C.S.ルイスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前からナルニア国物語シリーズに興味があり、時系列順で読み始める事にしました。映画は公開当時に鑑賞済み。
魔術師のおいは最初のお話ということで、本当に冒険に片足を踏み入れたばかりという感じの内容(あっさりと言えばあっさりだし、ナルニアへはなかなか行かず行っても短いですが、序章と考えれば)でしたが、(この先を知っているからこそかもしれないが)これからを思ってわくわくする感覚で読めました。ライオンと魔女に繋がるナルニアの経緯が分かるのも、余計にこの先を楽しみにさせてくれました。
時系列順で読むと流れはすんなりですが、ライオンと魔女を通ってから読む方がやはり楽しい気がします。
訳の言い回しが今風に -
Posted by ブクログ
出版順ではなく年代順に出していくのは作者自身も望んでいるスタイルと、あとがきにあり、へえ、と。でも、『ライオンと魔女』を先に読んでいるからこそ、ああ、あの外灯ってそうなんだ! という感動が生まれるわけで。たんすもね。やっぱりオリジナルの順序のほうがおもしろいような。
訳は読みやすかった。少し淡泊な感じもして、語りの力はやっぱり瀬田訳かなと思うけど、そこらへんはもう好みでしかない。
しばらくぶりに(前は瀬田訳で)読んでみて、ナルニア国の創世のあたり、ほんとうに聖書とのパラレルがすごいなと感じた。一歩間違えば説教くさくなりそうだけど、詩的で美しく、聖書に似せながらも独自の世界になっているところが -
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Posted by ブクログ
映画で観ていない部分へ突入
まったく前知識なく読みましたが、
面白かった!!
朝びらき丸より面白かった気がします
ユースチスが、すっかり頼れる子になってて感激。
最後、カスピアンがユースチスと会わずに死んでしまうのは寂しいなあと思っていたから
ナルニアではない場所だけどふたりが再会して嬉しかった
現実の世界に戻って、いじめっこたちをおどかすっていうのは
ちょっと違うような気がしましたが、
それがきっかけで学校も正されるっていう展開は、
卒論で調べたルイスの、学校嫌いなところがそうさせているのかなと思いました。
ナルニアを読んでいると本当に、
セントールやフォーンや小人やドリアードたちが身 -
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ネタバレナルニア国物語、全7巻の最後の一冊でした。カスピアン10世の子であるリリアン王の、ひ孫のひ孫にあたるチリアン王の治世が舞台です。ナルニアのしゃべる老いた毛猿、ヨコシマが愚鈍なロバ、トマドイに拾ったライオンの毛皮をかぶせ偽アスランを演じさせます。そのことでナルニアのしゃべる獣や小人達を支配し私腹を肥やし始めるのです。カロールメンともつながり、ナルニアがだんだん侵略され、最後には邪心であるタシまでも呼びだすことになってしまいます。
危機の打開の為に、チリアン王と友である一角獣のたから石は闘いますが、最後には捕縛され万事窮すとなりました。そんな時幻の中から、救いの手が差し伸べられ、現代よりユース -
購入済み
素敵だ。
どの巻から読んでも一つの作品に
なってるところが素晴らしい。
私は、ぜひ子供に読ませたい。
そして大人になってから
また読んでほしいです。
私がそうだったので。
アスランが最高に素敵だ。
アスランに会いたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレナルニア国ものがたりの中で唯一、異世界の子どもたちが直接登場しないおはなし。時系列で並べるとちょうど1巻と2巻の間にあたり、1巻で異世界からやってきた子どもたちがナルニアで王と女王になっている時代にあたります。(したがって、子どもたちが異世界からやってくる描写はありませんが、異世界からやってきた子どもたち自体は登場します)
この巻あたりから作者の好みが出てくるのか、「おしゃべり好きでパーティや服やぜいたくなことにしか興味のない女の子」をばかにするような描写が数々でてきます。その良し悪しはともかく、自分の好みを押し付けるような描写がちょっぴり気になりました。
お話しとしては典型的な貴種流離譚 -
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これは面白かった!!読み進むにつれてどんどん引き込まれました。
ユースチスが竜になるあたりからかな。このエピソード可愛かった。
でも一つずつのエピソードになっているから、きっとこれを映画化するのは難しいんだろうなぁ。
最後の三章、この世のはては面白くて少し怖かった。そして切なかった。
この世のはて、って子どもの頃誰しも考えたことがあると思う。わたしははてを想像するのは、世界が延々と続いていることについて考えるのと同等に恐ろしく感じていました。
世界のふちが大きなテーブルのようになっていて、そこからあらゆる海の水が滝のように注ぎ落ちていく、っていうリープの想像もなかなか怖い。
実際の世界のはて -
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ネタバレナルニア国物語の4つ目の話。一日30~40ページずつ、ゆっくりと読みました。心理描写に重きを置き、主人公である子供たちの成長をじっくりと描く、ルイスの技法を味わっていきました。
今回の話は、前回初めて登場したユースチスとその友人の女の子ジルが主人公。なんだかよろしくない新教育が学校に取り入れられる中、これまたよろしくない級友たちからいじめられるジルとそれを庇い逃げるユースチスが、扉をくぐり逃げてきたところがナルニアだった。前回の冒険から数十年がたった、カスピアン10世の末期の頃。魔女が現れ王子リリアンをかどわかし、連れ去り数年がたった時であった。その王子を探しに、ユースチスとジル、そして沼人 -
Posted by ブクログ
ネタバレナルニア国物語の第三段。ナルニアの中でも、前作からさほど時がたたないうちに、もう一度、エドマンド、ルーシー、今回はユースチスというガリガリ野郎を加えての冒険だった。海が舞台。朝びらき丸という、相変わらずなネーミングの船に乗って、前ナルニア王に追い出された7卿を探す旅に出ているところに、エドマンド達が現れた。小さな冒険を繰り返しながら、恐怖にも打ち勝ち、7卿を探したところで、東の海の果てに至り、最後は現世に戻る3人と、さらなる果てを目指す、ネズミ騎士のリーピチープとで、本隊と別れていく。リーピチープの騎士道は最後まで貫かれ、それだけに別れの寂寥感もこみ上げてくる。なかなかおもしろかった。
ルイ -
Posted by ブクログ
内側は外側から見るより大きい。この言葉がとても深く心に残った。
本当の世界とはあの世だったのか??
優れた芸術とは私たちの思考と感情を活性化させ、人生の豊かさを思う心を高め、私たちを励ましながら私たちの存在と人生の意味を深く問いかけてくるのです。
最後のこの文章がとても物語の締めにふさわしいと思った。まさにこの物語がそうであったし、芸術に触れて自分を磨こうと思っている私に対して、その目的をわかりやすく提示してくれたようなものだ。
私の存在と人生の意味を問いかけてくる・・・これは「夜と霧」を思い出させた。生きることは私に何を期待しているのだろうか・・・。ふむふむふーむ。
さて、死とは何か?
全 -
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