C.S.ルイスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
またもやナルニアの地に償還されたペヴェンシー兄妹、エドマンドとルーシー。今度は厄介な従兄弟ユースチスも一緒に来てしまったのでさあ大変。ナルニア王となったカスピアンと共に行方不明の家臣を探しに行く度に同行する。
ユースチスはナルニアに来たばかりのエドマンドのように天邪鬼だけど、本質的には兄弟の中で最も現実的なスーザンに近い。そして我々現代人に近い。だからユースチスの屁理屈にくすりと笑ってしまう。実際結構理にかなった事を言っている。
この物語ではペヴェンシー兄妹は既に完成された存在、ユースチスとカスピアン王こそが真の主役と言える。ユースチスは天邪鬼と、カスピアンは驕り昂りとの決別することで、そ -
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Posted by ブクログ
やっぱり4人きょうだいのほうが好きだと思った
ユースチスは誰がどう見てもいわゆる「いやなやつ」だったけど、簡単に更生するわけじゃなかったり、それでもみんなはユースチスを見捨てることはしないっていうのが、児童文学のナルニア世界の確立のような気がした。
ドラゴンの島でユースチスが迷子になって、彼はみんなが自分を置いて船を出してしまうんじゃないかと不安になるけど、ルーシイやエドやカスピアンのことをもっとよく知っていたらそんなことは思わなかったでしょう、っていうのが印象的です。絶対的な信頼。
いろんな島を巡って、ガリバー旅行記みたいだなと思いました
個人的にはのうなしあんよの島が好き
たしかあそこは -
Posted by ブクログ
ナルニア国物語の6巻目。ナルニアの創世物語です。ペベンシー兄弟の冒険から遡ること数十年。少年ディゴリーと少女ポリーが、ディゴリーのおじさんであるアンドルーの部屋に迷い込んだことから物語は始まります。アンドルーは科学者と魔術師の真ん中のような人で、いかがわしい研究をしていました。アンドルーの作った指輪は、触るとどこか別の世界に飛んでしまうものでした。ある事件から別の世界に飛んでいったポリーとディゴリーが幼さと人間味の苦悩と喜びを交わしながら、ナルニアの創世に立会い、成長していく話です。ドタバタの中で、ナルニアにゆくゆく氷の魔女になる存在を引き入れてしまったのも、ディゴリーでした。ドタバタとさせな
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Posted by ブクログ
ナルニア国物語5作目。今回は第一作でピーター達4兄弟が、ナルニアを救ったのち、現実世界に帰るまでの数十年の期間の出来事。舞台はナルニアの隣国カロールメンから始まる。ある漁師の使いとして働くシャスタが主人公。見た目もカロールメン人とは全く違うシャスタが、境遇の不幸もあり、ナルニアに自分の故郷を求め旅立つ。ナルニア出身のしゃべる馬ブレーが旅の友である。その途中で同じようにカロールメンから亡命中だった王女のアラビスとその馬フインとも合流、意気投合しナルニアを目指す。道中様々な出来事に巻き込まれ、ごたごたがあるが、勇気と誠実さとでアスランのお告げを心に、アーケン国にまで到達する。
私自身が読みなが -
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ネタバレとにかく、泥足にがえもんがよかった!
ネガティブで心配事ばかりしていると思えば、ここぞというときには誰よりも勇敢で頼りになって、とってもかっこよかったです。
かっこよくないのに、というギャップがいいです。
最後の「いくらあたしがきりょうよしだからってね。」のところが本当にかわいくて笑ってしまった。
物語はと言えば、面白かったんだけど、ちょっと失速したような気もしないでもないような。
ジルが微妙だったかな…ユースチスが成長してたのは嬉しかった!
もう少し見せ場があってもよかったのに!
14章の「この世の奥底」の、穴からいろんなひとたちに引き上げてもらうシーンがとても好きで何回も読みました。
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Posted by ブクログ
ネタバレナルニア国物語の第二編「カスピアンの角笛」。映画化もされた作品。ナルニアの映画は一番初めのものしか見ていなかったので、ストーリーの成り行きをゆったりとしたルイスの表現をおいながら、楽しむことができました。結構戦争の描写があるのですが、その辺は子供向きの小説なので、さらっと描いてあります。ファンタジー小説の古典としても秀逸ですし、子供向けの作品でありながらも、登場人物たちの心の移り変わりや成長などが、飛躍なく丁寧に描かれているところが、時代を越えて読み継がれている原因の一つだと思います。残り5作もゆっくり読みたいと思います。
13/8/27 -