも叱られることなく朝から晩までかけて7冊読んで、初めて活字酔いしながらも満たされた思い出があります。
またいつか時間がたくさんできたら、酔わない程度に一気読みしたい。2〜3日かければ平気かな。
7作通してこの世界とナルニアと呼ばれる異世界の国とを主人公が移動するのですが、主人公が変わったり時系列がバラバラだったりで、子ども向けにしては少し複雑な作りかもしれません。時間を空けて読むと話がわからなくなります。
作者のルイスは敬虔なクリスチャンだったそうで、その為かアスランはキリストを連想させます。 -
Posted by ブクログ
ナルニア国物語の3巻目。前作『ライオンと魔女と衣裳だんす』で即位したピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの治世の物語。
ナルニア国の南方にあるカロールメン国の漁師の子シャスタは、父親が自分を奴隷として売ろうとしていることに気がつき、ナルニア出身の〈もの言う馬〉ブリーにまたがり、北へ向かって逃げ出す。旅の途中、これまたやんごとない事情で逃げ出してきた貴族の娘アラヴィスとその愛馬フインと道連れになるも、タシュバーンの街でナルニア国と隣国アーケン国に迫る危機を知ることになり…。
翻訳ものを読むときは、せめてタイトルは原著タイトルを確認するようにしているが、解説にもあるように、本書の原著のタイトルは、“The Horse and His Boy”。そう、「馬と“彼の”少年」なのだ。メインは馬。もちろん、この「少年」ことシャスタが、少しずつ成長していくのが見どころでもある。冒険ファンタジーのおいしいところを、てんこ盛りにしたような本作。おもしろくないわけがない。世界中の子どもが夢中になって読むはずだ。
舞台がナルニアの外にまで広がり、かつ前作とのつながりも、ちらほら見え隠れ。本作のアスランはますます神がかり、訳者が意識しているのか、その物言いまでも聖書の神のようになってきた。物語の世界観がぐんと深まった感があるナルニア国物語。さて、次巻に進もう。 -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら初読である。小学生の時だったか、岩波書店版の『ライオンと魔女』は読んだ記憶があるが、その先のシリーズまでは手が出なかった。理由はよくわからない。きっと飽きっぽい性格が災いして、一つの話がずっと続くものは避けたのだろう。そういえば、ナルニアと並ぶファンタジー巨編の『指輪物語』も『ゲド戦記』も、実際に読んだのは大人になってからだった。
そんなわけで、この正月休みを利用して、積年の心残りであったナルニア国物語にチャレンジをすることにした。
さて、岩波書店版と書いたが、本書『魔術師のおい』は岩波書店版ではシリーズ6作目にあたる。それが、この光文社文庫版ではシリーズ1作目となっているのは、岩波版が原著の刊行順としたのに対し、光文社版が作中の時系列順としたからである。
主人公はディゴリーとポリー。病気の母親と一緒に伯父と伯母が住むテラスハウスにやってきたディゴリーは、お隣の女の子ポリーと仲良くなり、屋根裏の探検を始める。屋根裏!子どもなら敏感に反応するに違いない。ルイス先生、わかってらっしゃる。そして、迷い込んだ伯父の部屋から、魔法の指輪で異世界へ行き、強大な魔女ジェイディスを復活させてしまうのだが…。
これはナルニアという世界の創造のお話だ。かの有名なライオンのアスランは威風堂々と登場したが、おぼろげに覚えていた衣装だんすが通路という設定ではなかった。それは次巻以降のお話か。
よく書かれた児童文学は大人が読んでもおもしろい、を地でいくような小説。本当におもしろく読めた。だがやはり、子どもの頃に読んでいるのが一番幸せな読み方だろう。子どもなら、途中で会社のメールやニュースが気になったり、キリスト教的な世界観が気になって作者のルーツを調べ出したりすることなく、一気に読み通したに違いない。少しの後悔とともに、2作目に進みたい。