C.S.ルイスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは面白かった!!読み進むにつれてどんどん引き込まれました。
ユースチスが竜になるあたりからかな。このエピソード可愛かった。
でも一つずつのエピソードになっているから、きっとこれを映画化するのは難しいんだろうなぁ。
最後の三章、この世のはては面白くて少し怖かった。そして切なかった。
この世のはて、って子どもの頃誰しも考えたことがあると思う。わたしははてを想像するのは、世界が延々と続いていることについて考えるのと同等に恐ろしく感じていました。
世界のふちが大きなテーブルのようになっていて、そこからあらゆる海の水が滝のように注ぎ落ちていく、っていうリープの想像もなかなか怖い。
実際の世界のはての様子も、美しすぎてあの世と限りなく近いようで、リープが残ってしまうことがとても悲しかったです。
リープがそうしたい、っていうのはわかるけど、一人だけ残らねばならないことも恐ろしいし、もし自分がはてまで泳ぎつけなければ鼻先を向けて沈もうというほどのリープの覚悟も悲しかった。
勇敢であることや名誉を大切にすることは、どういったことから由来するのかな?当時のイギリスの文化?
リープはしつこいくらいだったけど。
背景も勉強してみたい。
あと、ナルニアの人々にはアスランっていう存在がいていいなぁと思いました。
最後のアスランの「あちらの世界では、ほかの名前を持っている」っていうのはつまり、神様とかそういうことなのだろうか?
ルーシィとエドがナルニアに来られなくなることも悲しい。
切ないラストでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレナルニア国物語の4つ目の話。一日30~40ページずつ、ゆっくりと読みました。心理描写に重きを置き、主人公である子供たちの成長をじっくりと描く、ルイスの技法を味わっていきました。
今回の話は、前回初めて登場したユースチスとその友人の女の子ジルが主人公。なんだかよろしくない新教育が学校に取り入れられる中、これまたよろしくない級友たちからいじめられるジルとそれを庇い逃げるユースチスが、扉をくぐり逃げてきたところがナルニアだった。前回の冒険から数十年がたった、カスピアン10世の末期の頃。魔女が現れ王子リリアンをかどわかし、連れ去り数年がたった時であった。その王子を探しに、ユースチスとジル、そして沼人の泥足にがえもんが冒険をする。前回ヘタレだったユースチスが主人公ということもあり、今まで以上に危なっかしい道中。泥足にがえもんも決して頼りになるパートナーではないので、ハラハラもひときわである。しかしそんな彼らも、なんとかアスランの導きを頼りにリリアンのもとにたどりつく。
見どころは魔女との闘いで、泥足にがえもんが魔女に怒鳴りつけ、まくしたてるところ。用心深いばっかりの気弱が、勇気を抱く瞬間である。相変わらず戦闘描写はあっさりだが、それよりも世界の描き方、登場人物の表情の豊かさがナルニアらしい。それまで魔女に使われていた地霊たちが解放され飛び回り跳ねまわる姿は、私の頭の中でもかわいく転げまわる。ルイスらしい愛情あふれた言葉たちがここにも詰まっている。
アスランの登場がいよいよ象徴的になってきている。イエス=アスランは子供たちを導く。現代と、ナルニアに起こる終末に向かって。
13/9/25 -
Posted by ブクログ
ネタバレナルニア国物語の第三段。ナルニアの中でも、前作からさほど時がたたないうちに、もう一度、エドマンド、ルーシー、今回はユースチスというガリガリ野郎を加えての冒険だった。海が舞台。朝びらき丸という、相変わらずなネーミングの船に乗って、前ナルニア王に追い出された7卿を探す旅に出ているところに、エドマンド達が現れた。小さな冒険を繰り返しながら、恐怖にも打ち勝ち、7卿を探したところで、東の海の果てに至り、最後は現世に戻る3人と、さらなる果てを目指す、ネズミ騎士のリーピチープとで、本隊と別れていく。リーピチープの騎士道は最後まで貫かれ、それだけに別れの寂寥感もこみ上げてくる。なかなかおもしろかった。
ルイスらしく、キリスト教的な徳が教訓として随所に美しくちりばめられている作品。今、彼の自叙伝も合わせて読んでいるが、誠実でありつつ、理性的でユーモアがあり、作品以上に好きになってしまった。残りもこんな調子で読み進めていく。
13/9/9 -
Posted by ブクログ
内側は外側から見るより大きい。この言葉がとても深く心に残った。
本当の世界とはあの世だったのか??
優れた芸術とは私たちの思考と感情を活性化させ、人生の豊かさを思う心を高め、私たちを励ましながら私たちの存在と人生の意味を深く問いかけてくるのです。
最後のこの文章がとても物語の締めにふさわしいと思った。まさにこの物語がそうであったし、芸術に触れて自分を磨こうと思っている私に対して、その目的をわかりやすく提示してくれたようなものだ。
私の存在と人生の意味を問いかけてくる・・・これは「夜と霧」を思い出させた。生きることは私に何を期待しているのだろうか・・・。ふむふむふーむ。
さて、死とは何か?
全編読むのに3年かかったが、こういう終わり方だったとは驚いた。これまでの王がみんな来たのはそういうことか・・・。
キリスト教を知っていれば読み方も理解もまた深まるんだろうなあと思った。 -
Posted by ブクログ
瀬田貞二さんの訳で『ナルニア国ものがたり』が岩波から出版されたのは、私が子供の頃だった(ようだ)が、初めて読んだのは近年になってのこと。ペーパーバックで4巻目途中まで、遠距離の電車の中で読んだのが、きっかけで、瀬田さんの名訳でもこのC.S.ルイスによる英国児童文学の名作を通して読みたいと思ったため。
さすがにどれも面白く、読みごたえもあり、シリーズを通してみると壮大なファンタジー。そして、やはり最後のこの巻は、『ライオンと魔女』の巻と共に、キリスト教世界観の反映と知りつつも、ちょっと衝撃的でもありましたかしらね。そうきたか…みたいな(笑)
ただ、いつも名作を読んでよく思うのは、いずれにせよ優れた芸術作品というのは真実をうまく表わして伝えているということですね。 -
Posted by ブクログ
前作「ライオンと魔女」から1年が経ち、4人の子供たちは寄宿舎生活へ戻るために、プラットホームで汽車を待っていたが、突然ぐいぐいとなにかにひっぱられ、気がつけば木の茂みに立っていた。ここはもしや……と4人は考えるが、それにしては荒れ果てている。周りを探索する中で小人を助けた4人はまたも冒険に巻き込まれていく。
ナルニア国物語シリーズの2作目。
前作より少し成長した子供たち。冒険においても、慎重さを身につけ、しかし残念なことに上の2人・ピーターとスーザンは大人さも身につけてしまっている。それが顕著なのが末のルーシィがアスランを見たと言い張るシーン。やはり冒険は子供のためのものなんだなあと少し淋しく思った。
本作も児童書らしく勧善懲悪、悪は滅びるべし、というスタンスなのだけど、内容は権利争いという血生臭いもので、巻末の解説で中村妙子さんが「ルイスが「ナルニア国ものがたり」で書きたかったのは教訓などではなくあこがれだった」と記しているけど、わたしには教訓もふんだんに含まれているように感じられた。 -
Posted by ブクログ
ワクワクしてずんずん読み進めていたのが、最後のほうでスピードダウンしてしまった。なぜだろう。海の人をみつけたあたりから少し飽きてきた。集中が途切れた。
ユースチスはきっとずいぶん大人になっただろう。それでも自分よりはましだというエドマンドもずいぶん大人になったなあと感じた。
死水島で人間のいやらしい部分が見えた。のうなしとうまく付き合えることができたら、自分はもっと成長できるだろうと思った。
ルーシィは本当に優しいたくましい子だ。
集中がきれてはきたが、それでも、もうルーシィたちはナルニアに来れないと知り、次の展開はどのようになるのかすごく楽しみ。