C.S.ルイスのレビュー一覧

  • 朝びらき丸 東の海へ ナルニア国ものがたり3

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    ドラゴンになったユースチスの心情やエドマンドとのやりとり、、東の海の果てに進んでいくラスト、蓮の花のシーンが忘れられない。美しいと思った

    星の王子様みたいなところがある
    巻末の解説は再読したい

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    2024年02月14日
  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    ネタバレ

    ナルニアの終焉と、もうひとつの始まり。

    時はティリアン王の時代、大ザルによる偽アスランの出現は、大国カロールメンの侵攻を招き、ドワーフの不信も加えて、ティリアンを勝ち目のない最後の戦いへと導く。呼ばれたジルとユースティス、夢の中に現れた7名の王と女王、そして厩の中にあったものとは——。

    読んだことはなくとも、ナルニア国は最終巻で崩壊し、呼ばれた子どもたちが現実世界としては死ぬのだと知っていた。それは有名な作品であるためにネタバレは避けられなかっただけで、今回読んでみて、やはりネタバレを知っているだけでは意味がなかった。

    『銀の椅子』でもわかっていたようにアスランの国とは死後の世界である。

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    2023年10月29日
  • ナルニア国物語6 銀の椅子

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    ネタバレ

    行方不明の王子を探せ!

    いじめっ子に追い詰められたジルとユースティスは、向こうの世界でアスランに出会う。2人が託されたのは行方がわからなくなっているリリアン王子を見つけること。

    〈ヌマヒョロリ〉のパドルグラムという個性的で親しみのわくサブキャラクターが登場したことに嬉しくなる。悲観的なことばかり言うが勇気のあるパドルグラムは、まだナルニアでの冒険に慣れていないジルを時に優しく時に厳しくフォローしてくれる。ドーン・トレッダー号の冒険を経てすっかり頼もしくなったユースティスも素敵。

    ラストでリリアン王子と再会した直後に亡くなってしまうカスピアン。しかしアスランの国に現れたカスピアンは王位への

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    2023年10月28日
  • ナルニア国物語4 カスピアン王子

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    ネタバレ

    再びナルニアへ。

    ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは再びナルニアに呼ばれる。自分たちが前にいたナルニアはすでに神話の世界となり、テルマール人に支配されていた。カスピアン王子を助けるためにきょうだいは仲間たちと共に戦う。

    よく知っているファンタジー。あのリーピチープが登場するのはここだったのか。悪をくじき、王子を助ける。最後にテルマール人がどこから来たのかが語られ、アスランによって元の世界に戻るよう計らわれる。わくわくするファンタジーで、映画にもしたくなるよなぁと。

    ピーターとスーザンは育ちすぎたからもうナルニアには戻れない、というところで、ピーターパンを思い出した。末っ子のルーシ

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    2023年10月11日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    ネタバレ

    シャスタはまだ見ぬナルニアを目指す。

    ピーターたち四きょうだいが王や女王として即位していた時代のひとつの物語。カロールメン国の海辺に住み、漁師アルシーシュこき使われていた少年シャスタは、もの言う馬のブリーと一緒に北へ逃亡する。途中で出会った貴族の少女アラヴィスも、もの言う馬フインと一緒に逃げてきたところだった。2人と二頭が目指すのはナルニア。果たして無事に辿り着けるのか——。

    貧しいが勇気を持った少年は、実は高貴な生まれである。ありがちなパターンではあるが、旅の仲間たちの個性もあり面白い。愚かなカロールメンの王子に対するエドマンド王の態度が、『ライオンと魔女と衣装だんす』を読んでいると感慨

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    2023年10月06日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    ネタバレ

    少年と少女は世界の創造に立ち会う。

    イギリスに行って、様々なルイスの足跡を見てきたのでようやく手に取ったナルニア。子どもの頃は何かよくわからなくて読んでこないまま来てしまった。美しい物語であり、キリスト教のにおいも感じる。しかしそれ以上に思うのは、素朴な人間の生き方への賛歌と、罪から離れられない弱さ。ディゴリーは、ポリーが止めたにもかかわらず、ベルを鳴らして魔女を起こしてしまうし、アンドリュー伯父は、危険を伴う冒険を人に押し付けて上前だけ掠め取ろうとする。けれどもディゴリーは誘惑に勝ってリンゴをアスランの元に持ち帰り、ナルニアは生まれたその日から悪を抱えてはいるけども打ち勝つ希望は確かにある

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    2023年09月28日
  • 魔術師のおい ナルニア国ものがたり6

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    イギリスの児童小説。読んでてワクワクする。
    まだ全容は分からないけど、キャラが生き生きと描かれていてとても面白かった。

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    2023年09月11日
  • 新訳 ナルニア国物語3 夜明けのむこう号の航海

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    ネタバレ

    船の絵に吸い込まれて再びのナルニアへ。今回は行方不明の人々を探す旅に同行して道中不思議な島に降り立つ。途中ドラゴンになってしまった生意気なユースタス、強制的に性格が丸くさせられます。暗闇の島に自分が行ったらと想像するだけで今まで見た悪夢を思い出してホラーより断然怖くなりました。次回以降はルーシーとユースタスだけナルニアに行けるのでしょうか。まだ巻が続くので気になります。

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    2023年06月22日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    ネタバレ

    アスラン=キリスト
    大帝=神
    白い魔女=罪・悪
    古い魔法=律法
    もっと古い魔法=真理・愛

    エドマンドの裏切りが罪だということ。その罪は、もともと彼の中にあり、魔女が唆して実現させた。古い魔法により彼は死なねばならないが、もっと古い魔法により救われ、変わる。

    老学者のキャラクターがいい。あり得そうにないことでも、論理的に考えてそれしか考えられないなら、それが正しい。ナルニアを知っている人は見れば分かる。「最近の学校では何を教えてるんだ」が口癖。

    ターキッシュ・デライトをプリンに置き換えたり、巨人の名前が「ごろごろ八郎太」だったりする訳はちょっと違和感が。最後の兄弟姉妹の貴族のような口調の会

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    2023年05月30日
  • 朝びらき丸 東の海へ ナルニア国ものがたり3

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    このネタも食い尽くされたご時世、ちょっとくらいのことじゃ驚かんぞと思いつつ、古のネタじゃとバカにしていると痛い目を見るんではなかろうか。
    というか攻め筋がちょっと違っていて。
    例えばアホだから魔法使いに足を一本にされて、付いたあだ名が「のうなしあんよ」である。のうなしという単語を使いこなせるのもナルニア国人だけ、てなもんである。
    他にも、前触れもなく絵の中の世界に入ったり、突然キレる王様とか、急展開についていけないと厳しい。
    子供向けとはいえ余韻が欲しいじゃないの。

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    2022年08月06日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    子供の頃ファンタジーはなぜか面白くなくて、読みはじめてもすぐ飽きていましたが、大人になった今新しい発見があるかもと思い、手にとってみました。ナルニアは映画では見たことがあるのですが、原作は子供向きで古臭さそうと思っていました。でも物語を読み始めるとすぐに夢中になり、あっという間にナルニアの住人になってしまった。そして慈悲深く威厳があり、畏怖の念を持たせる偉大なるライオン王の存在に圧倒されました。現代の私から見るとちょっと気になる表現の所もありましたが、物語に水を差す事なく最後まで楽しめました。子供の頃の自分に勧めてあげたい偉大なファンタジーです。

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    2022年07月12日
  • カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり2

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    ネタバレ

    前巻のライオンと魔女からナルニアでは数百年の年月が経って、メルヘンな喋る動物や小人、動く樹木などがいなくなって人間が幅を利かせるようになった時代に兄弟がまたやってくる話。
    兄弟と王子の2つの話のラインが交互に語られ、途中で1つになるという構成がうまい。残酷な年月の流れや人間の業などの暗い要素が顔を出し始め、子供向けでありながら深みのある話に仕上がっている。

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    2022年06月26日
  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    天国にはどんな世界が広がっているか?天国に近づくとどんなことが起こるか?もし天国が海の上にあるとしたら、どんな風景だろうか?
    これを読んで天国のイメージが変わる人が多くいるのではないかと思う。良質なイメージが得られる。

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    2022年06月24日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    運の話と、"私はあなたについての話をしているのだ"が印象深い。

    シャスタとアラヴィスを助けてくれた仙人が言う。わしは運というものを見たことがない。今回のことはわしの理解を超えている。しかし、理解すべきことであれば、いずれ知れるときがくるだろう、と。
    これには信じることのプラスの側面を見た気がする。いまや実力も運のうちと理解する私であるが、境遇を奢らずかつ目を背けないでいられる、強い姿勢があるのだと知らしめられる。

    "私はあなたについての話をしているのだ"は、なかなか厳しい言葉だ。
    自分の行いを反省したあと、自分の過ちによって災いを被った人を慮る。それ

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    2022年06月13日
  • 新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす

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    全7巻です。

    4巻までしか出ていないので、7巻まで出てるのを探すのが筋です。
    何故にこの様な中途半端なことするのだろう。
    まあ、お好みで。
    緑の縁の児童向けの版は、同じ翻訳者で最終巻まで出てますので
    そちらがおすすめ。版元も同じ。

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    2022年09月28日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    1冊でお話完結するんだ
    テンポがよかった
    戦いのシーンは描写が少ないからそう考えると映画良かったなあって頭に思い浮かべた
    ひねくれたエドマンドが正義の王になったっていう設定が感慨深い成長の経過が気になる

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    2022年05月04日
  • 魔術師のおい ナルニア国ものがたり6

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    「ライオンと魔女」が今ひとつだったので、心配だったが一応読んでみたら、思った以上に面白かった。
    コミカルなシーンもよく書けていたし、魔法の描写や異世界の世界観もリアルになっていた。おじと御者という大人を出すことで、お説教の内容もより深くなっていたように思う。

    ルイスも腕を上げたなという上から目線。1作目と6作目を比べると、明らかに6作目の方が上手い。ルイスですら、上手くなるには書かなければいけないし、ルイスですら上手くなる余地がある。凡人にとって、それが普遍的な希望になる。

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    2022年04月29日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    ジュブナイルだとはわかっていたが、ここまで低年齢向けだとは思わなかった。
    全7巻BOXを買ってしまったじゃないか。
    トホホ…
    まあ、子供向けなのでサクッと読めるから全部読むけどね(笑)

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    2022年04月22日
  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1

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    ☆2つに近い☆3つ。子どもが読んだら面白いのかもしれないが、大人が読んでも面白いとまではいかない。
    「はてしない物語」や「指輪物語」を読んだ後の喪失感や充実感はなかったし、「ハリー・ポッター」のようなスリルもなかった。

    お説教は見え隠れするけど、反抗心を掻き立てるほどでなかったので、「名作」に敬意を表して☆3つをつけた。アスランとエドマンドの会話を割愛した点は評価している。

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    2022年04月14日
  • カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり2

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    第一巻のライオンと魔女でナルニア国に迷い込み、アスランと出会い、悪の魔女を倒しナルニア国の王として統治した四人の兄弟。
    それからナルニア時間では1300年の時を経る。木々の精霊は姿を消し、動物たちは話すのをやめ、テルマール人(人間)が権力を独占する世界。
    正当な王の血を引く王子カスピアンは叔父のミラースに命を追われ逃げる中、言葉の話せる動物たち(もとナルニア人)に出会う。
    スーザンが残していった角笛をカスピアンが吹き鳴らし、助けを呼ぶと、1300年前に王として君臨した四人が再びナルニア国に。

    個人的にはストーリーが1巻より面白かった。良い者が悪者に苦しめられる、というのはよくある話だけど、カ

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    2021年12月11日